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17話
「玲司さん、あの、シャワー浴びたい」
「ん?」
「さっき触られた場所、全部洗い流したい」
せっかく想いを確かめ合って、結ばれたばかりだけれど、それよりも私は先ほど祐司に舐められた首筋や触られた胸が気になっていた。
そんな状態で玲司と触れ合うのが申し訳なくて、とにかく全て洗い流したかった。
「だったら、俺が洗ってやる」
「え、一緒に入るってこと?」
「いいだろ、本当の夫婦になったんだから」
本当の夫婦、という言葉に照れてしまう。契約結婚から始まったこの関係は、互いに想いを確認し合ったことで、本物の夫婦になったのだ、と実感する。
「風呂、溜めてくる」
玲司が浴室に向かおうとすると、私はつい心細くなってその腕を引っ張ってしまった。
「ん? 今は一人になりたくないか。じゃあ、一緒にいよう」
玲司と一緒に浴槽にお湯を溜め、待っている間リビングのソファに寄り添って座る。
「結衣? 本当に大丈夫か?」
「うん。玲司さんが居てくれれば平気」
好きでもない男に襲われた直後というのは、精神的にしんどいものだ。だが、玲司がそばにいてくれれば、落ち着いていられる。
改めて玲司と初めてシた時を思い出すと、最初から私は玲司に惹かれていたんだな、と思う。嫌悪感など全く感じなかったし、むしろ玲司とのセックスに溺れそうになっていた。
そんなことを考えているうちに、お風呂にお湯が溜まり、二人でシャワールームに向かう。
脱衣所では、玲司は丁寧に私の服を一枚一枚脱がせてくれた。
「ちょ、自分で脱げる!」
「いいだろ、別に。今は全部俺がやってやりたい気分なんだ」
まるで幼子のように甘やかされていると、気恥ずかしくて頬が紅潮してしまう。玲司はすっかり私を甘やかすモードに入ってしまったのか、シャワーのお湯加減を確認したり、寒くないかと気遣ったりと甲斐甲斐しい。
「さあ、洗ってやる。あのバカに触られたのはどこだ?」
玲司はボディーソープを泡立てると、私の体に向き合った。明るいところで裸をまじまじと見られるのは初めてで、ついつい腕で体を隠してしまう。
「えっと。首筋、舐められたのと、胸、鷲掴みにされた」
そう答えた瞬間、甘く蕩けていた玲司の目元が、ギン、と光った。眉根がこれ以上ないくらいに寄せられ、まるで暗殺者のように眼光を光らせる。
「玲司さん、顔、こわ……」
私は思わずくすくすと笑いながら指摘する。
玲司はその鷹のような鋭い眼光のまま、そっと泡まみれの手で私の首筋に触れた。
「別にお前を睨んでるわけじゃない」
「それはわかってるけど……」
玲司は不服そうに言いながら、私の首筋をそっと撫でる。ボディーソープでぬめる手が肌の上を滑っていって、くすぐったいような気持ちいいような不思議な感覚に浸る。
「あ……ん」
「気持ちいいか?」
「ん……うん」
泡まみれの手が下へと滑っていき、胸を柔らかく包み込む。
祐司とはまるで違う、優しい触れ方。
まるで宝物を持ち上げるようにそっと胸を揉まれて、気持ちよさに熱い吐息が漏れる。先端を指が掠める度に、独特のぬめる感触で甘い痺れが走る。
「こっちは触られてないか?」
玲司は手を下へと伸ばし、秘部へと触れた。
「ん……それは大丈夫」
「よかった」
ボディーソープとは違うぬめりが玲司の指に触れるのを感じる。すでに濡れそぼっていることがバレてしまって、私は気恥ずかしさに俯いた。
「ここ、いつも敏感で可愛いなと思ってた」
玲司は「ここ」と言いながら秘豆を爪で弾く。
「あんっ」
「結衣を抱くたびに可愛くて可愛くて止まらなくなって、体に負担を掛けているのは申し訳ないなと思いながらも我慢できずに抱いてた」
気持ちが通じ合った今、これまでに思っていたことを全て口に出そうとでも言うのだろうか。玲司は甘く蕩けるような声で私に囁き掛けてきた。
「私、も……。玲司さんが好きで、抱かれてる時、いつも夢みたいって」
でも気持ちが通じ合うとは思っていなかった。玲司とは契約結婚だったし、借金の肩代わりをしてもらう代わりに、親族を黙らせるための虫除けになる約束だったのだ。そんな関係に未来があるとは思っていなかった。
「夢じゃない」
玲司の言葉に、涙が出そうになる。
「結衣、どうした。辛いか?」
「ううん。なんだか、幸せで……」
胸がいっぱいだった。
「俺もだ……結衣」
「も、欲しい。玲司さん」
繋がりたくて、玲司をもっと深く感じたくて、恥も外聞もなくねだる。
玲司は一瞬目を見開くと、ぐ、と私の片足を持ち上げ、自身を秘部に押し付けた。
「わかった。俺も繋がりたい、結衣」
体の中が玲司でいっぱいになる。思いが通じ合った上で繋がるのは格別だった。痺れるような幸福感が下腹部からせり上がってくる。
「あ、はぁ……んぁっ、やっ」
「結衣、可愛い、結衣」
玲司は何度も私の名前を呼びながら、可愛いと言ってくれる。甘い言葉を囁いてくれるようになったのも、互いの気持ちを確かめ合ったからこそだ。
「お前の全部は、俺のものだ、結衣」
玲司は今日の一件で独占欲に火がついたのか、祐司に触れられた箇所に片っ端からキスマークをつけていった。
「ちょ、そこは会社の人にバレちゃう」
「バレたらお前は俺のものだってわかるだろ」
「いや、もう夫婦だってみんな知ってるから!」
むしろ契約結婚だったことすらみんなは知らないので、会社の人たちは全員私たちが本物の夫婦だと思っている。
「あっ……ちょっと!」
玲司は奥を突きながら私の首筋に噛みついた。まるで猛獣に丸ごと食べられているかのような感覚に陥る。でも、玲司にだったら食べられてしまってもいいとさえ思ってしまう。すっかり私も玲司に骨抜きになっているらしかった。
「結衣、もう限界だ」
「ん、玲司さん。私も……」
壁に背中を押しつけられ、ずくずくと奥を抉られる。徐々に玲司の快楽を追う動きが激しくなり、私もいい所を突かれて息がどんどんと荒くなる。
お互いに腰を揺らしながら快楽を追い、絶頂に達した。
「結衣、可愛い」
はあはあと息を吐きながら、玲司は何度も私にキスを落とす。私は玲司の首に腕を回して、そのキスを受け入れた。
ぬるぬるになった体を洗い流すと、玲司と一緒に浴槽に入る。さすが高級マンションだけあって、浴槽も広い。抱き抱えられるような姿勢で、玲司に背中を預けた。
玲司の手が私のお腹に周り、ぎゅーっと抱きしめられる。
「結衣。本当の夫婦になったんだ。今度結衣のお父上にも挨拶に行かないとな」
「あ、そうだね。きっとお父さんも心配してるだろうし……」
母には契約結婚であることは伏せているが、父は借金と引き換えの契約結婚であることを知っている。その上、自分の不甲斐なさだと思って落ち込んでいたから、気持ちが通じ合って本当の夫婦になったことを知れば相当喜ぶだろう。
私も父を安心させることができるなら、と頷いた。
「ん?」
「さっき触られた場所、全部洗い流したい」
せっかく想いを確かめ合って、結ばれたばかりだけれど、それよりも私は先ほど祐司に舐められた首筋や触られた胸が気になっていた。
そんな状態で玲司と触れ合うのが申し訳なくて、とにかく全て洗い流したかった。
「だったら、俺が洗ってやる」
「え、一緒に入るってこと?」
「いいだろ、本当の夫婦になったんだから」
本当の夫婦、という言葉に照れてしまう。契約結婚から始まったこの関係は、互いに想いを確認し合ったことで、本物の夫婦になったのだ、と実感する。
「風呂、溜めてくる」
玲司が浴室に向かおうとすると、私はつい心細くなってその腕を引っ張ってしまった。
「ん? 今は一人になりたくないか。じゃあ、一緒にいよう」
玲司と一緒に浴槽にお湯を溜め、待っている間リビングのソファに寄り添って座る。
「結衣? 本当に大丈夫か?」
「うん。玲司さんが居てくれれば平気」
好きでもない男に襲われた直後というのは、精神的にしんどいものだ。だが、玲司がそばにいてくれれば、落ち着いていられる。
改めて玲司と初めてシた時を思い出すと、最初から私は玲司に惹かれていたんだな、と思う。嫌悪感など全く感じなかったし、むしろ玲司とのセックスに溺れそうになっていた。
そんなことを考えているうちに、お風呂にお湯が溜まり、二人でシャワールームに向かう。
脱衣所では、玲司は丁寧に私の服を一枚一枚脱がせてくれた。
「ちょ、自分で脱げる!」
「いいだろ、別に。今は全部俺がやってやりたい気分なんだ」
まるで幼子のように甘やかされていると、気恥ずかしくて頬が紅潮してしまう。玲司はすっかり私を甘やかすモードに入ってしまったのか、シャワーのお湯加減を確認したり、寒くないかと気遣ったりと甲斐甲斐しい。
「さあ、洗ってやる。あのバカに触られたのはどこだ?」
玲司はボディーソープを泡立てると、私の体に向き合った。明るいところで裸をまじまじと見られるのは初めてで、ついつい腕で体を隠してしまう。
「えっと。首筋、舐められたのと、胸、鷲掴みにされた」
そう答えた瞬間、甘く蕩けていた玲司の目元が、ギン、と光った。眉根がこれ以上ないくらいに寄せられ、まるで暗殺者のように眼光を光らせる。
「玲司さん、顔、こわ……」
私は思わずくすくすと笑いながら指摘する。
玲司はその鷹のような鋭い眼光のまま、そっと泡まみれの手で私の首筋に触れた。
「別にお前を睨んでるわけじゃない」
「それはわかってるけど……」
玲司は不服そうに言いながら、私の首筋をそっと撫でる。ボディーソープでぬめる手が肌の上を滑っていって、くすぐったいような気持ちいいような不思議な感覚に浸る。
「あ……ん」
「気持ちいいか?」
「ん……うん」
泡まみれの手が下へと滑っていき、胸を柔らかく包み込む。
祐司とはまるで違う、優しい触れ方。
まるで宝物を持ち上げるようにそっと胸を揉まれて、気持ちよさに熱い吐息が漏れる。先端を指が掠める度に、独特のぬめる感触で甘い痺れが走る。
「こっちは触られてないか?」
玲司は手を下へと伸ばし、秘部へと触れた。
「ん……それは大丈夫」
「よかった」
ボディーソープとは違うぬめりが玲司の指に触れるのを感じる。すでに濡れそぼっていることがバレてしまって、私は気恥ずかしさに俯いた。
「ここ、いつも敏感で可愛いなと思ってた」
玲司は「ここ」と言いながら秘豆を爪で弾く。
「あんっ」
「結衣を抱くたびに可愛くて可愛くて止まらなくなって、体に負担を掛けているのは申し訳ないなと思いながらも我慢できずに抱いてた」
気持ちが通じ合った今、これまでに思っていたことを全て口に出そうとでも言うのだろうか。玲司は甘く蕩けるような声で私に囁き掛けてきた。
「私、も……。玲司さんが好きで、抱かれてる時、いつも夢みたいって」
でも気持ちが通じ合うとは思っていなかった。玲司とは契約結婚だったし、借金の肩代わりをしてもらう代わりに、親族を黙らせるための虫除けになる約束だったのだ。そんな関係に未来があるとは思っていなかった。
「夢じゃない」
玲司の言葉に、涙が出そうになる。
「結衣、どうした。辛いか?」
「ううん。なんだか、幸せで……」
胸がいっぱいだった。
「俺もだ……結衣」
「も、欲しい。玲司さん」
繋がりたくて、玲司をもっと深く感じたくて、恥も外聞もなくねだる。
玲司は一瞬目を見開くと、ぐ、と私の片足を持ち上げ、自身を秘部に押し付けた。
「わかった。俺も繋がりたい、結衣」
体の中が玲司でいっぱいになる。思いが通じ合った上で繋がるのは格別だった。痺れるような幸福感が下腹部からせり上がってくる。
「あ、はぁ……んぁっ、やっ」
「結衣、可愛い、結衣」
玲司は何度も私の名前を呼びながら、可愛いと言ってくれる。甘い言葉を囁いてくれるようになったのも、互いの気持ちを確かめ合ったからこそだ。
「お前の全部は、俺のものだ、結衣」
玲司は今日の一件で独占欲に火がついたのか、祐司に触れられた箇所に片っ端からキスマークをつけていった。
「ちょ、そこは会社の人にバレちゃう」
「バレたらお前は俺のものだってわかるだろ」
「いや、もう夫婦だってみんな知ってるから!」
むしろ契約結婚だったことすらみんなは知らないので、会社の人たちは全員私たちが本物の夫婦だと思っている。
「あっ……ちょっと!」
玲司は奥を突きながら私の首筋に噛みついた。まるで猛獣に丸ごと食べられているかのような感覚に陥る。でも、玲司にだったら食べられてしまってもいいとさえ思ってしまう。すっかり私も玲司に骨抜きになっているらしかった。
「結衣、もう限界だ」
「ん、玲司さん。私も……」
壁に背中を押しつけられ、ずくずくと奥を抉られる。徐々に玲司の快楽を追う動きが激しくなり、私もいい所を突かれて息がどんどんと荒くなる。
お互いに腰を揺らしながら快楽を追い、絶頂に達した。
「結衣、可愛い」
はあはあと息を吐きながら、玲司は何度も私にキスを落とす。私は玲司の首に腕を回して、そのキスを受け入れた。
ぬるぬるになった体を洗い流すと、玲司と一緒に浴槽に入る。さすが高級マンションだけあって、浴槽も広い。抱き抱えられるような姿勢で、玲司に背中を預けた。
玲司の手が私のお腹に周り、ぎゅーっと抱きしめられる。
「結衣。本当の夫婦になったんだ。今度結衣のお父上にも挨拶に行かないとな」
「あ、そうだね。きっとお父さんも心配してるだろうし……」
母には契約結婚であることは伏せているが、父は借金と引き換えの契約結婚であることを知っている。その上、自分の不甲斐なさだと思って落ち込んでいたから、気持ちが通じ合って本当の夫婦になったことを知れば相当喜ぶだろう。
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