23 / 46
23.告白
しおりを挟む
僕が理由をつけていつまでもベッドから出ないことで、ノアが何かを察したらしい。立ち上がり、有無を言わさず僕の領域に乗り込んでくる。
「ウィリー、お前もしかして」
「く、来るなって!」
身体が熱い。汗ばんでいる。顔が赤い自覚があるので恥ずかしい。
ノアはそんな僕の様子を見て苦笑いをした。
「本当に、いつまで経っても懐かない猫みたいだな、お前は」
「うっとうしいと思ってるんだろ」
「まあな。でも、かえってそこが愛おしくもある」
「え」
不意打ちでそんなことを言うものだからドキッとしてしまい、驚いて顔を上げたらノアにキスをされた。
舌と舌が触れ合うが、夢と違って血の味はしない。
「……どんな夢を見たんだ? 私に教えなさい」
「や、やだっ」
「言うことを聞かないと、お仕置きだぞ」
ノアの手が僕の下腹部を撫でた。屹立したそこがびくりと反応する。立ち上がれなかった理由がバレてしまった僕は、恥ずかしさでますます身体が熱くなる。
「だめ、僕……変態なのかもしれないから」
言いながら、涙が溢れた。僕はどうしてこんなに汚くて、ずるくて、最低な生き物なんだろう。もっと綺麗に生まれたかった。
「どうしてだ?私はそうは思わないが」
「……だって、いつもこうなんだ。もう嫌だよ、苦しいんだよ。ノアに僕の汚いところがうつっちゃうかもしれない」
「血を吸ったときも、そんなことを言っていたな。受け入れられるのが怖いと」
「うん……」
どうしてそう思うのかはわからない。
でも、ノアに触れられることで、血を吸われることで、欲情して反応してしまう自分のことが、僕は大嫌いだ。
「お前、また自分のことを責めているだろう?」
「責めてるっていうか、事実だし」
「お前は自分のことを過小評価しすぎだ。もっと自信を持っていい」
「どういうこと?」
「お前はいつだって誰よりも綺麗で、まっすぐで、優しいだろう。もっと誇っていい」
「でも僕、態度が悪いし、わがままだし」
「わがままか?まあ、たしかに態度は悪いな。でも、私にはそんなのどうってことない。それがウィリーだからな」
ノアが薄闇の中、僕のことをじっと見つめている。唐突に、気がついてしまった。
「ノア、僕」
「うん?」
「僕、ノアのことが、好きなのかもしれない」
「……ほう」
「夢の中で何度も、何度もそう言ってたんだ。あれは本当は、僕の本音なのかもしれない」
困惑したままそう言うと、ノアは笑った。
「そうか、嬉しいな」
「迷惑だよね、こんな話」
「迷惑?なぜだ」
「だって、男同士でこんなの、おかしいよ。……ノアは、ひいおばあさまのことを愛していたんだろ」
僕がそう言ったとき、ノアが一瞬だけ身をこわばらせたのが気配でわかった。
しばしの沈黙ののち、口を開く。
「ウィリー、それはちがう。私が愛していたのは……」
レオ。
ノアの唇が、どこか遠くにいる人の名を呼ぶときのように、切なく動くのを見た。
「ウィリー、お前もしかして」
「く、来るなって!」
身体が熱い。汗ばんでいる。顔が赤い自覚があるので恥ずかしい。
ノアはそんな僕の様子を見て苦笑いをした。
「本当に、いつまで経っても懐かない猫みたいだな、お前は」
「うっとうしいと思ってるんだろ」
「まあな。でも、かえってそこが愛おしくもある」
「え」
不意打ちでそんなことを言うものだからドキッとしてしまい、驚いて顔を上げたらノアにキスをされた。
舌と舌が触れ合うが、夢と違って血の味はしない。
「……どんな夢を見たんだ? 私に教えなさい」
「や、やだっ」
「言うことを聞かないと、お仕置きだぞ」
ノアの手が僕の下腹部を撫でた。屹立したそこがびくりと反応する。立ち上がれなかった理由がバレてしまった僕は、恥ずかしさでますます身体が熱くなる。
「だめ、僕……変態なのかもしれないから」
言いながら、涙が溢れた。僕はどうしてこんなに汚くて、ずるくて、最低な生き物なんだろう。もっと綺麗に生まれたかった。
「どうしてだ?私はそうは思わないが」
「……だって、いつもこうなんだ。もう嫌だよ、苦しいんだよ。ノアに僕の汚いところがうつっちゃうかもしれない」
「血を吸ったときも、そんなことを言っていたな。受け入れられるのが怖いと」
「うん……」
どうしてそう思うのかはわからない。
でも、ノアに触れられることで、血を吸われることで、欲情して反応してしまう自分のことが、僕は大嫌いだ。
「お前、また自分のことを責めているだろう?」
「責めてるっていうか、事実だし」
「お前は自分のことを過小評価しすぎだ。もっと自信を持っていい」
「どういうこと?」
「お前はいつだって誰よりも綺麗で、まっすぐで、優しいだろう。もっと誇っていい」
「でも僕、態度が悪いし、わがままだし」
「わがままか?まあ、たしかに態度は悪いな。でも、私にはそんなのどうってことない。それがウィリーだからな」
ノアが薄闇の中、僕のことをじっと見つめている。唐突に、気がついてしまった。
「ノア、僕」
「うん?」
「僕、ノアのことが、好きなのかもしれない」
「……ほう」
「夢の中で何度も、何度もそう言ってたんだ。あれは本当は、僕の本音なのかもしれない」
困惑したままそう言うと、ノアは笑った。
「そうか、嬉しいな」
「迷惑だよね、こんな話」
「迷惑?なぜだ」
「だって、男同士でこんなの、おかしいよ。……ノアは、ひいおばあさまのことを愛していたんだろ」
僕がそう言ったとき、ノアが一瞬だけ身をこわばらせたのが気配でわかった。
しばしの沈黙ののち、口を開く。
「ウィリー、それはちがう。私が愛していたのは……」
レオ。
ノアの唇が、どこか遠くにいる人の名を呼ぶときのように、切なく動くのを見た。
14
あなたにおすすめの小説
学園一のスパダリが義兄兼恋人になりました
すいかちゃん
BL
母親の再婚により、名門リーディア家の一員となったユウト。憧れの先輩・セージュが義兄となり喜ぶ。だが、セージュの態度は冷たくて「兄弟になりたくなかった」とまで言われてしまう。おまけに、そんなセージュの部屋で暮らす事になり…。
第二話「兄と呼べない理由」
セージュがなぜユウトに冷たい態度をとるのかがここで明かされます。
第三話「恋人として」は、9月1日(月)の更新となります。
躊躇いながらもセージュの恋人になったユウト。触れられたりキスされるとドキドキしてしまい…。
そして、セージュはユウトに恋をした日を回想します。
第四話「誘惑」
セージュと親しいセシリアという少女の存在がユウトの心をざわつかせます。
愛される自信が持てないユウトを、セージュは洗面所で…。
第五話「月夜の口づけ」
セレストア祭の夜。ユウトはある人物からセージュとの恋を反対され…という話です。
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
穏やかに生きたい(隠れ)夢魔の俺が、癖強イケメンたちに執着されてます。〜平穏な学園生活はどこにありますか?〜
春凪アラシ
BL
「平穏に生きたい」だけなのに、
癖強イケメンたちが俺を狙ってくるのは、なぜ!?
トラブルを避ける為、夢魔の血を隠して学園生活を送るフレン(2年)。
彼は見た目は天使、でも本人はごく平凡に過ごしたい穏健派。
なのに、登校初日から出会ったのは最凶の邪竜後輩(1年)!?
他にも幼馴染で完璧すぎる優等生騎士(3年)に、不良だけど面倒見のいい悪友ワーウルフ(同級生)まで……なぜか異種族イケメンたちが次々と接近してきて――
運命の2人を繋ぐ「刻印制度」なんて知らない!
恋愛感情もまだわからない!
それでも、騒がしい日々の中で、少しずつ何かが変わっていく。
個性バラバラな異種族イケメンたちに囲まれて、フレンの学園生活は今日も波乱の予感!?
甘くて可笑しい、そして時々執着も見え隠れする
愛され体質な主人公の青春ファンタジー学園BLラブコメディ!
月、水、金、日曜日更新予定!(番外編は更新とは別枠で不定期更新)
基本的にフレン視点、他キャラ視点の話はside〇〇って表記にしてます!
【完結】気が付いたらマッチョなblゲーの主人公になっていた件
白井のわ
BL
雄っぱいが大好きな俺は、気が付いたら大好きなblゲーの主人公になっていた。
最初から好感度MAXのマッチョな攻略対象達に迫られて正直心臓がもちそうもない。
いつも俺を第一に考えてくれる幼なじみ、優しいイケオジの先生、憧れの先輩、皆とのイチャイチャハーレムエンドを目指す俺の学園生活が今始まる。
異世界転移して美形になったら危険な男とハジメテしちゃいました
ノルジャン
BL
俺はおっさん神に異世界に転移させてもらった。異世界で「イケメンでモテて勝ち組の人生」が送りたい!という願いを叶えてもらったはずなのだけれど……。これってちゃんと叶えて貰えてるのか?美形になったけど男にしかモテないし、勝ち組人生って結局どんなん?めちゃくちゃ危険な香りのする男にバーでナンパされて、ついていっちゃってころっと惚れちゃう俺の話。危険な男×美形(元平凡)※ムーンライトノベルズにも掲載
俺の妹は転生者〜勇者になりたくない俺が世界最強勇者になっていた。逆ハーレム(男×男)も出来ていた〜
陽七 葵
BL
主人公オリヴァーの妹ノエルは五歳の時に前世の記憶を思い出す。
この世界はノエルの知り得る世界ではなかったが、ピンク髪で光魔法が使えるオリヴァーのことを、きっとこの世界の『主人公』だ。『勇者』になるべきだと主張した。
そして一番の問題はノエルがBL好きだということ。ノエルはオリヴァーと幼馴染(男)の関係を恋愛関係だと勘違い。勘違いは勘違いを生みノエルの頭の中はどんどんバラの世界に……。ノエルの餌食になった幼馴染や訳あり王子達をも巻き込みながらいざ、冒険の旅へと出発!
ノエルの絵は周囲に誤解を生むし、転生者ならではの知識……はあまり活かされないが、何故かノエルの言うことは全て現実に……。
友情から始まった恋。終始BLの危機が待ち受けているオリヴァー。はたしてその貞操は守られるのか!?
オリヴァーの冒険、そして逆ハーレムの行く末はいかに……異世界転生に巻き込まれた、コメディ&BL満載成り上がりファンタジーどうぞ宜しくお願いします。
※初めの方は冒険メインなところが多いですが、第5章辺りからBL一気にきます。最後はBLてんこ盛りです※
この世界は僕に甘すぎる 〜ちんまい僕(もふもふぬいぐるみ付き)が溺愛される物語〜
COCO
BL
「ミミルがいないの……?」
涙目でそうつぶやいた僕を見て、
騎士団も、魔法団も、王宮も──全員が本気を出した。
前世は政治家の家に生まれたけど、
愛されるどころか、身体目当ての大人ばかり。
最後はストーカーの担任に殺された。
でも今世では……
「ルカは、僕らの宝物だよ」
目を覚ました僕は、
最強の父と美しい母に全力で愛されていた。
全員190cm超えの“男しかいない世界”で、
小柄で可愛い僕(とウサギのぬいぐるみ)は、今日も溺愛されてます。
魔法全属性持ち? 知識チート? でも一番すごいのは──
「ルカ様、可愛すぎて息ができません……!!」
これは、世界一ちんまい天使が、世界一愛されるお話。
不幸体質っすけど、大好きなボス達とずっと一緒にいられるよう頑張るっす!
タッター
BL
ボスは悲しく一人閉じ込められていた俺を助け、たくさんの仲間達に出会わせてくれた俺の大切な人だ。
自分だけでなく、他者にまでその不幸を撒き散らすような体質を持つ厄病神な俺を、みんな側に置いてくれて仲間だと笑顔を向けてくれる。とても毎日が楽しい。ずっとずっとみんなと一緒にいたい。
――だから俺はそれ以上を求めない。不幸は幸せが好きだから。この幸せが崩れてしまわないためにも。
そうやって俺は今日も仲間達――家族達の、そして大好きなボスの役に立てるように――
「頑張るっす!! ……から置いてかないで下さいっす!! 寂しいっすよ!!」
「無理。邪魔」
「ガーン!」
とした日常の中で俺達は美少年君を助けた。
「……その子、生きてるっすか?」
「……ああ」
◆◆◆
溺愛攻め
×
明るいが不幸体質を持つが故に想いを受け入れることが怖く、役に立てなければ捨てられるかもと内心怯えている受け
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる