28 / 185
第28話 確信
しおりを挟む
~音咲華多莉視点~
ボイストレーニングを終えた私は自室で横になり、エドヴァルド様の配信までにいつものルーティーンを済ませてから彼の配信を見る。ルーティーンと言っても、ご飯を食べてお風呂に入り、ボディークリームを肌に浸透させるといったいつもの日常だ。
私はかつてない程満たされていた。
推しが私を守ってくれた。温かい感情が私の胸の中で脈動しているのを今でも強く感じることができた。それは時間が経つにつれて大きなものとなっている気がする。ボイストレーニングの先生は私の声の調子が凄く良いからと言って、こうして歌ってみようとかああして声を出してみようとか色々と指示を出してきた。幸せに満たされていた私はその先生の全ての言うことをきくことができた。歌が上達したことを先生から誉められる。
そして今、耳に装着したワイヤレスイヤホンから彼の絶叫が聞こえる。
『よし!!ここで大砲を使ってぇ!!』
ラバラブの2人とコラボした時にやっていたグラウンドカートはコミカルなキャラクター達によるレーシングゲームだ。その歴史は長く、広い世代、そして全世界の人達にプレイされている。
ルールは簡単、アイテムを駆使して1位を取れた人が一番偉い。
エドヴァルド様は下位からの打開を狙い、このゲームで最も強いとされる大砲のアイテムを手に入れ、それをここぞというところで、発動しようとしていた。
『っしゃあ!!いけぇぇぇ!!』
〉いけぇぇ!!
〉いけいけ!!
〉勝ったなガハハ
〉抜かせ抜かせ!!
エドヴァルド様のキャラクターが大砲の玉のような形に変化し、加速していく。減速しなければならないカーブも大砲発動中はオートに進む為、操作の必要はない。トップスピードを維持しながらヘアピンカーブを曲がった。
しかし1人抜き、2人抜いたところで大砲の効果は切れた。
『はぁぁぁぁ!!?みっっじか!!短すぎるだろ!!JKのスカートか!?』
〉草
〉短すぎワロタw
〉たぶん滋賀のJK並
〉草
エドヴァルド様のキャラクターが大砲の玉から通常のキャラに戻る。
『マジで短かくなかった!?校長先生の話もこれくらい短ければもっと人気出るだろ!?あの人毎回人気キャラ投票ランキングで下位だからさ』
〉くさ
〉校長はキャラじゃない役職
〉毎回1票入れてるの俺だけ
〉校長先生の名前覚えてない
私は画面を見ながら笑う。しかし、この配信の声を聞けば聞くほど、今日廊下で聞いた声がエドヴァルド様本人であると私は確信した。
『あ~8位かぁ……』
最後の直線でエドヴァルド様は嘆く。
〉ドンマイ
〉ナイファイ
〉口とじろ
『口とじろ?』
エドヴァルド様はゲーム中、口を開けるのが癖なのだ。
『口とじたら喋れないんですけど、それでも良いんですかぁ?』
視聴者を挑発するような口調が私の鼓膜を刺激し、今日の廊下での出来事を想起させる。
──あぁ、この声……
〉拗ねるな
〉よくない喋ってろ
〉カーブ曲がる時身体も同じ方向に傾くの草
ゲーム画面は先程のレースのスコアを写している。
『身体動いてた?いるよね、ゲームしながら自分のキャラと同じ方向に身体動く人』
〉いる
〉それ俺
〉アペで撃たれる時、イテって言う
〉ダメージ受けると痛いっていう人いるw
『アーペックスでもイテっていう時あるからなぁ~……』
エドヴァルド様は少し間を置いて口を開く。
『…実はさ、身バレまでとはいかないんだけど、なんか気を付けなきゃって思うことがあって……』
〉なに?
〉身バレ!?
〉その声はバレやすそう
私の鼓動が高鳴った。今日の廊下での出来事を思い出す。
──あのことについて言おうとしてるのかな?
私はいつもより集中して配信を聞いた。お菓子を食べる手も止まる。エドヴァルド様の声が私の集中した鼓膜をくすぐった。
『この前ラーメン屋行ったときに、そのラーメン屋はあの、トッピング?とかが無料でさ』
私の予想は外れる。
〉一郎系?
〉一郎俺も好き
〉全増し
〉ニンニク、脂増し増しで
『そう!一郎系っていうか、一郎インスパイアって言えば正確かな?そこでさ最後にトッピング何にするか聞かれた時に…』
エドヴァルド様は咳払いをして、マイクに近付く。吐息混じりの低音が私の脳を刺激した。
『野菜ニンニク脂で』
私は耳だけでなく全身をくすぐられたと錯覚し、そして悶絶した。
「くぅあぁ……♡」
〉良い声で頼むな
〉違う台詞でもう一回おなしゃす
〉草
『って言ったらさ、隣にいたカップルが食べてる最中のラーメン吹き出してさ~、確かにそのラーメン屋狭くて声が響きやすいところだったからよく響いたなとは思ったんだけど、なんかこんな些細なことでも気付く人っているのかもしれないって思うと、おちおちラーメンも食べられないって思ったね。ちなみにそのカップルが俺の正体に気付いたかっていうとわかんないんだけどね』
私はコメントを打った。光速で。
〉気付かない方がヤバい!! √
『……気付かない方がヤバい?確かに、チャンネル登録者最近すごく増えて、昨日の6万人から今9万人に増えてるからね。まだまだかもしれないけどさ、同接も増えてるからなんか気を付けなきゃなって思った』
私は自分のコメントが読まれて、舞い上がる。ベッドの上で足をバタバタとさせた。
『でもさぁ、俺よりもチャンネル登録者多いVってたくさんいるじゃん?それこそ100万人登録とかさ、あの人達どうやって暮らしてるんだろ?ラーメン屋でトッピング出来なくなる日が俺にも来るのかな?』
〉冗~談じゃないよ
〉よく身バレしないよな
〉冗談じゃないよ~
『冗談じゃないよぉ~ってなんだっけ?まぁ良いか!』
〉なっつw
〉マイクなんかつけられちゃったりして
〉草
〉たまんねぇよ~
配信が終わり、私は天井を眺める。
──今日も楽しかった…予想していた配信内容ではなかったけど……
私の確信は変わらない。おそらくVチューバーエドヴァルド・ブレインは私の高校にいる。
動画でも現実でも私を救ってくれた彼に私はどうしても面と向かってお礼がしたいと思った。
それは彼に迷惑をかけることかもしれない。しかし、この想いをどうしても伝えたい。だからまずは聞き込みから始めよう。
──私と階段ですれ違った織原朔真が何か見てるかもしれない……
ボイストレーニングを終えた私は自室で横になり、エドヴァルド様の配信までにいつものルーティーンを済ませてから彼の配信を見る。ルーティーンと言っても、ご飯を食べてお風呂に入り、ボディークリームを肌に浸透させるといったいつもの日常だ。
私はかつてない程満たされていた。
推しが私を守ってくれた。温かい感情が私の胸の中で脈動しているのを今でも強く感じることができた。それは時間が経つにつれて大きなものとなっている気がする。ボイストレーニングの先生は私の声の調子が凄く良いからと言って、こうして歌ってみようとかああして声を出してみようとか色々と指示を出してきた。幸せに満たされていた私はその先生の全ての言うことをきくことができた。歌が上達したことを先生から誉められる。
そして今、耳に装着したワイヤレスイヤホンから彼の絶叫が聞こえる。
『よし!!ここで大砲を使ってぇ!!』
ラバラブの2人とコラボした時にやっていたグラウンドカートはコミカルなキャラクター達によるレーシングゲームだ。その歴史は長く、広い世代、そして全世界の人達にプレイされている。
ルールは簡単、アイテムを駆使して1位を取れた人が一番偉い。
エドヴァルド様は下位からの打開を狙い、このゲームで最も強いとされる大砲のアイテムを手に入れ、それをここぞというところで、発動しようとしていた。
『っしゃあ!!いけぇぇぇ!!』
〉いけぇぇ!!
〉いけいけ!!
〉勝ったなガハハ
〉抜かせ抜かせ!!
エドヴァルド様のキャラクターが大砲の玉のような形に変化し、加速していく。減速しなければならないカーブも大砲発動中はオートに進む為、操作の必要はない。トップスピードを維持しながらヘアピンカーブを曲がった。
しかし1人抜き、2人抜いたところで大砲の効果は切れた。
『はぁぁぁぁ!!?みっっじか!!短すぎるだろ!!JKのスカートか!?』
〉草
〉短すぎワロタw
〉たぶん滋賀のJK並
〉草
エドヴァルド様のキャラクターが大砲の玉から通常のキャラに戻る。
『マジで短かくなかった!?校長先生の話もこれくらい短ければもっと人気出るだろ!?あの人毎回人気キャラ投票ランキングで下位だからさ』
〉くさ
〉校長はキャラじゃない役職
〉毎回1票入れてるの俺だけ
〉校長先生の名前覚えてない
私は画面を見ながら笑う。しかし、この配信の声を聞けば聞くほど、今日廊下で聞いた声がエドヴァルド様本人であると私は確信した。
『あ~8位かぁ……』
最後の直線でエドヴァルド様は嘆く。
〉ドンマイ
〉ナイファイ
〉口とじろ
『口とじろ?』
エドヴァルド様はゲーム中、口を開けるのが癖なのだ。
『口とじたら喋れないんですけど、それでも良いんですかぁ?』
視聴者を挑発するような口調が私の鼓膜を刺激し、今日の廊下での出来事を想起させる。
──あぁ、この声……
〉拗ねるな
〉よくない喋ってろ
〉カーブ曲がる時身体も同じ方向に傾くの草
ゲーム画面は先程のレースのスコアを写している。
『身体動いてた?いるよね、ゲームしながら自分のキャラと同じ方向に身体動く人』
〉いる
〉それ俺
〉アペで撃たれる時、イテって言う
〉ダメージ受けると痛いっていう人いるw
『アーペックスでもイテっていう時あるからなぁ~……』
エドヴァルド様は少し間を置いて口を開く。
『…実はさ、身バレまでとはいかないんだけど、なんか気を付けなきゃって思うことがあって……』
〉なに?
〉身バレ!?
〉その声はバレやすそう
私の鼓動が高鳴った。今日の廊下での出来事を思い出す。
──あのことについて言おうとしてるのかな?
私はいつもより集中して配信を聞いた。お菓子を食べる手も止まる。エドヴァルド様の声が私の集中した鼓膜をくすぐった。
『この前ラーメン屋行ったときに、そのラーメン屋はあの、トッピング?とかが無料でさ』
私の予想は外れる。
〉一郎系?
〉一郎俺も好き
〉全増し
〉ニンニク、脂増し増しで
『そう!一郎系っていうか、一郎インスパイアって言えば正確かな?そこでさ最後にトッピング何にするか聞かれた時に…』
エドヴァルド様は咳払いをして、マイクに近付く。吐息混じりの低音が私の脳を刺激した。
『野菜ニンニク脂で』
私は耳だけでなく全身をくすぐられたと錯覚し、そして悶絶した。
「くぅあぁ……♡」
〉良い声で頼むな
〉違う台詞でもう一回おなしゃす
〉草
『って言ったらさ、隣にいたカップルが食べてる最中のラーメン吹き出してさ~、確かにそのラーメン屋狭くて声が響きやすいところだったからよく響いたなとは思ったんだけど、なんかこんな些細なことでも気付く人っているのかもしれないって思うと、おちおちラーメンも食べられないって思ったね。ちなみにそのカップルが俺の正体に気付いたかっていうとわかんないんだけどね』
私はコメントを打った。光速で。
〉気付かない方がヤバい!! √
『……気付かない方がヤバい?確かに、チャンネル登録者最近すごく増えて、昨日の6万人から今9万人に増えてるからね。まだまだかもしれないけどさ、同接も増えてるからなんか気を付けなきゃなって思った』
私は自分のコメントが読まれて、舞い上がる。ベッドの上で足をバタバタとさせた。
『でもさぁ、俺よりもチャンネル登録者多いVってたくさんいるじゃん?それこそ100万人登録とかさ、あの人達どうやって暮らしてるんだろ?ラーメン屋でトッピング出来なくなる日が俺にも来るのかな?』
〉冗~談じゃないよ
〉よく身バレしないよな
〉冗談じゃないよ~
『冗談じゃないよぉ~ってなんだっけ?まぁ良いか!』
〉なっつw
〉マイクなんかつけられちゃったりして
〉草
〉たまんねぇよ~
配信が終わり、私は天井を眺める。
──今日も楽しかった…予想していた配信内容ではなかったけど……
私の確信は変わらない。おそらくVチューバーエドヴァルド・ブレインは私の高校にいる。
動画でも現実でも私を救ってくれた彼に私はどうしても面と向かってお礼がしたいと思った。
それは彼に迷惑をかけることかもしれない。しかし、この想いをどうしても伝えたい。だからまずは聞き込みから始めよう。
──私と階段ですれ違った織原朔真が何か見てるかもしれない……
1
あなたにおすすめの小説
クラスでバカにされてるオタクなぼくが、気づいたら不良たちから崇拝されててガクブル
諏訪錦
青春
アルファポリスから書籍版が発売中です。皆様よろしくお願いいたします!
6月中旬予定で、『クラスでバカにされてるオタクなぼくが、気づいたら不良たちから崇拝されててガクブル』のタイトルで文庫化いたします。よろしくお願いいたします!
間久辺比佐志(まくべひさし)。自他共に認めるオタク。ひょんなことから不良たちに目をつけられた主人公は、オタクが高じて身に付いた絵のスキルを用いて、グラフィティライターとして不良界に関わりを持つようになる。
グラフィティとは、街中にスプレーインクなどで描かれた落書きのことを指し、不良文化の一つとしての認識が強いグラフィティに最初は戸惑いながらも、主人公はその魅力にとりつかれていく。
グラフィティを通じてアンダーグラウンドな世界に身を投じることになる主人公は、やがて夜の街の代名詞とまで言われる存在になっていく。主人公の身に、果たしてこの先なにが待ち構えているのだろうか。
書籍化に伴い設定をいくつか変更しております。
一例 チーム『スペクター』
↓
チーム『マサムネ』
※イラスト頂きました。夕凪様より。
http://15452.mitemin.net/i192768/
【完結】好きって言ってないのに、なぜか学園中にバレてる件。
東野あさひ
恋愛
「好きって言ってないのに、なんでバレてるんだよ!?」
──平凡な男子高校生・真嶋蒼汰の一言から、すべての誤解が始まった。
購買で「好きなパンは?」と聞かれ、「好きです!」と答えただけ。
それなのにStarChat(学園SNS)では“告白事件”として炎上、
いつの間にか“七瀬ひよりと両想い”扱いに!?
否定しても、弁解しても、誤解はどんどん拡散。
気づけば――“誤解”が、少しずつ“恋”に変わっていく。
ツンデレ男子×天然ヒロインが織りなす、SNS時代の爆笑すれ違いラブコメ!
最後は笑って、ちょっと泣ける。
#誤解が本当の恋になる瞬間、あなたもきっとトレンド入り。
罰ゲームから始まった、五人のヒロインと僕の隣の物語
ノン・タロー
恋愛
高校2年の夏……友達同士で行った小テストの点を競う勝負に負けた僕、御堂 彼方(みどう かなた)は、罰ゲームとしてクラスで人気のある女子・風原 亜希(かざはら あき)に告白する。
だが亜希は、彼方が特に好みでもなく、それをあっさりと振る。
それで終わるはずだった――なのに。
ひょんな事情で、彼方は亜希と共に"同居”することに。
さらに新しく出来た、甘えん坊な義妹・由奈(ゆな)。
そして教室では静かに恋を仕掛けてくる寡黙なクラス委員長の柊 澪(ひいらぎ みお)、特に接点の無かった早乙女 瀬玲奈(さおとめ せれな)、おまけに生徒会長の如月(きさらぎ)先輩まで現れて、彼方の周囲は急速に騒がしくなっていく。
由奈は「お兄ちゃん!」と懐き、澪は「一緒に帰らない……?」と静かに距離を詰める。
一方の瀬玲奈は友達感覚で、如月先輩は不器用ながらも接してくる。
そんな中、亜希は「別に好きじゃないし」と言いながら、彼方が誰かと仲良くするたびに心がざわついていく。
罰ゲームから始まった関係は、日常の中で少しずつ形を変えていく。
ツンデレな同居人、甘えたがりな義妹、寡黙な同クラ女子、恋愛に不器用な生徒会長、ギャル気質な同クラ女子……。
そして、無自覚に優しい彼方が、彼女たちの心を少しずつほどいていく。
これは、恋と居場所と感情の距離をめぐる、ちょっと不器用で、でも確かな青春の物語。
昔義妹だった女の子が通い妻になって矯正してくる件
マサタカ
青春
俺には昔、義妹がいた。仲が良くて、目に入れても痛くないくらいのかわいい女の子だった。
あれから数年経って大学生になった俺は友人・先輩と楽しく過ごし、それなりに充実した日々を送ってる。
そんなある日、偶然元義妹と再会してしまう。
「久しぶりですね、兄さん」
義妹は見た目や性格、何より俺への態度。全てが変わってしまっていた。そして、俺の生活が爛れてるって言って押しかけて来るようになってしまい・・・・・・。
ただでさえ再会したことと変わってしまったこと、そして過去にあったことで接し方に困っているのに成長した元義妹にドギマギさせられてるのに。
「矯正します」
「それがなにか関係あります? 今のあなたと」
冷たい視線は俺の過去を思い出させて、罪悪感を募らせていく。それでも、義妹とまた会えて嬉しくて。
今の俺たちの関係って義兄弟? それとも元家族? 赤の他人?
ノベルアッププラスでも公開。
隣の席のクールな銀髪美少女、俺にだけデレるどころか未来の嫁だと宣言してきた
夏見ナイ
恋愛
平凡な高校生、相沢優斗。彼の隣の席は『氷の女王』と噂のクールな銀髪美少女、雪城冬花。住む世界が違うと思っていたが、ある日彼女から「私はあなたの未来の妻です」と衝撃の告白を受ける。
その日から、学校では鉄壁の彼女が、二人きりになると「未来では当然です」と腕を組み、手作り弁当で「あーん」を迫る超絶甘々なデレモードに!
戸惑いながらも、彼女の献身的なアプローチに心惹かれていく優斗。これは未来で結ばれる運命の二人が、最高の未来を掴むため、最高の恋をする糖度MAXの青春ラブコメディ。
俺をフッた幼馴染が、トップアイドルになって「もう一度やり直したい」と言ってきた
夏見ナイ
恋愛
平凡な大学生・藤堂蓮には忘れられない過去がある。高校時代、告白した幼馴染の星宮瑠奈に「アイドルになるから」とこっ酷くフラれたことだ。
数年後、瑠奈は国民的アイドル『LUNA』として輝いていた。遠い世界の住人になった彼女との再会なんて、あるはずもなかった――そう、変装した彼女が俺の前に現れ、「もう一度やり直したい」と泣きつくまでは。
トップアイドルの立場を使い強引に迫る元幼馴染と、過去の傷。揺れ動く俺の日常を照らしてくれたのは、俺の才能を信じてくれる後輩・朝霧陽葵の存在だった。
俺をフッた幼馴染か、俺を支える後輩か。過去の清算と未来の選択を描く、ほろ苦くも甘い、逆転ラブコメディ、開幕。
10年ぶりに再会した幼馴染と、10年間一緒にいる幼馴染との青春ラブコメ
桜庭かなめ
恋愛
高校生の麻丘涼我には同い年の幼馴染の女の子が2人いる。1人は小学1年の5月末から涼我の隣の家に住み始め、約10年間ずっと一緒にいる穏やかで可愛らしい香川愛実。もう1人は幼稚園の年長組の1年間一緒にいて、卒園直後に引っ越してしまった明るく活発な桐山あおい。涼我は愛実ともあおいとも楽しい思い出をたくさん作ってきた。
あおいとの別れから10年。高校1年の春休みに、あおいが涼我の家の隣に引っ越してくる。涼我はあおいと10年ぶりの再会を果たす。あおいは昔の中性的な雰囲気から、清楚な美少女へと変わっていた。
3人で一緒に遊んだり、学校生活を送ったり、愛実とあおいが涼我のバイト先に来たり。春休みや新年度の日々を通じて、一度離れてしまったあおいとはもちろんのこと、ずっと一緒にいる愛実との距離も縮まっていく。
出会った早さか。それとも、一緒にいる長さか。両隣の家に住む幼馴染2人との温かくて甘いダブルヒロイン学園青春ラブコメディ!
※特別編6が完結しました!(2026.1.21)
※小説家になろう(N9714HQ)とカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録や感想をお待ちしております。
イケボすぎる兄が、『義妹の中の人』をやったらバズった件について
のびすけ。
恋愛
春から一人暮らしを始めた大学一年生、天城コウは――ただの一般人だった。
だが、再会した義妹・ひよりのひと言で、そんな日常は吹き飛ぶ。
「お兄ちゃんにしか頼めないの、私の“中の人”になって!」
ひよりはフォロワー20万人超えの人気Vtuber《ひよこまる♪》。
だが突然の喉の不調で、配信ができなくなったらしい。
その代役に選ばれたのが、イケボだけが取り柄のコウ――つまり俺!?
仕方なく始めた“妹の中の人”としての活動だったが、
「え、ひよこまるの声、なんか色っぽくない!?」
「中の人、彼氏か?」
視聴者の反応は想定外。まさかのバズり現象が発生!?
しかも、ひよりはそのまま「兄妹ユニット結成♡」を言い出して――
同居、配信、秘密の関係……って、これほぼ恋人同棲じゃん!?
「お兄ちゃんの声、独り占めしたいのに……他の女と絡まないでよっ!」
代役から始まる、妹と秘密の“中の人”Vライフ×甘々ハーレムラブコメ、ここに開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる