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【R-18】思い込みの激しい婚約者が浮気を疑ってくる件

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「ルアンさん、私と別れましょう」
突然そう言い放った婚約者エステルに、僕は首を傾げた。
「えっと……どうしたの?」
「もう耐えられないんです! ルアンさんの浮気癖には!」
「いや、だからそれは誤解で――」
頭が痛くなってくる。エステルは思い込みの激しい性格で、一度思い込んだら人の話を聞かない。普段は聡明なのに、どうしてこうなるんだろう。
「いいえ! 私は聞いたんです。あなたが仕事で訪問した直轄地で娼館から出てきたとこを!」

「え? ああ、あれは違うんだよ」
「何が違うと言うのです!? 私は知っていますよ。ルアンさんは毎晩のように娼館で女を買っていると!」
「ちょっ! ちょっと待って! 誰がそんなこと言ったのさ」
娼館を訪れたのは事実だ。だがそれはたまたま介抱した女性が、娼婦だったから送り届けただけで決して女を買ったわけではない。
一体誰から聞いたんだ。しかも一度訪れただけのはずなのに、とんでもない尾ひれがついている。
「…………」
僕の言葉を聞いた彼女は黙り込む。そしてしばらくすると俯いたままボソッと呟いた。
「……です……」
「え?」
「ひどいです、私はあなたが帰ってくるのを今か今かと待っていたのに、あなたは浮気していたなんて」
「いや、あのね、聞いてる? 別に僕は女遊びをしていたわけじゃなくて――」
「酷い! 酷いわ! この裏切り者!!」
「あーもう! 話を聞いてよ!」
「嫌です! 聞きたくありません!」
僕の言葉を遮るようにして部屋を出ていこうとする彼女の腕を掴んで、深く口づける。
「んっ……♡」
抵抗する彼女を強引にベッドへと押し倒し、激しくキスをする。唇を離すと銀色の糸が伸びてプツンと切れた。
顔を真っ赤にして息を整える彼女に、僕は優しく語りかける。
「ねえ、お願いだよ。ちゃんと話し合おう」
「……い、いやです。浮気者の話なんて聞きたくありません。んあっ♡」
首筋を舐め上げると甘い声をあげる彼女。そのまま耳元で囁くように言う。
「ねえ、頼むよ。僕は本当に君を愛しているんだ。こんなにも愛しているのは君だけなんだ。信じてくれ」
「そ、そんなことでごまかそうったって……」
彼女は胸が弱い。小ぶりな胸のかわいらしい突起を摘むようにして刺激を与えると、それだけでビクビクと感じてしまうようだ。
「あんっ♡……ほ、本当は私のことなんか好きじゃないんでしょう? だって、だってルアンさんはいつも豊満な女性を娼館で指名していると」
「だから、誤解だよ。たまたま道で倒れた女性を介抱して送り届けただけだ」
突起をピンっとはじくと、甲高い声で喘ぐ。その反応を見てさらに興奮してしまう。
「あうう♡」
「僕が好きなのは君だけだよ」
囁きながら乳首をきゅうっとつまむと、腰を浮かせて感じ始めた。
「やぁん♡ はぅ♡ あふぅ♡」
足をもじもじすり合わせて感じている。かわいいなあ。
「好きだ、愛してる」
何度囁いても彼女はまるで初めて告白を受けてように頬を染め、ビクビクと背中を振るわせる。
「だめぇ……そこばっかり触らないでくださいぃ……」
「どうして?エステルはここすきでしょう?」
「ちがいます! そこはダメなんです!」
執拗に責め続けると、彼女は絶頂寸前といった様子で背中を反らせる。
しかし、そこで僕は手を止めた。
「はぁ……はぁ……」
寸止めされた彼女が切なげな表情を浮かべる。
「どうして止めるんですか?」
潤んだ瞳で見つめてくる彼女に対して微笑みかける。
「僕のことを信じてくれたかい?」
「わ、わかりました。信じますから……」
彼女は素直に返事をした。僕は胸に顔を寄せる。固くなった突起を舌で押しつぶす。
「ああっ!♡」
待ち望んだ快感を与えられて喜ぶ彼女。今度は軽く歯を立てると、一際大きな声で鳴いた。
「ひゃうん!♡」
コリコリとした食感を楽しむように甘噛みを繰り返すと、彼女は背中を仰け反らせ
て悶えた。
「あああっ!♡ 噛まないで! 噛んじゃイヤです! おかしくなる! !♡」
ひとしきり堪能した後、口を離すと唾液まみれになった突起がビンッと勃起していた。
「はぁはぁ……もう、ルアンさん……」
物欲しげに見上げてきた彼女の顔にそっと触れる。
「これで信じてくれるかな?」
「はい……」
頬を赤く染めて恥ずかしげに答える彼女に再び覆いかぶさり、深いキスを交わす。
そして、そのまま愛撫を再開する。
足の間に手を差し入れるとすでに濡れていた。割れ目をなぞると、くちゃくちゃという淫靡な音が響く。
「すごいね。もうこんなになってる」
「言っちゃやです……」
指を入れると中は熱くうねるようになっていた。ゆっくりと出し入れすると、それに合わせて「あんっ♡」とか「ひゃん♡」などかわいい声をあげ、体を震わせる。
「気持ちいい?」
「はい……♡」
花芯を擦るように動かすと、「あああっ!!♡」と悲鳴のような喘ぎ声をあげる。
「ここも触ってほしいよね」
「も、もういじわるぅ!♡」
クリトリスを強く摘むと、ビクンッと大きく体が跳ねる。どうやら軽くイッてしまったようだ。
「もう、ひどいぃ♡」
涙目になりながらも抗議してくるが、体は正直だ。膣内はもっと強い刺激を欲してヒクついている。
「ごめんね、ちょっと意地悪したくなっちゃった」
「ルアンさんの意地悪……」
拗ねたような口調だが、目は期待するような色を帯びている。
すっかり発情しきっている彼女を見ているだけで、僕の下半身は痛いくらいだ。
早く一つになりたいと思いつつも、彼女の準備が整うまで待つことにする。彼女の中はいつも狭いから、もっと解さないと。
「ちょっと待ってね」
ベッドサイドに置いてあった小瓶を手に取る。中には香油が入っている。それをたっぷり手に取って温めてから、彼女の秘所に塗りつける。
「んっ……」
冷たかったのか、一瞬身を固くしたがすぐに力が抜けた。
十分に濡らすと、いよいよ挿入する。まずは人差し指を入れて、抜き挿しを繰り返しながら徐々に奥へと進んでいく。
「んっ……ああっ……♡」
ある程度入ったところで一旦動きを止める。そして、今度はゆっくり円を描くようにして動かしていく。
「はぁ……はぁ……はぁ……♡」
焦れったい感覚に、彼女の息遣いが荒くなる。頃合いを見計らい屹立を彼女に突き立てる。
「んあああっ♡♡♡」
一気に最奥まで到達する。子宮口を押し潰すようにぐりぐりと押し付ける。
「やぁっ……♡ 激しすぎます♡」
「でも、好きでしょう? こうされるの」
「ひどいっ♡しってるくせにぃ♡」
抽送を開始すると、結合部からぐちゅぐちゅと卑猥な水音が鳴る。
「ああ♡ ルアンさん♡ ルアンさん♡」
彼女が僕の首の後ろに腕を回してきたので、そのまま抱きしめ返す。
密着したことでさらに深く繋がり、お互いの体温を感じる。
「んむぅ♡」
キスをしながら、ラストスパートをかける。パンッ、パァンと肉同士がぶつかり合う乾いた音が部屋に響き渡る。
「んんんんん~!!!♡♡♡」
声を押し殺す彼女に構わず、激しく腰を打ち付ける。ぐりぐりと押し込み、子宮内に侵入するかのように亀頭をねじ込む。
「あっ♡ あっ♡ あっ♡」
彼女の膣内がひくひくと痙攣し始める。限界が近いらしい。
「くっ……」
「やあ!も、もうだめぇ♡」
一際強く打ち付け、射精する。ドクンドクンと脈打つように精液が注がれ、彼女は身体を弓なりにして絶頂を迎えた。

「ああっ♡ 熱いぃ♡」
長い絶頂を終え、くたりと脱力する彼女。そんな彼女を抱き寄せ、優しくキスをする。
「ごめんなさい、あなたの話を聞かずに……私……」
「わかってくれればいいんだよ」
そう言ってもう一度唇を重ねる。
しばらく余韻に浸って抱き合っていた後、彼女が不意に言った。
「あなたのこととなると私、おかしくなってしまって……」
その囁きに彼女を抱き寄せる。抵抗するエステルを組み伏せて、二回戦に励んだ。
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