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第一章
突然の来客
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配達を待つ間の沈黙を逃れようと、私はキッチンで簡単なサラダを作った。
王子は、おとなしく私のベッドに腰掛けていた。
ピンポン
「ピザランドでーす」
「はーい」
「私が行きますから、王子は見えないようにで待っててください!」
「ちぇっ」
玄関に行こうとしていた瑛斗王子を制止し、ピザを受け取った私
リビングの小さめのテーブルにピザを置くと、瑛斗王子は楽しそうに、ピザを見つめていた
「いい匂いだね、まだ温かいし美味しそう」
「取り皿です。サラダも良かったら召し上がってください」
「うん、ありがとう。ナイフとフォークあるかな?」
「手で食べないんですか」
「え?」
「え?」
そうか、この人は、ピザを手で食べたことがないのか。
あまりにも自然に私の部屋に溶け込んでいて、忘れていたが、この人は日本王国の第二王子な訳で、庶民の食べ方は知らないようだ。
瑛斗王子にナイフとフォークを渡し、私も同じように上品にいただくことにした。
「美味しいね」
「お気に召して良かったです」
「また食べにくるね」
「ここでなくても食べられるので、もう来ないでください」
「王子にまた逆らうの?」
「流れるように脅さないでください」
瑛斗王子と、一緒にテーブルを囲み、デリバリーピザを食べる。
一応、毒味を兼ねて、私は王子よりも早めに各種類のピザに手をつけたりと気を使っていたが、王子にはあまり気づかれていないらしい。
「王子に、質問してもいいですか?」
「いいよ、何でも聞いて」
「今日は、どこにお泊まりになるんですか?」
「なに?小春ちゃんの部屋に泊めてくれるの?」
「いえ、そんなつもりはありません」
瑛斗王子は、ニコニコと愛想よく、冗談を交えながら話す。
この人は、生まれてから一度も辛かったこのなどないんだろうなと思わせるほど、軽快な人だと感じた。
前向きな性格が、幼馴染の恭平にも似ていて、親近感も湧きやすいのかもしれない。
「小春ちゃん?」
王子の呼びかけに、はっと我にかえる。
「ごめんね、仕事終わりに急に押しかけて。疲れてたよね」
「いいえ、楽しかったです」
「また遊びに来るね」
私が、思ってもないことを言うものだから、瑛斗王子を図に乗らせてしまった。
でも、また会っても、きっと私の気持ちなどお構いなしにに、また笑顔で向き合ってくれるのだろうと思う。
王子は、おとなしく私のベッドに腰掛けていた。
ピンポン
「ピザランドでーす」
「はーい」
「私が行きますから、王子は見えないようにで待っててください!」
「ちぇっ」
玄関に行こうとしていた瑛斗王子を制止し、ピザを受け取った私
リビングの小さめのテーブルにピザを置くと、瑛斗王子は楽しそうに、ピザを見つめていた
「いい匂いだね、まだ温かいし美味しそう」
「取り皿です。サラダも良かったら召し上がってください」
「うん、ありがとう。ナイフとフォークあるかな?」
「手で食べないんですか」
「え?」
「え?」
そうか、この人は、ピザを手で食べたことがないのか。
あまりにも自然に私の部屋に溶け込んでいて、忘れていたが、この人は日本王国の第二王子な訳で、庶民の食べ方は知らないようだ。
瑛斗王子にナイフとフォークを渡し、私も同じように上品にいただくことにした。
「美味しいね」
「お気に召して良かったです」
「また食べにくるね」
「ここでなくても食べられるので、もう来ないでください」
「王子にまた逆らうの?」
「流れるように脅さないでください」
瑛斗王子と、一緒にテーブルを囲み、デリバリーピザを食べる。
一応、毒味を兼ねて、私は王子よりも早めに各種類のピザに手をつけたりと気を使っていたが、王子にはあまり気づかれていないらしい。
「王子に、質問してもいいですか?」
「いいよ、何でも聞いて」
「今日は、どこにお泊まりになるんですか?」
「なに?小春ちゃんの部屋に泊めてくれるの?」
「いえ、そんなつもりはありません」
瑛斗王子は、ニコニコと愛想よく、冗談を交えながら話す。
この人は、生まれてから一度も辛かったこのなどないんだろうなと思わせるほど、軽快な人だと感じた。
前向きな性格が、幼馴染の恭平にも似ていて、親近感も湧きやすいのかもしれない。
「小春ちゃん?」
王子の呼びかけに、はっと我にかえる。
「ごめんね、仕事終わりに急に押しかけて。疲れてたよね」
「いいえ、楽しかったです」
「また遊びに来るね」
私が、思ってもないことを言うものだから、瑛斗王子を図に乗らせてしまった。
でも、また会っても、きっと私の気持ちなどお構いなしにに、また笑顔で向き合ってくれるのだろうと思う。
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