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第一章
王太子と罰
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いつもと同じような平穏な朝だった。
今日は、孤児院の手伝いに行く日だ。
玄関から出た瞬間、すぐに黒い車が止まっていることに気づいた。
車のドアが開くと、その人はすぐさま私のもとにかけよった。
「嬉野様、すぐに宮殿にお戻りください。」
「すみません。もう私に関わらないでください。」
私は昨日花屋から持って帰ってきた売れ残りの花を、自転車のカゴに乗せた。
珀斗王太子の侍従と思われるその男性は冷静な態度であったものの、少し焦っているような様子でもあった。
「私の口から申し上げるのも大変心苦しいのですが、嬉野様の行動は大変危険です。ここで戻っていただけなければ、最悪の結果も考えられます。」
最悪の結果という言葉に、一瞬思考が止まった。
私の命が危ないということを必死に伝えてくれてたのかもしれない。もしくは私の生活を全て壊してしまうということかもしれない。
ただ戸籍もなく、社会からも存在を認められない私には、そもそも生きている価値なんてないのだから。
例え私がこの世から抹消されたとしても、社会にとって何の問題もない。
むしろそれは私の望む形なのかもしれない。
「どうかお願いします。もう私に近づかないでください。」
「わかりました。こちらからお声かけすることは控えます。ただし警護は王太子の命令が解除されるまで継続いたします。警護以外の面で、何か問題があれば、すぐにこの名刺の連絡先にご連絡ください。いつでも結構ですから。それと、携帯電話をお返ししてます。」
男性は、名刺を私に渡し、私から離れた。
私は名刺と携帯電話をポケットに仕舞うと、孤児院に向かって自転車を走らせた。
警護が王太子からの命令であったとは知らなかったが、王太子が私を心配して配置したというよりは、監視の役割の方が、正しいのだろう。
監視が続くのは不本意ではあるものの、王宮にいるよりは自由が多い。
そのうち、王太子が諦めてくれるはずだ。
今日は、孤児院の手伝いに行く日だ。
玄関から出た瞬間、すぐに黒い車が止まっていることに気づいた。
車のドアが開くと、その人はすぐさま私のもとにかけよった。
「嬉野様、すぐに宮殿にお戻りください。」
「すみません。もう私に関わらないでください。」
私は昨日花屋から持って帰ってきた売れ残りの花を、自転車のカゴに乗せた。
珀斗王太子の侍従と思われるその男性は冷静な態度であったものの、少し焦っているような様子でもあった。
「私の口から申し上げるのも大変心苦しいのですが、嬉野様の行動は大変危険です。ここで戻っていただけなければ、最悪の結果も考えられます。」
最悪の結果という言葉に、一瞬思考が止まった。
私の命が危ないということを必死に伝えてくれてたのかもしれない。もしくは私の生活を全て壊してしまうということかもしれない。
ただ戸籍もなく、社会からも存在を認められない私には、そもそも生きている価値なんてないのだから。
例え私がこの世から抹消されたとしても、社会にとって何の問題もない。
むしろそれは私の望む形なのかもしれない。
「どうかお願いします。もう私に近づかないでください。」
「わかりました。こちらからお声かけすることは控えます。ただし警護は王太子の命令が解除されるまで継続いたします。警護以外の面で、何か問題があれば、すぐにこの名刺の連絡先にご連絡ください。いつでも結構ですから。それと、携帯電話をお返ししてます。」
男性は、名刺を私に渡し、私から離れた。
私は名刺と携帯電話をポケットに仕舞うと、孤児院に向かって自転車を走らせた。
警護が王太子からの命令であったとは知らなかったが、王太子が私を心配して配置したというよりは、監視の役割の方が、正しいのだろう。
監視が続くのは不本意ではあるものの、王宮にいるよりは自由が多い。
そのうち、王太子が諦めてくれるはずだ。
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