「月が太陽と眠る夜」 〜出自が分からず無戸籍の孤児として育った小春の前に現れたのは、日本王国の王子の兄弟?!〜

みなみ

文字の大きさ
39 / 47
第一章

支配者と札束

しおりを挟む
「具合はどうだ」


王太子は、私から離れ、タオルで荒く髪を乾かすしながらそう言った。


髪の毛がきっちりとセットされたいつもの姿は全く違い、心なしか柔らかい印象を感じさせる。


しかし、本質的に王太子自身は何も変わらず、冷酷な軍人気質だ。


「はい、殿下…。ご迷惑をおかけしました」


「まだ、完全に覚悟が出来ていないということだろうが、早く現実を見ろ」


私が追い詰められている原因が、突然の強制的な結婚にあることは、王太子が一番分かっているはずなのに、王太子はさらに私を追い込む。


直接文句を言いたいのに、相手の持つ圧倒的な権力を前に、何もできない自分が悔しい。


悔しさ、悲しさ、恐怖、怒り、そしていつも忙しい王太子にこうして迷惑をかけている不甲斐なさなど、色んな感情が複雑に入り混じり、私の目からは涙が溢れていた。




王太子は、私の二の腕を少し引いてベッドに連れて行き、私を座らせた。


これから何が起こるのか、想像しただけで恐怖だった。



「脱げ」


「…」


私は、王太子に迫られながらも、首を横に振り精一杯の拒否をしたが、全く効果がなかった。


「もう逃げるな」 


王太子は、私にキスをして、私を押し倒した。


キスから逃れようとすればするほど、乱暴になり、息も絶え絶えになる。



私の着ていたガウンや下着にも手をかけ、王太子の少し冷たい手が私の体に触れていることがわかった。


首筋や胸にも、王太子の唇が当たる感覚があり、さらに嫌悪感が増していく。



「お願い…、やめてっ…んっ!」


私が言葉を発すれば、また王太子は乱暴なキスをして私を黙らせた。


「抵抗は無駄だ」


「……」


私は涙で濡れた顔を自分の手で隠し、対抗することをやめた。


もう誰も助けてはくれないし、この行為が早く終わって、解放された方がいいと判断した。



力なく横たわり、声を殺して泣く私の手を退け、王太子はまたキスをし、その唇はまた首筋、肩、胸、そして陰部にまで触れた。


私の両脚を広げてさらに舐め回した。




「指、分かるか?」


奥に指が入れられていることには、全く気が付かなかったが、聞いた瞬間、怖くなり彼から離れようと腰を引いた。


逃げる動きに気がついた王太子は、私を太ももから引き寄せて逃げられないようにした。


「痛いかもしれないが、動くなよ」


王太子が、次に行おうとすることは、容易く想像できた。


これさえ我慢すれば、終わるはずだと、自分に言い聞かせるが、怖さはさらに増し力が入ってしまう。



「!いたっ…い…」


「我慢しろ」


王太子との距離が今まで以上に近く、痛みも伴い、もう死んでしまいたいと思うほどの苦痛だ。


何度も何度も繰り返される痛みに、次第に力を失い、いつ終わるかもわからないこの行為を耐えた。










しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる

しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。 いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに…… しかしそこに現れたのは幼馴染で……?

屋上の合鍵

守 秀斗
恋愛
夫と家庭内離婚状態の進藤理央。二十五才。ある日、満たされない肉体を職場のビルの地下倉庫で慰めていると、それを同僚の鈴木哲也に見られてしまうのだが……。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

処理中です...