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第一章
支配者と札束
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「具合はどうだ」
王太子は、私から離れ、タオルで荒く髪を乾かすしながらそう言った。
髪の毛がきっちりとセットされたいつもの姿は全く違い、心なしか柔らかい印象を感じさせる。
しかし、本質的に王太子自身は何も変わらず、冷酷な軍人気質だ。
「はい、殿下…。ご迷惑をおかけしました」
「まだ、完全に覚悟が出来ていないということだろうが、早く現実を見ろ」
私が追い詰められている原因が、突然の強制的な結婚にあることは、王太子が一番分かっているはずなのに、王太子はさらに私を追い込む。
直接文句を言いたいのに、相手の持つ圧倒的な権力を前に、何もできない自分が悔しい。
悔しさ、悲しさ、恐怖、怒り、そしていつも忙しい王太子にこうして迷惑をかけている不甲斐なさなど、色んな感情が複雑に入り混じり、私の目からは涙が溢れていた。
王太子は、私の二の腕を少し引いてベッドに連れて行き、私を座らせた。
これから何が起こるのか、想像しただけで恐怖だった。
「脱げ」
「…」
私は、王太子に迫られながらも、首を横に振り精一杯の拒否をしたが、全く効果がなかった。
「もう逃げるな」
王太子は、私にキスをして、私を押し倒した。
キスから逃れようとすればするほど、乱暴になり、息も絶え絶えになる。
私の着ていたガウンや下着にも手をかけ、王太子の少し冷たい手が私の体に触れていることがわかった。
首筋や胸にも、王太子の唇が当たる感覚があり、さらに嫌悪感が増していく。
「お願い…、やめてっ…んっ!」
私が言葉を発すれば、また王太子は乱暴なキスをして私を黙らせた。
「抵抗は無駄だ」
「……」
私は涙で濡れた顔を自分の手で隠し、対抗することをやめた。
もう誰も助けてはくれないし、この行為が早く終わって、解放された方がいいと判断した。
力なく横たわり、声を殺して泣く私の手を退け、王太子はまたキスをし、その唇はまた首筋、肩、胸、そして陰部にまで触れた。
私の両脚を広げてさらに舐め回した。
「指、分かるか?」
奥に指が入れられていることには、全く気が付かなかったが、聞いた瞬間、怖くなり彼から離れようと腰を引いた。
逃げる動きに気がついた王太子は、私を太ももから引き寄せて逃げられないようにした。
「痛いかもしれないが、動くなよ」
王太子が、次に行おうとすることは、容易く想像できた。
これさえ我慢すれば、終わるはずだと、自分に言い聞かせるが、怖さはさらに増し力が入ってしまう。
「!いたっ…い…」
「我慢しろ」
王太子との距離が今まで以上に近く、痛みも伴い、もう死んでしまいたいと思うほどの苦痛だ。
何度も何度も繰り返される痛みに、次第に力を失い、いつ終わるかもわからないこの行為を耐えた。
王太子は、私から離れ、タオルで荒く髪を乾かすしながらそう言った。
髪の毛がきっちりとセットされたいつもの姿は全く違い、心なしか柔らかい印象を感じさせる。
しかし、本質的に王太子自身は何も変わらず、冷酷な軍人気質だ。
「はい、殿下…。ご迷惑をおかけしました」
「まだ、完全に覚悟が出来ていないということだろうが、早く現実を見ろ」
私が追い詰められている原因が、突然の強制的な結婚にあることは、王太子が一番分かっているはずなのに、王太子はさらに私を追い込む。
直接文句を言いたいのに、相手の持つ圧倒的な権力を前に、何もできない自分が悔しい。
悔しさ、悲しさ、恐怖、怒り、そしていつも忙しい王太子にこうして迷惑をかけている不甲斐なさなど、色んな感情が複雑に入り混じり、私の目からは涙が溢れていた。
王太子は、私の二の腕を少し引いてベッドに連れて行き、私を座らせた。
これから何が起こるのか、想像しただけで恐怖だった。
「脱げ」
「…」
私は、王太子に迫られながらも、首を横に振り精一杯の拒否をしたが、全く効果がなかった。
「もう逃げるな」
王太子は、私にキスをして、私を押し倒した。
キスから逃れようとすればするほど、乱暴になり、息も絶え絶えになる。
私の着ていたガウンや下着にも手をかけ、王太子の少し冷たい手が私の体に触れていることがわかった。
首筋や胸にも、王太子の唇が当たる感覚があり、さらに嫌悪感が増していく。
「お願い…、やめてっ…んっ!」
私が言葉を発すれば、また王太子は乱暴なキスをして私を黙らせた。
「抵抗は無駄だ」
「……」
私は涙で濡れた顔を自分の手で隠し、対抗することをやめた。
もう誰も助けてはくれないし、この行為が早く終わって、解放された方がいいと判断した。
力なく横たわり、声を殺して泣く私の手を退け、王太子はまたキスをし、その唇はまた首筋、肩、胸、そして陰部にまで触れた。
私の両脚を広げてさらに舐め回した。
「指、分かるか?」
奥に指が入れられていることには、全く気が付かなかったが、聞いた瞬間、怖くなり彼から離れようと腰を引いた。
逃げる動きに気がついた王太子は、私を太ももから引き寄せて逃げられないようにした。
「痛いかもしれないが、動くなよ」
王太子が、次に行おうとすることは、容易く想像できた。
これさえ我慢すれば、終わるはずだと、自分に言い聞かせるが、怖さはさらに増し力が入ってしまう。
「!いたっ…い…」
「我慢しろ」
王太子との距離が今まで以上に近く、痛みも伴い、もう死んでしまいたいと思うほどの苦痛だ。
何度も何度も繰り返される痛みに、次第に力を失い、いつ終わるかもわからないこの行為を耐えた。
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