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ただの梅干し

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フタリメ

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学校の友人が家に引きこもっていた僕を心配して海に誘ってくれた。
その友人は女の子で周りからはヤリマンなどと呼ばれ、あまり好かれていなかったが彼女のサバサバした性格は嫌いでは無かったし、ほかの男子より仲良くしていた。
電車で30分。
その頃にはもう夕方で夕日に焼けた海が美しかった。
帰り際、彼女から告白された。
前の子のこともあったし乗り気じゃなかったのもあって、断った。
でもそれからは何となく彼女と会うことが多くなっていった。
それから僕は学校に通うようになったのだが彼女はある日突然来なくなった。
誰かが噂していた。
彼女は末期のガンだったそうだ。
僕は取り返しのつかないことをしてしまった。
彼女のいる病院を聞いて走った。
街角のテレビに10代の少女が殺害されたとかどうでもいいニュースが流れていた。普段は足を止めていたけど気にもならなかった。
病室に彼女はいた。
髪は抜け落ちていたが彼女は何一つ変わってはいなかった。
間に合って本当に良かった。
僕の気持ちを伝えると彼女も泣いてくれた。
医者や看護師がくるといけないのでその日は帰った。
彼女も僕のものになってくれた。
ただそれだけで嬉しかった。
彼女の一生を添い遂げようと思った。
次の日になると学校のホームルームで彼女の死が伝えられた。死の理由について先生は触れていなかった。
ざわめくクラスメイト。
僕の顔は蒼白し、気を失いそうになった。
また僕は大切な人を失った。
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