異世界転生したらヒロインや仲間が最強過ぎて、何故か護られています!

緑青白桃漠

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第5章 長い夏季休暇中に巻き起こる冒険と新たな事件 第1節 帰省と海岸都市フォード王国の冒険

第24話 アルデット遺跡に棲む機械鳥獣アドミニグリフォン(前編)

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 帰省をしてから三日が経ち、その間は家や近くの草原で遊んで過ごしていたが、やはり冒険したい気持ちが高まったので、リノワール王国のギルド支部に行き、近くの遺跡の地図作成と遺跡周辺の依頼を請けて、現在は数日分の荷物を抱えて五人はリノワール王国の西にある、アルデット遺跡に来ていた。

「やっと着いたね、一時はどうなるかと思ったよ」
「そうわね、レン君のお兄さん大変だね!」

 レン達が依頼を請けに出発しようとしていると、数日間不在する事を知ったレイジ兄さんの邪魔が入り遺跡に着くときは午後になっていた。

「そうだね、見苦しいとこ見せてごめんね! 父様と母様には伝えてあるけど、レイジ兄さんに伝えるといつもこうだから」

 レイジ兄さんの行動につくづく悩ませていた。

「アリス、遺跡に着いたけど、どうやって地図を作るの?」

 地図作成の依頼を請けているが、どうやって地図を作るのか気にしないで依頼を選んでしまったので、知識に詳しいアリスに聞いている。

「それはね、ギルドから渡されたこれを使うのよ!」

 アリスはギルドから渡された、リングとカードを取り出した。

「このリングは発信機みたいな役割で装着した半径ニメートル前後がこのカードに送られてプロットされるのよ! とりあえず軽く歩くからレン君はカードを起動してみて」

 アリスからカードを渡されて、起動すると立体の画面が映し出され、アリスが装着したリングを起動すると、立体の画面にアリスが動いた、痕跡が映し出されて四人は驚いている。

「へぇ、凄い機能だぜ、アリス、俺が付けても良いか?」
「ファング、これは遊びじゃないのよ真面目にやって、それに一度歩いた所は何回歩いても変わらないわよ!」

 ファングはリングをつけて自分の痕跡で遊ぼうとしていたがアリスに止められていた。

「レン師匠、今日から僕も依頼に参加ですね。今まで溜めていた恩を返す時が来ました。レン師匠の為に体を張って頑張ります!」
「アハハッ、よろしくね、レイス、期待しているよ」
「よく言った、レイス、それでこそ俺の弟子だぜ」
「はい、ファングさん、特訓の成果必ず見せます」

 レンが冒険を再開する前は、ファングがレイスの特訓を見ていたので、レイスは今日の依頼でレン達の役に立とうとファングに背中を叩かれて気合いを入れられていた。

「レオス、遺跡周辺に何かいる?」
「うーん、今のところこの周辺にモンスターはいないね。遺跡の中は調べてないから分からないよレンお兄ちゃん」

 遺跡周辺の討伐も依頼内容にあったので、レオスに周辺のモンスターの魔力を探っていた。

「この近辺にはモンスターはいないみたいだね。遺跡に入ろうか?」
「ファング、レイス、レン君が遺跡に入るから荷物しっかり持ってね」

 ファングとレイスを見ると五人の数日分の荷物を背負っている。

「待て、アリス何で毎回俺が荷物係になっているんだ」

 何処か行くたびに荷物を持たされているので不満を漏らしていた。

「ファングさん、僕は構いませんよ、結構体を鍛えられそうだし」

 レイスは重い荷物を軽々持ち涼しい表情をしていた。

「レイス君は嫌と言ってないわよ」
「いや、レイスは剣武術科で体を鍛えているだろう!」
「いや、ファングも体鍛えているよね、何ならレイスにあの事話す?」
「ちょっと待ってレン。お前まさか‥‥‥分かった荷物持つから絶対に言わないで」

 ファングが言い訳を言っているので、ファングと会った事をレイスに話そうとしていたが、ファングが察知して、素直に重い荷物を持ち、五人はアルデット遺跡の入り口に入っていった。

 ウァー、凄い遺跡だな!

 アルデット遺跡内は広い空間になっていて、天井には昔の人が描いたのか絵が描かれていて奥には地下に続く階段が見えている。

「凄いわね、流石遺跡だけはあるわ、昔の人が描いた絵などがあるわ!」
「スゲー、何だよこの遺跡!」
「ここまで、立派な遺跡は初めてみます」
「レンお兄ちゃん、この遺跡凄いよ」
「そうだね、レオス」 

 五人は遺跡に見とれながら、地図作成するため、周りの遺跡を見ながらプロットしていた。

「ねぇ、アリスこの遺跡は何の為に作られたのかな? リノワール王国に近いから関連があるのかな?」
「さぁ、分からないわ。だけど、私達が住んでいる場所から近いからここで何かを崇めていたのかも知れないわ」

 アリスはここの遺跡で何か儀式など行われていたんじゃないかと推測していた。

「しかし、凄い遺跡だよな、もしかしたらお宝があるんじゃないか?」
「ちょっと、ファング何言ってるの?」
「えっ、何って‥‥‥しまったぁー」

 ファングがお宝と言った瞬間、レンの目は輝かせていた。

「確かにお宝ありそうだよね。それに地図作成だからまだ行ってない場所があるかも!」

 レンのウキウキを見てファングがしまったと頭を押さえ、アリスがファングにレン君がお宝探しに危険な所に行くからよけな仕事を増やさないでとファングに言っていた。

「なぁ、レン本当にお宝を探すのか?」
「えっ、どうしたのファング、いつもなら絶対にお宝を見つけようぜと意気込んでいるのに」
「えっ、それはお前を危険な所に‥‥‥分かったよ見つけに行こうぜ」

 ファングはレンにお宝探しに行くのはやめようと言おうとしていたが、レンの熱意に負けて従っていたので、アリスがため息を吐いていた。

「レン師匠、とりあえず軽くこの周辺見てみませんか?」

 レイスに言われて、五人は遺跡周辺をバラバラに分かれて周辺の柱や壁を調べていた。

 しかし、凄いよね、柱や壁にも描かれているよ!

 遺跡周辺の柱や壁を見ると彫刻されていて色々な模様や絵があった。暫くするとレオスがやって来て、奥の階段に行こうと言っていたので、ファング、アリス、レイスを呼んで、階段を覗いていた。

「階段があるけど暗いね!」

 階段は下につながっているが、暗くて奥が何も見えなかった。

「もう使われてないから、松明に火がついていないんだわ」

 アリスはこの遺跡は人が来てないから誰も使ってないと言っていた。

「でもおかしくないですか、ギルドが依頼を出すならある程度調査して、通路を整理をしている筈なのにこの階段ホコリが溜まって人が通ってないし、それに依頼内容が地図作成なんて?」

 ギルド支部が調査をして安全を確認してから、学生に依頼を出すのに、今回の依頼はギルド支部が事前に調査をしていないのでレイスは不思議に思っていた。

「多分、ギルド支部はこの遺跡を重要だと思ってないのかもよ!」

 ギルド支部にも優先順位があるので、この遺跡はそんなに危険な所がないから後回して、学生達に変わりに調査して貰おうとアリスは推測していた。

「考えても仕方ないだろ、レン行って見ようぜ!」
「そうだね、立ち止まっても解決しないし、依頼も進まないからね。レオス、暗いところ苦手だよね。僕の隣においで」
「うん、レンお兄ちゃんの傍にいる!」
「仕方ないわね、フォトン、行きましょう」
「ちょっと待って下さい荷物を持ち直すんで、皆さん‥‥‥」

 五人はアリスの光魔法で周りを明るくして、階段を下りていた。

 しかし、地下があるなんて、本格的に異世界感があるよ。本格的に地下ダンジョンだよね!

 初めて冒険らしい所に来ているので、ワクワクしていた。

「しかし、この階段長くないか?」
「ファング、下りると言ったんだから弱音を吐かないの」
「いや、重い荷物持って階段を下りて入るからこんなに長いと辛いんだけど」
「ならレイス君を見習う事ね、一切弱音を吐かないし」
「レイスと俺を比べるのやめてくれない」

 アリスはいつもファングに突っかかる事をいつも言っているので仲が良いなとレンはファングとアリスを見ていた。

「レイスは重い荷物を持っているから辛くないの?」

 ファングが辛いと言っていたので、心配して声を掛けていた。

「いえ、大丈夫ですよレン師匠。僕はファングさんと違って足腰を鍛えられていますから全然平気です」

 五人は階段を下り終わると、広い空間の部屋に出ていて、通路の奥にいくつもの道や部屋があった。五人はアリスの光魔法が届く範囲でそれぞれ調査やマッピングをしていた。

 しかし、この遺跡は何をやっていたんだろう? あっ、本棚があるよ!

 遺跡内の入り組んだ部屋を見ると、昔、人がいたのか机や本棚などがおいてあった。レンは本棚の所に行き何かないか探していた。

 しかし、本棚は何も本がないな、確か机があったな‥‥‥あれっ何かあるよ。

 机の引き出しを引くと中に、宝石と鍵が入っていた。

 レンはその他にも何かないか探したが何もなかった。

 この部屋には宝石と鍵かぁー。だけどこの宝石普通じゃないよね!

 宝石は星の形をしているので、何処かにはめるのか考えいた。

 まぁ、この遺跡を調べれば、宝石と鍵の使い方が分かるだろう!
 レンは四人の元に戻り、この階の調査の報告をする事にした。

「どうだった、何かあった?」

 レンは四人の調査の結果を聞いていた。

「私は何も見つからなかったわ」
「俺も何もなかったぜ」
「僕も一生懸命探しましたが何もなかったです」
「僕は、奥の通路に階段があったよ!」
「本当なのレオス?」
「うん、本当だよ、レンお兄ちゃん!」

 レオスが新たな階段を見つけていたが、一旦行く前にレンは四人に見つけた物を報告した。

「レン君、宝石と鍵を見つけたのね、しかし、何に使うのかしら?」

 レンから手渡された、星形の宝石と鍵を見つめながら考えいた。

「多分だけどよ、レオスが見つけた階段を下りていけばその宝石や鍵を使用するじゃないか?」
「それってもしかしてお宝が眠っていることだよね」
「そうだぜレン、誰も発見していないお宝があるかも知れないぜ」
「確かに、今回は否定出来ないわ、誰も入っていないのだから凄い魔法書があるかも知れないし」
「レン師匠、もしお宝が見つかったら僕達有名人になりますよ。世紀の大発見です」
「僕もお宝をみたい!」

 五人は夢を膨らませて、階段を下りる前にこの階のマッピングをしてから、階段に向かおうとした時、

「グー、グー」

 誰かのお腹がなっていた。

「誰だよ、お腹の音ならしているの?」

 ファングが言うと五人はそれぞれ見つめ合い、レイスが顔を赤くしていた。

「すみません。僕のお腹の音です」
「アハハッ、レイスのお腹の音凄いね。まるでご飯を早くくれって言っているみたいだね。もしかして体内時計になっているのかな?」
「レン師匠、酷いですよ。魔力を吸収出来るようになってから、一定の周期でお腹が空くので困っていますよ。だけどお腹がなると、急激に空腹に襲われるので辛いです。お腹が空いて力が入りませんよ」
「レイスのお腹はいつも活発に動いているし、重い荷物を持ったからエネルギーをたくさん消費したんだね! それにレイスのお腹の音聞いたらお腹空いて来たから夕食にして今日はここで寝ようか、部屋があるからそこで皆で寝よう」

 五人はこの階で荷物を置いて、敷物などをしき、近くにあった松明の古い木を集めて、換気が出来る場所で集めた木に火をつけてアリスが調理器具を取り出して調理を始めていた。

「しかし、換気口があるからびっくりしたよ!」
「そうね、やはりここは大昔、何かやっていたのよ。人がいた痕跡があるから」

 部屋の一角に換気口があったので、そこに集まって話していた。

「しかし、この遺跡は何なんだろうな? 未だに謎だぜ?」
「そうですね、ファングさん、ギルド支部も調査していない場所なので興味があります」

 ファングとレイスはアルデット遺跡の深まる謎を考えていた。

「確かに気になるけど、僕はレオスが見つけた階段が気になるね。レオスここからサーチで何かあるか調べられない? 部屋とかでも構わないから」
「分かった、やってみる!」

 この先の階段が気になるのか、レオスのサーチを使って調べてもらっていた。

「うーん、部屋はたくさんあるよ、それにモンスターみたいな反応があるけど、ちょっと変だよ?」

 レオスは調べた事を四人に話していた。

「なる程、ありがとうレオス!」
「なぁレオス、この遺跡にモンスターがいるのかよ!」
「いや、レオスはモンスターとちょっと違うと言っていたでしょう」
「そうよファング、モンスターがいたら、モンスターの痕跡があるでしょう!」
「確かにアリスさんの言うとおりですよ。仮にモンスターがいたら遺跡内は壊されて、崩れた岩などがたくさんあるはずですから」
「確かに言われて見れば、じゃあ階段の奥に何があるんだ?」

 レン、ファング、アリス、レイスはレオスが調べた事を思い返して考えていた。

「ネェ、レン君、ファング、レオス君、前にリレクド洞窟でファングの剣を入手する前に突然魔方陣が表れて、モンスターが現れたよね。もしかして今回も何かトラップがあるんじゃない?」

 リレクド洞窟の時に魔方陣からゴーレムが現れたのでもしかすると魔法の魔力をレオスは感じたと推測していた。

「もし、それが本当だとしたら、昔の人はモンスターを召喚していた事になるよな!」
「確かにそうだけど、変だよね。それだと昔はモンスターがいない事になるよね!」

 モンスターがいるのは人の勝手な召喚で呼んだのが原因だと考えていた。

「それはないわよレン君。モンスターは昔からいたから、恐らくモンスターと契約して使っていたのよ召喚獣として」

 アリスは書物の記述に大昔からモンスターがいたと言っている。

「召喚獣って、あの事だよね?」
「そうよ。モンスターと契約して召喚する事よ。契約でモンスターの力を借りられるわよ。だけど術者を失うと契約は無くなり自由になるから、モンスターの意志で人を襲うことがあるわ! だから普通は亡くなる前にモンスターを還すのだけど、術者が悪い人なら世界を混乱させようとモンスターを還さず人を襲わせたんだと思うわ」

 大昔の勝手な召喚が原因だとアリスが説明すると四人は納得していた。召喚獣について話し終わるとレイスがリレクド洞窟でファングが入手した剣に食い付いて聞いてきた。

「ねぇ、レン師匠達はリレクド洞窟に行ったんだよね? 僕もリレクド洞窟に行ったけど何もなかったよ、行き止まりだったし?」

 レイスはリレクド洞窟が見つかった次の日に来ていたが、洞窟内は一本道が長く続くだけで、奥に着くと行き止まりだったので近くの岩肌を削って、お金になる鉱石をいくつか持ち帰っていた。

「あぁそれはだな‥‥‥レン、レイスに話して良いか?」
「別に話すのは構わないけど、レイスが約束守ればいいよ」
「はい、レン師匠との約束は守りますから教えて下さい」

 ファングはレイスにリレクド洞窟で入手した剣までの経緯を話していた。

「それじゃ、レン師匠達はレオスさんの魔法で洞窟の奥に進んで、見つけた伝説の剣をファングさんが所有しているんですか? やはり皆さんはただ者じゃないですね。皆さんのチームでやって行けるか自信が‥‥‥」

 四人の凄さをの当たりしてレイスは落ち込んでいた。

「レイス、剣の事話したのに何、落ち込んでいるんだ? お前はまた腑抜け組に戻りたいのか?」
「そんなわけありませんよ、ファングさん。ただ今の話し聞いて、レン師匠達は凄いと思いまして、今持っている実力がレン師匠達とつり合うのかと思って‥‥‥」

 レイスは今の実力が四人と同じなになっているか不安だった。

「はぁ、何を言ってるだ、レイス? お前、気を自由にコントロール出来たり、相手の魔法をお前の腹と背中で吸収して、自分の魔力や体力回復に変えてその力で相手に攻撃出来たり出来るだろう」

 レイスはファングとの特訓で体の前後から魔法で攻撃しても、魔法を前後から体内に吸収する事が出来るようになっていた。

「えっ、ファング、レイスは背中から魔法を吸収出来るの?」

 レイスの能力が増えている事に驚いていた。

「あぁ、俺も腹からしか吸収出来ないと思ったけど背中からも魔法を吸収していたからな。こいつにほとんど死角はないぜ、どこから撃っても吸収されるぜ、お腹と背中だけはな、他の部分はダメージ喰らうけど、お腹と背中に触れさえすれば魔法は全て吸い込まれるぜ。まるでレイスのお腹と背中はブラックホールだぜ!」
「そうですよ、レン師匠、ファングさんの特訓で気付いたんです。背中からも魔法を吸収できますよ。ただ不思議なのは背中から吸い込まれた魔法は全て僕のお腹に移動して吸収されるみたいです。まぁ、背中はお腹の反対ですし繋がっていますからね、背中もお腹と思えば、納得すると思いますよアハハッ!」
「へぇ、そうなんだ。背中もお腹の一種何だね、アハハッ‥‥‥」

 レイスの体がどんな状況になっているのかあまり考えてないので、レンはあまり追求しなかったが、今後のレイスの事を心配していた。

「それで、レン師匠。僕は今の話しを聞いてやって行ける自信がありませんよ」

 レイスが改めて、聞いていた。

「そんなことないよレイスは立派過ぎるよ。ファングのキツい特訓に耐えているから、普通ならファングから逃げているよ」
「当たり前だ、レン。お前を護れる奴じゃなかったら、俺からレンに言って、レイスの仲間は無しにするつもりだったからな!」

 ファングはレイスがキツい特訓から逃げていたら、仲間から外す予定にしていた。

「だからレイス、君はもう立派な仲間何だから堂々としていいと思うよ」
「レン師匠、ありがとうございます。僕、本当にレン師匠の仲間になれてよかったです」
「レイス、どうしたの急に泣いて」
「すみません、レン師匠に僕を仲間だと言ってもらえてつい嬉しくて」

 レイスは改めてレン達の仲間になれている事を実感して涙を流していた。

「それでレイス、泣いている所悪いけど、リレクド洞窟の話していた伝説の剣だぜ!」

 泣いているレイスの前で、ファングは断魔の剣を鞘から抜いて見せていた。

「これが、リレクド洞窟で手に入れた剣何ですね、凄いです」
「そうだろう、だけど剣には触るなよ魔力を奪われるぞ!」
「それって僕の能力と似ていますね、アハハッ」

 レイスは断魔の剣を食い付くように眺めた後、ファングに剣について長々とレイスに話していた。

「男って剣に物付きよね。よく長々と話せるわね」
「アハハッ、良いんじゃない。ファングとレイスが仲良くなって」

 ファングとレイスを見ると、未だに断魔の剣の話で盛り上がっているのでアリスが呆れていた。

「それより、レン君。もう一度、あの宝石と鍵見せてくれない」
「いいけど、何かあるの?」
「いや、わからいけど。宝石から微弱の魔力を感じるのよ?」

 アリスはレンから渡された、宝石をくまなく眺めていたが、微弱の魔力が何なのか分からなかった。

「わかないわ、魔法科の私が解析出来ないなんて」

 アリスは意味不明な事を口にしていた。

 いや、アリスは僕達と年齢変わらないよね。何でも知っている人がいたら、アリスはここにいないと思うんだけど?

 アリスを見ながらため息を吐いていた。

「レンお兄ちゃん、お腹空いた」

 レオスはお腹が空きすぎて、へばっていた。

「アリス、まだご飯出来ないの? レオスが死にそうな表情してるから」

 レオスを見ると空腹に耐えながら、ご飯を待っていた。

「そうね、そろそろ出来るわよ。今日はカレーと海藻のスープだよ」
「ウォー、アリスの飯は美味いから楽しみだぜ」
「アリス、お姉ちゃんのご飯凄く美味しいから早く食べたい」
「そうだね、僕もアリスのご飯美味しいから楽しみだよ」
「レン君、そんな事ないよ」
「アリスさんの作るご飯そんな美味しいのですか、皆さんの話を聞くと‥‥‥グー、グー」
「レイス、お前またお腹が凄い音なってるぜ。お前の胃袋、アリスの美味しいご飯に反応してるんじゃないか? 早く食べさせろと言っているみたいだな、アハハッ」
「ファングさん、酷いですよ。これはお腹が空いてなっているだけで、別にアリスのご飯で反応‥‥‥グー、グー、違うですよアリスに反応‥‥‥グー、グー」
「アハハッ、レイスのお腹は、素直だよね。アリスのご飯を求めているなんて」
「レン師匠まで、だから、アリスさんに反応‥‥‥グー、グー、あぁ何でアリスさんに反応するの僕のお腹は、グー、グー」

 四人はレイスのお腹の音に笑っていて、レイスは恥ずかしそうに、顔を赤くしていた。五人はアリスが作ったご飯を食べながら明日の事などを話していた。

「本当にアリスさんのご飯美味しいですね。おかわり下さい。僕のお腹も喜んで消化しているのが分かりますよ。ですが今はエネルギーを消費しないように、胃袋にご飯を溜めて使う分だけ消化しているので、すぐにお腹が空く事はないですよアハハッ」
「アハハッ、そうなんだ。凄いね。レイスのお腹は‥‥‥」

 レイスはアリスのご飯に感動していたが、変な事も言っていたので、聞かなかったように苦笑いで答えていた。

「そうだろうレイス、アリスはこう見えて料理が出来る感じがしないのに、メチャクチャ上手いんだぜ」
「ファングは一言多いからおかわりはなしね」
「ちょっと待って、アリス、今のは例えだから」
「本当からしら、私をバカにしているように聞こえたのだけど」

 ファングはご飯のおかわりをしようとしていたが、アリスが渋っていてファングにおかわりをさせていなかった。

 毎日思うけどさぁ、余計な一言入らないよね?

 食事をしながら、ため息が出ていた。それから五人は食事を終えた後、部屋の一角に寄り添うように集まり、五人は寝たのであった。
 
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