異世界転生したらヒロインや仲間が最強過ぎて、何故か護られています!

緑青白桃漠

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第5章 長い夏季休暇中に巻き起こる冒険と新たな事件 第1節 帰省と海岸都市フォード王国の冒険

第26話 リノワール王国のお祭り

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 今日はリノワール王国で建国祭が行われる事をマイクから教えらて、五人はレイジ兄さんと一緒にリノワール王国の中心街に来ていた。

「あのう、レイジ兄さん、今日は友達とギルドの仕事をしに行くのではなかったのですか?」

 レイジ兄さんから数日前に友達と暫くギルドの仕事でいなくなると泣き付きながら、言っていたので何故いるのか不思議だった。

「レン、それは大丈夫だよ。今日だけ、休みを入れてこうして空間魔法で急いで会いに来たんだから、それにレンとお祭りに行くの久しぶりだから、僕もワクワクしてるんだよ!」
「へぇー、そうなんだ」

 レイジ兄さんはレンとお祭りに行きたくて、わざわざ休みを入れた事を知ってうつむいていた。

 はぁ、何で僕に会いたがるんだレイジ兄さんはもういい歳でしょう? 友達が入るんだら変な行動だけはしないで。それよりもお祭りに来たのいつだろうか、人がたくさんいるな?

 リノワール王国の中心街はお祭りとあって、普段見慣れない屋台や、豪華な衣装を着た人などで賑わっていた。

「レイジ兄さん、お祭りの本番は夜なんですよね。夜になると何か凄い光景が見れるのですか?」

 周りを見渡すと、屋台が出ているお店があるが、まだそれ程数がなかった。

「そうだよレン。屋台やイベントはこれから徐々に増えてくるよ。そして夜になれば、盛大に魔法を使った演出やリノワール王国の国王陛下など偉い人がやって来て国王陛下達を間近で見られるよ」
「へぇ、早く夜にならないかな? 国王陛下は一度見てみたいです。僕達の国を作った人達なので」

 早く夜にならないかとワクワクしていると、

「レンは、夜まで我慢できないんだね! 時間もまだまだあるから中心街を回ろうレン!」

 レイジ兄さんはレンと中心街を回りたくてウズウズしていた。
 まずいこのままだとレイジ兄さんと歩く事になるよ。何か良い方法は‥‥‥あっ!

 レイジ兄さんと一緒に歩きたくない為、レンは考えていると良い方法を見つけていた。

「あのう、レイジ兄さん。一緒に歩きたいのは分かりますけど、僕の友達もいるのでここは二人組で歩きませんか? 僕達に付いていくだけでは、みたい物も見れませんから?」

 折角のお祭り何だから、皆を自由に見物させたいとレンは言っていると、突然アリスの背筋に電気が走った。

 これってレン君と二人きりのデートが出来るんじゃないの? 私の夢見たレン君とウフフッ、ウフフッ。

 アリスとレンの二人きりのデートを妄想をしていると、

「はい、私レン君と一緒に回りたいです」

 手を挙げてアピールしているが、

「レン。俺と一緒にお祭り回ろうぜ」
「ファングさん、アリスさん、抜け駆けしてレン師匠と一緒に回るなんて許しませんよ。僕もレン師匠と回りたいです」
「僕もレンお兄ちゃんと一緒にお祭り回りたい」
「レン、普通は兄と一緒に回るよね」

 アリスの描いているシナリオが四人によって早くも崩れようとしていた。

「ちょっとファング、譲りなさいよ。あなた前に私の気持ちを知っていると言っていたでしょう。少しは察知なさいよ」
「はぁ、何を言っているんだ、あの時とは別だろう。俺だってレンとお祭り回りたいし」

 ファングとアリスが喧嘩していた。その後もレンの取り合いが続き呆れたレンがジャンケンで公平に決めようと言って六人はジャンケンをして二人組を作っていた。

「よろしくね、レイス」
「はい、レン師匠と一緒にお祭り、回れて嬉しいです」

 レンとレイスがペアになっていた。

「ちょっとファング、何であんたと一緒なのよ。私はレン君と一緒がよかったの」
「仕方ないだろう。公平に決めたんだか文句言うなよ。俺だってレンと一緒にお祭り回りたかったよ」

 ファングとアリスは未だに文句を言い合っていた。

「レオス、よろしくね。レンと回れなかったけど、僕とレンの弟だから一緒にお祭り回ろうね」
「僕もレンお兄ちゃんと回りたかったけど我慢するよ。レイジ兄さんよろしくね!」
「レイジ兄さん、レオスに変な事したら口聞きませんからね」
「レン、それはあんまりだよ。折角のお祭り何だから楽しもうよ!」
「レオス、レイジ兄さんが変な事されそうになったら、自分のお兄さんに助けを求めるんだよ」
「分かったよ、レンお兄ちゃん」

 レオスとレイジ兄さんが一緒にお祭りを回って変な事されないか心配していた。六人はそれぞれペアを作った後、ギルドで稼いだお金を何枚かアリスから手渡されて、夕方になるまで各自自由に行動することになった。二人は四人と別れて、中心街を歩いていた。

「レイスは僕達の仲間に慣れた?」

 レイスと仲間になってまだ数週間だが、レン達のチームに慣れたか聞いていた。

「はい、慣れましたよ。最初はどう接すれば良いか悩みましたが、レン師匠達を見ていると皆さん言いたいことは必ず言っていますからね。それと一番驚いたのはレン師匠の意見には必ず従っていますね。見ていると不満がありそうなのに何でレン師匠には不満を言わないのでしょうね不思議です」
「アハハッ、それは僕も知らないなぁ‥‥‥」

 目線を逸らして誤魔化していたけど、ファングとアリスが不満を言わない理由は分かる。何故なら二人は異常な程、レンが大好きだからである。しかもファングとアリスはレンに嫌われると異常なまでの絶望感を見せていたのでその事もレン対して不満を言わない要因だとレンは思っていた。

「多分ですけど僕が思うに、ファングさんとアリスさんはレン師匠を信頼しているんだと思いますよ」
「そうかな、違う気がするけど?」

 二人がレンに不満を言わないのはレンから離れたくない為である。

「そうですよ。僕がレン師匠と仲間になる前は知っての通り、僕が仲間達の信頼を裏切った結果があの課外授業だったのですから、それを思うと、レン師匠に拾われて僕は嬉しかったですよ。こんな腑抜けた僕に手を差し伸べてくれたのは、レン師匠だけです。レン師匠が助けてくれなかったら僕は路頭に迷っていたかも知れません。だからこれからはレン師匠の為に頑張りたいです。僕もレン師匠に不満は言わないので僕を捨てないで下さいね。それに話して分かったのですが、以前ファングさんとアリスさんが言っていた意味が分かりましたよ。確かにレン師匠を護る必要がありますね!」

 レイスは剣武術科の仲間から見放された過去の過ちを話して始めて、レンは真剣に聞いていたが、次第に話しが変な方向に変わっていくに連れて表情が俯きになっていた。

 あれ、過去の過ちを話していたのに、何でファングとアリスが出てくるの? しかもファングと同じような事を言っているよね。

 レイスはファングに色々叩き込まれていたので、ファングにレンの偉大さを植え付けられていた。

 ファングのバカ、ファングのせいでレイスも同類になっているでしょう! あぁ、ファングのせいで僕は三人から逃げないと行けないの?

 新たに逃げる対象にレイスも加わり、レンの苦悩がまた一つ増え頭を痛ませながら、二人は出店を見て回っていた。だが二人が出店を回っている中、遠くから二人を眺めている二つの影があった。

「アリス、何で隠れながらレンを見ているんだ? と言うか俺達お祭りを見に来ているのに、何でレンの監視なんだ? レイスがいるから大丈夫だろう?」
「レイス君だけでは心配なのよ。ファングと似ている部分があるから」
「ちょっと待てアリス何で俺がレイスと同類なんだ?」
「うるさいわね、レン君に見つかったらどうするの?」

 ファングとアリスが屋台の影に隠れて遠くからレンを監視していた。

「いや、レイスは気付いているみたいだぜ。時々こっち見てるし。レンにバレたらどうするつもりだ。俺、レンに嫌われるのはごめんだぜ。そんな事になったらアリスを恨むからな!」
「大丈夫よ。レイス君が上手くレン君を誘導して、私達から遠ざけているから、もしレン君にバレたらレイス君も道連れだから安心よ」
「まぁ、気付いて言わないんだから、レイスも相当レンに嫌われたくないみたいだな。俺達も同じだけど!」

 二人は遠くからレンを監視して常に目の届く範囲で見守っていた。そして仮にその行動がレンに見つかった時はレイスも巻き込もうと企んで後を付けているのだった。

「どうしたのレイス? そっちに何かあるの?」

 レイスが何やら周りを見ているので何か気になる出店があるのか聞いていた。

「いえ、何でもありませんよ。ただ、一瞬良い匂いがしたなと思いましてアハハッ」

 ファングとアリスが遠くの屋台の影からこっちを見ているので、レンにバレないように笑いで誤魔化していた。

 ファングさん、アリスさん、何してるんですか? レン師匠にバレたら怒られますよ。しかし二人の熱意は伝わってきます。僕がレン師匠を護るんで二人は安心してお祭りを見て下さい。

 ファングとアリスが遠くで見ている事を深く考え過ぎて、レイスは一人でもレンを護れる事を証明しようと決意していた。

「レイスは食いしん坊だね。もしかして、その匂いでお腹が空いたの? レイスの体は正直過ぎるからね!」

 レイスをからかってみた。

「アハハッ、酷いですよ、レン師匠。僕は大食いじゃないですよ。確かに良い匂いがすれば、僕のお腹の胃袋が活発に動いて餌を求めるかも知れませんが、僕は化け物じゃないですよ」
「はいはい、分かってるよ、レイスは化け物じゃないね!」

 レイスの体の事はだいたい見ているので、軽い口調で言ってみた。

「レン師匠、誤魔化していませんか。レン師匠はあの時の僕を見ているんで否定しませんが、最近僕を遠ざけていませんか?」
「いや、遠ざけているのレイスでしょう。毎日ファングと練習してるよね!」

 ファングの練習に毎日付き合っているので、練習時間はレンの傍にはいない為、代わりにアリスとレオスがレンの傍にいて監視をされているのである。

「そうですけど、レン師匠が練習に顔を出してくれるだけで僕は嬉しいんですから、たまには見せて下さいよ!」

 レイスは練習を見に来てと言っているが、行くとファングの練習相手になるので行きたくなかった。二人は屋台が多い街道を歩き、レンの行きつけのお店に行くと、外に出店を出していた。

「ギリアさん、こんにちは、今日は外で店を出しているんですね」
「おや、レン君ではないですか、帰省で家に帰ってきたのですか?」
「はい、夏季休暇が早まったので帰ってきました。今日は外で何を売っているのですか?」

 雑貨屋フィルフォントのお店に行くと外でお店を開いていたの何を売っているのか気になっていた。

「あぁ、これから食べ物などの商品を並べるのだけど、レン君何か食べていく?」

 ギリアはお店の中に入って食べ物を取りに行き、暫くするとパンに色々挟んだ食べ物をたくさん持ってきた。

「これは何ですか?」

 パンに色々な具材や果物などが挟んであるので、レンは興味津々に見ながら聞いていた。

「あぁ、これは、家で作っているオリジナルのサンドイッチだよ。挟んである具材や果物はこの国で作られている物を使用しているんだよ!」

 ギリアからパンに挟んである材料を聞くと食べたくなって来たので、買おうとしたら、グー、グーと誰かのお腹がなっていたので、レイスを見ると顔を赤くしていた。

「おや、君はレン君のお友達かな、さっきのお腹の音は凄かったね」
「アハハッ、すみませんお恥ずかしい所を見せてしまって、僕はレン師匠の友達のレイス・クライドと言います。ギリアさんの説明を聞いていたお腹が空いてしまいましたよ!」
「アハハッ、レイスは食いしん坊だからね。ギリアさん、サンドイッチを二つ買ってもいいですか僕もギリアさんの説明を聞いてお腹が空いたので」
「レン師匠、別に僕に合わせなくても」
「いや、今食べないと、レイスのお腹鳴りっぱなしだよね。それに僕はその‥‥‥あれをやらないからね」

 もう一つの食事の取り方を言いづらいのか、言葉を濁しながらレイスに忠告していた。

「うっ、それは困りますね、食べないと力が入らないので動けません。僕はレン師匠を困らせないと言ったのに困らせてすみません。僕はまだまだ未熟です。ファングさんに見られたら怒られますねアハハッ‥‥‥」

 レイスはレンを困らせていたので、遠くで見ているファングの表情が今どんな表情なのか恐かった。二人はサンドイッチを買って、ギリアに挨拶をしてから、再び出店を回ったり、イベントをやっていないか見ていた。

「レイスの奴、何をやっているんだ。レンを困らせるなと言ったのに後で罰を与える必要があるな!」
「そうね、レイス君のお腹の音よく響くよね!」

 レイスのお腹の音は遠く隠れた二人に聞こえていた。

「あいつは少し胃袋を鍛えるしかないな、空腹状態で罰を与えれば、胃袋を自在にコントロール出来るだろう。消化する量が多いんだよ!」
「そう言うけど、そんなことしてレイス君のスタミナは大丈夫なの、いざと言うときに力を発揮して貰わないと困るわよ!」
「あぁ、それは大丈夫だぜ、俺が厳しくレイスを鍛えてやるからな、あいつには俺達と同じようにレンを護ってくれないと困るからな。出来なかったらレンの仲間を降りて貰うぜ!」 

 遠くで見ていた、ファングとアリスは何やらレイスに対して、色々と恐ろしい特訓メニューを考えながら、引き続き二人を追っていたのだ。

「レン師匠、あっちに何かやっていますよ」

 レイスを指さす方を見ると大道芸みたいな集団がいて、その周囲に大勢の人が集まっていた。

 うぁ、凄い人だよ、何かやるのかな? しかし全然見えないよ!
 大勢の人が集まっているので何をするのか興味があった。しかし背が低すぎる為、後ろからは全然見えなかったので強引に人混みに入り込み、見える位置まで進んだが人に押し潰れそうになっていた。その後ろをレイスは必死に付いて行き、その後ろにいたファングとアリスもレンを見失う事のないように距離を取りながら人混みに入っていった。

 しかし、凄い人だよ。こんなに人がいるなら凄い物を観れそうだよ。

 人に押されながらも、レンは一番前に立って、始まるのをワクワクしていた。

「はぁ、はぁ、レン師匠勝手に行かないで下さい。レン師匠に何かあったら僕はファングとアリスに怒られるんですから」

 レイスは焦りと恐怖に怯えながら、レンのもとに辿り着いた。

「いや、どこに行こうと僕の自由だよね。それよりそんなに焦って、しかも何で怯えているの? レイスの後ろに何かあるの?」

 レイスが血相しながら、後ろを気にしていた。

「いえ、何でもないですよ。ただよく人混みを抜けられと思ってアハハッ」
「確かに、よく人混みの中を来られたと思うよ」

 レイスは上手く誤魔化していたが、レイスの背筋の後ろからは二人の殺気を感じていて、レイスは二人の様子を見ることが出来なかった。暫くすると、大道芸みたいな人達がやってきてパフォーマンスを始めていた。

「皆さん、私達はフォード王国でパフォーマンスをしている、キトリス大道芸ですよろしくお願いします。今日は建国祭と言うことで私達を招待してくれて感謝してます。感謝の印として今日は皆さんに私達のやっているパフォーマンスを覧ていって下さい。それでは、まず最初は水と氷系の魔法を使った造形魔法を覧て下さい」

 大道芸の偉い人が挨拶を終えると、二人の女性が壇上に上がり、パフォーマンスを始めていた。

 うわっ、凄い。氷魔法で鳥を作っているよ。しかも、かなり迫力あるし、こっちの水魔法も凄い、水を龍にして空中を自在に泳がせているよ。

 レンは目を輝かせながら、キトリス大道芸のパフォーマンスを見ていた。それから数時間の間、レンは飽きることなくキトリス大道芸のパフォーマンスを見た後、六人でそれぞれペアを作った場所に戻り、四人を待っていた。

「しかし、キトリス大道芸のパフォーマンス凄かったね。魔法であんなに人を感動させられるんだね!」

 レンはさっき見たキトリス大道芸のパフォーマンスを振り返っていた。

「そうですね、レン師匠、僕は最初に見たパフォーマンスが凄かったです」

 二人の女性は氷魔法で鳥を作ったり、水魔法で龍を作る以外にも、お客さんのリクエストに応えて、造形魔法で瞬時に作っていたので見た時は驚いていた。二人は暫く、キトリス大道芸の事を話していると、四人が戻ってきた。

「よっ、レン。レンはどこを回ったんだ?」
「えっ、僕はフィルフォントに寄った後、大道芸を見ていたよ。ファングとアリスはどこを見て来たの?」
「えっ、それは‥‥‥」

 ファングとアリスはずっとレンの監視をしていたなんて言えるはずがなかった。ファングは何とか、お祭りを回っていた事を言ようとしたが、レンの普通の笑顔が逆にファングは恐く見えて、何も言えなかった。

「ファングどうしたの急に黙って、アリスはファングと回っていたのでしょう」
「えっ、それはねレン君‥‥‥」

 アリスに聞いてみたが、何故かファング同様に黙っていた。

 二人とも、もしかして今まで喧嘩してたの? この二人は相変わらずだな。

 二人はお祭りを回れずに、今まで喧嘩していたと勘違いしていたが、二人は顔を強ばらせながら、レンが変な事を言わないか恐怖していた。

「はぁ、二人とも黙ってないで、折角のお祭りなんだからね、レイスもそう思うでしょう?」
「えっ、そうですねアハハッ」

 レイスは笑っていたが、レンがレイスに振った瞬間、ファングとアリスがレイスを睨み付けて、レンに変な事を言ったら殺すみたいな殺気を向けていた。

 ファングさんとアリスさん、かなり怒ってますよ。多分あの事ですよね。ファングさんのあの表情、かなりキレていますね。はぁ、僕はファングさんにどんな罰を受けるんでしょうか?

 レイスは逆に、レンに迷惑かけたりしていたのでそっちの方を怒っているのだと思っていた。

「レンお兄ちゃん、僕はレイジ兄さんと色々回って来たよ。美味しい食べ物たくさん買ってもらったよ」
「それはよかったね、レイジ兄さんに変な事されなかった?」
「うーん、一度だけ、女の子になってと言われたけどならなかったよ」
「レイジ兄さん、レオスに何しようとしているんですか?」
「だって、女の子を連れて行けば、安く買えると思って」
「いや、女の子を連れても変わらないと思いますよ」

 レイジ兄さんがレオスを悪用しようと考えていた事を知って呆れていた。

 レイジ兄さんは何を考えているんだ? レオスは男だぞ、確かに女になるけど‥‥‥これ以上レオスを変な方に目覚めさせないで、僕が大変なんだからね!

 六人が立ち話をしていると辺りは次第に暗くなり、人も昼よりも増えてかなり賑わっていた。六人はリノワール王国の国王を見るため、城から見える位置に移動して国王陛下達が城から出て来るのを待っていた。

 うわっ、凄い人。この人達も国王陛下を見に来たんだ。

 周りを見ると大勢の人がいて中には観光で初めて知って一目見ようと来ている人もいた。暫くすると、お城から国王陛下達が出てきて国民に挨拶していた。

「皆の物、今日は我が国が誕生した記念べき日だ、こうして皆と平和に暮らしていけるのも、そなた達が国を守る努力をしているからだ。我々は国民に感謝しているぞ、さぁ今日は一日盛大に楽しもう!」
「ウォー、リノワール王国バンザイ!」

 国王陛下の挨拶が終わると、国王陛下を見に来た人達は歓声を上げて、叫んでいた。次に皇太子殿下の挨拶に入っていたが、レンはあることに気付いていた。

「ねぇ、皆、あそこで喋っている皇太子殿下、僕達の学園の生徒じゃない、確か高等部で見かけたよ!」
「おい、マジかよ、高等部の生徒会長だぜ。ここの皇太子殿下だったのかよ」
「私も今まで知らなかったわ。同じ国出身なのに全く気付かなかったわ」
「僕もレン師匠に言われなかったら分かりませんでしたよ」

 レンは驚きながら指を差して、ファング、アリス、レイスに言うと三人も驚いていた。暫く皇太子殿下をまじまじと見た後、もし学園で声を掛けられた時は、丁寧に挨拶などをしようと四人は心に誓っていた。それから六人は国王陛下を見届けた後、再びお祭りのイベントや屋台などを周り楽しんでいるのだった。
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