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第5章 長い夏季休暇中に巻き起こる冒険と新たな事件 第2節 盗賊集団ギルハック襲来
第38話 海のバカンスで遊ぼう!
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五人はボロボロの宿で朝食を取った後、海辺に向かって歩き出そうとしていた。
「それじゃ、僕達は海に行ってきますね」
「はい、行ってらっしゃい、夕方までには帰って来て下さいね」
宿の中はナンシーしかいなくて、家族二人は朝食を急いで食べた後、出稼ぎのため先に出ていた。
「本当に経営が厳しいんだね、何か僕の家族みたいだよ」
レンの家族も毎日夕方頃までは仕事をしているので、ナンシーの家族の大変さに共感している。
「確かにレン君の家族は皆、何かしらの仕事をしていつもいなかったわね」
「そうだね、今は父様とレイジ兄さんが支えているから母様は少しは仕事を減らしたみたいだけどまだまだ仕事をやっているね」
「しかしお前の家族は結構働くけど、毎日疲れた様子ないよな」
「アハハッ、多分皆といるときは心配掛けたくないんだよ」
五人はレンの家族の事を話しながら、海に向かって歩き、数十分後には砂浜に来ていた。
「うーん、海水浴日和だね」
天気は晴天で太陽の日射しが大量に降り注いで、海水浴には最適な環境だった。
「それじゃ、僕達は一旦着替えてくるからまたここで集合しようか」
アリスと一旦別れて四人は近くのお店にある更衣室で着替えを始めていた。
「それじゃ、着替えようか、早く着替えて準備しないとアリスに怒られるからね」
【ハーイ、わかったよレンさん】
「えっ、何で精霊達が姿を現して、水着に着替えているの?」
精霊達が勝手に姿を現して、何故か水着姿に変わっていた。
【何みんな驚いているんだ。こんなの精霊達は魔法で変えられるよ】
四人は驚きながら、精霊達を見ていた。
「いや、普通は驚くよ。てか呼んでないのに何で勝手に出てくるの?」
【えっ、僕達も海水浴したいし、それに誰も見てない所で姿を現したから大丈夫だよ】
【そうだぜ、それに俺達がお前達の保護者になれば誰も近付かないだろう。今頃、アリスの方にはエレントが現れて驚いているかもな】
精霊達が勝手に現れたので、レンは頭を押さえていた。
はぁ、何で勝手に出て来るんだよ。確かに自由にしていいとは言ったけど、自由過ぎだよ。はぁ、今頃アリスは驚いているだろうな?
精霊達は四人の着替えを待っている様子だった。
【なぁ、早く着替えてよレン、俺達早く遊びたいんだから】
「はぁ、精霊達は魔法で着替えているから楽だけど僕は普通に着替えるから時間が掛かるの、それならレオスの方を手伝って」
レオスの方を見ると尻尾を入れづらいのか、かなり手こずっている様子だった。
【わかったよレンさん、アクト手伝ってあげよう】
【オッケーわかったよレン】
【レオスさん、手伝ってあげますね】
「ありがとう、アクト、アルトニスお兄ちゃん」
レオスはアクトとアルトニスに手伝ってもらっていた。
「おい、良いのか精霊達を自由にさせて」
「万が一精霊だとバレたら大ごとになりますよ?」
「大丈夫だよ。別に普通の人間に見えるからバレないでしょう? それに二人は精霊達と遊びたい様子だけど」
「まぁ、お前が良いのなら構わないけど、俺達はスゲー嬉しいよ」
「そうですね、精霊達と海水浴なんて夢みたいですよ」
人間の正体が精霊だとバレるのを心配していた二人だがレンが大丈夫と言っていたので、二人は逆に精霊と遊べて喜んでいた。四人は精霊達と一緒に更衣室で着替えた後、先に砂浜で準備をしているとアリスが慌てた様子でやってきた。
「レン君、レン君大変よ、突然私の前にエレントさんが水着姿で現れたんだけど」
「アハハッ、それは大変だね‥‥‥あそこ見てよ」
アリスは慌てた様子だったので、レンが指差してあげるとそこにアクトとアルトニスがいた。
「何でアクトとアルトニスさんがいるの? もしかしてレン君が許可したの?」
「してないよ、勝手に現れたの、全く困った精霊達だよアハハッ」
「何だ心配して損したけど、こっちは冷や冷やしたわよ」
「それは僕も同じだから安心してよ」
アリスはアクトとアルトニスを見ると、安心したのか落ち着きを取り戻して、精霊達と遊べる嬉しさなのかかなり喜んでいた。五人と精霊達は砂浜で色々準備をしてから、海水浴に向かって走り出していた。
「レンは遊ばないのか?」
「そうですよ、レン師匠も遊びましょうよ」
「僕は少し休んでから行くよ」
二人は勢い良く海に入り、泳ぎ始めていた。
「精霊達は自分が精霊だと分からないようにやってよね」
【あぁ、分かっているよ、アルトニス、エレント一緒に泳ごうぜ】
【良いですよ、アクト、早く行きましょう】
【私はここで見ていますわ。二人ともくれぐれもレン様に心配掛けないように遊んで下さいよ】
アクトとアルトニスは分かったよと言うとファングとレイスの方に向かって歩き、一緒に泳いでいた。
「アクトは水の精霊だから分かるけど、アルトニスも泳げるんだね。てか火の精霊だけど大丈夫なの?」
【クスクス、大丈夫ですよ。前にも言いましたけどアクトの耐性がありますから問題ありません、それに表面はレン様の細胞で覆っているので、水のダメージは少ないですよ】
「確かにそんな事を言っていたけど、実感が湧かないよ」
精霊達が勝手にレンを実験台にしているので、未だに本当なのか疑っていたが、アルトニスが潜ってもピンピンしているので、本当だと信じるしかなかった。
「エレントは海に入らないの?」
【私はここで日光浴をしますわ、アリスさんと更衣室の中でオイル塗って貰う約束をしたんです。ねぇアリスさん?】
「そうよ、今塗ってあげますね、エレントさん。私はエレントさんと一緒にいるわ。それにレン君も暫く近くにいるから凄く嬉しいわよ」
「アハハッ、そうなんだ」
アリスはエレントを寝かせた後、背中にオイルを塗り始めていた。
「レオス、僕達も日焼けのオイルを塗ろうか」
「うん、分かったよレンお兄ちゃん。僕がたくさん塗ってあげるね」
レンは日用品で買っていた、日焼けオイルを自分とレオスに塗った後、レオスは二人と精霊達に向かって走っていき、レンは横になって、海にで遊んでいる三人と精霊達を見ていた。
しかし、アクトとアルトニスは本当に精霊なのか、普通に楽しんでいるぞ?
アクトとアルトニスは三人と海の中を泳いだり、ボールを回し合ったりして、かなりはしゃいでいた。
エレントも、アリスにオイルを塗られて気持ち良さそうにしてるし、僕の精霊はみんなおかしいよね。
精霊達が普通の人間みたいに楽しんでいるので、本当に精霊なのか疑ってしまう。それからレンは日光浴をしながら昼寝をしているといつの間にかお昼を迎えていた。
「レンお兄ちゃん、お昼だよ起きて」
「うーん、よく寝たよ」
「寝過ぎだよ。お前、あとお前の日焼け止めオイル借りたからな」
「あぁ、構わないよ、塗るように言うつもりだったけど寝ちゃたみたいだねアハハッ」
「それじゃ、みんなで昼食にしましょう」
五人と精霊達は近くの海の出店に入り、料理のメニューを見ていた。
「うわ、高いわね。予想はしていたけど通常三倍以上の値段だわ」
「アリス、資金足りるよね」
「えぇ、大丈夫よ。私が全て選ぶから文句言わないでね! それと明日はギルドで稼ぎに行きましょう」
四人は文句を言わず、アリスの注文した料理を食べることにした。
【なら俺達は食べないから五人で食べな】
「ダメだよ、君達も食べるの、これは命令だよ」
「相変わらずだねレン君は、エレント、アクト、アルトニスさん、ちゃんと料理頼んであるので食べて下さい」
【えっ、本当に良いの、僕達が食べても?】
「良いですよ、君達もレン君の家族なんだから、一緒に食べましょう」
【ありがとうございますわ、レン様、アリスさん】
精霊達は五人に感謝した後、料理が待てないのかソワソワしていた。
「エレント、アクト、アルトニス、周りをキョロキョロしないの、周りからは高学年の生徒に見えるんだから、少しは考えてよね」
【分かっているけど、周りの料理がつい気になって】
【そうですね、アクト良い香りがこっちにもきますよ】
【はぁ、早く料理を食べたいですわ】
「はいはい、君達は人間なんだから、普通にしてよ」
精霊達はその後も周りをキョロキョロと見ているので、レンはなるべく、三人の目線を見ないように四人と会話していた。
はぁ、本当に色んな物に興味を示すよなこの精霊達?
四人と会話を楽しんでいると、料理がやって来たので、五人と精霊達は料理を食べ始めている。
【うーんこの料理美味しいよアルトニス】
【そうだねアクト、僕はこっちの料理が美味しいかな】
【私はこっちですわよ、さぁレン様、これを食べて下さい美味しいですわよ】
「えっ、自分で食べられるから大丈夫だよ」
「レン君が、精霊達に囲まれて料理を食べさせてもらって、もの凄く可愛いんだけど」
「あぁ、そうだな。普段見られない光景だよ」
精霊達が先に料理を物色した後、精霊達が美味しいと思った料理をレンに食べさせていた。
何で四人は僕をずっと見てるの? 僕は精霊達の保護者じゃないよ。
誰も助けてくれないので顔を赤くしながら、精霊達に料理を食べさせてもらっていた。
「はぁ、飯も食べたから、午後はみんなで遊ぼうぜ」
「午前中はレン師匠達がいなくて詰まらなかったですよ」
「いや、普通にアクトとアルトニスと楽しんでいたよね。僕最初の時に見ていたから」
寝る前に二人が精霊達と楽しく遊んでいるのを見ているのに何故か否定されていた。
否定する必要ないよね、僕が見ているんだから? どんだけ僕と遊びたいのこの二人は?
レンは不信に二人を見ていた。
「私はレン君と遊びたいわよ、ビーチバレーしましょう」
「良いけど、本当にやるの?」
「当たり前でしょう。ちょうど、エレント、アクト、アルトニスを入れれば四人ずつになるから楽しめそうね」
四人と精霊達はアリスが提案したビーチバレーをするため、お店を出てアリスの支払いが終わったら、砂浜に集まりチームを決めていた。
「おい、レンお前の所ズルくないか、何で全員精霊達が助っ人なんだよ?」
「えっ、さっき公平に決めたよね。文句を言わないで」
ジャンケンで決めたら、レンの方にエレント、アクト、アルトニスが付く結果になっていた。
「仕方ないわね、かなり不利だけどこれはこれで、私達の実力が試されるわね」
「僕はレン師匠の精霊達と対戦出来て楽しみですよ」
「僕も楽しみ、一度レンお兄ちゃんの精霊と勝負してみたかった」
「仕方ないな、俺も正直楽しみだよ」
別に武器や魔法で攻撃するわけではないのに最初はレンに抗議していたが、アリス、レオス、レイスが言うとコロッと態度が変わっていた。
【アハハッ、僕も楽しみですよ。レンさんの精霊として頑張ります】
【俺も全力で行かせてもらうぜ、レンに良いとこ見せたいし】
【私も頑張りますよ、手加減はしません】
「別に、熱くなる必要はないよ三人とも、とりあえずゲームが楽しめるようにやってよ」
精霊達はレンに良い所を見せたいのか、かなり燃えながらビーチバレーが始まっていた。
「それじゃ、行くわよ、えい」
【ここは俺達三人に任せろ、エレント、アルトニス行くぞ】
【オッケー、レンさんに良いところ見せるよ】
【クスクス、そうですわね、はいアクトよろしくね】
【オッケー、行くぜ、喰らえ】
「ちょっと、僕もいるんだから三人でやらないで」
エレント、アクト、アルトニスがレンを無視してゲームを進めていた。その後もレンはボールに振れられず気が付くと、レンのチームが圧勝だった。
「やっぱり、強すぎだよ。なんか魔法でボールを誘導しているみたいだぜ」
「確かに、一点も入れられないから魔法を使っていると思うけど、実際には使ってないんだよね」
四人は、ほとんど精霊達相手で戦っていたので、一つも相手の陣地にボールが落ちなかった。
「ちょっと、少しは手加減しなよ。それと僕も混ぜてよね何で三人でパスをするの?」
【悪いレン、つい熱中して、熱くなってしまったよ】
【僕も楽しくて手加減するの忘れちゃいましたよ】
【こんなに楽しく遊んだの始めてですわ】
精霊達はレンに謝っていたが、何故か嬉しそうな表情をしていた。
はぁ、こいつらはただ遊んで、楽しめればそれで良いのかよ?
ビーチバレーに熱中し過ぎて気が付くと、日がだいぶ沈んで来たので、五人は軽く泳いだ後、更衣室に行き着替え始めていた。
「なんかあっという間だったね」
「そうだね、レンお兄ちゃん。もっと海で遊びたい気分だよ」
「あぁ、またみんなで海に入ろうぜ」
「僕、今度行くときは何か冷たいフルーツを用意したいですね」
海でのバカンスが意外とよかったのでまた来ようと話していた。
「アクトとアルトニスは今日はどうだった?」
【あぁ、めちゃくちゃ楽しかったぜ、また海に行きたいよ】
【レンさん、今度海に行くときは、一緒に泳いで下さいよ】
精霊達はいつの間にかもとの服装に戻り、感想を述べ合った後、エレントも現れて、三人仲良く姿を消して、レンの周りを飛んでいた。四人は着替えを終えて、砂浜で荷物を抱えると、アリスがやって来たので、五人は宿に向かって歩き出していた。
「ただいま、今戻りました」
「はい、皆さんお帰りなさい、海は楽しめましたか?」
「はい、楽しめましたよ、かなり多くの人がいましたよ」
ナンシーが出迎えていた。
「そうですか、海は楽しめたみたいですね。夕食までもうちょっと待って下さいね」
五人の会話がかなり楽しく話しているので、海で楽しく遊んでいたんだと、感じていた。五人は一旦部屋に行った後、夕食になったのでテーブルを囲み食事をしていた。
「あのう、明日何ですけど、ギルドに行って見たいんですけど大丈夫ですか?」
「あぁ、構わないよ。私も新しい依頼を請けようと考えていたから」
宿の父親に承諾をもらい、五人は喜びながら食事をして、明日の準備を部屋で進めているのであった。
「それじゃ、僕達は海に行ってきますね」
「はい、行ってらっしゃい、夕方までには帰って来て下さいね」
宿の中はナンシーしかいなくて、家族二人は朝食を急いで食べた後、出稼ぎのため先に出ていた。
「本当に経営が厳しいんだね、何か僕の家族みたいだよ」
レンの家族も毎日夕方頃までは仕事をしているので、ナンシーの家族の大変さに共感している。
「確かにレン君の家族は皆、何かしらの仕事をしていつもいなかったわね」
「そうだね、今は父様とレイジ兄さんが支えているから母様は少しは仕事を減らしたみたいだけどまだまだ仕事をやっているね」
「しかしお前の家族は結構働くけど、毎日疲れた様子ないよな」
「アハハッ、多分皆といるときは心配掛けたくないんだよ」
五人はレンの家族の事を話しながら、海に向かって歩き、数十分後には砂浜に来ていた。
「うーん、海水浴日和だね」
天気は晴天で太陽の日射しが大量に降り注いで、海水浴には最適な環境だった。
「それじゃ、僕達は一旦着替えてくるからまたここで集合しようか」
アリスと一旦別れて四人は近くのお店にある更衣室で着替えを始めていた。
「それじゃ、着替えようか、早く着替えて準備しないとアリスに怒られるからね」
【ハーイ、わかったよレンさん】
「えっ、何で精霊達が姿を現して、水着に着替えているの?」
精霊達が勝手に姿を現して、何故か水着姿に変わっていた。
【何みんな驚いているんだ。こんなの精霊達は魔法で変えられるよ】
四人は驚きながら、精霊達を見ていた。
「いや、普通は驚くよ。てか呼んでないのに何で勝手に出てくるの?」
【えっ、僕達も海水浴したいし、それに誰も見てない所で姿を現したから大丈夫だよ】
【そうだぜ、それに俺達がお前達の保護者になれば誰も近付かないだろう。今頃、アリスの方にはエレントが現れて驚いているかもな】
精霊達が勝手に現れたので、レンは頭を押さえていた。
はぁ、何で勝手に出て来るんだよ。確かに自由にしていいとは言ったけど、自由過ぎだよ。はぁ、今頃アリスは驚いているだろうな?
精霊達は四人の着替えを待っている様子だった。
【なぁ、早く着替えてよレン、俺達早く遊びたいんだから】
「はぁ、精霊達は魔法で着替えているから楽だけど僕は普通に着替えるから時間が掛かるの、それならレオスの方を手伝って」
レオスの方を見ると尻尾を入れづらいのか、かなり手こずっている様子だった。
【わかったよレンさん、アクト手伝ってあげよう】
【オッケーわかったよレン】
【レオスさん、手伝ってあげますね】
「ありがとう、アクト、アルトニスお兄ちゃん」
レオスはアクトとアルトニスに手伝ってもらっていた。
「おい、良いのか精霊達を自由にさせて」
「万が一精霊だとバレたら大ごとになりますよ?」
「大丈夫だよ。別に普通の人間に見えるからバレないでしょう? それに二人は精霊達と遊びたい様子だけど」
「まぁ、お前が良いのなら構わないけど、俺達はスゲー嬉しいよ」
「そうですね、精霊達と海水浴なんて夢みたいですよ」
人間の正体が精霊だとバレるのを心配していた二人だがレンが大丈夫と言っていたので、二人は逆に精霊と遊べて喜んでいた。四人は精霊達と一緒に更衣室で着替えた後、先に砂浜で準備をしているとアリスが慌てた様子でやってきた。
「レン君、レン君大変よ、突然私の前にエレントさんが水着姿で現れたんだけど」
「アハハッ、それは大変だね‥‥‥あそこ見てよ」
アリスは慌てた様子だったので、レンが指差してあげるとそこにアクトとアルトニスがいた。
「何でアクトとアルトニスさんがいるの? もしかしてレン君が許可したの?」
「してないよ、勝手に現れたの、全く困った精霊達だよアハハッ」
「何だ心配して損したけど、こっちは冷や冷やしたわよ」
「それは僕も同じだから安心してよ」
アリスはアクトとアルトニスを見ると、安心したのか落ち着きを取り戻して、精霊達と遊べる嬉しさなのかかなり喜んでいた。五人と精霊達は砂浜で色々準備をしてから、海水浴に向かって走り出していた。
「レンは遊ばないのか?」
「そうですよ、レン師匠も遊びましょうよ」
「僕は少し休んでから行くよ」
二人は勢い良く海に入り、泳ぎ始めていた。
「精霊達は自分が精霊だと分からないようにやってよね」
【あぁ、分かっているよ、アルトニス、エレント一緒に泳ごうぜ】
【良いですよ、アクト、早く行きましょう】
【私はここで見ていますわ。二人ともくれぐれもレン様に心配掛けないように遊んで下さいよ】
アクトとアルトニスは分かったよと言うとファングとレイスの方に向かって歩き、一緒に泳いでいた。
「アクトは水の精霊だから分かるけど、アルトニスも泳げるんだね。てか火の精霊だけど大丈夫なの?」
【クスクス、大丈夫ですよ。前にも言いましたけどアクトの耐性がありますから問題ありません、それに表面はレン様の細胞で覆っているので、水のダメージは少ないですよ】
「確かにそんな事を言っていたけど、実感が湧かないよ」
精霊達が勝手にレンを実験台にしているので、未だに本当なのか疑っていたが、アルトニスが潜ってもピンピンしているので、本当だと信じるしかなかった。
「エレントは海に入らないの?」
【私はここで日光浴をしますわ、アリスさんと更衣室の中でオイル塗って貰う約束をしたんです。ねぇアリスさん?】
「そうよ、今塗ってあげますね、エレントさん。私はエレントさんと一緒にいるわ。それにレン君も暫く近くにいるから凄く嬉しいわよ」
「アハハッ、そうなんだ」
アリスはエレントを寝かせた後、背中にオイルを塗り始めていた。
「レオス、僕達も日焼けのオイルを塗ろうか」
「うん、分かったよレンお兄ちゃん。僕がたくさん塗ってあげるね」
レンは日用品で買っていた、日焼けオイルを自分とレオスに塗った後、レオスは二人と精霊達に向かって走っていき、レンは横になって、海にで遊んでいる三人と精霊達を見ていた。
しかし、アクトとアルトニスは本当に精霊なのか、普通に楽しんでいるぞ?
アクトとアルトニスは三人と海の中を泳いだり、ボールを回し合ったりして、かなりはしゃいでいた。
エレントも、アリスにオイルを塗られて気持ち良さそうにしてるし、僕の精霊はみんなおかしいよね。
精霊達が普通の人間みたいに楽しんでいるので、本当に精霊なのか疑ってしまう。それからレンは日光浴をしながら昼寝をしているといつの間にかお昼を迎えていた。
「レンお兄ちゃん、お昼だよ起きて」
「うーん、よく寝たよ」
「寝過ぎだよ。お前、あとお前の日焼け止めオイル借りたからな」
「あぁ、構わないよ、塗るように言うつもりだったけど寝ちゃたみたいだねアハハッ」
「それじゃ、みんなで昼食にしましょう」
五人と精霊達は近くの海の出店に入り、料理のメニューを見ていた。
「うわ、高いわね。予想はしていたけど通常三倍以上の値段だわ」
「アリス、資金足りるよね」
「えぇ、大丈夫よ。私が全て選ぶから文句言わないでね! それと明日はギルドで稼ぎに行きましょう」
四人は文句を言わず、アリスの注文した料理を食べることにした。
【なら俺達は食べないから五人で食べな】
「ダメだよ、君達も食べるの、これは命令だよ」
「相変わらずだねレン君は、エレント、アクト、アルトニスさん、ちゃんと料理頼んであるので食べて下さい」
【えっ、本当に良いの、僕達が食べても?】
「良いですよ、君達もレン君の家族なんだから、一緒に食べましょう」
【ありがとうございますわ、レン様、アリスさん】
精霊達は五人に感謝した後、料理が待てないのかソワソワしていた。
「エレント、アクト、アルトニス、周りをキョロキョロしないの、周りからは高学年の生徒に見えるんだから、少しは考えてよね」
【分かっているけど、周りの料理がつい気になって】
【そうですね、アクト良い香りがこっちにもきますよ】
【はぁ、早く料理を食べたいですわ】
「はいはい、君達は人間なんだから、普通にしてよ」
精霊達はその後も周りをキョロキョロと見ているので、レンはなるべく、三人の目線を見ないように四人と会話していた。
はぁ、本当に色んな物に興味を示すよなこの精霊達?
四人と会話を楽しんでいると、料理がやって来たので、五人と精霊達は料理を食べ始めている。
【うーんこの料理美味しいよアルトニス】
【そうだねアクト、僕はこっちの料理が美味しいかな】
【私はこっちですわよ、さぁレン様、これを食べて下さい美味しいですわよ】
「えっ、自分で食べられるから大丈夫だよ」
「レン君が、精霊達に囲まれて料理を食べさせてもらって、もの凄く可愛いんだけど」
「あぁ、そうだな。普段見られない光景だよ」
精霊達が先に料理を物色した後、精霊達が美味しいと思った料理をレンに食べさせていた。
何で四人は僕をずっと見てるの? 僕は精霊達の保護者じゃないよ。
誰も助けてくれないので顔を赤くしながら、精霊達に料理を食べさせてもらっていた。
「はぁ、飯も食べたから、午後はみんなで遊ぼうぜ」
「午前中はレン師匠達がいなくて詰まらなかったですよ」
「いや、普通にアクトとアルトニスと楽しんでいたよね。僕最初の時に見ていたから」
寝る前に二人が精霊達と楽しく遊んでいるのを見ているのに何故か否定されていた。
否定する必要ないよね、僕が見ているんだから? どんだけ僕と遊びたいのこの二人は?
レンは不信に二人を見ていた。
「私はレン君と遊びたいわよ、ビーチバレーしましょう」
「良いけど、本当にやるの?」
「当たり前でしょう。ちょうど、エレント、アクト、アルトニスを入れれば四人ずつになるから楽しめそうね」
四人と精霊達はアリスが提案したビーチバレーをするため、お店を出てアリスの支払いが終わったら、砂浜に集まりチームを決めていた。
「おい、レンお前の所ズルくないか、何で全員精霊達が助っ人なんだよ?」
「えっ、さっき公平に決めたよね。文句を言わないで」
ジャンケンで決めたら、レンの方にエレント、アクト、アルトニスが付く結果になっていた。
「仕方ないわね、かなり不利だけどこれはこれで、私達の実力が試されるわね」
「僕はレン師匠の精霊達と対戦出来て楽しみですよ」
「僕も楽しみ、一度レンお兄ちゃんの精霊と勝負してみたかった」
「仕方ないな、俺も正直楽しみだよ」
別に武器や魔法で攻撃するわけではないのに最初はレンに抗議していたが、アリス、レオス、レイスが言うとコロッと態度が変わっていた。
【アハハッ、僕も楽しみですよ。レンさんの精霊として頑張ります】
【俺も全力で行かせてもらうぜ、レンに良いとこ見せたいし】
【私も頑張りますよ、手加減はしません】
「別に、熱くなる必要はないよ三人とも、とりあえずゲームが楽しめるようにやってよ」
精霊達はレンに良い所を見せたいのか、かなり燃えながらビーチバレーが始まっていた。
「それじゃ、行くわよ、えい」
【ここは俺達三人に任せろ、エレント、アルトニス行くぞ】
【オッケー、レンさんに良いところ見せるよ】
【クスクス、そうですわね、はいアクトよろしくね】
【オッケー、行くぜ、喰らえ】
「ちょっと、僕もいるんだから三人でやらないで」
エレント、アクト、アルトニスがレンを無視してゲームを進めていた。その後もレンはボールに振れられず気が付くと、レンのチームが圧勝だった。
「やっぱり、強すぎだよ。なんか魔法でボールを誘導しているみたいだぜ」
「確かに、一点も入れられないから魔法を使っていると思うけど、実際には使ってないんだよね」
四人は、ほとんど精霊達相手で戦っていたので、一つも相手の陣地にボールが落ちなかった。
「ちょっと、少しは手加減しなよ。それと僕も混ぜてよね何で三人でパスをするの?」
【悪いレン、つい熱中して、熱くなってしまったよ】
【僕も楽しくて手加減するの忘れちゃいましたよ】
【こんなに楽しく遊んだの始めてですわ】
精霊達はレンに謝っていたが、何故か嬉しそうな表情をしていた。
はぁ、こいつらはただ遊んで、楽しめればそれで良いのかよ?
ビーチバレーに熱中し過ぎて気が付くと、日がだいぶ沈んで来たので、五人は軽く泳いだ後、更衣室に行き着替え始めていた。
「なんかあっという間だったね」
「そうだね、レンお兄ちゃん。もっと海で遊びたい気分だよ」
「あぁ、またみんなで海に入ろうぜ」
「僕、今度行くときは何か冷たいフルーツを用意したいですね」
海でのバカンスが意外とよかったのでまた来ようと話していた。
「アクトとアルトニスは今日はどうだった?」
【あぁ、めちゃくちゃ楽しかったぜ、また海に行きたいよ】
【レンさん、今度海に行くときは、一緒に泳いで下さいよ】
精霊達はいつの間にかもとの服装に戻り、感想を述べ合った後、エレントも現れて、三人仲良く姿を消して、レンの周りを飛んでいた。四人は着替えを終えて、砂浜で荷物を抱えると、アリスがやって来たので、五人は宿に向かって歩き出していた。
「ただいま、今戻りました」
「はい、皆さんお帰りなさい、海は楽しめましたか?」
「はい、楽しめましたよ、かなり多くの人がいましたよ」
ナンシーが出迎えていた。
「そうですか、海は楽しめたみたいですね。夕食までもうちょっと待って下さいね」
五人の会話がかなり楽しく話しているので、海で楽しく遊んでいたんだと、感じていた。五人は一旦部屋に行った後、夕食になったのでテーブルを囲み食事をしていた。
「あのう、明日何ですけど、ギルドに行って見たいんですけど大丈夫ですか?」
「あぁ、構わないよ。私も新しい依頼を請けようと考えていたから」
宿の父親に承諾をもらい、五人は喜びながら食事をして、明日の準備を部屋で進めているのであった。
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