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第5章 長い夏季休暇中に巻き起こる冒険と新たな事件 最終節 学園が始まるまで遊び尽くす五人と新たな悩み!
第72話 久しぶりの街中でひと休み!
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太陽がギンギンに照りつける中、五人はレンの家からリノワール王国の中心街に来ていた。
「しかし、暑くなって来たよね」
「そうね、そろそろ夏本番だよね」
季節は夏を迎えようとしているので、これから地獄のような暑さが待っていた。
「毎回夏になると辛いぜ。何で温暖な気候なんだよ。もう少し、夏を快適に過ごしたいぜ」
「ファング、贅沢を言わないの、大陸によってはずっと寒い気候もあるのよ」
「そうですね。アリスさんの言うとおりですよ」
「うっ、確かに、だけど快適に過ごしたいよな」
ファングは色々言っているけど、四人は冷たい目線で見ていた。
「ファングさんは、精霊だから暑さは関係ないと思いますよ」
「そうね、同感だわ」
「アクト、精霊は暑さを感じないよね」
【まぁ、そうだな。暑さは感じないぜ】
「えっ、そうなのか」
「だから、ファング、暑い時はよろしくね」
「まさか、俺がお前らを運ぶのか」
四人はフォレストの中で、夏を過ごそうと考えていたので、ファングが泣き付いていた。
「ファング、離れて恥ずかしいでしょう」
街中を歩いているので、多くの人がいた。
「頼むから、俺を仲間はずれにしないでよ。お前らが中に入ったら俺は一人なんだぞ」
「ならレイス君を渡すから良いでしょう」
レイスを犠牲にしようとしているので、アリスに不満を漏らしていた。
「アリスさん、何で僕がファングさんの付き添いなんですか」
「良いぜ、レイスが付き合うなら」
ファングが良いよと言うと、レイスは嫌な表情をしていた。
「僕は嫌ですよ」
「頑張って、僕達の為に」
「レン師匠まで‥‥‥分かりましたよやれば良いんでしょう」
レイスはガックリしていたが、修業だと思い受け入れていた。五人はアリスの紹介で、食事が出来るレストランに来ていた。
へぇ、意外と個室なんだね。
アリスが連れて来たレストランは個室になっていて、それぞれ仕切りで囲まれた場所で、ゆっくりと過ごせる場所だった。
「意外と良い場所を知っているんだな」
「当たり前でしょう。レン君はあまり人前に見られたくないから、いつも個室を選んで入っているんでしょう」
「何でそんなに詳しいの? 僕、アリスに教えてないけど」
レンが個室を選んでいる事は、本人しか知らないのに、何で知っているのか気になっていた。
「えっ、それは何でかしらオホホ」
「お前、絶対にレンの事を他の人から聞いているか、レンの跡をつけているかだろう」
「何の事かしらオホホ」
「図星だな」
アリスが色々と調べていたので、レンは頭を押さえていた。
何で僕が毎回、人目に付かない個室を選んでいる事を知っているの? 恐いんだけど、アリスはどこから情報を得ているの?
アリスがレンの事を色々知っているので、本人は震えが止まらなかった。五人は料理を頼むと、ゆっくり寛いでいた。
「こうして、ゆっくりするのは、かなり久しぶりよね」
「そうだな。今まで色々あったからな」
レン達の夏季休暇は自国を出てから色々あった。盗賊にあったり、遭難したり、クラーケンに出くわしたり、毎回が大変だったので、こうして伸び伸びとゆっくり出来るのはかなり久しぶりである。
「そうだね、久しぶりだよね。レイス、レイになって見れば、個室だから見られないよ。早く制御するんでしょう」
レンは体をテーブルに倒れて、レイスに向かって言っていた。
「それもそうですね。レイビィス、早く究極形態を物にしようか」
レイビィスはレイスのお腹で答えていたので、さっさとレイの姿に変わっていた。
「レン師匠、そんな状態にならないで、俺様を見て下さいよ」
レイは倒れている、レンを揺すっていた。
「えっ、何でレイを見る必要があるの? これは二人の問題でしょう。僕は関係ないよね」
レイの姿はレイスとレイビィスが鍵を握っているので、自分は関係ないと思っていた。
「関係ありますよ。レン師匠が見ているだけで、俺様の体は安定するんですよ」
「何その理屈は、僕がレイの事を落ち着かせているの?」
「そうですよ、見て下さい。俺様の体安定してますよね。魔力の調整だって出来てますよ。レン師匠が見ているだけで二人は喜んでいるんですよ」
「いや、レイの体を見ても、特に変化がないから分からないよ。それに魔力の調整だって見えないから判断出来ないし」
「それでもレン師匠が見ているだけで、俺様は嬉しいんです」
レイが頑なに、レンを起こそうとしているので、レイの扱いが大変だと感じ始めていた。
「レン師匠、頼むから起きて下さい」
「分かったから、揺すらないでよ。見ていれば良いんでしょう。ならこれで良いよね」
レンはレイの方向に体を傾けて、見ていた。
「レン師匠、寝たままこっちを見ないで下さい。確かに俺様の方を見ているけど、普通にして欲しいです」
レイはレンの行動に呆れていたが、見ているだけでかなり嬉しかった。
「なぁレイ、ここで究極形態になっても意味ないよな。体を動かせないし」
本来なら、ピンチの時に使う物なので、レイに確認していた。
「確かにそうですけど、今は二人の体を馴染ませているんですよ。まだ出来たてなので、体が安定してないんです。それに体を色々と確認をしたいしね」
「そうなのか、それじゃ今日は食事や排泄などを確認するのか?」
「そうですね。食事は出来ていますから、排尿や排便を確認したいです」
食事はレンの家で確認したので、今日は排泄出来るか、確認しようと考えていた。
「そうなんだ。頑張ってね。僕はトイレまで付き合わないから」
「えっ、レン師匠に見て欲しいです。俺様の様子を確認して下さい」
「嫌だよ。何でレイの汚い物を見ないと行けないの? 僕は検便の医者じゃないよ」
レンは嫌がっていたが、アリスとファングが言っていた。
「レン、レイを見てやれよ」
「そうよ。レイ君が必死に頼んでいるんだから、それにこれはレイが究極形態に近く為だと思ってやりなよ」
「アリスはともかく、ファングが僕の代わりに見てよ。命令して、あげるから」
「レン、何を考えているんだ。レイはレンとトイレ行きたいよな」
「俺様はレン師匠が良いです」
「ほら、レン。レイの頼みだぞ」
「イヤーだよ。何で僕なの」
レンは嫌がっていたが、レイはレンを離す気はなかった。
「分かったよ。見れば良いんでしょう。ファングは後でしばく」
「何で俺を睨むんだ。睨むなら、レイスとレイビィスに怒れよ。こいつは二人の意思の代弁なんだよ」
「そんなの関係ないよ。精霊なら普通、僕を助けるよね」
「レン、俺が精霊だからって無茶苦茶過ぎだろう」
レンがファングに向かって言い掛かりを言っているので、ファングは頭を痛めていた。料理が来ると五人は食事を始めていた。
「それよりも、この後はどうするの?」
「とりあえず、近くのお店を回って見ない」
アリスが言うと、ファングが何かを思い出していた。
「そうだな。それでレン、リズワール王国に戻った時に武器屋に付き合ってくれないか、お前の剣はもうダメだろう」
「そうだね、遭難した時に剣が錆びたんだよね。ファングが手入れしたけど、もう寿命かな」
遭難した時に剣を錆びらしていたので、ファングが気にしていた。
「いや俺が手入れしたから大丈夫だと思うけど、一応新しいのを買っていた方が安全だろな」
「レン君が持っている剣が錆びたの?」
アリスが首を傾げているので、レンは鞘から剣を抜いて見せていた。
「また錆び始めているな」
剣を見ると、至る所で錆びが見えていた。
「嘘、あんなにピカピカの剣がこんな姿になるの?」
アリスは剣を見て驚いていた。
「やっぱり、海水がかなり影響したのかな」
「そうだな。今度剣を買う時は錆びにくい、塗料と特殊な魔法を刻む必要があるかもな」
「特殊な魔法なんかあるの?」
聞き慣れない言葉が出て来たので、ファングに聞いていた。
「あるよ、剣作る時に魔石を混ぜるんだよ。そうする事で魔石が持つ力が剣に宿るんだよ。簡単に言えば属をあらかじめ付ける事が可能なんだよ」
「そうなんだ。初めて知ったよ」
レンが頷きながら、ファングの説明を聞いていた。
「それでレン、武器屋に行ったらその剣を俺に渡してくれよ。俺が剣を作ってやるから」
「えっ、ファングが作るの」
レンが驚いていた。
「俺だって剣を作れるよ。グラッセの親父の所で作らせ貰ったからな。この剣は俺が作ったんだよ」
ファングは護身用の剣を鞘から抜いて、四人に見せていた。
「ファングがこれを作ったの? 凄いよ」
レンは剣を持って、眺めていた。
「ファングは武器に関して詳しいけど、まさか武器を自分で製作するなんて凄いわね」
アリスは関心していた。
「凄いだろう。やっぱり自分で作った方が、色々と都合が良いしな」
「へぇ、こんな立派な剣ならファングに頼もうかな?」
「そうだろう。なら俺が最強の剣を作ってやるよ」
「ありがとうファング」
ファングは凄く喜んでいたが、レンは気にしていることがあった。
まさか、フォレストの肉体を剣に、宿したりしないよねファング? 仮に宿したら、その剣は魔力を吸収して、フォレストの中に送られるの?
不安もあるけど、ファングに武器の製作を頼んでいた。
「ありがとうレン、絶対にお前に合う最強の剣をあげるぜ。因みにお金は俺が払うからな」
「えっ、何でいつもファングが支払うの?」
「当たり前だ。俺はお前に世話になっているから、少しでも恩を返したいんだよ」
ファングが仲間になってから、ずっとレンに付き添いしたり、迷惑をかけているのに、ずっと傍に居させてくれるので、少しでも恩を返したかった。
「分かったよ。どうせ言っても無駄でしょう」
「あぁそうだよ。だから、レンは何もしなくて大丈夫だからな。全部俺がやるから」
剣の話が終わると、レイが声を掛けていた。
「レン師匠はこの後、街中を散策するんでしょう?」
「うん、そうだけどどうかしたの?」
「なら、街中を行く前に俺様とトイレに行きましょう。俺様、トイレしたくてウズウズします」
レイがトイレに行こうと言っているので、レンは嫌な表情を見せていた。
「嫌だよ。何で僕が行くの」
「レン、頑張れ」
「レン君、任せたわ」
「レンお兄ちゃん頑張って」
「さぁ、行きましょうレン師匠」
「イヤー、ファング、アリス、レオスの薄情者!」
レンは三人に怒鳴っていたが、レイに引っ張られてトイレに来ていた。
「僕はここにいるから早くしてよ」
レンは扉の前で待っていたが、レイは不満な表情を見せていた。
「レン師匠、そこに居ないで、こっちに来て下さい」
「えっ、レイ何したの、体が引きずられる。うぁ」
レイは魔法を使って、レンを扉を奥に引き込むと魔法で扉を固定して、開かないようにしていた。
「ちょっとレイ、これは何の真似なの?」
「さぁ、レン師匠、俺様の体を確認して下さい」
「やめて、レイ、僕に汚い物を見せないでイヤー」
レンは魔法で閉じこめられたトイレの中で、レイの様子を生々と見せられていた。
「レン君遅いわね」
「そうだな。多分長い方だろうな」
三人が待っている間、レンとレイがいるトイレでは、突然扉が開きレンがふらつきながら、扉の外に出ていた。
「うぇ、もう嫌、何で食事した後に、変な物を見せるの」
レンはマジマジとレイの排泄物を見せられたので、気持ち悪くなっていた。
「はぁ、スッキリしたよ。ちゃんと排泄出来ていたよね。レン師匠」
レイは笑顔で答えていた。
「そうだね、ちゃんと出来ていたよ。しかも長すぎ、本当に二人分なんだね。体の作りは僕と変わらないのに、何であんな大量に出るの、見ている僕が気持ち悪いよ」
あまりに長いトイレなので、レイに確認していた。
「多分、通常になっても同じですよ。だって俺様が二人に変わって、排泄してあげてるだけですよ」
「えっ、そうなの? それじゃ通常時も同じなの?」
「そうだよ。これは俺様がちゃんと出来るか確認しただけだよ。排泄出来ないと、色々不都合が起きるでしょう。仮に出来なかったら、体を作り替える必要があったけど問題ないですね」
レイに言われて、驚いていた。トイレが終わるとふらつきながら、三人の所に戻って来た。
「随分長いトイレね」
あまりにも長いトイレなので、アリスが聞いていた。
「僕に言わないでレイに言ってよ。見ているだけ凄いから、だけど気持ち悪くなるよ」
「お前が何を見たか知らないけど、分かった事はトイレが長い事だな。多分、レイが言っていた通り二人分が出たんだろう」
「そうだよ。今度はファングが確認すれば」
「何で俺がこいつの汚い物を見るんだよ」
レンはファングに振ると嫌がっていたので、レイが怒っていた。
「ファング、俺様のあれが見られないんですか? なら今度、俺様に付き合って見て下さい。じっくりとね」
「ちょっと待てレイ、レンと扱いが違うだろう」
「レン師匠は特別です」
「ファング、諦めな。一度見た方が良いよ」
「レン、あんまりだよ」
ファングは嫌がっていたが、レンに言われて諦めていた。
「それじゃ今度、俺様に付き合ってよ」
「分かったから、念を押すな。はぁ、マジでレイのあれを見るのか」
ファングはレンが見てきた光景を想像していた。
「それじゃ、レイ、そろそろレイスに戻ってよ」
「うん、分かったよ。それじゃレイス、レイビィスよろしくね。あっ、レン師匠に抱き付くの忘れてた。えっい」
レイはレンを抱きしめるとレイスに戻っていた。
「すみません、また抱き付いてしまいましたね」
「いや良いんだけど、どうしてレイは抱き付いて戻るの」
レンは不思議に思っていた。
「多分、僕が悪いんですよ。レン師匠が最近、構ってくれないから、僕の欲望がレイの欲求に繋がったんですよ」
「そうなんだね。僕がずっとファングに構っていたから、レイスは寂しかったんだね」
レイスを撫でると凄く喜んでいた。
「それじゃ、街中を行く前にここで、レイビィスと話をしても良いかな」
「良いですけど、何か話すんですか」
レイスが話の内容を気にしていた。
「レイビィスとあまり話してないから、ここで色々聞こうと思ってね」
「あっそう言う事ですか、分かりました。それじゃレイビィスに変わりますよ。口を貸すより直接魔神モードになった方がレイビィスの負担軽減になるので良いですよね。その間はレイビィスの中で聞いていますよ」
「ありがとうレイス」
「それじゃレイビィス、レン師匠に迷惑掛けないでね‥‥‥レン様、俺様に話ってなんだ」
レイビィスは何を聞かれるのか、不安な表情を見せていた。
「レイビィスがレイスに言って、完全な姿になろうと言ったんでしょう。何で急になろうと考えたの?」
レイビィスはレン達を憎んでいたのに、何で完全な姿になろうとしたのか理解出来なかった。
「そんなの簡単だぜ。俺様はお前達を信用しているからだよ。だから俺様はこいつと、一つになろうと決められたんだ。それにこいつの波長は、俺様の波長とぴったり合うんだよ。だから禁忌に近い姿になれたんだよ」
レイビィスの説明を聞いて頷いていた。
「なるほどね。たまたまレイスの波長が同じ事に気付いて、なろうとしたんだ」
「そうだよ。なんか文句でもあるのか」
「いやないけど、レイスが素直に受け入れたなと思ってね」
本当にレイスが受け入れたのか、レイビィスに再度確認すると、体を震わせながら話していた。
「それは‥‥‥俺様が嘘をついて、強引に引き込んだよ。悪いと思っているけど、俺様はレン様を護りたいんだよ。レン様に助けられて、俺様は幸せなんだよ。こいつの中で鱈腹魔力を味わえるし、楽しい事がたくさんあるから」
レイビィスが本音を吐き出していたので、レンが慰めていた。
「レイビィスの本音が聞けてよかったよ。これからもレイスを頼むよ」
「うん、俺様、レイスをサポートするし、レイの姿でレン様を護って見せるよ」
レイビィスは笑顔を見せると、レイスに戻っていた。
「えっ、ここで戻るんですか、なんか途中じゃないですか?」
「良いよレイス、レイビィスは充分だと感じたんだよ。それにレイビィスの本音も聞けたから、大丈夫だよ」
「分かりました。レイビィス、これから僕と頑張ろうね」
レイスはレイビィスに語りかけると、お腹を強く叩いていた。五人は飲食店から出ると、街中を散策して、夕方頃にはレンの家に戻っていた。
「ただいま、今戻りました」
「お帰りレン! 遅いから心配したよ」
「お帰りなさいレン様、遅いから心配しましたよ。食事が出来てみんな待っていますよ」
扉を開けると、レイジとクレアが出迎えていた。五人は大広間に移動すると席についていた。
「父様、母様、遅くなってすみません」
「良いのよ、謝らなくて」
「そうだぞ、お前が無事ならそれで良いんだ。だけど、あまり遅くなるなよ。レイジとクレア王女がソワソワして大変だったんだからな」
レンの帰りが遅いので、レイジとクレアは捜索部隊を作って、捜索させようと考えていた事をマイクから聞かされていた。
レイジ兄さんとクレア姉さんは、何をしようと考えているの? 街中の散策で寄り道して、遅くなっただけなのに、捜索部隊を出さないで、街中の人達に迷惑が掛かるよ。
レイジとクレアが大掛かりで捜索しようとしていたので、今後外出する時間帯が短くなると悟っていた。
「それじゃ、食事にしましょうか」
クレアが手を叩くと、家政婦の人達がやって来て、一人一人に料理が並べられていた。
「これ、母様とクレアが作ったんですか」
「そうですよレン様、早く仕事を終えて、一生懸命作りました」
「へぇ、そうなんだ。それじゃ頂きます。うっ、美味い! 懐かしい味だよ」
レンが美味しそうに食べている様子を家族全員見ると、笑顔を見せて食べ始めていた。
「うーん本当に懐かしい味だよ。さすが母さんだよ。クレアも美味しいよね」
「はい、美味しいですわ。これがフォワード家の食事何ですね」
クレアはセリアの手伝いをして、料理を見ていたが実際に食べるとかなり美味しかったので、他にもフォワード家で作っている料理を食べたいと思っていた。
「クレアが気に入っているみたいだよ。これもレンのおかげだよ」
レイジは笑顔でレンを見ていた。
「僕はただ普通の食事がしたかっただけですよ」
「そんな事ありませんわ。レン様が言わなかったら、庶民的な料理にあえませんわ」
クレアはレンの言葉を否定していた。
「そうですか、クレア姉さんが喜んでいるのなら、これからもよろしくお願いします」
「分かりましたわ。今度はレン様の好物を揃えますね」
「アハハッ、ありがとうクレア姉さん」
五人とレンの家族達はその後も食事をしながら、色々盛り上がっているのだった。
「しかし、暑くなって来たよね」
「そうね、そろそろ夏本番だよね」
季節は夏を迎えようとしているので、これから地獄のような暑さが待っていた。
「毎回夏になると辛いぜ。何で温暖な気候なんだよ。もう少し、夏を快適に過ごしたいぜ」
「ファング、贅沢を言わないの、大陸によってはずっと寒い気候もあるのよ」
「そうですね。アリスさんの言うとおりですよ」
「うっ、確かに、だけど快適に過ごしたいよな」
ファングは色々言っているけど、四人は冷たい目線で見ていた。
「ファングさんは、精霊だから暑さは関係ないと思いますよ」
「そうね、同感だわ」
「アクト、精霊は暑さを感じないよね」
【まぁ、そうだな。暑さは感じないぜ】
「えっ、そうなのか」
「だから、ファング、暑い時はよろしくね」
「まさか、俺がお前らを運ぶのか」
四人はフォレストの中で、夏を過ごそうと考えていたので、ファングが泣き付いていた。
「ファング、離れて恥ずかしいでしょう」
街中を歩いているので、多くの人がいた。
「頼むから、俺を仲間はずれにしないでよ。お前らが中に入ったら俺は一人なんだぞ」
「ならレイス君を渡すから良いでしょう」
レイスを犠牲にしようとしているので、アリスに不満を漏らしていた。
「アリスさん、何で僕がファングさんの付き添いなんですか」
「良いぜ、レイスが付き合うなら」
ファングが良いよと言うと、レイスは嫌な表情をしていた。
「僕は嫌ですよ」
「頑張って、僕達の為に」
「レン師匠まで‥‥‥分かりましたよやれば良いんでしょう」
レイスはガックリしていたが、修業だと思い受け入れていた。五人はアリスの紹介で、食事が出来るレストランに来ていた。
へぇ、意外と個室なんだね。
アリスが連れて来たレストランは個室になっていて、それぞれ仕切りで囲まれた場所で、ゆっくりと過ごせる場所だった。
「意外と良い場所を知っているんだな」
「当たり前でしょう。レン君はあまり人前に見られたくないから、いつも個室を選んで入っているんでしょう」
「何でそんなに詳しいの? 僕、アリスに教えてないけど」
レンが個室を選んでいる事は、本人しか知らないのに、何で知っているのか気になっていた。
「えっ、それは何でかしらオホホ」
「お前、絶対にレンの事を他の人から聞いているか、レンの跡をつけているかだろう」
「何の事かしらオホホ」
「図星だな」
アリスが色々と調べていたので、レンは頭を押さえていた。
何で僕が毎回、人目に付かない個室を選んでいる事を知っているの? 恐いんだけど、アリスはどこから情報を得ているの?
アリスがレンの事を色々知っているので、本人は震えが止まらなかった。五人は料理を頼むと、ゆっくり寛いでいた。
「こうして、ゆっくりするのは、かなり久しぶりよね」
「そうだな。今まで色々あったからな」
レン達の夏季休暇は自国を出てから色々あった。盗賊にあったり、遭難したり、クラーケンに出くわしたり、毎回が大変だったので、こうして伸び伸びとゆっくり出来るのはかなり久しぶりである。
「そうだね、久しぶりだよね。レイス、レイになって見れば、個室だから見られないよ。早く制御するんでしょう」
レンは体をテーブルに倒れて、レイスに向かって言っていた。
「それもそうですね。レイビィス、早く究極形態を物にしようか」
レイビィスはレイスのお腹で答えていたので、さっさとレイの姿に変わっていた。
「レン師匠、そんな状態にならないで、俺様を見て下さいよ」
レイは倒れている、レンを揺すっていた。
「えっ、何でレイを見る必要があるの? これは二人の問題でしょう。僕は関係ないよね」
レイの姿はレイスとレイビィスが鍵を握っているので、自分は関係ないと思っていた。
「関係ありますよ。レン師匠が見ているだけで、俺様の体は安定するんですよ」
「何その理屈は、僕がレイの事を落ち着かせているの?」
「そうですよ、見て下さい。俺様の体安定してますよね。魔力の調整だって出来てますよ。レン師匠が見ているだけで二人は喜んでいるんですよ」
「いや、レイの体を見ても、特に変化がないから分からないよ。それに魔力の調整だって見えないから判断出来ないし」
「それでもレン師匠が見ているだけで、俺様は嬉しいんです」
レイが頑なに、レンを起こそうとしているので、レイの扱いが大変だと感じ始めていた。
「レン師匠、頼むから起きて下さい」
「分かったから、揺すらないでよ。見ていれば良いんでしょう。ならこれで良いよね」
レンはレイの方向に体を傾けて、見ていた。
「レン師匠、寝たままこっちを見ないで下さい。確かに俺様の方を見ているけど、普通にして欲しいです」
レイはレンの行動に呆れていたが、見ているだけでかなり嬉しかった。
「なぁレイ、ここで究極形態になっても意味ないよな。体を動かせないし」
本来なら、ピンチの時に使う物なので、レイに確認していた。
「確かにそうですけど、今は二人の体を馴染ませているんですよ。まだ出来たてなので、体が安定してないんです。それに体を色々と確認をしたいしね」
「そうなのか、それじゃ今日は食事や排泄などを確認するのか?」
「そうですね。食事は出来ていますから、排尿や排便を確認したいです」
食事はレンの家で確認したので、今日は排泄出来るか、確認しようと考えていた。
「そうなんだ。頑張ってね。僕はトイレまで付き合わないから」
「えっ、レン師匠に見て欲しいです。俺様の様子を確認して下さい」
「嫌だよ。何でレイの汚い物を見ないと行けないの? 僕は検便の医者じゃないよ」
レンは嫌がっていたが、アリスとファングが言っていた。
「レン、レイを見てやれよ」
「そうよ。レイ君が必死に頼んでいるんだから、それにこれはレイが究極形態に近く為だと思ってやりなよ」
「アリスはともかく、ファングが僕の代わりに見てよ。命令して、あげるから」
「レン、何を考えているんだ。レイはレンとトイレ行きたいよな」
「俺様はレン師匠が良いです」
「ほら、レン。レイの頼みだぞ」
「イヤーだよ。何で僕なの」
レンは嫌がっていたが、レイはレンを離す気はなかった。
「分かったよ。見れば良いんでしょう。ファングは後でしばく」
「何で俺を睨むんだ。睨むなら、レイスとレイビィスに怒れよ。こいつは二人の意思の代弁なんだよ」
「そんなの関係ないよ。精霊なら普通、僕を助けるよね」
「レン、俺が精霊だからって無茶苦茶過ぎだろう」
レンがファングに向かって言い掛かりを言っているので、ファングは頭を痛めていた。料理が来ると五人は食事を始めていた。
「それよりも、この後はどうするの?」
「とりあえず、近くのお店を回って見ない」
アリスが言うと、ファングが何かを思い出していた。
「そうだな。それでレン、リズワール王国に戻った時に武器屋に付き合ってくれないか、お前の剣はもうダメだろう」
「そうだね、遭難した時に剣が錆びたんだよね。ファングが手入れしたけど、もう寿命かな」
遭難した時に剣を錆びらしていたので、ファングが気にしていた。
「いや俺が手入れしたから大丈夫だと思うけど、一応新しいのを買っていた方が安全だろな」
「レン君が持っている剣が錆びたの?」
アリスが首を傾げているので、レンは鞘から剣を抜いて見せていた。
「また錆び始めているな」
剣を見ると、至る所で錆びが見えていた。
「嘘、あんなにピカピカの剣がこんな姿になるの?」
アリスは剣を見て驚いていた。
「やっぱり、海水がかなり影響したのかな」
「そうだな。今度剣を買う時は錆びにくい、塗料と特殊な魔法を刻む必要があるかもな」
「特殊な魔法なんかあるの?」
聞き慣れない言葉が出て来たので、ファングに聞いていた。
「あるよ、剣作る時に魔石を混ぜるんだよ。そうする事で魔石が持つ力が剣に宿るんだよ。簡単に言えば属をあらかじめ付ける事が可能なんだよ」
「そうなんだ。初めて知ったよ」
レンが頷きながら、ファングの説明を聞いていた。
「それでレン、武器屋に行ったらその剣を俺に渡してくれよ。俺が剣を作ってやるから」
「えっ、ファングが作るの」
レンが驚いていた。
「俺だって剣を作れるよ。グラッセの親父の所で作らせ貰ったからな。この剣は俺が作ったんだよ」
ファングは護身用の剣を鞘から抜いて、四人に見せていた。
「ファングがこれを作ったの? 凄いよ」
レンは剣を持って、眺めていた。
「ファングは武器に関して詳しいけど、まさか武器を自分で製作するなんて凄いわね」
アリスは関心していた。
「凄いだろう。やっぱり自分で作った方が、色々と都合が良いしな」
「へぇ、こんな立派な剣ならファングに頼もうかな?」
「そうだろう。なら俺が最強の剣を作ってやるよ」
「ありがとうファング」
ファングは凄く喜んでいたが、レンは気にしていることがあった。
まさか、フォレストの肉体を剣に、宿したりしないよねファング? 仮に宿したら、その剣は魔力を吸収して、フォレストの中に送られるの?
不安もあるけど、ファングに武器の製作を頼んでいた。
「ありがとうレン、絶対にお前に合う最強の剣をあげるぜ。因みにお金は俺が払うからな」
「えっ、何でいつもファングが支払うの?」
「当たり前だ。俺はお前に世話になっているから、少しでも恩を返したいんだよ」
ファングが仲間になってから、ずっとレンに付き添いしたり、迷惑をかけているのに、ずっと傍に居させてくれるので、少しでも恩を返したかった。
「分かったよ。どうせ言っても無駄でしょう」
「あぁそうだよ。だから、レンは何もしなくて大丈夫だからな。全部俺がやるから」
剣の話が終わると、レイが声を掛けていた。
「レン師匠はこの後、街中を散策するんでしょう?」
「うん、そうだけどどうかしたの?」
「なら、街中を行く前に俺様とトイレに行きましょう。俺様、トイレしたくてウズウズします」
レイがトイレに行こうと言っているので、レンは嫌な表情を見せていた。
「嫌だよ。何で僕が行くの」
「レン、頑張れ」
「レン君、任せたわ」
「レンお兄ちゃん頑張って」
「さぁ、行きましょうレン師匠」
「イヤー、ファング、アリス、レオスの薄情者!」
レンは三人に怒鳴っていたが、レイに引っ張られてトイレに来ていた。
「僕はここにいるから早くしてよ」
レンは扉の前で待っていたが、レイは不満な表情を見せていた。
「レン師匠、そこに居ないで、こっちに来て下さい」
「えっ、レイ何したの、体が引きずられる。うぁ」
レイは魔法を使って、レンを扉を奥に引き込むと魔法で扉を固定して、開かないようにしていた。
「ちょっとレイ、これは何の真似なの?」
「さぁ、レン師匠、俺様の体を確認して下さい」
「やめて、レイ、僕に汚い物を見せないでイヤー」
レンは魔法で閉じこめられたトイレの中で、レイの様子を生々と見せられていた。
「レン君遅いわね」
「そうだな。多分長い方だろうな」
三人が待っている間、レンとレイがいるトイレでは、突然扉が開きレンがふらつきながら、扉の外に出ていた。
「うぇ、もう嫌、何で食事した後に、変な物を見せるの」
レンはマジマジとレイの排泄物を見せられたので、気持ち悪くなっていた。
「はぁ、スッキリしたよ。ちゃんと排泄出来ていたよね。レン師匠」
レイは笑顔で答えていた。
「そうだね、ちゃんと出来ていたよ。しかも長すぎ、本当に二人分なんだね。体の作りは僕と変わらないのに、何であんな大量に出るの、見ている僕が気持ち悪いよ」
あまりに長いトイレなので、レイに確認していた。
「多分、通常になっても同じですよ。だって俺様が二人に変わって、排泄してあげてるだけですよ」
「えっ、そうなの? それじゃ通常時も同じなの?」
「そうだよ。これは俺様がちゃんと出来るか確認しただけだよ。排泄出来ないと、色々不都合が起きるでしょう。仮に出来なかったら、体を作り替える必要があったけど問題ないですね」
レイに言われて、驚いていた。トイレが終わるとふらつきながら、三人の所に戻って来た。
「随分長いトイレね」
あまりにも長いトイレなので、アリスが聞いていた。
「僕に言わないでレイに言ってよ。見ているだけ凄いから、だけど気持ち悪くなるよ」
「お前が何を見たか知らないけど、分かった事はトイレが長い事だな。多分、レイが言っていた通り二人分が出たんだろう」
「そうだよ。今度はファングが確認すれば」
「何で俺がこいつの汚い物を見るんだよ」
レンはファングに振ると嫌がっていたので、レイが怒っていた。
「ファング、俺様のあれが見られないんですか? なら今度、俺様に付き合って見て下さい。じっくりとね」
「ちょっと待てレイ、レンと扱いが違うだろう」
「レン師匠は特別です」
「ファング、諦めな。一度見た方が良いよ」
「レン、あんまりだよ」
ファングは嫌がっていたが、レンに言われて諦めていた。
「それじゃ今度、俺様に付き合ってよ」
「分かったから、念を押すな。はぁ、マジでレイのあれを見るのか」
ファングはレンが見てきた光景を想像していた。
「それじゃ、レイ、そろそろレイスに戻ってよ」
「うん、分かったよ。それじゃレイス、レイビィスよろしくね。あっ、レン師匠に抱き付くの忘れてた。えっい」
レイはレンを抱きしめるとレイスに戻っていた。
「すみません、また抱き付いてしまいましたね」
「いや良いんだけど、どうしてレイは抱き付いて戻るの」
レンは不思議に思っていた。
「多分、僕が悪いんですよ。レン師匠が最近、構ってくれないから、僕の欲望がレイの欲求に繋がったんですよ」
「そうなんだね。僕がずっとファングに構っていたから、レイスは寂しかったんだね」
レイスを撫でると凄く喜んでいた。
「それじゃ、街中を行く前にここで、レイビィスと話をしても良いかな」
「良いですけど、何か話すんですか」
レイスが話の内容を気にしていた。
「レイビィスとあまり話してないから、ここで色々聞こうと思ってね」
「あっそう言う事ですか、分かりました。それじゃレイビィスに変わりますよ。口を貸すより直接魔神モードになった方がレイビィスの負担軽減になるので良いですよね。その間はレイビィスの中で聞いていますよ」
「ありがとうレイス」
「それじゃレイビィス、レン師匠に迷惑掛けないでね‥‥‥レン様、俺様に話ってなんだ」
レイビィスは何を聞かれるのか、不安な表情を見せていた。
「レイビィスがレイスに言って、完全な姿になろうと言ったんでしょう。何で急になろうと考えたの?」
レイビィスはレン達を憎んでいたのに、何で完全な姿になろうとしたのか理解出来なかった。
「そんなの簡単だぜ。俺様はお前達を信用しているからだよ。だから俺様はこいつと、一つになろうと決められたんだ。それにこいつの波長は、俺様の波長とぴったり合うんだよ。だから禁忌に近い姿になれたんだよ」
レイビィスの説明を聞いて頷いていた。
「なるほどね。たまたまレイスの波長が同じ事に気付いて、なろうとしたんだ」
「そうだよ。なんか文句でもあるのか」
「いやないけど、レイスが素直に受け入れたなと思ってね」
本当にレイスが受け入れたのか、レイビィスに再度確認すると、体を震わせながら話していた。
「それは‥‥‥俺様が嘘をついて、強引に引き込んだよ。悪いと思っているけど、俺様はレン様を護りたいんだよ。レン様に助けられて、俺様は幸せなんだよ。こいつの中で鱈腹魔力を味わえるし、楽しい事がたくさんあるから」
レイビィスが本音を吐き出していたので、レンが慰めていた。
「レイビィスの本音が聞けてよかったよ。これからもレイスを頼むよ」
「うん、俺様、レイスをサポートするし、レイの姿でレン様を護って見せるよ」
レイビィスは笑顔を見せると、レイスに戻っていた。
「えっ、ここで戻るんですか、なんか途中じゃないですか?」
「良いよレイス、レイビィスは充分だと感じたんだよ。それにレイビィスの本音も聞けたから、大丈夫だよ」
「分かりました。レイビィス、これから僕と頑張ろうね」
レイスはレイビィスに語りかけると、お腹を強く叩いていた。五人は飲食店から出ると、街中を散策して、夕方頃にはレンの家に戻っていた。
「ただいま、今戻りました」
「お帰りレン! 遅いから心配したよ」
「お帰りなさいレン様、遅いから心配しましたよ。食事が出来てみんな待っていますよ」
扉を開けると、レイジとクレアが出迎えていた。五人は大広間に移動すると席についていた。
「父様、母様、遅くなってすみません」
「良いのよ、謝らなくて」
「そうだぞ、お前が無事ならそれで良いんだ。だけど、あまり遅くなるなよ。レイジとクレア王女がソワソワして大変だったんだからな」
レンの帰りが遅いので、レイジとクレアは捜索部隊を作って、捜索させようと考えていた事をマイクから聞かされていた。
レイジ兄さんとクレア姉さんは、何をしようと考えているの? 街中の散策で寄り道して、遅くなっただけなのに、捜索部隊を出さないで、街中の人達に迷惑が掛かるよ。
レイジとクレアが大掛かりで捜索しようとしていたので、今後外出する時間帯が短くなると悟っていた。
「それじゃ、食事にしましょうか」
クレアが手を叩くと、家政婦の人達がやって来て、一人一人に料理が並べられていた。
「これ、母様とクレアが作ったんですか」
「そうですよレン様、早く仕事を終えて、一生懸命作りました」
「へぇ、そうなんだ。それじゃ頂きます。うっ、美味い! 懐かしい味だよ」
レンが美味しそうに食べている様子を家族全員見ると、笑顔を見せて食べ始めていた。
「うーん本当に懐かしい味だよ。さすが母さんだよ。クレアも美味しいよね」
「はい、美味しいですわ。これがフォワード家の食事何ですね」
クレアはセリアの手伝いをして、料理を見ていたが実際に食べるとかなり美味しかったので、他にもフォワード家で作っている料理を食べたいと思っていた。
「クレアが気に入っているみたいだよ。これもレンのおかげだよ」
レイジは笑顔でレンを見ていた。
「僕はただ普通の食事がしたかっただけですよ」
「そんな事ありませんわ。レン様が言わなかったら、庶民的な料理にあえませんわ」
クレアはレンの言葉を否定していた。
「そうですか、クレア姉さんが喜んでいるのなら、これからもよろしくお願いします」
「分かりましたわ。今度はレン様の好物を揃えますね」
「アハハッ、ありがとうクレア姉さん」
五人とレンの家族達はその後も食事をしながら、色々盛り上がっているのだった。
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