異世界転生したらヒロインや仲間が最強過ぎて、何故か護られています!

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第7章 動きだす強硬派とカルベル王国内戦! 第1節 謎の少年と課外授業! 

第103話 ドラゴンと化した少年?

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 少年がドラゴンに変身して、咆哮を轟かせていると、目線がレンとアリスを捉えていた。

「何かやばくないレン君」
「かなりやばいね。反対側はモンスターがいるし、僕達、ここで死ぬかも」

 裏にはモンスター、前にはドラゴンがいるため、レン達の逃げ場が完全に塞がれていた。

「レン、大丈夫かぁ」
「ファング!」

 ファングは無数のモンスターを始末すると、レンの所に来ていた。

「僕は大丈夫だけど、完全に通路を絶たれたよ」
「見れば分かるよレン。それよりも、あれって、倒れていた少年だろう? ドラゴンになっているが、ちゃんと服も着ているから不思議だよな」

 赤いドラゴンと化した少年を見ると、服が破れず、伸びているがちゃんと服を身に付けていた。

「ファング、私やレン君に言われても困るんだけど? 多分、特殊な素材で出来ているのよ。少年に戻れば、あの服も彼にあった大きさに収縮するわ」
「へぇ、そんな変わった素材があるだね」

 アリスの説明を聞いて、少年が着ている服に興味を示していた。

「レン君、私は知らないけど、先生達なら知っているかもよ」 
「それって知らないと同じだろう」

 アリスの話を聞いて、ファングが呆れていた。

「何ですって!」
「ガァァッー、ガァァッー、ガァァッー!」

 アリスがファングにキレていると、ドラゴンは大きな咆哮を轟かせていた。

「ファング、アリス、今は喧嘩している場合じゃないよ」
「分かっているけど、どうするんだよ。ドラゴン相手だとかなりヤバいぜ」
「僕が先生達に聞いて来るから、時間稼ぎ出来ない?」

 先生達ならドラゴンに変身した少年を助ける方法を知っているとレンは思っていた。

「確かに、先生達なら知っているかも知れないけど、レン君、一人だと危ないわよ」

 先生達の方にはモンスターがいるため、戦いながら助ける方法を聞く必要があった。

「アリス、今はそんな事をしている暇はないと思うよ」
「えっ、これはヤバいわね」

 アリスがドラゴンを見ると、三人を捉え今にも攻撃を始める体勢を取っていた。

「やるしかないか、レン、俺が時間稼ぎをするから、急いで先生達から助ける方法を聞いてこい。ここは俺達がやるから」
「無理よ、あれを相手にする気なのファング!」

 ファングが時間稼ぎをすると言っているので、アリスが慌てて止めていた。

「アリス、どの道やらないと俺達は死ぬんだぞ! ドラゴンが強力な魔法を使えば、生き埋めになるんだし」

 レン達は洞窟の中にいるので、強力な魔法を使えば岩盤が崩れて、生き埋めになるのは必須だった。

「うっ、やるしかないのか。ファング、勝算はあるの?」
「勝算はないけど、相手に強力な魔法を使わせないように、やるしかないだろう。レン、なるべく急げよ」
「分かったよ。くれぐれもドラゴンに傷を付けないでね」
「あぁ、分かったから早く行け」

 レンがファングとアリスに無茶振りをすると、先生達がいる方に走って行った。

「相変わらず、無茶振りをするよなレンは」
「仕方ないわよ。レン君は彼を助けたいのよ」

 レンの考えている事を知っているので、二人は少し笑みを見せていた。

「おいレイス、いつまで手こずっているんだよ」

 ファングはドラゴンに向かって、剣を構えながらレイスを呼んでいた。

「言われなくても今行きますよ。火炎旋風拳‥‥‥お待たせしました。アリスさん、ファング」

 モンスターを炎で焼き尽くしながら、アリスとファングのもとに来ていた。

「お前、遅いよ」
「別に良いでしょう。折角、モンスターと楽しく遊んでいたのに」
「お前って奴は、とりあえずやるぞ」

 レイスの行動にファングは頭を押さえながら、レイスを見ていた。

「やりますけど、あれって倒れていた少年ですよね」

 レイスやレオス、先生達もモンスターを戦いながら、見ていたので、レイスはファングに確認していた。

「あぁ、そうだよ。レンからはドラゴンを傷つけないように言われているぜ」
「フッ、相変わらず、無茶振りですね、レン師匠。それで俺様は何をするんですか?」

 レイスは軽く笑った後、ファングに作戦を聞いていた。

「とりあえず、強力な魔法を使われないように、近接で逃げ回るしかないだろうな」
「それしかないですか? まぁ、レン師匠の無茶振りですからね。でも万が一強力な魔法を発動するなら、攻撃して、視界をこっちに向かせますからね」
「あぁ、それで構わないよ。でも攻撃はあくまでも、強力な魔法を使う時だけな」
「分かりました。腕がなりますね」
「アリス、レオスが合流したら、お前から説明しろよ」
「えぇ、分かったわ。私はここからサポートするわね」
「あぁ、頼むぜ。レイス、行くぜ」
「言われなくても、やりますよ」
「ガァァッー、ガァァッー、ガァァッー」

 レンが先生達に方法を聞く間、ファング達はドラゴンに変身した少年に向かって走り、時間稼ぎをしていた。

「旋風烈空斬。ベリット先生、ファブリル先生、クラック先生、助けた少年がドラゴンに変身したんですけど、どうすれば助けられるんですか」

 レンは先生達の所に来るなり、直球の質問をしていた。

「レン・フォワード、お前が言いたい事は分かるぜ。俺達も見ていたからな。でも、戦いながら説明するのはちょっと辛いな」

 先生達は必死にモンスターと戦っているため、話に集中出来てなかった。

「レン・フォワード君、彼が変身する前に、何か変わった事はありませんでしたか?」

 クラック先生が、変身前の少年に変わった部分がなかったかレンに確認させていた。

「変わった事ですか? そう言えば、マフラーを外したら、急に驚いていた表情を見せていました。あとは少年の胸辺りに変な石がありましたね」

 レンは変身前の少年の事を思い出しながら、話しているとクラック先生が何かに気が付くと、表情が曇り始めていた。

「レン・フォワード君、今、少年の胸に石があると言いましたか?」
「えっ、そうですけど」
「クラック、その石に何か問題でもあるのか、急に真剣な表情をしてどうした」

 クラック先生が黙り込んで、何かを考えているので、ベリット先生が聞いていた。

「レン・フォワード君、よく聞いて下さい。彼の胸にある石はおそらくドラゴン石ですわ」
「おいおい、マジかよ。クラック、それ本当かぁ」

 モンスターと戦っていたファブリル先生が、クラック先生の言葉を聞いて驚いていた。

「クラック先生、ドラゴン石って何ですか?」
「レン・フォワード、ドラゴン石って言うのはな」
「ベリット先生、私が話しますから、貴方はモンスターの方に集中して下さい」
「それもそうだな。ファブリル、行くぞ」
「言われなくても、俺を楽しませろ。ガハハハ」

 ベリットとファブリル先生は再びモンスターに向かって突っ込んで行った。

「相変わらず、狂言過ぎますわね、ファブリル先生は」
「アハハッ」

 レンは苦笑いするしかなかった。

「レン・フォワード君、改めて説明するけど、大丈夫よね」
「はい、クラック先生、ドラゴン石の事を教えて下さい」
「分かりました。ドラゴン石って言うのは、ドラゴンの力を手に出来る石の事ですわ」
「えっ、ドラゴンの力を人間が手にできるんですか?」

 クラック先生の説明を聞いて驚いていた。

「そうよ。だけどそれには条件があってね。ドラゴンを倒す必要があるのよ。それも倒して数時間以内にドラゴン石を使わないとドラゴンを取り込む事は出来ないのよ」

 クラック先生から次々に真実を語られるので、レンは少し恐くなっていた。

「ドラゴンを倒すですか‥‥‥それじゃあ彼もドラゴンを倒して、ドラゴンの力を手にしたんですか?」
「おそらくそうでしょうね。昔は、ドラゴン石を使って国を支配していましたからね。その時は生きたまま取り込んでドラゴンに逆に支配された事もあった見たいですよ。人間に化けたドラゴンが現れるってね。その為、人間を大量虐殺もあるくらいですから。でも今の時代はドラゴン石を使う者はあまりいませんね。ドラゴンの数が少ないし、ドラゴン石が今もあるのか知りません。ドラゴンに関してはおそらく数十体しかいませんよ。それに今の時代はドラゴン石がなくても、ドラゴンと契約出来ますからね。レン・フォワード君が持っている黒竜が良い例ですね。でも召喚でドラゴンを喚ぶのは希な事例ですけど」

 クラック先生の説明を聞いていくと、レンは憤りを隠せない様子だった。

「アハハッ、あれはたまたまですよ。それよりもクラック先生、昔はたくさんのドラゴンが居たんですか?」

 レンは昔の世界をクラック先生に聞いていた。

「昔はたくさん居たわよ。あっちこっちに飛び回り、ドラゴンを崇めるくらいでしたからね。まぁ、昔の書物の記録なので本当かぁ知りませんが、書いてあるのでおそらく本当でしょうね」
「へぇ、そうだったんだ。たくさんのドラゴンかぁ」

 レンは話が逸れるように、昔の事を想像して聞きながら、目をキラキラさせていた。

「ゴッホン、レン・フォワード君。話が逸れますから、率直に言います。そのマフラーをドラゴンの首に戻せば、もとに戻るかも知れませんわよ。ただし効力が今もあればですけど」

 レンの様子を見て、クラック先生が軽く咳払いしてから、方法を教えていたが、レンは難色を示していた。

「クラック先生、あれを見て、どうやってドラゴンの首に近付くのですか?」

 レンが指差すと、ファングとレイスが接近戦をしているが、ドラゴンは口から火を吐いているので、中々近付けなかった。

「あら、困りましたわ」

 クラック先生がファングとレイスを見て、困った表情を見せていた。

「クラック先生、他に方法はないんですか? どんな些細な事でも良いんですよ。助けられる可能性があるなら何でも良いので」

 レンはクラック先生しか頼みがなかったので、何か小さな事でも可能性がないか聞いていた。

「そうですわね。あとはドラゴン石に触れるしかありませんわね」
「えっ、ドラゴン石でも良いんですか?」

 クラック先生の言葉を聞いて、レンが興奮していた。

「レン・フォワード君、ちょっと落ち着きなさい」
「はい、すみませんクラック先生。他に助ける方法があったので」

 クラック先生に詰め寄っていたので、怒られたので、レンは少し落ち込んでいた。

「レン・フォワード君の気持ちは分かりますわ。だけどやらないと意味は無いですよ。ドラゴン石を聞いて何をする気ですか?」

 ドラゴン石の言葉を聞いて、何か閃いていたのでレンに確認していた。

「ドラゴン石って、ドラゴンに変身しても、変身前と同じ位置にあるんですよね」

 変身前は少年の胸辺りにあったので、ドラゴンに変身しても同じ位置にあると考えていた。

「えぇ、そうだけど、彼が着ている服は特殊な繊維で魔法に強いわよ」

 少年が着ている服は特殊な繊維で魔法にも強く、簡単に服を破る事は不可能だとクラック先生が言っていた。

「大丈夫ですよ。ドラゴン石は胸にあるなら、ドラゴンは正面向きになりますよね。それなら僕に考えがありますよ。クラック先生、ありがとうごさいます。絶対に彼を助けて見せます」

 レンは助ける方法が分かると、クラック先生に一礼して、アリス達の方に走って行った。

「あっ、ちょっと待ちなさい。レン・フォワード君、ドラゴン石にはまだ続きが‥‥‥」
「クラック、ドラゴン石には他に効果があるのか?」

 クラック先生がレンに言いかけていた事を聞いて、ベリット先生が確認していた。

「えぇ、あるわよ。ドラゴン石にはね。ドラゴンの力を手にするのとは別にドラゴンの力を得た人と主従関係の契約が出来るのよ。つまりレン・フォワード君がドラゴン石に触れれば、彼はレンを主と認識するわ。それはドラゴン石で手にしたドラゴンの本能に基づいてね」
「それって、レン・フォワードは黒竜に続いて、二体目を手にするのか?」

 クラック先生の説明を聞いて、ベリット先生は口が開いたまま驚いていた。

「ちょっとニアンスは違いますけど、ドラゴンに変身出来る彼を仲間にする事になりますわね」
「それ、レン・フォワードは知っているのか?」
「知りませんわね。言おうとしたら、彼の所に走って行きましたからね」

 クラック先生が全て説明する前に、アリス達の方に走って行ったので、レンはドラゴン石のもう一つの効果を知らなかった。

「あいつ、分かったら、お前に食いかかるぞ」
「多分、そうでしょうね。それに彼の正体が分かれば、レン・フォワード君はどんな反応を示すのか楽しみですが?」

 先生達はやはり、少年の正体を知っているみたいだった。

「おいおい、お前は彼奴らの反応を楽しみなよ。困るのは彼奴ら何だからな」
「そうですわね。それにしても、どんだけモンスターが居るのかしら」

 倒しても倒しても、次々にモンスターが現れるので、クラック先生はモンスターに見飽きていた。

「さぁな。カルベル王国に行く前に、まさか大量のモンスターに阻まれるなんて思いもしなかったよ」
「ベリット先生、まだ話せるんだからまだ余裕何でしょう」
「まぁなファブリルも頑張っているしな。一番は彼奴らだろう。俺達も負けてられないからな。クラック、行くぞ」
「言われなくてもやりますわよ」

 レンがドラゴン石の効果を知らない中、先生達はモンスターの足止めをしていた。

「はぁはぁお待たせ、アリス。ファングとレイスはどんな感じ」

 レンは急いでアリス達の所に移動したので、息を切らしていた。

「レン君、見れば分かる状況よ。かなり劣勢だわ」

 アリスに言われて、二人を見るとドラゴンの口から放たれる炎と、鋭い爪からくり出す鋭い鎌鼬がファングとレイスを襲っていた。

「思っている以上に攻撃が激しくない? まさか攻撃してないよね」

 ファングとレイスの事なので、まさか攻撃してないかアリスに確認していた。

「攻撃はしているわ。だけど、強力な魔法を使おうとした時だけね。それであのドラゴンはイライラしているんだわ」

 ファングとレイスは、ドラゴンが放つ強力な魔法を使わせないように、上手くドラゴンの行動を見ながら、視線を二人に向けていた。

「成る程ね。ファングとレイスも考えてやっているんだね」

 二人の行動を見て、レンはホッと胸を撫で下ろしていた。

「レン、戻って来たなら、さっさと説明しろよ」
「そうですよ。こっちはドラゴンの攻撃を避けるだけで大変なんですからね」

 レンが戻って来たのが目に入り、ファングとレイスが大声でレンに言っていた。

「ごめん、ちょっと状況を把握していたから、今から説明するよ。ファングとレイスは引き続き、ドラゴンの視線を向けて欲しいんだ。その隙に、僕はドラゴン石が埋め込んである胸に飛び込むから」

 レンは大声で二人に説明すると、険しい表情をしていた。

「お前、本当で言っているのか?」
「そうですよ。かなりリスクがありますよレン師匠」
「でもやらないと、僕達はやられるんだよ。だから、もう決定ね。やるよ、ファング、レイス」

 二人は反対していたが、レンが強引に実行していたので、アリスとあとから合流していたレオスが頭を押さえていた。

「はぁ、レン君の強引さが出たよ」
「アリスお姉ちゃん、レンお兄ちゃんをサポートするしかないよ」
「はぁ、そうね。ファング、レイス、もうやるしかないわ」
「はぁ、仕方ないな。彼奴が言うと本当に実行するからな。なぁレイス」
「はぁ、そうですね。レン師匠が一度言った事は覆りませんからね」

 レンの発言を聞いて、四人はため息を何回も漏らしていた。

「ちょっと、何でため息をするの!」
「いや、何となくね」

 レンがアリスを見ながら、言っているので、アリスは目線を逸らしていた。

「はぁ、もう良いよ。とりあえずドラゴンがこれ以上暴れる前に止めるよ」
「はいはい分かりましたよ。ファング、レイス、レン君がそっちに行くから、上手く視線を逸らしなさいよ」
「了解!!」

 四人は呆れていたが、とりあえずレンの説明通りに行動を始めていた。

「それじゃ、行くぜ! 爆炎旋迅剣」
「俺様も行きますよ。爆炎旋風撃」

 ファングとレイスはわざと攻撃を外しながら、ドラゴンの視線を二人に向けていた。

「私も行くわ。サンダーボルト」
「僕も行きます。ファイヤースクリュー」

 アリスとレオスも魔法でドラゴンに当てないようにしながら、ファングとレイス同様に目線を引き付けていた。

「ガァァッー、ガァァッー、ガァァッー!」
「レン君、今よ」
「うん、分かったよ。アリス、三人の指示は頼んだよ」
「えぇ、分かったわ」
「それじゃ、行くね。アクセル全開、ソッニックブースト」

 ドラゴンが咆哮を轟かせながら四人に目線が行くと、レンは風魔法で加速して、ドラゴンに突っ込むと、そのままズボンの中に入っていた。

「とりあえず上手くいったわね。ファング、レイス、レン君の方に視界が行かないようにやるわよ」
「あぁ分かっているぜアリス。レン、無事に成功させろよ」
「意外とレン師匠が心配なんですね」

 ボソリとレンの事を口にしているので、レイスがちょっかいを出していた。

「当たり前だろう。一応は俺のマスター何だし、お前だって、レン師匠がいなかったら、今がないだろう」
「確かにそうですね。レン師匠のおかげで変われましたからね」
「だろう、だから今はレンを信じようぜ」
「そうですね。何とかこっちに目線を引き付けましょう」

 四人はレンの成功を祈りながら、必死に目線がレンに向かないように攻撃をしていた。

 はぁ、何とか服の中に入れたけど、ちょっと臭いよ。まぁ仕方ないんだけど。

 レンがいる場所は少年が穿いているズボンの中なので、目の前にはあれが見えていた。

 やっぱりドラゴンになると凄いな。パンツまで巨大だよ。しかもなんかモッコリしているんだけど。

 レンの目線がパンツの方を見ると、不自然な膨らみがある為、かなり気になっていた。

 リオスとテオがドラゴンになった時はあれがなかったけど、やっぱり人間とドラゴンが融合すると、人間がベースだからあれが生えているのかな?

 リオスとテオがドラゴンになった時と、少年がドラゴンに変身した時だと、明らかに違う部分があるので、レンはかなり興味津々に考えながら、パンツを見ていた。

 凄く気になるよ。今ならファング達がドラゴンを引き付けているから大丈夫だよね。彼には悪いけど、ちょっと見せてよ。

 レンは我慢出来ず、パンツの隙間から顔を覗かせると、レンは直ぐにパンツから顔を出していた。

 やっぱり予想通りだった。ドラゴン級のデカさだよ、ごめん覗いて、そしてかなり臭い。うぇ、ちょっと綺麗な空気を吸いたいよ。

 想像はしていたが、あまりの臭さにレンは少年のズボンの中で少し休んでいた。

「レンの奴、何をやっているんだ」
「少年が穿いているズボンの中から一歩も動いてませんね」

 レンがズボンの中で変な事をしていることを知らず、中々ドラゴン石がある胸に移動してないので、二人が苛ついていた。

「多分、ドラゴン石がある胸まで、ドラゴンの体に触れない方法を考えているのよ」

 アリスはレンを擁護するように、二人に説明していた。

「成る程な。確かに、体に触れれば、視線がレンの方向に向くな」
「さすがレン師匠、そこまで考えているんですね。それなら納得が行きますよ。ファング、引き続き攻撃して視線をこっちに向けますよ」
「言われなくてもやっているぜ」

 レンが違う事をしている中、四人はレンの作戦に期待を膨らませていた。

 はぁ、だいぶ体についた匂いが消えたなぁ。

 レンはズボンの隙間から入る風を浴びながら、体についた匂いを消していた。

 さてとこんな事している場合じゃないんだった。ちょっと目線があれに行っていたけど、とりあえず解決したな。

 気になる事は絶対に目で確認したいので、気になる物が一つ解決して、レンは満足していた。

 どうやって、ドラゴン石がある胸まで行こうか?

 レンが胸の方に目線を向けると、服が複数あるのに気付いていた。

 やっぱり、見た感じだと、絶対に体に触れるよ。

 本当なら服と服の間を登って、胸にあるドラゴン石に飛び移りたかったが、少年が着ている服を思い出して断念していた。

 こうなったらイチかバチかだな。あとはファング達に任せるしかないか、どうか見つかりませんように。

 覚悟を決めるとレンは、服とドラゴンの体が触れる場所を慎重に登り始めていた。

「ファング、レイス、レン君がドラゴン石に向かって移動を始めたわ」

 遠くからサポートをしているアリスが、ドラゴンの服の中で移動しているレンを捉えて、ファングとレイスに伝えていた。

「やっと動き出したか、レイス、もう少しの辛抱だぜ。まさかモンスターで疲れたと言わせないぜ」

 レイスの息が上がっているので、ファングがちょっかいを出していた。

「誰が疲れているって、俺様はまだ戦えますよ。本当なら魔力を吸収したいけど、先生達がいるから回復出来ないだけですよ」

 レイスは相手側が放つ魔法を吸収すれば、まだまだ戦えるが、近くに先生達がいるので、レイスのスタミナが尽き掛けていた。

「確かに、お前の強みの一つを封じられているから仕方ないか」
「そうですよ。魔法を吸収出来ればまだまだ戦えますよ。だけど俺様も相手側の魔法に頼っているようじゃ、まだまだ未熟だとレン師匠に言われますよ。だから、こうして魔法を吸収しなくても戦える事をアピールしているんですよ」
「あぁ、そうなのか、頑張ってくれよ」

 レイスの熱い情熱を語るので、ファングは目線を逸らしながら、攻撃を続けていた。

 フゥ、まだ見つかってないな。ファング達が上手く引き付けている証拠だな。

 レンは少年が着ている服を必死に掴みながら、ドラゴン石がある胸に向かっているが、中々着かなかった。

 それにしても、どんだけデカいドラゴン何だよ。これ僕が持つ黒竜の二人以上なんだけど、あの二人も将来はこのデカさになるの?

 少年が変身したドラゴンの大きさを見て、リオスとテオも将来、このくらいの大きさになるのか、行き先が不安だった。

 とりあえず、ドラゴン石は見えているから、もう少しだな。

 レンが胸に埋め込んであるドラゴン石を見つけると、急いで登っていた。

 うぁ、凄い綺麗、赤色のダイヤモンドだよ。

 ドラゴン石はダイヤモンドのようにキラキラしているので、レンがドラゴン石に目移りしていた。

 でも何か、外が騒がしいな? 何かあったのかな?

 レンは服の中にいるので、ファング達の声が聞こえてなかったが、耳を済ませるとファング達の声が聞こえてきた。

「レン、気づかれたから早く逃げろ」
「レン師匠、急いで下さい!」

 ドラゴンはレンが服の中にいることに気付いたみたいで、目線がレンがいる服に視線が変わっていた。

 おいおい、マジかよ。確か触れれば良いんだよな。

 ファング達の叫び声に気付き、レンはクラック先生に教えられた通りに、ドラゴン石に触れていた。

「レン君、早く逃げて、イヤァー!」
「レンお兄ちゃん!」

 ドラゴンはレンがいる服に向かって、ドラゴンの手が迫っていたので、アリスとレオスが叫んでいると、突然激しい光がドラゴンから放っていた。

「やったのか?」
「分かりませんけど、あの光を見る限り何とも言えません」

 ドラゴンの手がギリギリの所で、突然激しい光が起こっているので、近くにいるファングとレイスも状況が把握出来なかった。

「それよりも、レンはどうなったんだ。レン、大丈夫なのか」

 ファングはレンの事が心配になり叫んでいると、少年が穿いているズボンから顔を覗かせていた。

「はぁ、死ぬかと思ったよ」

 ドラゴンの胸から真っ逆さまに落ちたが、少年が穿いているズボンがクッションになっていた為、レンは命拾いしていた。

「レン師匠、無事だったんですね」
「うん、大丈夫だよ」
「レン、よかったよぉ」
「ファング、大げさだよ」

 レンは少年が穿いているズボンから出ると、アリス達の所に向かって歩いていた。

「レン君、無事でよかったわ。ドラゴンの手が迫った時はダメかと思ったわよ」
「レンお兄ちゃん、無事でよかったよ。僕、レンお兄ちゃんが死んじゃうかと」
「ごめん、心配掛けて」

 アリスとレオスが泣き出しそうになっていたので、レンは二人の頭を撫でて謝っていた。

「それにしても、成功したのか、姿が変わってないぜ」

 激しい光は消えていたが、少年はドラゴンに変身したままだった。

「僕に言われても困るんだけど、とりあえず攻撃しないから大丈夫なんじゃない?」
「それよりも、先生達の加勢に入らないと」

 先生達は未だにモンスターと戦っているので、レンが加勢しようと提案していた。

「そうねレン君。ドラゴンに変身した彼は大人しくなっているから、とりあえずはモンスターを倒してから、もとに戻す方法を考えましょう」

 レンがドラゴン石に触れた後、ドラゴンに変身した少年は大人しく座ってレン達を見ているので、アリスは大丈夫と判断していた。

「レイス、お前大丈夫かぁ。少し休んだらどうだ」

 レイスの息がかなり上がっているので、ファングが心配していた。

「これくらい大丈夫ですよ。ちょっと疲れただけです」
「レン、レイスを休ませて構わないか?」
「うん、構わないよ。レイス、あまり無理しちゃあ、ダメだよ。あとは僕達がやるから」
「でもレン師匠、俺様はまだ戦えます」

 一人だけ休みたくないレイスは何とか戦わせて貰えないか、レンにお願いしていた。

「分かったから、熱い視線をやめてよ。ただし無理だと思ったら、アリスの傍に行きなよ」
「はい、分かりましたレン師匠」
「レン君、気をつけてよ」

 レンがまたモンスターの所に行くので、アリスが心配していた。

「大丈夫だよ。ファングが付いているしね」
「当たり前だろう。俺はレンの精霊なんだからしっかり護ってやるぜ」
「なら良いけど、失態だけはやめてよね」
「そんな事はしないよ」
「アハハッハ、とりあえず行くよ、みんな」
「了解!!!!」
「ガァァッー、ガァァッー、ガァァッー、ガァァッー!」
「えっ?」

 レンが掛け声をかけると、大人しくしていたドラゴンが大きな咆哮を轟かせていたので、レン達はドラゴンの方を見ていた。

「おいアリス、大丈夫だったんじゃないのか?」

 アリスが大丈夫と言っていたのと違うので、ファングがアリスを問い詰めていた。

「私に言われても困るんだけど、何かレン君の声に反応したように感じたのよね」

 アリスの言葉を聞いて、レンは嫌な予感を悟り始めていた。

「まさか、そんな分けないでしょう?」
「なら、もう一度やって見たら、それで反応しなければ、私の勘違いだし。その時はまたあれを何とかしないね」

 仮にレンで反応しなければ、再びドラゴンに変身した少年を助ける方法を見つけるしかないと、アリスが言っていた。

「そうだね。勘違いだと思うけど、念のためね。とりあえず頑張ろう、みんな」
「ガァー、ガァー、ガァー、ガァー!」
「ほら反応したわ」
「嘘だぁ、何で僕の声で反応するんだよ」

 レンの声に反応していたので、レンは地面を叩いて、叫んでいた。

「スゲーなレン」
「まさかレン師匠が、ドラゴンに変身した彼を手懐けるなんて」
「それ褒める所なの? これ以上、僕は何も入らないんだけど」

 アリス達がレンを見て、凄いなと関心していた。

「ならレン君、本当に反応しているのか、命令すれば一発でしょう?」
「そうか、ただ僕に反応しているだけかも知れないしね」

 レンは微かな希望に立ち上がっていた。

「レン、命令するって言ったけど、何を命令するんだ?」

 ドラゴンに命令する内容が思い付かないのか、ファングはレンに命令の内容を聞いていた。

「そんなの決まっているでしょう。あそこにいるモンスターの殲滅でしょう?」
「あぁ、そうかぁって、ドラゴンに出来るのか?」

 命令の内容を聞いて、四人が驚いた表情を見せていた。

「大丈夫でしょう? 昔はドラゴンが支配していたとクラック先生が言っていたから、高度な魔法があるはずだよ」
「確かに、ドラゴンならそれくらいは出来る可能性があるわね」

 クラック先生の言葉はだいたい本当なので、アリスは納得していた。

「そうなのか、ちょっと不安だけど、クラック先生が言うのなら本当かもなぁ」
「そうでしょう。なら命令するね。先生達の所にいるモンスターを殲滅して」
「ガァァッー、ガァァッー、ガァァッー!」

 レンが命令した途端、ドラゴンに変身した少年は咆哮を鳴らすと、突然モンスター達が激しい炎に包まれて跡形もなく焼き尽くしていた。

「うそだろう。一瞬で大量のモンスターを焼き尽くしたぜ」
「凄いわね。まさかレン君の命令に従うなんて」
「レン師匠は、落ち込んでいますよ」
「レンお兄ちゃん、凄い」
「何で僕の命令で反応するんだよ」
「ガァァッー、ガァァッー、ガァァッー、ガァァッー!」
「ドラゴンが次の命令を待っているわよ」
「ちょっと黙って、大人しくしてよ」
「‥‥‥」
「凄い、レン君の命令に従っているよ」
「嘘だぁ、噓だと言ってよ」

 レンの命令でドラゴンはモンスターを焼き尽くしていたので、レンは地面を再び叩いて嘆いていたが、四人はただ呆然とドラゴンがした事に驚いていた。

「凄いわ。レン・フォワード君、まさかドラゴンを従えてモンスター達を焼き尽くすなんて」

 モンスター達が全て倒されていたので、先生達が五人の所に来ていた。

「あのう、クラック先生。これはどう言う事ですか?」

 ドラゴンがレンの命令に従っているので、レンはクラック先生を問い詰めていた。

「あら、貴方は最後まで話を聞かなかったのが悪いのよ。あの石には他にも効果があって、ドラゴン石を使った人と主従関係の契約が出来るのよ」

 クラック先生の説明を聞いて、レンの表情が曇っていた。

「まさかそれって‥‥‥」
「えぇ、そのまさかよ」
「嘘だぁ、嘘だぁ!」
「レン君、凄いわ」
「まさか、あのドラゴンがレンの物になるのかスゲーな」
「レン師匠がまた一歩最強もなりますね」
「レンお兄ちゃん、やっぱり凄いよ」

 クラック先生の言葉を聞いて、レンは自滅していた。

「あのう、契約を解除出来ないんですか?」
「それは無理ですわ。契約を解除出来るのは、ドラゴン石を持つ彼しか出来ませんわ」

 クラック先生の説明を聞いて、レンはクラック先生に頼んでいた。

「なら、まだ希望はありますよ。クラック先生、どうすれば変身した彼を助けられるんですか?」

 ドラゴンに変身している少年が人間に戻れば、まだ契約解除が出来るとレンは考えていた。

「あら、とっくに元の姿に戻れるハズですわよ。いつまで演技をしているんですか? カルベル王国強硬派の元リーダー、ゼロ・フォード・ナツ君。いや、父親に体を乗っ取られた少年かしら?」
「えっ、クラック先生、今なんて」

 クラック先生から衝撃的な事を告げられたので、レン達は驚きを隠せなかった。

「へぇ、いつから気付いていたんだ」

 クラック先生に言われると、ドラゴンに変身している少年が喋り出していた。

「レン・フォワード君がドラゴン石に触れて、暫くしたら君は大人しくなっていましたよね。恐らく何で理性を保てているんだと、自分でも驚いていたんでしょう。今まではドラゴンに変身すると、理性を失って暴走していたのに、今は暴走してない事に驚いていますよね?」

 クラック先生の説明を聞いて、少年は驚いた表情を見せていた。

「やっぱり先生をやっている人は違うな、流石だよ。今まで力に呑み込まれて暴走していたのに、今は噓のように力が制御出来るよ。噓みたいだよ」

 ドラゴンに変身した少年は、自分の体を確かめるように動いていた。

「それじゃ、あの時点から既に、意識があったの?」
「まぁ、そうだな。ごめんな、別に悪気はなかったんだ。ただ君たちとどう接すれば良いのか、分からなかったから」
「まぁ、仕方ないわね。急に意識を取り戻したら、混乱しますからね」
「確かに、そうですね‥‥‥」

 少年の意見も一理あるので、レンは反論する事はなかった。

「それよりも、彼がカルベル王国の強硬派の元リーダーってどう言う事ですか?」

 クラック先生が少年の正体をバラしていたので、アリスが質問していた。

「あら、君たち今の話で分からないの?」
「クラック、意地悪しないで話してやれよ」
「ベリット先生は甘いわ。少しは生徒達に考えさせてあげないよ」
「相変わらず、厳しいなクラックは、良いじゃんか話しても」

 ベリットとファブリル先生が呆れた表情で、クラック先生を見ていた。

「仕方ないわね、教えるわよ。彼の名前はゼロ・フォード・ナツ、君たちが学園で話した魔道具を埋め込まれた少年よ。今は理由が分からないけど魔道具を抜き取られているみたいね」

 クラック先生の説明を聞いて、レン達は口を開けたまま驚きを隠せない様子で、ドラゴンに変身している少年を見ていた。

「じゃあ、あの傷口は魔道具が埋め込まれた傷なの?」

 アリスは少年を治療していた時に見ていた傷口が、例の魔道具で出来た穴なのかクラック先生に確認していた。

「恐らくそうでしょうね」
「それじゃ、彼が学園で話していた少年、何ですか?」
「レン・フォワード君、さっきから同じ事を言ってませんか?」

 レンは話の内容に付いていけず、頭の中が混乱していた。

「それじゃ、彼はこの後どうなるんですか?」

 目的の少年を保護したので、彼を今後どうするのか、先生達に聞いていた。

「彼は一応、カルベル王国で話を聞く事になりますわね。それから彼の処分が決まるわよ」

 クラック先生の話を聞いて、レンが少年の擁護を始めていた。

「クラック先生、彼は何も悪いことはしてないんで、助ける事は出来ないんですか?」
「助けるも何も、君が助けているでしょう?」
「ヘッ? どう言う意味ですか?」

 レンはクラック先生の意図が分からなかった。

「お前気づいてないのか? 彼と契約した時点で既にお前の物になったんだぞ。つまりお前のもとで過去の償いをさせれば良いだろう?」
「それってまさか、僕に彼を預けるって事ですか?」

 ベリット先生の言葉を聞いて、レンは嫌な予感がしていた。

「そうだけど、何か問題でもあるのか? お前は学園で彼を保護するって言っていただろう?」

 先生達はレンが学園で言った事を知っているので、後戻りは出来ないだろうとくぎ付けされた。

「確かに、言いましたけど、まさかドラゴンに変身出来るなんて知らなかったので」
「それは先生達も同じですわ。貴方が先走るから悪いんですよ。彼にあってからでも遅くなかったのに」
「そうですね。僕が先走りましたよ、アハハッハ。はぁ、時間を巻き戻して欲しいよ」

 レンが自ら墓穴を掘っていたので、レンは学園で話す前に戻りたいと悔やんでいた。

「それじゃ、俺っちは、カルベル王国で処罰を受けないのか?」

 レン達の会話を聞いて、少年は改めて確認をしていた。

「まぁ、そう言う事だなぁ。お前は此奴らが面倒を見てくれるから、そこでお前は償いをしなよ。まぁカルベル王国で事情は聞かれるが、お前を罰する事はないから安心しろよな。ただし、お前はもうカルベル王国に帰れないがそれでも良いよな」
「はい大丈夫です、本当にありがとうございます。これで俺っちは父さんの呪縛から解放されるんだ。本当にありがとう、俺っち、一生彼らに尽くします」

 少年はドラゴンの姿で何度もレン達に頭を下げて、お礼をしていた。

「レン、もう彼はお前の物になったんだから。名前で呼んでやれよ」

 レンが少年に向かって名前で呼んでないので、ファングが声を掛けていた。

「うん、そうだね。ゼロ・フォード・ナツだから、ゼロかな? それともナツ?」

 レンは少年の名前に悩んでいると、彼が声を掛けていた。

「どっちでも良いよ。呼びやすい方で、俺っちはレン様って呼ばせて貰うよ。君のおかげで、自由に慣れたんだからこれからよろしくねレン様」
「アハハッハ、ちょっとその呼び名は困るんだけど、変えてくれないゼロ!」
「嫌だね、一度決めたら変えないのが俺っち流何だよ」

 ゼロがファング並みに我が儘なので、レンが頭を押さえていると、ファングが隣で笑っていた。

「プッ、俺っちって何だよ。俺じゃないのか?」

 ファングがゼロの言葉使いを指摘すると、ゼロが怒っていた。

「うるさい、お前、ファングだっけ。これは癖なんだから仕方ないだろう」
「それよりも、何時までドラゴンの姿になっているんだよ」

 ゼロがずっとドラゴンの姿なので、ファングが挑発をしていた。

「別に良いだろう? 初めて力が制御出来ているから、少しドラゴンの感覚を覚えているんだよ」
「そうなのか、あんまりその姿で動くと、洞窟を破壊しないか心配だな」
「何だと、それ以上言うと、お前を燃やしてやる」
「はぁ、新たな火種がぁ」

 新しい喧嘩仲間が増えたので、レンは頭を押さえていた。

「ちょっと喧嘩はやめなさい。レン君の前なんだから」

 毎回事件が解決すると、いつもの光景が戻っているので、レンは安心していたが、これからの人生がどうなるのか心配だった。

「ベリット先生、ファブリル先生、クラック先生、彼らは無視して良いので、とりあえず休める場所を見つけてお昼にしましょう。アルトニス、灯りよろしく、アリス、レイス、レオス、行くよ」

 レンは喧嘩している二人を無視してアリス達を呼んでいた。

【了解、レン君。バカなファングに変わって周囲を照らすね】
「分かったわレン君、今行くわ」
「今、行きますよ。レン師匠」
「レンお兄ちゃん、今行くね」
「レン・フォワード、お前も色々大変なんだな」

 レンの仲間達を見て、ベリット先生が慰めていた。

「そうですね。大変ですけど、やるときはやるので、まぁ喧嘩が無ければ良いんですけどね。あとはレン主義をやめて欲しいですけどアハハッハ」

 レンはベリット先生に本音をぶつけながら、食事が出来る場所を探していた。

「あれ、レンはどこに行ったんだ」
「お前と喧嘩していたから、レン様に置いて行かれただろう」
「何だと、お前が悪いんだよ」
「クッ、お前を見ると、本当にムカつくな」
「確かに俺もムカつくぜ。だけど喧嘩はこのくらいにしないか」
「そうだな。これ以上喧嘩していたらレン様に置いて行かれるよ」

 喧嘩をしていた二人はレン達がいない事に気が付くと、ファングとゼロは和解していた。それから直ぐにゼロは人間に戻り、ファングは暗い表情をしながらレン達の後を追っているのだった。
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