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第4章 課外授業に迫り来る黒い影と研究所からの脱出
第17話 霧に佇む研究所で操られたレオス
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三人は朝早くからグリル平原を歩き、ノウスノーの森の中を現在は彷徨っていた。
「霧濃すぎない。ほとんど見えないんだけど」
ノウスノーの森に広がる霧は濃く視界が数メートルしか見えない為、周りに何があるのか、把握できないでいた。
「レン君、なるべく近くにいてね! 離れると迷子になるから、特にファングわね!」
「何で俺が、迷子になる前提になっているんだよ!」
「ファングなら勝手に何処か行きそうだよね。特に視界不良だから、いい特訓場所とか言いそう!」
「そうね、ファングならモンスターの攻撃が見えないから瞬発力の特訓に打ってつけと言いそうだわ!」
「そんな分けないだろう、レンもアリスも、俺を修行好きみたいに言うな!」
朝からレンとアリスはファングを弄くっていた。三人は深い霧の中を歩いているため次第に方向が分からなくなっていた。
「どうしようか、このままだと研究所を見つける以前に僕達ここでのたれ死ぬよ」
周りは霧に包まれて何も見えない為、食料を確保するのが困難だった。
こんな時にエレントが入れば、空から確認出来るのに!
エレントはレン達の居場所を学園の先生達に伝えるためにクロック王国に向かわせていた。
「ファング、あなたの能力使えないの? エレンズの森の時は役に立たなかったけど!」
「アリス、俺の能力が使えないみたいに言うな! それにレンも変な目で見ないで!」
「いや、見てないよ! その手があったなと、ただ前回は使えなかったから大丈夫かなと!」
「大丈夫だよレン、あの時はまだまだ未熟だったから今度はいけるぜ!」
「本当かしら?」
レンとアリスに目線を向けられながらファングは目を瞑って、精神を集中させていた。
「アリス、ファングが真剣にやっているよ!」
「本当だわ、前回の失敗を払拭したいんだわ!」
レンとアリスはファングを見守りながら、終わるのを待っていた。
「ファング、何か見つかった?」
「あぁ、見つけたぜ、何か大きな物体があるぜ!」
「本当! なら研究所は近いのかな?」
「分からないわよ、物体だけじゃ! 大きな岩かも知れないし!」
「なんにせよ、とりあえず言って確認するしかないだろう! 俺の能力は的確に物を確認出来ないんだから」
「本当に使えないわね! 大雑把すぎるのよ、もう少し形とか言いなさいよね!」
「うっ、それを言われたら、レンに変な目で‥‥‥やっぱりダメ?」
「ダメだね、もう少し修行したら? 自信満々に言っていたのなら!」
三人はファングが見つけた場所を目指して歩いていた。歩いている最中、ファングはレンとアリスからもう少し修業した方が良いと言われて、ションボリとしていた。暫く深い霧に包まれた森を歩いていると、大きな建物が現れたので、近くの森の茂みに隠れて様子を伺っていた。
「ウァー、凄い数だよ!」
「間違いないわね、ここにレオス君がいるみたいね!」
「それにしても、建物の警備は異常だぜ! 何だよあの数は!」
「やっぱり、レオスが生体兵器だから、警備が厳重なのかな?」
「それもあるけど、この霧も理由の一つかも知れないわね! 更に霧が濃くなっているわ!」
霧は次第に濃くなり、視界に入るのが一メートルあるかないか位の距離になっていた。
「どうしようか、このまま霧が濃くなると僕達も危ないよ!」
「いや、この霧を利用しようぜレン! 夜の闇と霧に溶け込めれば、相手もむやみに攻撃出来ないだろう!」
「ファング、たまには良いこと言うわね! 確かにファングの作戦なら相手はむやみに攻撃出来ないし、攻撃すれば仲間を撃つことになるからね!」
三人は夜になるまで茂みに溶け込みながら、建物の周りを歩き入り口や相手の人数を確認した後、どのように潜入するか話し合っていた。
「どうやって入る? 入り口は一カ所みたいだし!」
「私とレン君が中に入りましょう。ファングは外の奴らを引き付けて倒しながら合流よ! ファング大丈夫よね!」
「あぁ、大丈夫だぜ任せろ! 俺を楽‥‥‥じゃなくて、引き付けて倒したら直ぐ行くから!」
「ねぇ、ファングさっき変な事言ってなかった」
「えっ、気のせいだろう、茂みを踏んでいるから一瞬音が混じって聞き取れなかったんだろ」
「そうかな?」
ファングは一瞬、口を滑らせてヒヤヒヤしていが、何とか誤魔化せてホッとしていた。その様子を見てアリスがファングに近づき、今はまだ我慢よ、レン君が見えなくなったら暴れなさいと小さな声で耳打ちしていた。レンは二人の様子を見て、何で昨日からヒソヒソと話しているんだろうと首を傾げて考えていた。そして夜になり三人は研究所に潜入するため行動を開始した。
「ウィンドカッター!」
「何だ、ウァー!」
「どうした? 貴様何者だ!」
「おい、侵入者だ! ガキを捕まえろ!」
「レン、アリス後は頼むぜ、さて俺を再び楽しませろよ!」
ファングが黒いローブの集団を引き付けている間に、レンとアリスは暗闇の霧に溶け込むように、走り研究所の中に潜入していた。
「アリス、レオスが捕らわれている場所は何処だろう?」
「恐らく、研究所の最深部でしょうね! レン君、敵が来たよ!」
レンとアリスは研究所の最深部を目指して、奮闘しているのであった。
その頃、研究所内では、
「何だと、リハイルを倒して、既に研究所内に侵入しただと!」
「はい、スペード様、このままではレオスを手に入れる前に、我々の野望が潰えてしまいます!」
「貴様、私に指図するのか!」
「いえそんな事は、やめて下さいスペード‥‥‥様」
「フン、まぁ良い、契約が解けないなら奥の手を使うまでだ!」
スペードは不気味な笑みをしながら、首輪を取り出していた。
「さぁ、レオス、今こそ世界を我々の手に収めるのだ!」
「嫌だ、来るな、レンお兄ちゃん助けて‥‥‥」
スペードは無理やり、レオスの首にある紋章を隠すように首輪を付けさせられていた。
「クククッ、これでレオスは私の思い通りに動く、さぁレオスよ! 手始めに、侵入したガキを始末しろ!」
「はい、かしこまりましたマスター 今すぐに始末します!」
スペードはレオスを操り、首輪の力で強制的に首の紋章が発動した時と同様な姿になり、レン達を始末しに向かっていった。
「クククッ、これであのガキも終わりだな! レオスに殺されるとは夢にもおもわないだろうな! さて私は遠くから見物させてもらおうか!」
スペードは不気味な笑みをこぼしながら、研究所内の奥にある部屋に入り、魔法でレン達の行動を見物しているのであった。
二人は研究所に入り、黒いローブの集団と戦っているが、ほとんどアリスが倒しているため、レンの活躍の場が未だになかった。
「あのう、アリス。僕が攻撃する前に魔法で倒さないでよ!」
「仕方ないでしょう。私はレン君を護ってあげる使命があるのだから!」
意味不明な事をレンに向かって言っている。
護ってあげる使命って何? 何でいつも僕の活躍の場を奪うの? これじゃ、異世界転生した意味ないよね!
レンは転生前の我に返り、転生前のあのワクワク感を返せと心の中で叫んでいた。
「アリス、何か広い部屋みたいな所に出たよ!」
二人は研究所の広いスペースがある空間に来ていた。
「レン君、気をつけてね! 広い場所に出たって事は何かあるわ!
」
二人はトラップなどを警戒しながら奥に進もうとした時、
「見つけた、これからガキの排除に入ります!」
「えっ、レオス無事だったの!」
「待ってレン君、そっちに行ってはダメよ!」
「どうしてレオスの体、傷だらけだよ必死に足掻いて脱出したんだよ!」
「違うはレン君、今、レオス君は私達を排除するとか言っていたわ!」
二人が話している間にも、レオスは魔法を唱えて襲ってきた。
「レオス、どうして僕達に攻撃するの?」
レオスに向かって質問したが反応がなかったその間もレオスは魔法を繰り出し続けていた。
「レン君、無駄だわ。多分レオス君はスペードに操られているだわ」
「それって、レオスは生体兵器にされたの?」
レオスが生体兵器になってしまった事を信じたくなかった。
「レン君、手のひらに紋章はある?」
「えっ、あるけど!」
「なら大丈夫よ! レオス君は生体兵器にはなっていないわ。操っている大元を叩けば、レオス君は正気を取り戻す筈だわ!」
アリスに言われて、ホッとしていた。しかしホッとしたのもつかの間、レオスの攻撃は次第に激化を始めていた。
「アリス、このままだと僕達レオスに殺されるよ!」
「分かっているわよ、今は普通の魔法だけど古代魔法を使われたらかなりやばいわ!」
「排除、排除、ファイアーノヴァ!」
「まさかレオスその魔法は!」
「レン君、急いで攻撃範囲に入るとまずいは!」
レオスは強力な炎魔法を放ち、広いスペースの半分近くが炎の火柱になっていた。
「まずいは、次も同じ魔法が来たら挟み内だわ! レン君、レオス君の変な所はない? 見つからないと一旦退却しないと私達保たないわ!」
「分かってるよ、今見ているから!」
レンはレオスを見渡しておかしな物を身に付けてないか見ていると変な物がレオスの首にあった。
「アリス、レオスの首に変な首輪が付いているよ!」
「レン君、ナイスよ! 私がレオス君を拘束するから、レン君はレオス君の首輪を壊して!」
レンとアリスは互いに見て、走りだした。
「レオス君、今、レン君が助けに行くから、苦しいのはもう少しよ、チェーンロック!」
「なんだこれ? 早く、ガキを排除、排除!」
「レオス、正気を取り戻せ、旋風双斬擊」
アリスの魔法で拘束した後、レンは剣に風の魔法を付属させて、風の斬擊をレオスの首輪に向けて放ち、首輪は壊れて砕けていった。
「レオス! アリス早く魔法で回復を!」
「分かっているわ、今すぐ魔法を掛けるから!」
レオスはかなり衰弱していたが命に別状がなく安心していた。暫くすると、外の集団を倒したのか、ファングと合流していた。
「レン、レオスを救出したみたいだな!」
「何とかね、スペードが直接遠隔で操っていなくてよかったよ。」
「そうね、直接遠隔で操られていたら多分助けられなかったわ。だけど操る魔法は高度過ぎるし常に魔力を消費するから使わなかったのかも!」
三人が話していると衰弱していたレオスが目を覚ました。
「ウーン、僕は一体何を?」
「レオス、気が付いたんだね!」
「えっ、本当にレンお兄ちゃん?」
「そうだぜ、何、怯えているんだ!」
「ファングお兄ちゃん!」
「そうよレオス君、悪い人が私達に化けたりしないわよ! 私達は本物よ」
「アリスお姉ちゃん!」
レオスは三人を見た後、レンに抱き付き泣いていていた。
「僕、頑張ったんだよ、レンお兄ちゃんの約束守ったから」
「そうだね、よく頑張ったね! だけどごめんね、すぐに助けに行けなくて」
「レンお兄ちゃん、泣かないで、レンお兄ちゃんがなくと僕も‥‥‥!」
レオスをすぐに助けに行けなかった悔しさか、今にもレンが泣きそうになっていたが、その様子を見てつられるように再びレオスは泣いていた。暫く、レオスを抱きして再会を喜んだ後、今後の事について話していた。
「さて、僕とファングはこの先にいるスペードを倒しに行こう。そして、この研究所は破壊しよう! 二度と生体兵器を生み出さないために!」
「待って、レン君! 私とレオス君は待てと言うの!」
「レンお兄ちゃん、僕も戦う。スペードと決着をつけたい! 決着をつけたら、レンお兄ちゃんに話があるんだ!」
レンはファングと一緒にスペードを倒しにいき、アリスは衰弱しているレオスを見ていてもらおうとしたが、アリスとレオスが拒否していた。
「いやレオス、君は衰弱しているんだから、アリスと一緒にいて!」
「やだ、僕もレンお兄ちゃんと戦いたい!」
「レン、しかない連れて行ってあげようぜ! レオスだって今は男なんだから、自分で戦えると判断しているんだから応えてやれ!」
「それはそうだけど‥‥‥分かったよ、アリスとレオスも行こう!」
レオスを連れて行くのは乗り気ではなかったが、行きたいとただを捏ねていたので、頭を掻きながら連れて行く事にした。
はぁ、何でこいつらは僕の言うことを聞かないんだ!
レオスも加わり四人はスペードのいる研究所の奥に向かって歩き出すのであった。
「霧濃すぎない。ほとんど見えないんだけど」
ノウスノーの森に広がる霧は濃く視界が数メートルしか見えない為、周りに何があるのか、把握できないでいた。
「レン君、なるべく近くにいてね! 離れると迷子になるから、特にファングわね!」
「何で俺が、迷子になる前提になっているんだよ!」
「ファングなら勝手に何処か行きそうだよね。特に視界不良だから、いい特訓場所とか言いそう!」
「そうね、ファングならモンスターの攻撃が見えないから瞬発力の特訓に打ってつけと言いそうだわ!」
「そんな分けないだろう、レンもアリスも、俺を修行好きみたいに言うな!」
朝からレンとアリスはファングを弄くっていた。三人は深い霧の中を歩いているため次第に方向が分からなくなっていた。
「どうしようか、このままだと研究所を見つける以前に僕達ここでのたれ死ぬよ」
周りは霧に包まれて何も見えない為、食料を確保するのが困難だった。
こんな時にエレントが入れば、空から確認出来るのに!
エレントはレン達の居場所を学園の先生達に伝えるためにクロック王国に向かわせていた。
「ファング、あなたの能力使えないの? エレンズの森の時は役に立たなかったけど!」
「アリス、俺の能力が使えないみたいに言うな! それにレンも変な目で見ないで!」
「いや、見てないよ! その手があったなと、ただ前回は使えなかったから大丈夫かなと!」
「大丈夫だよレン、あの時はまだまだ未熟だったから今度はいけるぜ!」
「本当かしら?」
レンとアリスに目線を向けられながらファングは目を瞑って、精神を集中させていた。
「アリス、ファングが真剣にやっているよ!」
「本当だわ、前回の失敗を払拭したいんだわ!」
レンとアリスはファングを見守りながら、終わるのを待っていた。
「ファング、何か見つかった?」
「あぁ、見つけたぜ、何か大きな物体があるぜ!」
「本当! なら研究所は近いのかな?」
「分からないわよ、物体だけじゃ! 大きな岩かも知れないし!」
「なんにせよ、とりあえず言って確認するしかないだろう! 俺の能力は的確に物を確認出来ないんだから」
「本当に使えないわね! 大雑把すぎるのよ、もう少し形とか言いなさいよね!」
「うっ、それを言われたら、レンに変な目で‥‥‥やっぱりダメ?」
「ダメだね、もう少し修行したら? 自信満々に言っていたのなら!」
三人はファングが見つけた場所を目指して歩いていた。歩いている最中、ファングはレンとアリスからもう少し修業した方が良いと言われて、ションボリとしていた。暫く深い霧に包まれた森を歩いていると、大きな建物が現れたので、近くの森の茂みに隠れて様子を伺っていた。
「ウァー、凄い数だよ!」
「間違いないわね、ここにレオス君がいるみたいね!」
「それにしても、建物の警備は異常だぜ! 何だよあの数は!」
「やっぱり、レオスが生体兵器だから、警備が厳重なのかな?」
「それもあるけど、この霧も理由の一つかも知れないわね! 更に霧が濃くなっているわ!」
霧は次第に濃くなり、視界に入るのが一メートルあるかないか位の距離になっていた。
「どうしようか、このまま霧が濃くなると僕達も危ないよ!」
「いや、この霧を利用しようぜレン! 夜の闇と霧に溶け込めれば、相手もむやみに攻撃出来ないだろう!」
「ファング、たまには良いこと言うわね! 確かにファングの作戦なら相手はむやみに攻撃出来ないし、攻撃すれば仲間を撃つことになるからね!」
三人は夜になるまで茂みに溶け込みながら、建物の周りを歩き入り口や相手の人数を確認した後、どのように潜入するか話し合っていた。
「どうやって入る? 入り口は一カ所みたいだし!」
「私とレン君が中に入りましょう。ファングは外の奴らを引き付けて倒しながら合流よ! ファング大丈夫よね!」
「あぁ、大丈夫だぜ任せろ! 俺を楽‥‥‥じゃなくて、引き付けて倒したら直ぐ行くから!」
「ねぇ、ファングさっき変な事言ってなかった」
「えっ、気のせいだろう、茂みを踏んでいるから一瞬音が混じって聞き取れなかったんだろ」
「そうかな?」
ファングは一瞬、口を滑らせてヒヤヒヤしていが、何とか誤魔化せてホッとしていた。その様子を見てアリスがファングに近づき、今はまだ我慢よ、レン君が見えなくなったら暴れなさいと小さな声で耳打ちしていた。レンは二人の様子を見て、何で昨日からヒソヒソと話しているんだろうと首を傾げて考えていた。そして夜になり三人は研究所に潜入するため行動を開始した。
「ウィンドカッター!」
「何だ、ウァー!」
「どうした? 貴様何者だ!」
「おい、侵入者だ! ガキを捕まえろ!」
「レン、アリス後は頼むぜ、さて俺を再び楽しませろよ!」
ファングが黒いローブの集団を引き付けている間に、レンとアリスは暗闇の霧に溶け込むように、走り研究所の中に潜入していた。
「アリス、レオスが捕らわれている場所は何処だろう?」
「恐らく、研究所の最深部でしょうね! レン君、敵が来たよ!」
レンとアリスは研究所の最深部を目指して、奮闘しているのであった。
その頃、研究所内では、
「何だと、リハイルを倒して、既に研究所内に侵入しただと!」
「はい、スペード様、このままではレオスを手に入れる前に、我々の野望が潰えてしまいます!」
「貴様、私に指図するのか!」
「いえそんな事は、やめて下さいスペード‥‥‥様」
「フン、まぁ良い、契約が解けないなら奥の手を使うまでだ!」
スペードは不気味な笑みをしながら、首輪を取り出していた。
「さぁ、レオス、今こそ世界を我々の手に収めるのだ!」
「嫌だ、来るな、レンお兄ちゃん助けて‥‥‥」
スペードは無理やり、レオスの首にある紋章を隠すように首輪を付けさせられていた。
「クククッ、これでレオスは私の思い通りに動く、さぁレオスよ! 手始めに、侵入したガキを始末しろ!」
「はい、かしこまりましたマスター 今すぐに始末します!」
スペードはレオスを操り、首輪の力で強制的に首の紋章が発動した時と同様な姿になり、レン達を始末しに向かっていった。
「クククッ、これであのガキも終わりだな! レオスに殺されるとは夢にもおもわないだろうな! さて私は遠くから見物させてもらおうか!」
スペードは不気味な笑みをこぼしながら、研究所内の奥にある部屋に入り、魔法でレン達の行動を見物しているのであった。
二人は研究所に入り、黒いローブの集団と戦っているが、ほとんどアリスが倒しているため、レンの活躍の場が未だになかった。
「あのう、アリス。僕が攻撃する前に魔法で倒さないでよ!」
「仕方ないでしょう。私はレン君を護ってあげる使命があるのだから!」
意味不明な事をレンに向かって言っている。
護ってあげる使命って何? 何でいつも僕の活躍の場を奪うの? これじゃ、異世界転生した意味ないよね!
レンは転生前の我に返り、転生前のあのワクワク感を返せと心の中で叫んでいた。
「アリス、何か広い部屋みたいな所に出たよ!」
二人は研究所の広いスペースがある空間に来ていた。
「レン君、気をつけてね! 広い場所に出たって事は何かあるわ!
」
二人はトラップなどを警戒しながら奥に進もうとした時、
「見つけた、これからガキの排除に入ります!」
「えっ、レオス無事だったの!」
「待ってレン君、そっちに行ってはダメよ!」
「どうしてレオスの体、傷だらけだよ必死に足掻いて脱出したんだよ!」
「違うはレン君、今、レオス君は私達を排除するとか言っていたわ!」
二人が話している間にも、レオスは魔法を唱えて襲ってきた。
「レオス、どうして僕達に攻撃するの?」
レオスに向かって質問したが反応がなかったその間もレオスは魔法を繰り出し続けていた。
「レン君、無駄だわ。多分レオス君はスペードに操られているだわ」
「それって、レオスは生体兵器にされたの?」
レオスが生体兵器になってしまった事を信じたくなかった。
「レン君、手のひらに紋章はある?」
「えっ、あるけど!」
「なら大丈夫よ! レオス君は生体兵器にはなっていないわ。操っている大元を叩けば、レオス君は正気を取り戻す筈だわ!」
アリスに言われて、ホッとしていた。しかしホッとしたのもつかの間、レオスの攻撃は次第に激化を始めていた。
「アリス、このままだと僕達レオスに殺されるよ!」
「分かっているわよ、今は普通の魔法だけど古代魔法を使われたらかなりやばいわ!」
「排除、排除、ファイアーノヴァ!」
「まさかレオスその魔法は!」
「レン君、急いで攻撃範囲に入るとまずいは!」
レオスは強力な炎魔法を放ち、広いスペースの半分近くが炎の火柱になっていた。
「まずいは、次も同じ魔法が来たら挟み内だわ! レン君、レオス君の変な所はない? 見つからないと一旦退却しないと私達保たないわ!」
「分かってるよ、今見ているから!」
レンはレオスを見渡しておかしな物を身に付けてないか見ていると変な物がレオスの首にあった。
「アリス、レオスの首に変な首輪が付いているよ!」
「レン君、ナイスよ! 私がレオス君を拘束するから、レン君はレオス君の首輪を壊して!」
レンとアリスは互いに見て、走りだした。
「レオス君、今、レン君が助けに行くから、苦しいのはもう少しよ、チェーンロック!」
「なんだこれ? 早く、ガキを排除、排除!」
「レオス、正気を取り戻せ、旋風双斬擊」
アリスの魔法で拘束した後、レンは剣に風の魔法を付属させて、風の斬擊をレオスの首輪に向けて放ち、首輪は壊れて砕けていった。
「レオス! アリス早く魔法で回復を!」
「分かっているわ、今すぐ魔法を掛けるから!」
レオスはかなり衰弱していたが命に別状がなく安心していた。暫くすると、外の集団を倒したのか、ファングと合流していた。
「レン、レオスを救出したみたいだな!」
「何とかね、スペードが直接遠隔で操っていなくてよかったよ。」
「そうね、直接遠隔で操られていたら多分助けられなかったわ。だけど操る魔法は高度過ぎるし常に魔力を消費するから使わなかったのかも!」
三人が話していると衰弱していたレオスが目を覚ました。
「ウーン、僕は一体何を?」
「レオス、気が付いたんだね!」
「えっ、本当にレンお兄ちゃん?」
「そうだぜ、何、怯えているんだ!」
「ファングお兄ちゃん!」
「そうよレオス君、悪い人が私達に化けたりしないわよ! 私達は本物よ」
「アリスお姉ちゃん!」
レオスは三人を見た後、レンに抱き付き泣いていていた。
「僕、頑張ったんだよ、レンお兄ちゃんの約束守ったから」
「そうだね、よく頑張ったね! だけどごめんね、すぐに助けに行けなくて」
「レンお兄ちゃん、泣かないで、レンお兄ちゃんがなくと僕も‥‥‥!」
レオスをすぐに助けに行けなかった悔しさか、今にもレンが泣きそうになっていたが、その様子を見てつられるように再びレオスは泣いていた。暫く、レオスを抱きして再会を喜んだ後、今後の事について話していた。
「さて、僕とファングはこの先にいるスペードを倒しに行こう。そして、この研究所は破壊しよう! 二度と生体兵器を生み出さないために!」
「待って、レン君! 私とレオス君は待てと言うの!」
「レンお兄ちゃん、僕も戦う。スペードと決着をつけたい! 決着をつけたら、レンお兄ちゃんに話があるんだ!」
レンはファングと一緒にスペードを倒しにいき、アリスは衰弱しているレオスを見ていてもらおうとしたが、アリスとレオスが拒否していた。
「いやレオス、君は衰弱しているんだから、アリスと一緒にいて!」
「やだ、僕もレンお兄ちゃんと戦いたい!」
「レン、しかない連れて行ってあげようぜ! レオスだって今は男なんだから、自分で戦えると判断しているんだから応えてやれ!」
「それはそうだけど‥‥‥分かったよ、アリスとレオスも行こう!」
レオスを連れて行くのは乗り気ではなかったが、行きたいとただを捏ねていたので、頭を掻きながら連れて行く事にした。
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