異世界転生したらヒロインや仲間が最強過ぎて、何故か護られています!

緑青白桃漠

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第5章 長い夏季休暇中に巻き起こる冒険と新たな事件 第1節 帰省と海岸都市フォード王国の冒険

第22話 クロック王国周辺の散策と長い夏季休暇前

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 合同授業で新たに仲間になったレイスが加わり、レンは新たなスタートを始めていたが、新たな悩みの種が増えレンの苦悩は耐えなかった。レンは昨日色々考えていたので、朝から若干寝不足気味で部屋で着替えていた。

「ファー」
「レンお兄ちゃん、眠たいの? 昨日眠れなかった!」

 レオスが心配そうに声を掛けていた。

「えっ、大丈夫だよ、レオス! 心配しないで、そろそろファング達が来るから開けてあげて、今日の朝食はクロック王国周辺で食べる事にしてるから!」
「分かったよ、レンお兄ちゃん!」

 暫くすると、ファング達が扉を叩き、レオスが扉を開けて、部屋に招いていた。

「おはよう、レン、どうした眠そうだな!」
「おはよう、レン君大丈夫?」
「おはようございます、レン師匠大丈夫ですか?」
「ファング、アリス、レイス、おはよう、僕は大丈夫だよ!」

 レンに挨拶をした後、五人は宿の大広間で先生の話を聞いていた。

「皆、今日が課外授業最後のメイン自由行動だぁ。今日一日クロック王国周辺で散策して疲れを取ってくれ。夕食にまでは自由だからな。それと少し早いが明日は自由解散だらな。荷物を纏めたら各自自由に帰ってくれ。それと明日から三ヶ月間の夏季休暇に入る。本来なら、まだ先だが、今回の事件で後始末や今後の学園対応などをしなくてはならないので、皆には悪いが授業は長い夏季休暇明けに何日か集中して授業を行うからその際は各学科に通知が行くから確認するように。学生ギルドは学園が長期の夏季休暇に入るので沢山の依頼を入れて置くから確認するように。内容によっては近くの大陸に行けるぞ! それと夏季休暇期間中はいちいち学園の学生ギルドに来なくても大丈夫だからな、各ギルド支部で学生証明のカードを見せれば依頼や依頼報告が出来るから、いちいち来なくても単位と資金を稼げるぞ! それじゃ、生徒諸君自由にクロック王国周辺を楽しんでくれ!」

 先生の話が終わると生徒達は次々と宿を後にしてクロック王国周辺を散策に歩いていった。

 明日からもう夏季休暇なんだ? 最初の一ヵ月間は家に帰省してゆっくり休もう! ファングとアリスで疲れたよ! でも帰ってもレイジ兄さんがいるし、レオスの事も話さないと行けないから僕がゆっくり休める所はないけど、まだファングやアリスよりはマシだよ。いちいち僕の近くにいないから!

 夏季休暇が直ぐ目前にきている事を知り、夏季休暇中どのように過ごそうか考えていた。

 五人はクロック王国周辺を散策しながら、軽い出店で食べ物を買って歩きながら、朝食を取りながら、クロック王国の街並みの中にある、果樹園のハウスに来ていた。

「いらっしゃい、はい五人だね! 一人合金貨五枚だよ!」
 四人はお金を払っていたが、一人だけ支払いを躊躇っていた。
「どうしたのレイス?」
「それは‥‥‥」

 レイスから事情を聞くと、一人で生活をしているので、ここで支払うと今後の生活がやばいといっていた。

「はぁ、確かに前に言っていたね。アリス、あれから支払って!」
「分かったわ、レン君!」

 アリスは別の財布を取り出し、レイスの分を支払っていた。

「レン師匠、そんな事しなくて大丈夫だよ! 生活苦しくなるけど支払うから!」
「いや、良いよ! 僕達、もう仲間でしょう! 困ったらお互い様だから、それにあのお金は僕達四人が稼いだお金だからね。僕達四人は今までギルドで稼いだ資金でやり繰りしていたんだけど、レイスも仲間になったから今度からは五人分をやり繰りしないとね!」
「そうだぜ、レイス、遠慮するな俺達は結構稼いでいるんだぜ。まぁ、今は俺達の稼いだお金を使うけど、使った分は、次の依頼でしっかり働けば許してやるぜ。だから今は甘えろ!」
「ありがとう、レン師匠、ファング、必ずギルドの依頼で体を張って恩返しするから!」

 月光草の依頼を請けた時の資金がまだ残っていたので、そこから切り詰めて支払うとレイスは、四人の前でお礼を良いながら、涙を流していた。

「果樹園のハウス内に実っている果物などは一人二つまでは食べれますから自由に選んで食べて下さい。調理器具はハウスの中にありますので自由に使って大丈夫です。それと持ち帰りも一人二つまでなので選んだら私が袋に包んであげますね!」

 果樹園ハウスの店員から説明を受けた後、五人は果樹園ハウス内に入り、ハウス内で育てている、果物を見て回っていた。

 ウァー、色々な果物がなっているよ!

 ハウス内には何十種類もの果物が実っている。

 もしかしたらパイリンゴあるかな!

 大好物の果物を探してハウス内をくまなく探していると、

「あったよ!」
「レンお兄ちゃん、何があったの?」
「えっ、レオス!」

 大好物の果物を見つけて喜んでいるとレオスに声を掛けられてびっくりしていた。

「レオスは何か食べたい果物はないの?」
「僕はレンお兄ちゃんと同じの食べたい。兄さんも同じ事をいっているよ!」
「レオスはそれでいいの? 折角自由になって色々な物食べれるのに?」
「いいの、僕はレンお兄ちゃんと同じ物しか基本的に食べたくない!」

 レオスに聞いたが駄々をこねていたので仕方なく、パイリンゴを二つ取って、調理器具がある場所で皮を剥いてから、レオスに渡して、自分も食べていた。

 うーん、この独特感久しぶりだよ。甘かったり酸っぱかったり二つの味を楽しめるよ。

 レンはパイリンゴを味わいながら、レオスを見ると、初めて果物を食べるのか、与えたパイリンゴを見つめたり、鼻で嗅んだりした後、パイリンゴを一口食べて口を動かして飲み込むと急にガッツクように食べ始めた。

「レンお兄ちゃん、何これ、複雑な味がしてやみつきになるんだけど! 兄さんがもっと食べたいだって。僕が食べているんだけど兄さんもわがままだよね。だけど兄さんの気持ち分かるよ僕ももう一個食べたい!」
「そうでしょう、僕もこの複雑な味が好きなんだよ!」

 レンとレオスは二つ目もパイリンゴを選んで食べていた。

 まさか、レオスが気に入ると思わなかったよ! 僕と好みが合いそうだな。お土産はどうしようか、日持ちする珍しい果物を家族にプレゼントしようかな?

 レンとレオスはお土産にする果物を探して果樹園内を歩いていた。レンとレオスは同じ物をそれぞれ二つ取り、店員さんに纏めて袋詰めにしてもらいレンが袋を抱えていた。

「レンお兄ちゃん、重くない? 人目がないところなら兄に入れ替えて兄の姿で荷物持ってあげるよ」
「大丈夫だよレオス! このくらい自分で持てるから兄を使う必要はないよ」
「分かった、だけど無理だったら言ってね。兄さんを使いたくないけど緊急だから兄さんを使うね」

 レオスは荷物を持ちたくてしょうがない様子だけど断っていた。

 レオスは僕に気遣っているんだね! 何て優しい弟何だろう!

 それから二人はファング、アリス、レイスと合流して、果樹園ハウスを後にしてクロック王国の街中にあるレストランに向かっていた。

「レンとレオスは二人でパイリンゴの木で楽しくしていたな!」
「えっ、見てたのファング!」

 ファングは果樹園で二人の様子を遠くで見ていたみたいだ。

「あぁ、アリスも見ていたぜ! レンのあの嬉しそうな表情初めてみたとか言っていたしな!」
「レン君のあんな表情初めてみたは、凄く可愛かったわよ!」

 アリスもファングの近くで見ていたみたいだ。

「僕、そんな顔していたかな」

 ファングとアリスに見られていたので恥ずかしくて頬を赤くしていた。

「それじゃ、レイスはファングとアリスの近くにいなかったの?」
「あぁ、レイスは何食べようか迷って何回も歩き回っていたよな!」
「えっ、あぁ、そうだね。レン師匠達にお金まで払ってくれたから値段が高い果物を探していたんだ!」

 レイスは一人で果樹園内を歩きながら、高そうな果物を物色していたらしい。

「俺は、別に安い果物でも良いよと言ったのに、レイスはレン師匠が払ってくれたからそれに見合った金額以上じゃないと、僕の家庭のしきたりに背くとか言っていたんだぜ! 別に家庭のしきたりを引き継がなくても自由に楽しめば良いのにな!」
「分かっているけど、今はレン師匠達の稼いだお金を金食いしているから、罪悪感があって。ちゃんと僕も稼ぎに貢献するまでは、僕のやりたいようにやらせてもらいます」 
「レイスがそう言うなら僕達は何も言わないよ! ファングとアリスもそれで良いよね!」

 レイスは一人で変なことを口にしていたが、四人は好きなようにやらせてあげようと納得していた。五人はクロック王国の街中にある飲食店、ブロードアクアに来ていた。

「カラン、カラン」
「はい、いらしゃしいませ、当店はカウンターかテーブルどちらか選んで下さい」

 ブロードアクアの店員にテーブルで食事する事を伝えて、奥のテーブルに五人は案内されていた。

 結構、人がいるよ。それに、インテリア感があるよ!

 お昼時ともあってか、ブロードアクアのお店内は人で溢れていて賑わっていた。また店内を見渡すと色々なインテリア感の家具が置いてあった。

「ねぇアリス、ここのおすすめは何なの?」

 ブロードアクアで食事しようと言っていたのはアリスだったので何かおすすめを調べているんじゃないと思って聞いていた。

「レン君、ここのおすすめは、クロック王国周辺で取れる山菜を使ったピザよ!」

 アリスはいくつかおすすめを四人に話していた。

 へぇ、異世界にピザの概念あるんだ。まぁ、異世界だから何でもありなのかな?

 ピザの存在にびっくりしていたが、もしかすると他にも僕のいた世界の食べ物があるじゃないかと今後に期待していた。五人はとりあえず、アリスが言っていたおすすめのピザを選び、飲み物は各自自由に選んで注文して待つ間、夏季休暇中について話していた。

「なぁ、レンは夏季休暇中はどうするんだ、やっぱり学生ギルドの依頼を請けて過ごすのか?」

 ファングは夏季休暇中、レンと離ればなれになるのを危惧していたのでレンに直接聞いている。

「そうだね。夏季休暇中は色々な所に行けそうだけど、夏季休暇中の最初の一カ月位は家に帰省しようと思って、家族に無事な姿を見せたいし、家族でゆっくり過ごしたいから! それにレオスの事も話さないといけないし!」

「そうか、そうだよな! やっぱり家族に無事な姿を見せたいだろな! はぁ、レンと一ヵ月間も離れるのか」

 ファングはレンと離れるのが寂しいのか、しょんぼりとしていた。

「ファングも、たまには家族に顔を見せたらどうなの?」
「そうよ、ファング。家族に顔を見せてあげなさい。と言うかファングは今まで何処で暮らしていたの?」

 ファングは入学式の時に家出している趣旨をいっていたので、何処で今まで暮らしていたのか気になっていた。

「それは俺が以前、特訓の時に利用していた小屋で暮らしているよ! だから今はその小屋が俺の拠点、風呂はないから川で体を洗っているから別に臭くないだろう!」
「ファング、あなた凄いわね。やはり野生児なのかしら?」
「何だと、アリス、俺は野生児じゃない。レンも何だよその目!」

 ファングが興味深い事をいっていたので、レンとアリスがファングに疑いの目線を向けていた。

「いや、川で体洗っていたんだよね。人に見られて変質者とか言われなかったのが不思議だと思って」
「そんなヘマな事するわけないだろう。人気ひとけのない夜遅くを狙って川に入っているし、暗闇だから別に俺の姿が見えるわけないだろう!」
「いや、夜遅くでも近くに誰かいたら、ファング変質者で連行されているよね!」
「そうね、捕まらないのが不思議なくらいだわ」
「ちょっと待て、レン、アリス何で夏季休暇の話から俺を弄る話にすり替えているんだ!」

 暫くレンとアリスはファングの話に盛り上がっていたが、ファングは次第に恥ずかしくなり、顔を赤くしていた。

「さて、ファングの話はこれくらいにして‥‥‥」
「ちょっと待て、レン! 俺をさんざんはずかしめて話を戻すのか!」

 ファングは急に話を戻そうとしていたので怒っていたが無視して話を進めた。

「それで、アリスは実家に帰るの?」
「ちょっと待てレン! 俺の話を無視するな!」
「うるさいわね、ファング黙ってなさい。そうね、レン君が一ヵ月間家に帰省するのなら私も家に帰ろうかな? それにレン君が住んでいる国と同じだし遊びに行けるからね!」
「アリス、ずるいぞ! 一人でレンの家に遊びに行くなんて!」
「仕方ないでしょう。私はレン君と同じ国出身なんだから、一ヵ月間は我慢しなさい」

 アリスはレン君が帰るのなら一緒にリノワール王国に帰省しようと言っている中、ファングは寂しい顔をしていた。

「それで、レイスは夏季休暇中どうするの? 僕とアリスとレオスは一ヵ月間位、リズワール王国を離れるんだけど!」
「そうですね、レン師匠がいないのなら、ファングさんと過ごすかも知れません。寮にいても退屈だし、学生の間は家にも帰れませんから!」
「そうなんだ。それは寂しいね。ファング、僕とアリスとレオスがいない間、レイスと遊んであげてね!」
「あぁ、任せておけ、お前がいない間、俺がレイスを鍛えてやるよ! 剣武術科の生徒達にギャフンと言わせてやりたいからな」
「アハハッ、ありがとうファングさん、こんな腑抜けた僕を鍛えてくれるなんて、僕、すごく嬉しいよ! 夏季休暇中の最初一ヵ月間ご指導お願いします!」

 レン、アリス、レオスが帰省していない間、ファングがレイスの面倒を見るてレイスを鍛えてあげる事にした。

「レン君はレオス君を連れて帰るんだよね! 大丈夫なの?」
「大丈夫かは、分からないよ。家に帰ってから説明するからもしダメって言われたらどうしようか? レオス、僕の家族がダメって言われたらどうする?」
「その時はレンお兄ちゃんの家族を洗脳する!」

 レオスが古代魔法を使ってレンの家族を洗脳しようと考えていたので慌てて止めた。

「レオス、それはダメだよ!」
「何で、そうしないとレンお兄ちゃんの弟になれないと兄さんが言っていたよ。他に方法あるの?」
「それは‥‥‥とにかく僕が家族を説得するから魔法使って洗脳するのはダメだよ!」
「分かった、レンお兄ちゃん、僕、早くレンお兄ちゃんの弟になりたい!」

 レオスは早くレンの弟になりたい気持ちが高ぶっていた。

 レオスの兄、弟に何教えているんだよ!

 レオスの兄が弟を誑かせて、レンの家族を洗脳すれば、ずっとレンの傍にいられるとレオスは思っていたので、兄の行動に呆れていた。

「お待たせしました、ピザと飲み物です! ごゆっくりして下さい」

 店員からピザと飲み物を渡されて、五人は飲み物を飲みながらピザを食べていた。

「美味しいよ、アリス、この山菜とチーズよく合うね!」
「レンお兄ちゃん、このピザすごく美味しいよ! 僕、ピザ初めて食べたけどこんなにも美味しいんだね。兄さんは泣きながら味わっているよ!」
「俺も初めて食べるけど、意外と美味いな、特にこのチーズが美味しいぜ」
「アリスさん、こんなに美味しいピザ初めて食べましたよ。しかもレン師匠達に奢ってもらって申し訳ない気持ちです!」
「良いのよ、レイス君、遠慮しないでどんどん食べて、今日はレイス君が仲間に増えたお祝いなんだから」
「はい、ありがとうございますアリスさん、お言葉に甘えて今日はたくさん食べます。この借りは必ず、ギルド依頼の仕事で返しますので!」

 五人はピザを堪能しながら話をした後、ブロードアクアを出て宿に戻り、五人は各部屋で荷物の整理を始めていた。レンの部屋ではレンとレオスが学園の寮から持ってきた荷物の整理や夏季休暇の予定を話しながら二人は部屋で過ごしているのだった。

 
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