女神の代わりに異世界漫遊  ~ほのぼの・まったり。時々、ざまぁ?~

大福にゃここ

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されて嬉しいサプライズ 3

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 お互いに離れてからのことを一通り報告し終えると、

「今回の件を踏まえて、<教会>と<治癒士ギルド>を分離することが正式に決定したよ」

 モレーノお父さまが、<国>が決定した<教会>と<治癒士ギルド>に対する今後の方針を教えてくれる。

【治癒スキル】は女神から与えられた慈悲のスキルだという考えから、<治癒士ギルド>を<教会>の内部に置くことがなんとな~く容認されてきたものの、それを笠に着た治癒士たちの横暴ぶりは随分と前から問題視されていたらしい。でも、中にはまともな感性の治癒士たちも(少ないかもだけど)いるので、今まではお目こぼしされていたのだけど、今回のこの街で起こった騒ぎは目を瞑るには少しだけ大き過ぎたようで。

 王さまや宰相さんたち国の上層部はもちろん、教会内部からも粛清の声が挙がったらしい。中でも、

「教皇聖下が激怒されたそうだよ。『女神が聖女を遣わされて裁きが下されたのだ! これを機に教会内部を大粛清する!』ってさ」

 とのことらしい。

 実は教皇も同じ穴の狢だろうと思っていた私としては、どうやら教皇という人はまともな聖職者らしいと安心したのだけど、

「アリスさん、教皇聖下にまで<聖女>認定されちまったね。どうするんだい?」

 続くマルゴさんの言葉に、一気に頭が真っ白になってしまった。

 教皇って、教会の大ボスのことだよね? そんな人に❝聖女認定❞なんてされてしまっては、私の自由が無くなってしまう! 教会の権威立て直しのためのマスコットにされるのは断固お断りだ! 

 今すぐ他国に逃げよう! 心の中で決意を固めると同時に、

「安心しなさい、アリス。私は君を聖女になど決してさせない。その為に、私が後見についているのだからね。君のお父さまは存外頼りになるんだよ?」

 笑いを含んだモレーノお父さまの声が響いた。

 今の話は教会の上層部だけが知っていることで、まだ教会全体や世間には広まっていないらしい。

 どうしてそんな話をマルゴさんが知っているのかというと、

「王家の影ってのは本当に優秀だねぇ。きっちりと情報を掴んでくれた影たちと、アタシにまでこの話を聞かせてくれた王弟殿下モレーノさまには感謝しているよ」

 とのことだった。

「マルゴ夫妻のことはアリスからよく聞いていたからね。もう一人の父親……、いや、アリスの祖父・祖父母たちには知らせておくべきだろうと判断したまでだ」

 と言って静かに笑うモレーノお父さまは、<影>からの報告を聞いてすぐさま王さまおにいさんを動かしたらしい。

 可愛い弟からの要請を二つ返事で引き受けた王さまは極秘裏に教皇を呼び出すと、内緒の話を重ねに重ね、どうやってかはわからないけど、教皇から❝今代の聖女は不在❞だと言質を取ってくれたそうだ。

 内緒の話の内容を教えてもらえなかったので、わたしはこれ以上何もわからないけど……。お父さまたちが私の❝自由❞を守ってくれたことだけわかったら十分だ!

 改めて感謝を告げ、王さまへも何かお礼をしたいと伝えると、

「なら、私が王都へ行くのと時期を合わせて王都へ来ないかい? 直接『おじさま、ありがとう!』とでも言ってやれば……、陛下の相好が無残に崩れるのが目に浮かぶな」

 とのことだった。

 ……そんなのでお礼になるなら、喜んで!だけどね?

 マルゴさんが何か言いたげなのが気になるな~。
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