女神の代わりに異世界漫遊  ~ほのぼの・まったり。時々、ざまぁ?~

大福にゃここ

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ミネルヴァ家 家族会議 2

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「はぁ……。子供たちを」

「ええ、男の子と女の子を1人ずつ。跡取りは実子がおりますので、息子を支えてくれるような素直で賢い子を、と考えています」

 ミネルヴァさんと一緒に入って来た男性はこの街に住む商人だとにこやかに自己紹介した後、子供たちを引き取りたいのだと申し出るとおもむろにテーブルの上に中銀貨を3枚ずつの合計6枚置いた。

「……使用人として子供たちを買いに来たの?」

 中銀貨は1枚10万メレなので2人分で60万メレ。これで子供たちを売れということなのかと不快に感じて眉を寄せると、

「いえいえ、とんでもない! これは今日まで子供たちを育ててくれた養育費の一部として孤児院へ寄付するのです。
 引き取らせてもらう子供たちは私たち夫婦の養子としてきちんと届けを出しますよ」

 男性は胸の前で手を横に振って否定する。

 確認の為にミネルヴァさんに視線を送ると「相場より少し多いですね」と言いながら頷いたので、一応納得した。

 養子としてきちんと遇してくれるつもりなら孤児院出身だということは内緒にしたいのかもしれないから、口止め料も兼ねているのかもしれないしね。

 親代わりのミネルヴァさんに、この男性の家に子供たちを引き取らせてもいいのかと聞くと、少し硬い表情を浮かべながらも「親のいない子供たちに両親ができるのは素晴らしい事です」と頷くので、雇用主でしかない私が反対する理由はない。

 男性が子供たちの様子を見たいというので、食事中のみんなの様子を見に行くことになった。

 すると難しい表情で考え込んでいたミネルヴァさんが、

「子供たちを引き取りたいというお話はまだ内緒に。今日はただ、寄付を考えているので様子を見に来ただけだということにしてください」

 男性に注文をつける。

 男性と子供たちの相性を見るのなら、普段の様子を見せる方が良いだろう。まあ、支援者に対しての猫かぶりくらいはするだろうけどね。


 食堂のドアを開けるとやはり小さい子たちの不満の声とそれを嗜めている大きい子たちの声が聞こえてきたけど、部屋に入ってきた見知らぬ男性の姿に目を留めた途端にみんなが静かになり、ミネルヴァさんの、

「今日は支援者の方がみんなの様子を見に来てくださいましたよ」

 の一言で、

「「「「「いらっしゃいませ!」」」」」

 子供たちが声を合わせて一斉に歓迎の言葉を述べる。

 きっと今までに何度もあったことなんだろうと思わせるほどみんなの声が揃っていて、感心してしまった。

 歓迎された男性も気をよくしたように微笑みを浮かべて、簡単な自己紹介を始める。

 けど、それを横目にミネルヴァさんが大きい子たちに何らかの指示を与え、指示を受けた大きい子たちがこっそりと部屋を出て行ったことには気が付かなかったようだ。

 気になった私は視線でミネルヴァさんに問いかけたんだけど、静かな微笑みが返ってくるだけだった。











 男性は子供たちに普段の行動や食事の話などを細かく質問しては、返って来る返事に笑いを浮かべたり驚いたり感心したりと忙しそうだ。

 そんな状況の中でもしっかりと子供たちの見極めをしていたようで、ミネルヴァさんの部屋に戻るなり、引き取り希望の子供たちの名前を口にする。

 2人の共通点は、まだ幼いんだけど私の依頼を遂行してしっかりと稼いでいることと、今日の食事に不満を言っていたこと。

 子供のうちからしっかりと働くことを覚えているから、跡取り君の手助けとして役に立ちそうだし、美味しい食事を用意してあげたらすぐにでも懐きそうな口ぶりだったので、男性の条件に合うのだろう。

 このまま彼の指名した子供たちを彼に合わせてみるのかな?とこの後の段取りを確認しようとしたところで、部屋の扉がノックされた。

 どこかへ出かけていた大きい子供たちが戻ってきたようだ。ミネルヴァさんのいらえにドアを開けて子供たちが部屋に入ってきたんだけど……。

 子供たちの後ろから複数の大人も部屋に入ってきた。

 今度は誰なのかなぁ……?
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