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第十五話 推薦入学の理由
しおりを挟む「すいません……!どういうことか説明してくれますよね……?」
何も問題なく入学式が終わり、今は入学者の人達がそれぞれの親と話す時間だ。
これから寮生活になるわけだし、この時間は必要だろう。
そしてこの後に各自寮に向かってクラスを確認するらしい。
寮はクラス別になっているようだった。
……っていうか問題起きてたわ。
なぜか実力のない俺が世代最強剣士に推薦され、期待の新星として入学することになったんだが……
……なんか俺またラノベのタイトルみたいなの言ってんな……
「え、えっと……なにを、説明すればいいのかしら……」
「いや推薦入学の件ですよ!!マジで何してくれてんすか!?俺推薦されるような実力ないと思うんですけど!?」
「た、確かに推薦入学者は毎年強い人が多いけれど……学園長が大丈夫って言ったものだから……」
クソッ!やっぱりチートスキルを持っているのをバレてたか!
……でも学園長のスキルならそれだけではなく、俺がチートスキルを使わないと決意していることも分かってるんじゃないだろうか……。
ならなんでこんなことを……
「どうしたんだい?ミツル君?」
「うおお!!びっくりしたああ!!」
「ははは。すまないね」
「が、学園長……なにか用でも?私もびっくりしたんですが……」
「いや、彼がなぜ推薦されたのか説明しようと思ってね」
「……なるほど。分かりました。でも、他の人に聞かれたくないので二人になりたいんですが……」
「……いいよ分かった。ついておいで」
言われた通り、学園長に付いて行く。
この学校を知り尽くしている学園長だからこそ、知っている場所があるのだろう。
「……よし。ここなら誰も来ないよ」
連れてこられた場所は校舎裏と校舎裏の間で意外と広く、まさに誰も来なさそうだ。
一人になるにはうってつけだな。
……べ、別に元々一人だったから一人になりやすいとか考えちゃったわけじゃないよ?
ホントだよ?
……言ってて悲しくなってきた……
「さて、君を推薦入学にした理由だが……君はとてつもないスキルを持ってるね?それも複数……」
……やっぱりバレていたか……
その力を期待されて入学させたんだろうな……
「まぁ、君を推薦入学にしたのは別の理由なんだけどね」
「え?ち、違うんですか?」
「ああ。君を推薦入学にした理由……それは君の意思の強さだよ」
意思の……強さ……?
「君はそのとてつもないスキルを持っているにもかかわらず、それを使わないという強い意思を感じた……そして魔王をスキルを使わずに倒す……そういう意思もね。それらのような強い意思を持つ者こそが、強くなる素質を持っていると私は思っている。だからこそより高いレベルを求められる推薦入学にしたんだ。君に強くなってもらうためにね」
「が、学園長……」
「私は君に期待している。これからこの学園で頑張ってくれたまえ」
そう言い残し、学園長は去って行った。
学園長……俺、感動しました……
絶対に強くなってみせます!期待に答えてみせます!
俺は推薦入学者の名に恥じないような者になってみせる!
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