護堂先生と神様のごはん 幽霊屋台は薄暮を彷徨う

栗槙ひので

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第2章 幽霊屋台を追いかけて

5.危険な生返事

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 我々は11時頃には家を出て、海辺の町を目指して山を下った。車窓から見える景色は、気付けば平地に広がる田園風景となっていた。

『しかし、いい加減な内容だな。雑誌の記事なのにそんなんで良いのか?』

 宵山が改めて呟いた。やっとこの話の怪しさに気付いてくれたらしい。

『どうなんだろうね。恐らく湊川君ならではのやり方なんだろうけど……取材なんてした事ないしなぁ。まぁ、文章の方は何とか書いてみるよ』

 そのまましばらく道なりに走り続け、我々は噂の町の近くまでやって来た。

 目撃情報のあった場所については、昨夜の内に湊川君からメールで地図が送られて来ていたので、それらの場所を近い所から順に巡ってみようと思う。

 印は全部で五ヶ所あったが、事前に聞いていた通り、いずれも町の中心部ではなく、やや郊外の方に位置していた。
 各々はそこまで離れていなかったので、車があれば夕方までには十分廻り切れそうだった。

『ここからは、このポイントが近そうだな』

 私は印刷してきた地図を広げた。携帯でも地図を見る事は出来たが、移動途中に見た景色や感じた事等を、地図に直接書き込んでおけば、記事を書く時に便利かと思ったのだ。

『夏也、腹が減ったぞ』

 神様が後ろから覗き込んでくる。
確かに我々はまだ昼食をとっていなかった。気付いてしまうと、私もお腹が空いてくる。

『昼ご飯は何にしましょうか?』

 私は地図から視線を外さずに、何気無く返答する。すると隣で宵山が笑った。

『どうした夏也、何で急に敬語なんだよ』

 私はしまったと思う。

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