37 / 37
第4章 嘘みたいな日常
6.そんな私の日常
しおりを挟む
『そんなもの、スーパーで売ってませんよ! 自分で釣って来てくださいっ!』
『そうかの~、じゃあ彼岸マートに置いてもらえんか聞いてみるか……』
『あっ、やっぱり知り合いなんですか? 一体誰がやってるんですかあの店!?』
『ん~、味を想像しとったらまた腹が減ってきたのう』
『今、カレー食べたばっかりじゃないですか!?』
『そうじゃったかのう~?』
湊川君の言うように、引き寄せ運等と言えば聞こえは良いが、引き寄せるものが良いものとは限らないのが困ったところだ。
神様にも人間にも振り回されっぱなしの毎日。
不毛なやりとりを続ける間も、神様はいつものように、ニヤニヤとこちらを見上げている。
食いしん坊でマイペースな、神様らしくない神様。でも、どこか憎めないから余計にタチが悪い。
(だけどまあ、これはこれで退屈しなくて良いのかもな……)
私は呆れながらも、ついそんな事を思うのであった。
完
『そうかの~、じゃあ彼岸マートに置いてもらえんか聞いてみるか……』
『あっ、やっぱり知り合いなんですか? 一体誰がやってるんですかあの店!?』
『ん~、味を想像しとったらまた腹が減ってきたのう』
『今、カレー食べたばっかりじゃないですか!?』
『そうじゃったかのう~?』
湊川君の言うように、引き寄せ運等と言えば聞こえは良いが、引き寄せるものが良いものとは限らないのが困ったところだ。
神様にも人間にも振り回されっぱなしの毎日。
不毛なやりとりを続ける間も、神様はいつものように、ニヤニヤとこちらを見上げている。
食いしん坊でマイペースな、神様らしくない神様。でも、どこか憎めないから余計にタチが悪い。
(だけどまあ、これはこれで退屈しなくて良いのかもな……)
私は呆れながらも、ついそんな事を思うのであった。
完
0
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(2件)
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
靴屋の娘と三人のお兄様
こじまき
恋愛
靴屋の看板娘だったデイジーは、母親の再婚によってホークボロー伯爵令嬢になった。ホークボロー伯爵家の三兄弟、長男でいかにも堅物な軍人のアレン、次男でほとんど喋らない魔法使いのイーライ、三男でチャラい画家のカラバスはいずれ劣らぬキラッキラのイケメン揃い。平民出身のにわか伯爵令嬢とお兄様たちとのひとつ屋根の下生活。何も起こらないはずがない!?
※小説家になろうにも投稿しています。
相続した畑で拾ったエルフがいつの間にか嫁になっていた件 ~魔法で快適!田舎で農業スローライフ~
ちくでん
ファンタジー
山科啓介28歳。祖父の畑を相続した彼は、脱サラして農業者になるためにとある田舎町にやってきた。
休耕地を畑に戻そうとして草刈りをしていたところで発見したのは、倒れた美少女エルフ。
啓介はそのエルフを家に連れ帰ったのだった。
異世界からこちらの世界に迷い込んだエルフの魔法使いと初心者農業者の主人公は、畑をおこして田舎に馴染んでいく。
これは生活を共にする二人が、やがて好き合うことになり、付き合ったり結婚したり作物を育てたり、日々を生活していくお話です。
一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました
しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、
「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。
――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。
試験会場を間違え、隣の建物で行われていた
特級厨師試験に合格してしまったのだ。
気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの
“超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。
一方、学院首席で一級魔法使いとなった
ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに――
「なんで料理で一番になってるのよ!?
あの女、魔法より料理の方が強くない!?」
すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、
天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。
そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、
少しずつ距離を縮めていく。
魔法で国を守る最強魔術師。
料理で国を救う特級厨師。
――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、
ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。
すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚!
笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
課長と私のほのぼの婚
藤谷 郁
恋愛
冬美が結婚したのは十も離れた年上男性。
舘林陽一35歳。
仕事はできるが、ちょっと変わった人と噂される彼は他部署の課長さん。
ひょんなことから交際が始まり、5か月後の秋、気がつけば夫婦になっていた。
※他サイトにも投稿。
※一部写真は写真ACさまよりお借りしています。
好きすぎます!※殿下ではなく、殿下の騎獣が
和島逆
恋愛
「ずっと……お慕い申し上げておりました」
エヴェリーナは伯爵令嬢でありながら、飛空騎士団の騎獣世話係を目指す。たとえ思いが叶わずとも、大好きな相手の側にいるために。
けれど騎士団長であり王弟でもあるジェラルドは、自他ともに認める女嫌い。エヴェリーナの告白を冷たく切り捨てる。
「エヴェリーナ嬢。あいにくだが」
「心よりお慕いしております。大好きなのです。殿下の騎獣──……ライオネル様のことが!」
──エヴェリーナのお目当ては、ジェラルドではなく獅子の騎獣ライオネルだったのだ。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。

最終話が投稿されたことをずっと見落としており、拝読が遅くなってしまいました。
前回も書かせてもらったのですが、作者様が紡いでゆく世界が本当に好きなんですよね。
こちらの作品も最初から最後までずっと楽しく読むことができて、あったかな時間をすごせました。
最終話となる、6 そんな私の日常。この回を読み終えた時、ほわぁ、と満足感を含んだ息が零れました。
柚木様、嬉しいご感想ありがとうございます。現在、続編も書いておりますので、引き続きよろしくお願い致します!
すみません。おそらくですが、また感想が正常に送れていなかったみたいです(いつもご迷惑をおかけしています……)
現在15 まで拝読しており、感想を書かせてもらっています。
当然(?)ですが、こちらのお話もお気に入りです。ひのでことり様ワールド、好きなんですよね。
ご無理をなさらずに、のんびりと投稿してくださいませ。
今度は大丈夫だと思いますが、感想欄に変化がなければ次は早めに改めて送らせていただきますね。
柚木さま、いつもありがとうございます✨
確認しましたが、他に承認待ちの感想はありませんでした💦
今回は短編となりますが、引き続きお楽しみいただけますと幸いです🍀