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【第一部】真夏にこぼれた夢
静かなる共犯
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エアコンの風が届かない和室は、二人の熱気で蒸し暑かった。
激しい呼吸と、肌の擦れる音だけが響いていたが、やがてそれも静まった。
浩一は芽衣の隣に倒れ込み、荒い息を整える。
汗と体液の生々しい匂いが、畳のい草の香りと混じり合う。
遠くに、リビングで眠る子供のかすかな寝息と、エアコンの低い音が聞こえる。
それが、自分たちが今しがた行った行為の異常さを際立たせていた。
現実感がじわじわと戻ってくる。
「あ、あの……ごめんなさい」
天井を見つめたまま、芽衣が小さく呟いた。
「いや……謝らないで。これは、僕が悪かったので」
後悔も、満足も、まだうまく言葉にならない。
ただ、共犯者になった実感だけが、何よりも重く横たわっていた。
芽衣がゆっくりと体を起こし、散らばった服を集め始める。
その背中には、浩一がつけた赤い痕が残っていた。
浩一も黙って自分の服を着る。
会話はない。
だが、視線が合いそうになるたびに、二人は気まずそうに目をそらした。
先ほどまでの熱が嘘のように、部屋は冷え切った空気に満ちていた。
激しい呼吸と、肌の擦れる音だけが響いていたが、やがてそれも静まった。
浩一は芽衣の隣に倒れ込み、荒い息を整える。
汗と体液の生々しい匂いが、畳のい草の香りと混じり合う。
遠くに、リビングで眠る子供のかすかな寝息と、エアコンの低い音が聞こえる。
それが、自分たちが今しがた行った行為の異常さを際立たせていた。
現実感がじわじわと戻ってくる。
「あ、あの……ごめんなさい」
天井を見つめたまま、芽衣が小さく呟いた。
「いや……謝らないで。これは、僕が悪かったので」
後悔も、満足も、まだうまく言葉にならない。
ただ、共犯者になった実感だけが、何よりも重く横たわっていた。
芽衣がゆっくりと体を起こし、散らばった服を集め始める。
その背中には、浩一がつけた赤い痕が残っていた。
浩一も黙って自分の服を着る。
会話はない。
だが、視線が合いそうになるたびに、二人は気まずそうに目をそらした。
先ほどまでの熱が嘘のように、部屋は冷え切った空気に満ちていた。
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