21 / 38
第四章:仮面魔闘会
仮面魔闘会―予選―2
しおりを挟む
合図と共に仮想戦場の術式が完成し、見えない魔力の膜が身体を包み込みます。
同時に時間制限を掛けられたわたしは、一刻も早く勝敗を決めるべく前へと駆け出した。
――一撃貰えば終わり
一々言われなくてもわかるような、それも聞きたくない事実でさえヴェルターはあえて口にします。
それは無知で遭う事故より、対策までした既知での失敗を望んでいるから……だと、思います。
当然、対策で事足りるならきっとそれに越したことはないのでしょうが。
距離を詰めるわたしを見て、十メートル先の相手は悠々と詠唱を始めました。
魔法士の対決は、いかに早く詠唱を終えるか、いかに先に魔法を当てるかがカギになります。
初撃を入れて主導権を握ることができれば、詠唱を含む準備が必要な魔法はひっくり返すのが難しいからです。
「真正面から来るなんて何考えてるんだか!」
楽団を操るかのように、得意気に「ふふん」と指揮棒のような細い杖をヤトが振りました。
すると周囲にボ、ボ、ボと第三位階魔法の《火炎弾》が周囲に五つも灯ります。
それは一般的な魔法士の半分もの数で、学生のヤトなら十分な評価がもらえるでしょう。
その内のひとつをわたしへ差し向けてきました。
魔法が発動しないほど魔力の少ないわたしでは、掠めただけでも終わり。
けれど――
えぇ、だから、どうしたのでしょうか。
魔法の使えないわたしは、相手の詠唱を見て自分が傷つくことよりも、賢者の期待に応えられない恐怖に身が竦んでしまう。
初めて認められた喜びをもう一度味わうため、刻まれた『敗北の恐れ』を断ち切り、さらに前を目指して足を踏み出します。
単発で迫る《火炎弾》をわずかに身体を傾けて射線からズレます。
すぐ近くを飛んで行った魔法に少し熱さを感じますが、魔力の膜を掠めてすらいません。
「――なっ!?」
この至近で避けられるとは思っていなかったのでしょう。
前進を止めないわたしとの距離はもう残り二メートル……あと一発撃てれば良い方でしょうね!
「このっ!!」
そんなわたしの甘い予想を外し、同時に二発も飛んできたのには驚きました。
けれどそんな見え透いた攻撃に当たってあげるわけにはいきません。
両膝を畳んで仰向けに滑ってやり過ごし、そのままヤトの元に到達したわたしは身体を起こして足を両腕で抱き締めました。
「んなっ?!」
魔力をちゃんと使えないわたしに攻撃手段はありません。
けれどこれだけ近付けば、《火炎弾》が二つ残っていても、放つ度胸はないでしょう?
そのためらいが命取り……ヤトの膝裏を優しく押して姿勢を崩します。
仰向けになって慌てている相手が混乱している間に下から抜け出した。
ヤトを地面に転がし腹ばいにさせ、膝を畳ませた足の間にわたしの足を差し込めば、人体の構造上簡単には抜け出せません。
全部攻撃じゃありませんし、魔力の消費はもちろんゼロですよ?
「なっ、何をする気?!」
集中力が切れたのか、宙に浮かんでいた残り二つの《火炎弾》が消えています。
余裕があれば一つ実験したかったのに残念ですね……。
ジタバタ暴れるヤトの右腕を無言で掴んで背中に回し固め、覆い被さるように頭を押さえて固定します。
後はヴェルターが施してくれた術式を信じるだけ、です。
「――解放、《神気剥奪》」
とても短い詠唱を小さく囁くと、バスタブの栓を開けたようにヤトの魔力に流れが生まれました。
抜け出そうと足掻くヤトを、わたしは技と力を総動員して抑えつけ、制圧状態を維持し続けます。
そうしてヤトの魔力はわたしの右腕を伝い、あちこちから溢れ出しながら身体の中心へ流れ込み始めました。
「ぐ、ぐぅ……ッ!!」
流れ込む魔力に右半身が内側から焼かれているような錯覚に陥るほど熱く感じる。
今すぐにでも右腕を離してしまいたい衝動に駆られながらも、わたしは小さく呻くだけで堪え忍びます。
派手な魔法戦を期待した周囲から見れば、恐ろしく地味な接近戦に映っていることでしょう。
ですがこれでもわたしにとっては劇的なのですよ!
「え……ちょっと、何、何、何!? 何をしてるの!?」
真意を知るのはわたしとヴェルターだけで、他の誰もが何が起きているか分からないと思います。
そしてわたしに組み伏せられているヤトは、理由もわからずにゆっくりと身体の力の抜けていくことに恐怖を感じている様子。
わかりますよ、その気持ち。
ヴェルターから『肉体は魔力に支えられている』と教えてもらった、わたしも体験済みの『魔力欠乏』のつらさはねっ!
「何をしていても魔法で何とかすれば……出ない!? どうして!!」
魔法は構築式に魔力を流すことで成立し、どちらが欠けても形になりません。
ヤトの精度では、わたしが掻き乱している魔力を上手く扱えないのでしょうね。
「どけっ! 金……獅子っ!!」
魔法が使えないことに焦るのは良いですが、わたしをその名で呼ばないで!?
魔力を吸い上げて制限時間を延ばしているものの、逃げられたら終わりなのは変わりません。
手を放してしまえばもう二度と捕まってなどくれないでしょうから、力をさらに込めて抑えます。
「な、にこれ……飛び入、りの変なの、に負け、るの?」
ヤトの身体から魔力と共に力も抜け、呂律も回らなくなってきました。
もうすぐ、です……よね?
暗転したがる意識と抵抗を続けるヤトの身体を抑え込み続け、ただ時間が過ぎ去るのを待ち望む。
どれだけ待ったでしょうか。
頭を掴んでいた右手が空を切り、前のめりに倒れそうになります。
抜けられたっ!!
ハッとぼんやりしてしまっていた意識を取り戻す。
すり抜け視界にも居ないヤトを探し、背後へ向き直って――
――勝者、金獅子!!
緊張の糸が切れ、がくん、と膝が崩れました。
身体を支えるだけの力はなく、四つんばいになって荒い息を上げてしまう。
そこでようやく……ザワザワと騒がしい周囲の音が耳に入ってきました。
『集中すると周りが見えなくなる』
ヴェルターに何度も窘められていて、未だ克服のできない課題です。
けれど今回はいい方向に転がったみたいでよかったですね。
「おめでとう。私の可愛い金獅子さん。君の勝利を素直に祝福するよ」
ゴーグルとマフラーで隠れた顔を上げると、目の前には異界の賢者が立っていて。
力の入らないわたしは思わず「え゛……?」とすごい声まで出してしまう。
仰向けに倒れていくのを拾い上げられるように抱きかかえられ、次の瞬間には――借家へと帰ってきていました。
――まさか反則とか棄権とかにならないですよね?
最後に考えたのはそんなことでした。
同時に時間制限を掛けられたわたしは、一刻も早く勝敗を決めるべく前へと駆け出した。
――一撃貰えば終わり
一々言われなくてもわかるような、それも聞きたくない事実でさえヴェルターはあえて口にします。
それは無知で遭う事故より、対策までした既知での失敗を望んでいるから……だと、思います。
当然、対策で事足りるならきっとそれに越したことはないのでしょうが。
距離を詰めるわたしを見て、十メートル先の相手は悠々と詠唱を始めました。
魔法士の対決は、いかに早く詠唱を終えるか、いかに先に魔法を当てるかがカギになります。
初撃を入れて主導権を握ることができれば、詠唱を含む準備が必要な魔法はひっくり返すのが難しいからです。
「真正面から来るなんて何考えてるんだか!」
楽団を操るかのように、得意気に「ふふん」と指揮棒のような細い杖をヤトが振りました。
すると周囲にボ、ボ、ボと第三位階魔法の《火炎弾》が周囲に五つも灯ります。
それは一般的な魔法士の半分もの数で、学生のヤトなら十分な評価がもらえるでしょう。
その内のひとつをわたしへ差し向けてきました。
魔法が発動しないほど魔力の少ないわたしでは、掠めただけでも終わり。
けれど――
えぇ、だから、どうしたのでしょうか。
魔法の使えないわたしは、相手の詠唱を見て自分が傷つくことよりも、賢者の期待に応えられない恐怖に身が竦んでしまう。
初めて認められた喜びをもう一度味わうため、刻まれた『敗北の恐れ』を断ち切り、さらに前を目指して足を踏み出します。
単発で迫る《火炎弾》をわずかに身体を傾けて射線からズレます。
すぐ近くを飛んで行った魔法に少し熱さを感じますが、魔力の膜を掠めてすらいません。
「――なっ!?」
この至近で避けられるとは思っていなかったのでしょう。
前進を止めないわたしとの距離はもう残り二メートル……あと一発撃てれば良い方でしょうね!
「このっ!!」
そんなわたしの甘い予想を外し、同時に二発も飛んできたのには驚きました。
けれどそんな見え透いた攻撃に当たってあげるわけにはいきません。
両膝を畳んで仰向けに滑ってやり過ごし、そのままヤトの元に到達したわたしは身体を起こして足を両腕で抱き締めました。
「んなっ?!」
魔力をちゃんと使えないわたしに攻撃手段はありません。
けれどこれだけ近付けば、《火炎弾》が二つ残っていても、放つ度胸はないでしょう?
そのためらいが命取り……ヤトの膝裏を優しく押して姿勢を崩します。
仰向けになって慌てている相手が混乱している間に下から抜け出した。
ヤトを地面に転がし腹ばいにさせ、膝を畳ませた足の間にわたしの足を差し込めば、人体の構造上簡単には抜け出せません。
全部攻撃じゃありませんし、魔力の消費はもちろんゼロですよ?
「なっ、何をする気?!」
集中力が切れたのか、宙に浮かんでいた残り二つの《火炎弾》が消えています。
余裕があれば一つ実験したかったのに残念ですね……。
ジタバタ暴れるヤトの右腕を無言で掴んで背中に回し固め、覆い被さるように頭を押さえて固定します。
後はヴェルターが施してくれた術式を信じるだけ、です。
「――解放、《神気剥奪》」
とても短い詠唱を小さく囁くと、バスタブの栓を開けたようにヤトの魔力に流れが生まれました。
抜け出そうと足掻くヤトを、わたしは技と力を総動員して抑えつけ、制圧状態を維持し続けます。
そうしてヤトの魔力はわたしの右腕を伝い、あちこちから溢れ出しながら身体の中心へ流れ込み始めました。
「ぐ、ぐぅ……ッ!!」
流れ込む魔力に右半身が内側から焼かれているような錯覚に陥るほど熱く感じる。
今すぐにでも右腕を離してしまいたい衝動に駆られながらも、わたしは小さく呻くだけで堪え忍びます。
派手な魔法戦を期待した周囲から見れば、恐ろしく地味な接近戦に映っていることでしょう。
ですがこれでもわたしにとっては劇的なのですよ!
「え……ちょっと、何、何、何!? 何をしてるの!?」
真意を知るのはわたしとヴェルターだけで、他の誰もが何が起きているか分からないと思います。
そしてわたしに組み伏せられているヤトは、理由もわからずにゆっくりと身体の力の抜けていくことに恐怖を感じている様子。
わかりますよ、その気持ち。
ヴェルターから『肉体は魔力に支えられている』と教えてもらった、わたしも体験済みの『魔力欠乏』のつらさはねっ!
「何をしていても魔法で何とかすれば……出ない!? どうして!!」
魔法は構築式に魔力を流すことで成立し、どちらが欠けても形になりません。
ヤトの精度では、わたしが掻き乱している魔力を上手く扱えないのでしょうね。
「どけっ! 金……獅子っ!!」
魔法が使えないことに焦るのは良いですが、わたしをその名で呼ばないで!?
魔力を吸い上げて制限時間を延ばしているものの、逃げられたら終わりなのは変わりません。
手を放してしまえばもう二度と捕まってなどくれないでしょうから、力をさらに込めて抑えます。
「な、にこれ……飛び入、りの変なの、に負け、るの?」
ヤトの身体から魔力と共に力も抜け、呂律も回らなくなってきました。
もうすぐ、です……よね?
暗転したがる意識と抵抗を続けるヤトの身体を抑え込み続け、ただ時間が過ぎ去るのを待ち望む。
どれだけ待ったでしょうか。
頭を掴んでいた右手が空を切り、前のめりに倒れそうになります。
抜けられたっ!!
ハッとぼんやりしてしまっていた意識を取り戻す。
すり抜け視界にも居ないヤトを探し、背後へ向き直って――
――勝者、金獅子!!
緊張の糸が切れ、がくん、と膝が崩れました。
身体を支えるだけの力はなく、四つんばいになって荒い息を上げてしまう。
そこでようやく……ザワザワと騒がしい周囲の音が耳に入ってきました。
『集中すると周りが見えなくなる』
ヴェルターに何度も窘められていて、未だ克服のできない課題です。
けれど今回はいい方向に転がったみたいでよかったですね。
「おめでとう。私の可愛い金獅子さん。君の勝利を素直に祝福するよ」
ゴーグルとマフラーで隠れた顔を上げると、目の前には異界の賢者が立っていて。
力の入らないわたしは思わず「え゛……?」とすごい声まで出してしまう。
仰向けに倒れていくのを拾い上げられるように抱きかかえられ、次の瞬間には――借家へと帰ってきていました。
――まさか反則とか棄権とかにならないですよね?
最後に考えたのはそんなことでした。
0
あなたにおすすめの小説
貧乏奨学生の子爵令嬢は、特許で稼ぐ夢を見る 〜レイシアは、今日も我が道つき進む!~
みちのあかり
ファンタジー
同じゼミに通う王子から、ありえないプロポーズを受ける貧乏奨学生のレイシア。
何でこんなことに? レイシアは今までの生き方を振り返り始めた。
第一部(領地でスローライフ)
5歳の誕生日。お父様とお母様にお祝いされ、教会で祝福を受ける。教会で孤児と一緒に勉強をはじめるレイシアは、その才能が開花し非常に優秀に育っていく。お母様が里帰り出産。生まれてくる弟のために、料理やメイド仕事を覚えようと必死に頑張るレイシア。
お母様も戻り、家族で幸せな生活を送るレイシア。
しかし、未曽有の災害が起こり、領地は借金を負うことに。
貧乏でも明るく生きるレイシアの、ハートフルコメディ。
第二部(学園無双)
貧乏なため、奨学生として貴族が通う学園に入学したレイシア。
貴族としての進学は奨学生では無理? 平民に落ちても生きていけるコースを選ぶ。
だが、様々な思惑により貴族のコースも受けなければいけないレイシア。お金持ちの貴族の女子には嫌われ相手にされない。
そんなことは気にもせず、お金儲け、特許取得を目指すレイシア。
ところが、いきなり王子からプロポーズを受け・・・
学園無双の痛快コメディ
カクヨムで240万PV頂いています。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
【大賞・完結】地味スキル《お片付け》は最強です!社畜OL、異世界でうっかり国を改革しちゃったら、騎士団長と皇帝陛下に溺愛されてるんですが!?
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞で大賞をいただきました】→【規約変更で書籍化&コミカライズ「確約」は取り消しになりました。】
佐藤美佳子(サトウ・ミカコ)、享年28歳。死因は、過労。連日の徹夜と休日出勤の果てに、ブラック企業のオフィスで静かに息を引き取った彼女が次に目覚めたのは、剣と魔法のファンタジー世界だった。
新たな生を受けたのは、田舎のしがない貧乏貴族の娘、ミカ・アシュフィールド、16歳。神様がくれた転生特典は、なんと《完璧なる整理整頓》という、とんでもなく地味なスキルだった。
「せめて回復魔法とかが良かった……」
戦闘にも生産にも役立たないスキルに落胆し、今度こそは静かに、穏やかに生きたいと願うミカ。しかし、そんな彼女のささやかな望みは、王家からの突然の徴収命令によって打ち砕かれる。
「特殊技能持ちは、王宮へ出仕せよ」
家族を守るため、どうせ役立たずと追い返されるだろうと高をくくって王都へ向かったミカに与えられた任務は、あまりにも無謀なものだった。
「この『開かずの倉庫』を、整理せよ」
そこは、数百年分の備品や資材が山と積まれ、あまりの混沌ぶりに探検隊が遭難したとまで噂される、王家最大の禁足地。
絶望的な光景を前に、ミカが覚悟を決めてスキルを発動した瞬間――世界は、彼女の「お片付け」が持つ真の力に震撼することになる。
これは、地味スキルでうっかり国のすべてを最適化してしまった元社畜令嬢が、カタブツな騎士団長や有能すぎる皇帝陛下にその価値を見出され、なぜか過保護に甘やかされてしまう、お仕事改革ファンタジー。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
【完結】侍女が王女に転生?!英雄と結婚して破滅の国を救います!
カナタカエデ
ファンタジー
八十歳で生涯を終えた、元王宮侍女カリナ。
その最期の瞬間――枕元に、かつて仕えた王女アメリアが現れた。
「お願い…私の人生をやり直して。国を、私を、救って――」
次に目を開くと、カリナは十八歳の“王女アメリア”として転生していた。
彼女は知っている。
このままでは王国は滅び、愛する主君が破滅する未来を。
未来を変えるため、アメリアは
冷徹と噂される英雄ヴァルクとの政略結婚を選ぶ。
これは、かつて守れなかった主人のための転生。
そのはずなのに――彼への想いは、気づけば変わり始めていた。
王女と英雄が紡ぐ、破滅回避ラブファンタジー開幕。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
挿絵はA I画像を使用
10/20 第一章完結
12/20 第二章完結
2/16 第三章完結
他サイト掲載
(小説家になろう、Caita)
地獄の手違いで殺されてしまったが、閻魔大王が愛猫と一緒にネット環境付きで異世界転生させてくれました。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作、面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
高橋翔は地獄の官吏のミスで寿命でもないのに殺されてしまった。だが流石に地獄の十王達だった。配下の失敗にいち早く気付き、本来なら地獄の泰広王(不動明王)だけが初七日に審理する場に、十王全員が勢揃いして善後策を協議する事になった。だが、流石の十王達でも、配下の失敗に気がつくのに六日掛かっていた、高橋翔の身体は既に焼かれて灰となっていた。高橋翔は閻魔大王たちを相手に交渉した。現世で残されていた寿命を異世界で全うさせてくれる事。どのような異世界であろうと、異世界間ネットスーパーを利用して元の生活水準を保証してくれる事。死ぬまでに得ていた貯金と家屋敷、死亡保険金を保証して異世界で使えるようにする事。更には異世界に行く前に地獄で鍛錬させてもらう事まで要求し、権利を勝ち取った。そのお陰で異世界では楽々に生きる事ができた。
悪役令嬢の兇器はドス黒い鈍器《パイプ椅子》です ~前世は病弱、今世は物理最強。魔法もチートも私には勝てません~
みやもと春九堂@月館望男
ファンタジー
【通称:パイプ椅子令嬢/本編完結】
前世で病弱のまま人生を終えた少女は、異世界で辺境伯令嬢レヴィーネとして転生した。
二度目の人生で彼女が選んだ生き方は、「誰よりも強く、自由であること」。
魔法が支配する世界で、彼女が最も信頼する武器は――鍛え上げた肉体と、ドワーフ謹製の黒鋼製パイプ椅子だった。
学園での陰謀、洗脳国家、地下闘技場、鎖国する和風国家、そして大陸規模の経済と交通網。
あらゆる理不尽を前にして、レヴィーネは一切の迷いなく“物理”で道を切り拓いていく。
相棒となる元聖女アリス、実務を一手に引き受ける秘書ミリア、そして個性豊かな仲間たち。
筋肉と再生と経済――三つの力が噛み合ったとき、彼女たちの行く先は国家の枠を超えていく。
これは、悪役令嬢という役割を“ヒール”として引き受けた一人の少女が、
世界を相手にリングへ上がり続けた物語。
爽快さとスケールを両立した、長編ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる