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第四章:仮面魔闘会
邪法の伝授
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わたしの覚悟を確認したヴェルターは、おもむろに頭を撫でてくれました。
気恥ずかしさを感じて赤くなるわたしは俯きますが、ヴェルターは撫でるのをやめません。
「私を信じてくれてありがとう。けれど私を全肯定なのは良くないよ」
「良いのです。自分が選んだ道ですから」
「何だか教祖や神にでもなった気分だよ」
「ヴェルター教ですか。何か象徴でも掲げましょうか?」
「冗談でもやめてほしいね」
手が離れた頭を上げると、苦い顔をしていたので何か過去にあったのかもしれませんね。
何を話していても飄々としているイメージのヴェルターでも嫌なことってあるみたいです。
すぐに視線をわたしに戻して「さて、では講義を始めようか」といつものセリフを聞かせてくれます。
わたしは元気よく「はいっ!」と答えて講義を待ちます。
「魔力が少ない原因は、さっきも話したように消費ができず増やせる機会がないからだ。
このままではスタートラインにすら立てず、君はいつまで経っても魔法が使えない。
そもそも『魔力』なんて見えないモノをイメージしにくいだろうから、体内で生成され、全身に栄養を行き渡らせる『血』に置き換えて考えてみよう」
「血、ですか?」
「失えば力が抜けるところまでそっくりだろう?」
ヴェルターはいたずらを思いついたような意地悪そうな顔で笑う。
たしかに見えなくて実感もわかない『魔力』を考えるのは難しいかもしれません。
「……そのたとえでなら、わたしは貧血状態になるのかもしれませんね」
「そうだね。そして君は人と違って『貧血状態』でも平然としていられる」
「代わりに運動が不得意で、ちゃんと倒れてしまう、ということですね?」
「そのままでも人並み以上に動けてしまうんですけどね。ではそんな貧血の原因は何だと思う?」
「栄養の少なさ……血の薄さ……?」
「そう、体内であれば『個人差』はもちろん許容されるが、ひとたび体外に持ち出せば基準が変わってしまう」
「それが魔法で、だからわたしは使えない……」
「ではその個人差を無くすにはどうすれば良いかな?」
「え……いきなり言われても……」
想像してみても全然形になりません。
ずっと魔力ゼロのわたしでは、魔力がある人のことなんてわかりません。
血に置き換えたところでお医者さんでも治癒士でもありませんし……。
「もっと気楽に考えれば良い。見るべきは『魔力量が多い者たちの共通点』。それを揃えれば自然と魔力が増えているはずだ」
「それが分かればみんなしているのでは? 魔力多い方が良いわけですし」
「つまり知られていないと見るべきだろうね。ちなみにティアナはどんな共通点があると思う?」
問われてすぐに答えが出るわけがありません。
けれどヴェルターが『考えること』を望んでいるならば……。
ともあれ、貧血が原因だとしましょう。
栄養が足りないならもっともっといっぱい食べた方が良い?
あ、わたしの場合は消費自体が少ないのでしたっけ。
では小食な人では?
少ないごはんからいっぱい栄養を吸収する?
うーん……答えがそれだけならヴェルターがわざわざ訊きそうにありませんが。
「なんでも構わないよ?」
「……食べる量を増やせばいいと思います」
「一つの答えだね。他にはあるかな?」
「魔力もそうですが、血のことなんて考えたことが……」
「確かに。では答え合わせといこうか。
量が多ければ出血に耐えられ、濃いほど高い結果を得られ、血管が太いほど潤滑な運用ができる。
君にはこのすべてが足りておらず、どれか一つを何かの手段で得られても、魔法を使うことは難しい」
「……絶望的ですか?」
聞けば聞くほど自分の体質が魔法を受け付けないのだと思い知らされます。
これでどうやってヴェルターはわたしを魔法士にするのでしょうか。
魔法が使える使えない以前に、そろそろそちらの方が気になってきますね。
「いいや? むしろ希望的な話をしようと思っているよ。
まずはティアナが示した『食事』ができるようにしよう」
「食事ですか?」
「仮想戦場や山を下りる時に回復したように、呼吸や皮膚からも魔力を取り込めるが余りに非効率すぎる。
そこで本来は身体の中にしかない魔力の道を直接外部にも接続できるようにする方法だ。血が足りないから、と身体に穴を開けて取り込むと思えば危険度がわかると思うが――」
「やりましょう」
「……その決断の速さは美徳だが、やはり危険ではあるね。
魔力の漏洩や汚染を防ぐための術式も刻むとして、体内の魔力路に併設する必要がある。
要は身体に直接術式を書き込む必要があって……まぁ、刺青の形になる。
取り込む必要がなくなっても、消すことのできない一生モノの傷がティアナの肌に残ることになるが――」
「構いません」
そんなことでわたしの返事は変わりません。
魔法を使うための努力を惜しんでしまえば、ヴェルターに顔向けができませんしね。
「承知した。君の覚悟に改めて感服する。これから刻む術式は、邪法《神気剥奪》というものだ」
「邪法?」
「他者の魔力を奪うと同時に、自らを削り傷付く邪法だ。
そして術者の魔力容量を越えて取り込めばどうなるか。
なだれ込む魔力は風船を膨らませるように魔力路は広げられ限界を迎えるが、流入を止めてはいけない。
壊れないために、全身をめぐる魔力路を強く太く作り変える第一歩にようやくたどり着いたのだから。
魔力が循環して行き渡り、満たされてからが本番だ。
量から質へ。体内をめぐる大量の薄い魔力を維持することは不可能だ。
量を減らすために精製し、純度を上げて貯蔵する機能を作り始める。それでも流入を止めてはいけない。
魔力路と同様に、限界を迎えた容器を押し広げる軋みが聞こえ出す。
これは君の魔力の容量を拡張する大事な軋みだ。もちろん、流入は止めてはいけない」
ヴェルターは朗々と唄うように説明してくれる。
けれどイメージが沸かないわたしは、とても端的に返答します。
「えっと……とにかく溜めていくということですか?」
「その通り。すべてティアナの体内を魔法士へと変えるための破壊と創造に他ならない。
自然に行えば五年以上掛かる工程を、数十倍、数百倍も短縮しながら同時進行する術式だ。そこまでやってようやく神秘に手が届く」
入らない容器に無理やり魔力を詰め込み、風船のように膨らまるのですね。
でもそれって魔力が抜ければ萎びてしまうだけでは?
「術式を施してから試しに少し私の魔力を与えよう。そこで壊れてはいけないよ?」
不吉なことを言うヴェルターに思わず顔が引きつります。
けれど彼が半端な術式を紹介するはずがありませんよね。
もちろんわたしは「お願いします」と頭を下げました。
気恥ずかしさを感じて赤くなるわたしは俯きますが、ヴェルターは撫でるのをやめません。
「私を信じてくれてありがとう。けれど私を全肯定なのは良くないよ」
「良いのです。自分が選んだ道ですから」
「何だか教祖や神にでもなった気分だよ」
「ヴェルター教ですか。何か象徴でも掲げましょうか?」
「冗談でもやめてほしいね」
手が離れた頭を上げると、苦い顔をしていたので何か過去にあったのかもしれませんね。
何を話していても飄々としているイメージのヴェルターでも嫌なことってあるみたいです。
すぐに視線をわたしに戻して「さて、では講義を始めようか」といつものセリフを聞かせてくれます。
わたしは元気よく「はいっ!」と答えて講義を待ちます。
「魔力が少ない原因は、さっきも話したように消費ができず増やせる機会がないからだ。
このままではスタートラインにすら立てず、君はいつまで経っても魔法が使えない。
そもそも『魔力』なんて見えないモノをイメージしにくいだろうから、体内で生成され、全身に栄養を行き渡らせる『血』に置き換えて考えてみよう」
「血、ですか?」
「失えば力が抜けるところまでそっくりだろう?」
ヴェルターはいたずらを思いついたような意地悪そうな顔で笑う。
たしかに見えなくて実感もわかない『魔力』を考えるのは難しいかもしれません。
「……そのたとえでなら、わたしは貧血状態になるのかもしれませんね」
「そうだね。そして君は人と違って『貧血状態』でも平然としていられる」
「代わりに運動が不得意で、ちゃんと倒れてしまう、ということですね?」
「そのままでも人並み以上に動けてしまうんですけどね。ではそんな貧血の原因は何だと思う?」
「栄養の少なさ……血の薄さ……?」
「そう、体内であれば『個人差』はもちろん許容されるが、ひとたび体外に持ち出せば基準が変わってしまう」
「それが魔法で、だからわたしは使えない……」
「ではその個人差を無くすにはどうすれば良いかな?」
「え……いきなり言われても……」
想像してみても全然形になりません。
ずっと魔力ゼロのわたしでは、魔力がある人のことなんてわかりません。
血に置き換えたところでお医者さんでも治癒士でもありませんし……。
「もっと気楽に考えれば良い。見るべきは『魔力量が多い者たちの共通点』。それを揃えれば自然と魔力が増えているはずだ」
「それが分かればみんなしているのでは? 魔力多い方が良いわけですし」
「つまり知られていないと見るべきだろうね。ちなみにティアナはどんな共通点があると思う?」
問われてすぐに答えが出るわけがありません。
けれどヴェルターが『考えること』を望んでいるならば……。
ともあれ、貧血が原因だとしましょう。
栄養が足りないならもっともっといっぱい食べた方が良い?
あ、わたしの場合は消費自体が少ないのでしたっけ。
では小食な人では?
少ないごはんからいっぱい栄養を吸収する?
うーん……答えがそれだけならヴェルターがわざわざ訊きそうにありませんが。
「なんでも構わないよ?」
「……食べる量を増やせばいいと思います」
「一つの答えだね。他にはあるかな?」
「魔力もそうですが、血のことなんて考えたことが……」
「確かに。では答え合わせといこうか。
量が多ければ出血に耐えられ、濃いほど高い結果を得られ、血管が太いほど潤滑な運用ができる。
君にはこのすべてが足りておらず、どれか一つを何かの手段で得られても、魔法を使うことは難しい」
「……絶望的ですか?」
聞けば聞くほど自分の体質が魔法を受け付けないのだと思い知らされます。
これでどうやってヴェルターはわたしを魔法士にするのでしょうか。
魔法が使える使えない以前に、そろそろそちらの方が気になってきますね。
「いいや? むしろ希望的な話をしようと思っているよ。
まずはティアナが示した『食事』ができるようにしよう」
「食事ですか?」
「仮想戦場や山を下りる時に回復したように、呼吸や皮膚からも魔力を取り込めるが余りに非効率すぎる。
そこで本来は身体の中にしかない魔力の道を直接外部にも接続できるようにする方法だ。血が足りないから、と身体に穴を開けて取り込むと思えば危険度がわかると思うが――」
「やりましょう」
「……その決断の速さは美徳だが、やはり危険ではあるね。
魔力の漏洩や汚染を防ぐための術式も刻むとして、体内の魔力路に併設する必要がある。
要は身体に直接術式を書き込む必要があって……まぁ、刺青の形になる。
取り込む必要がなくなっても、消すことのできない一生モノの傷がティアナの肌に残ることになるが――」
「構いません」
そんなことでわたしの返事は変わりません。
魔法を使うための努力を惜しんでしまえば、ヴェルターに顔向けができませんしね。
「承知した。君の覚悟に改めて感服する。これから刻む術式は、邪法《神気剥奪》というものだ」
「邪法?」
「他者の魔力を奪うと同時に、自らを削り傷付く邪法だ。
そして術者の魔力容量を越えて取り込めばどうなるか。
なだれ込む魔力は風船を膨らませるように魔力路は広げられ限界を迎えるが、流入を止めてはいけない。
壊れないために、全身をめぐる魔力路を強く太く作り変える第一歩にようやくたどり着いたのだから。
魔力が循環して行き渡り、満たされてからが本番だ。
量から質へ。体内をめぐる大量の薄い魔力を維持することは不可能だ。
量を減らすために精製し、純度を上げて貯蔵する機能を作り始める。それでも流入を止めてはいけない。
魔力路と同様に、限界を迎えた容器を押し広げる軋みが聞こえ出す。
これは君の魔力の容量を拡張する大事な軋みだ。もちろん、流入は止めてはいけない」
ヴェルターは朗々と唄うように説明してくれる。
けれどイメージが沸かないわたしは、とても端的に返答します。
「えっと……とにかく溜めていくということですか?」
「その通り。すべてティアナの体内を魔法士へと変えるための破壊と創造に他ならない。
自然に行えば五年以上掛かる工程を、数十倍、数百倍も短縮しながら同時進行する術式だ。そこまでやってようやく神秘に手が届く」
入らない容器に無理やり魔力を詰め込み、風船のように膨らまるのですね。
でもそれって魔力が抜ければ萎びてしまうだけでは?
「術式を施してから試しに少し私の魔力を与えよう。そこで壊れてはいけないよ?」
不吉なことを言うヴェルターに思わず顔が引きつります。
けれど彼が半端な術式を紹介するはずがありませんよね。
もちろんわたしは「お願いします」と頭を下げました。
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