23 / 38
第四章:仮面魔闘会
ひとときの休息
しおりを挟む
貴族的な感覚でいえば、最後に生まれた役立たずを相手に、大人たちは随分と優しく接してくれていたと思う。
けれど一人、また一人と有名な教師を迎え入れ、ひたむきな努力を重ねてすら一向に扱えない姿を見ていたからこそ。
いつしか大人たちがまとう空気に、諦めや呆れの色が混じり始めたのに気付いてしまいました。
それからはより一層必死になりました。
来る日も来る日も家の蔵書を読み漁り、使えもしない魔法式を学び続けました。
けれど魔法はいつまでも使えず、足りない何かを探して様々な努力を重ねました。
そこで得たのは『無能な努力家』という不名誉な称号――ですが、わたしは止まれません。
「ティアナ!」
強く呼ばれ、揺さぶられる感覚に目を開ける。
目の前には心配そうにわたしを見る、片眼鏡を掛けた一対の目でした。
場所は借家のベッドの中。
看病でもしてくれていたのか、ヴェルターは脇に椅子を置いて座っていました。
汗を拭うための水とタオルがサイドテーブルに乗せられています。
「うなされていたようだが大丈夫かね?」
「少し、夢を見ていました」
あの頃の、とてもとても嫌な夢。
三歳にもなれば第一位階の魔法を使い始める家系に生まれ、五つを越えて何も使えなかった頃の。
魔法の使えない者に『ヴァルプルギス』を名乗れず、失敗作は外にも出せなくなった。
月日を跨ぐごとにわたしの存在感は薄くなり、近しい親戚ですら知らない人も居ることでしょう。
それでも貴族位を剥奪するにはまだ早く、失敗作とはいえ利用価値が高いわたしは、一時的に魔法士の居ない男爵位の『デュカル』の家名を貸し出されている。
学園に入ったのもこの家名で、実技以外で在籍し続けるわたしの隠れ蓑にはもってこいなのでしょう。
「夢か。このタイミングで見るのなら、それが君の根源かもしれないね」
「根源、ですか?」
「根源、源泉、何と呼んでも構わないが、ティアナが生きる芯となるものだ。
それが悲観的なのか、楽観的なのかは問題ではない。揺らぐことのない芯がある者は十分に強いからね」
「芯……っぅ!」
身体のあちこちからミシミシと軋みが聞こえる。
成長痛と言えばいいのでしょうか……内側から這い上がるような、熱さとも痛みとも判断しにくい何かが、ぞわぞわと撫でまわしてきます。
ベッドに沈むわたしの額に手を当て、ヴェルターの講義が始まりました。
「まず言っておくが、それに回復魔法は効かない。
事前に説明した魔力による改変が行われているだけだからね」
「我慢しかない、ということですね?」
「そうだね。ただ本来ならもっと劇的な変化が起きるはずなのだが……」
「え、十分つらいですよ?」
腫れぼったいというか熱っぽいというか。
全身がウズウズとして落ち着かなく、脈動よりも小刻みに、小さく揺れるようなそんな違和感。
もっと劇的な何かであれば、変な話ですがちゃんと我慢もできるのですが、気持ちの悪さだけが前に出て、とても落ち着きが悪い感じです。
ベッドに寝かされている今も、気持ち悪さを解消するために走り回りたい思いに駆られるほどです。
「魔素は何にでも変わり得る、万能に近しいエネルギーだと話しをしたね?」
「けれどそれだけでは何にもならいとも聞きました」
「よろしい。魔素は魔力が空気に混じった状態だとも付け加えておこう。
つまり魔素は濃度が薄く、密度を増したものが魔力と考えて間違いない。
ではそんな万能エネルギーである高密度の魔素……魔力を取り込めばどうなるか? そう、どうにでもなる」
「どうにでも……?」
「たとえば火を使いたいと思えば火が出るし、水が欲しいと願えば水が滴る。
魔力は何にでも変換可能な実に変動幅が広い物質であり、だからこそ危険でもあるのだよ」
魔法や魔力の暴走とか、そういう感じの話をしているのでしょうか。
過去に起きた大規模な崩落では、大質量の土砂を文字通り消し飛ばしてしまった事故で起きたなんて話もありましたね。
出すのも消すのもできる力……その分の魔力は必要ですが、逆に言えば魔力量さえ足りていればどうにでもなってしまうわけですよね。
「そんな魔力がティアナの中に、それも制御できない量がねじ込まれている」
「――ッ!!」
「だというのに、君は原型を留めていて、しかも会話が成立する。ティアナの精神力がどうなっているのか知りたいものだよ」
「原型、って何ですか? もしかして異形や魔物になるなんて未来も……」
「あるにはあったね。そして確率が低いながらも、これからもあり得る話ではある」
えぇっ! たしかに『元の身体から変わる』、『一生もの』のところだけ抜き出したらその通りですけど!
それって刺青とかより先に伝えるべき内容では?!
ちょっと感性を疑いますよ?!
「何か失礼なことを考えていそうだね」
「いえっ!?」
「そう? なら構わないけれどね。
ちなみに内外に多大な変化が出ても、私が調整する予定だったよ。
むしろ調整が不要だとは思っていなかったから、今すごく驚いているんだけれどね?」
「わたし、化け物になるの確定だったのですか……」
「そうさせないために私が居るのだが……信用がないね?」
「信用していますよ! けれどそんな問題ではありません!」
「そうかな? 内外問わず『ティアナの雛形』は計測済みだから、どうなっても戻せるのだけれど……」
何てことでしょう!
骨格や体重、スリーサイズどころか内臓まで知られてるってどういうことですか?!
というかいつ!? そんな時間はなかったし、触れても見せてさえいませんよ!?
「ヴェルター!? あなた、デリカシーが無いとか言われませんか!?」
「うん? あぁ、そういえば?」
「女の敵ですね!」
「かもしれないが、私は魔法士の味方であればいいだろう?」
「うぐぅ……そ、そうですね……」
まさか真正面から撃ち返されるなんて……思わず頷いてしまったじゃないですか。
本当に何なんですかこの人は!!
「異界の賢者さ」
「わたしの心を読まないでください!」
「いやなに、ちょっとした推測だよ?」
「だったらわたしの思いを少しでも汲んでくださいよ!」
「たかだか一個人の私に随分と高い望みを掛けるね」
掛けられる笑顔に何も言えません。
身体は相変わらず微妙な悲鳴を上げ続けているのに、なぜだか安心してしまいます。
そういえば学園に入って一年以上経っていますが、こんなに気が抜けることってなかったかもしれませんね……。
「何かあれば私が何とかしておくから、とにかく今は休みなさい。今日の疲れが明日に残れば予選すら突破できなくなりますよ」
わたしは小さく「はい」と答えて目を瞑り、改めて額に添えられた手に心地よさを感じます。
苦痛が少し和らいだような気がし――わたしは眠りについたようです。
けれど一人、また一人と有名な教師を迎え入れ、ひたむきな努力を重ねてすら一向に扱えない姿を見ていたからこそ。
いつしか大人たちがまとう空気に、諦めや呆れの色が混じり始めたのに気付いてしまいました。
それからはより一層必死になりました。
来る日も来る日も家の蔵書を読み漁り、使えもしない魔法式を学び続けました。
けれど魔法はいつまでも使えず、足りない何かを探して様々な努力を重ねました。
そこで得たのは『無能な努力家』という不名誉な称号――ですが、わたしは止まれません。
「ティアナ!」
強く呼ばれ、揺さぶられる感覚に目を開ける。
目の前には心配そうにわたしを見る、片眼鏡を掛けた一対の目でした。
場所は借家のベッドの中。
看病でもしてくれていたのか、ヴェルターは脇に椅子を置いて座っていました。
汗を拭うための水とタオルがサイドテーブルに乗せられています。
「うなされていたようだが大丈夫かね?」
「少し、夢を見ていました」
あの頃の、とてもとても嫌な夢。
三歳にもなれば第一位階の魔法を使い始める家系に生まれ、五つを越えて何も使えなかった頃の。
魔法の使えない者に『ヴァルプルギス』を名乗れず、失敗作は外にも出せなくなった。
月日を跨ぐごとにわたしの存在感は薄くなり、近しい親戚ですら知らない人も居ることでしょう。
それでも貴族位を剥奪するにはまだ早く、失敗作とはいえ利用価値が高いわたしは、一時的に魔法士の居ない男爵位の『デュカル』の家名を貸し出されている。
学園に入ったのもこの家名で、実技以外で在籍し続けるわたしの隠れ蓑にはもってこいなのでしょう。
「夢か。このタイミングで見るのなら、それが君の根源かもしれないね」
「根源、ですか?」
「根源、源泉、何と呼んでも構わないが、ティアナが生きる芯となるものだ。
それが悲観的なのか、楽観的なのかは問題ではない。揺らぐことのない芯がある者は十分に強いからね」
「芯……っぅ!」
身体のあちこちからミシミシと軋みが聞こえる。
成長痛と言えばいいのでしょうか……内側から這い上がるような、熱さとも痛みとも判断しにくい何かが、ぞわぞわと撫でまわしてきます。
ベッドに沈むわたしの額に手を当て、ヴェルターの講義が始まりました。
「まず言っておくが、それに回復魔法は効かない。
事前に説明した魔力による改変が行われているだけだからね」
「我慢しかない、ということですね?」
「そうだね。ただ本来ならもっと劇的な変化が起きるはずなのだが……」
「え、十分つらいですよ?」
腫れぼったいというか熱っぽいというか。
全身がウズウズとして落ち着かなく、脈動よりも小刻みに、小さく揺れるようなそんな違和感。
もっと劇的な何かであれば、変な話ですがちゃんと我慢もできるのですが、気持ちの悪さだけが前に出て、とても落ち着きが悪い感じです。
ベッドに寝かされている今も、気持ち悪さを解消するために走り回りたい思いに駆られるほどです。
「魔素は何にでも変わり得る、万能に近しいエネルギーだと話しをしたね?」
「けれどそれだけでは何にもならいとも聞きました」
「よろしい。魔素は魔力が空気に混じった状態だとも付け加えておこう。
つまり魔素は濃度が薄く、密度を増したものが魔力と考えて間違いない。
ではそんな万能エネルギーである高密度の魔素……魔力を取り込めばどうなるか? そう、どうにでもなる」
「どうにでも……?」
「たとえば火を使いたいと思えば火が出るし、水が欲しいと願えば水が滴る。
魔力は何にでも変換可能な実に変動幅が広い物質であり、だからこそ危険でもあるのだよ」
魔法や魔力の暴走とか、そういう感じの話をしているのでしょうか。
過去に起きた大規模な崩落では、大質量の土砂を文字通り消し飛ばしてしまった事故で起きたなんて話もありましたね。
出すのも消すのもできる力……その分の魔力は必要ですが、逆に言えば魔力量さえ足りていればどうにでもなってしまうわけですよね。
「そんな魔力がティアナの中に、それも制御できない量がねじ込まれている」
「――ッ!!」
「だというのに、君は原型を留めていて、しかも会話が成立する。ティアナの精神力がどうなっているのか知りたいものだよ」
「原型、って何ですか? もしかして異形や魔物になるなんて未来も……」
「あるにはあったね。そして確率が低いながらも、これからもあり得る話ではある」
えぇっ! たしかに『元の身体から変わる』、『一生もの』のところだけ抜き出したらその通りですけど!
それって刺青とかより先に伝えるべき内容では?!
ちょっと感性を疑いますよ?!
「何か失礼なことを考えていそうだね」
「いえっ!?」
「そう? なら構わないけれどね。
ちなみに内外に多大な変化が出ても、私が調整する予定だったよ。
むしろ調整が不要だとは思っていなかったから、今すごく驚いているんだけれどね?」
「わたし、化け物になるの確定だったのですか……」
「そうさせないために私が居るのだが……信用がないね?」
「信用していますよ! けれどそんな問題ではありません!」
「そうかな? 内外問わず『ティアナの雛形』は計測済みだから、どうなっても戻せるのだけれど……」
何てことでしょう!
骨格や体重、スリーサイズどころか内臓まで知られてるってどういうことですか?!
というかいつ!? そんな時間はなかったし、触れても見せてさえいませんよ!?
「ヴェルター!? あなた、デリカシーが無いとか言われませんか!?」
「うん? あぁ、そういえば?」
「女の敵ですね!」
「かもしれないが、私は魔法士の味方であればいいだろう?」
「うぐぅ……そ、そうですね……」
まさか真正面から撃ち返されるなんて……思わず頷いてしまったじゃないですか。
本当に何なんですかこの人は!!
「異界の賢者さ」
「わたしの心を読まないでください!」
「いやなに、ちょっとした推測だよ?」
「だったらわたしの思いを少しでも汲んでくださいよ!」
「たかだか一個人の私に随分と高い望みを掛けるね」
掛けられる笑顔に何も言えません。
身体は相変わらず微妙な悲鳴を上げ続けているのに、なぜだか安心してしまいます。
そういえば学園に入って一年以上経っていますが、こんなに気が抜けることってなかったかもしれませんね……。
「何かあれば私が何とかしておくから、とにかく今は休みなさい。今日の疲れが明日に残れば予選すら突破できなくなりますよ」
わたしは小さく「はい」と答えて目を瞑り、改めて額に添えられた手に心地よさを感じます。
苦痛が少し和らいだような気がし――わたしは眠りについたようです。
0
あなたにおすすめの小説
拾われ子のスイ
蒼居 夜燈
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞 奨励賞】
記憶にあるのは、自分を見下ろす紅い眼の男と、母親の「出ていきなさい」という怒声。
幼いスイは故郷から遠く離れた西大陸の果てに、ドラゴンと共に墜落した。
老夫婦に拾われたスイは墜落から七年後、二人の逝去をきっかけに養祖父と同じハンターとして生きていく為に旅に出る。
――紅い眼の男は誰なのか、母は自分を本当に捨てたのか。
スイは、故郷を探す事を決める。真実を知る為に。
出会いと別れを繰り返し、命懸けの戦いを繰り返し、喜びと悲しみを繰り返す。
清濁が混在する世界に、スイは何を見て何を思い、何を選ぶのか。
これは、ひとりの少女が世界と己を知りながら成長していく物語。
※週2回(木・日)更新。
※誤字脱字報告に関しては感想とは異なる為、修正が済み次第削除致します。ご容赦ください。
※カクヨム様にて先行公開(登場人物紹介はアルファポリス様でのみ掲載)
※表紙画像、その他キャラクターのイメージ画像はAIイラストアプリで作成したものです。再現不足で色彩の一部が作中描写とは異なります。
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
【完結】奇跡のおくすり~追放された薬師、実は王家の隠し子でした~
いっぺいちゃん
ファンタジー
薬草と静かな生活をこよなく愛する少女、レイナ=リーフィア。
地味で目立たぬ薬師だった彼女は、ある日貴族の陰謀で“冤罪”を着せられ、王都の冒険者ギルドを追放されてしまう。
「――もう、草とだけ暮らせればいい」
絶望の果てにたどり着いた辺境の村で、レイナはひっそりと薬を作り始める。だが、彼女の薬はどんな難病さえ癒す“奇跡の薬”だった。
やがて重病の王子を治したことで、彼女の正体が王家の“隠し子”だと判明し、王都からの使者が訪れる――
「あなたの薬に、国を救ってほしい」
導かれるように再び王都へと向かうレイナ。
医療改革を志し、“薬師局”を創設して仲間たちと共に奔走する日々が始まる。
薬草にしか心を開けなかった少女が、やがて王国の未来を変える――
これは、一人の“草オタク”薬師が紡ぐ、やさしくてまっすぐな奇跡の物語。
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
地味令嬢を見下した元婚約者へ──あなたの国、今日滅びますわよ
タマ マコト
ファンタジー
王都の片隅にある古びた礼拝堂で、静かに祈りと針仕事を続ける地味な令嬢イザベラ・レーン。
灰色の瞳、色褪せたドレス、目立たない声――誰もが彼女を“無害な聖女気取り”と笑った。
だが彼女の指先は、ただ布を縫っていたのではない。祈りの糸に、前世の記憶と古代詠唱を縫い込んでいた。
ある夜、王都の大広間で開かれた舞踏会。
婚約者アルトゥールは、人々の前で冷たく告げる――「君には何の価値もない」。
嘲笑の中で、イザベラはただ微笑んでいた。
その瞳の奥で、何かが静かに目覚めたことを、誰も気づかないまま。
翌朝、追放の命が下る。
砂埃舞う道を進みながら、彼女は古びた巻物の一節を指でなぞる。
――“真実を映す者、偽りを滅ぼす”
彼女は祈る。けれど、その祈りはもう神へのものではなかった。
地味令嬢と呼ばれた女が、国そのものに裁きを下す最初の一歩を踏み出す。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる