【R18】平凡な男子が女好きのモテ男に告白したら…

ゲーム

「あ、2人ともゲーム始めてる！」



千秋が風呂から上がると、臣と春也がソファに並んで座りゲームを始めていた



「僕もやりたかった…」


「うるせえ」


「勝手に臣の家に押しかけたくせに！」


「千秋だって臣の家に押しかけてる側だろ」


「それは……」


臣に家に誘われ2人でいたところ、突然春也が暇だからと家にきて今のような状態になった


「ごめんね、千秋先輩
やる？」

「…ううん、大丈夫」


臣が自分のコントローラーを渡したが、それを断る


千秋は濡れた髪の毛をタオルで拭きながら、後ろからその様子を眺める


「あっ、くそっ
お前それはチートだろ」


「なんのことだよ」


ふと目の前を見ると、臣と春也の距離がなんだか近い

千秋はソファの後ろから臣の首元に腕を回して抱きつく


「ん？どうしたの千秋先輩？
寂しくなっちゃった？もうちょっとで終わるからね」



片手でコントローラーを持って、もう片方の手で肩に顎をついている千秋の頬を撫でる
そして、またコントローラーを持ってゲームに集中する



いつのまに、2人の距離感がさらに近くなり肩と肩が触れ合いそうになっている


「春也近い～」


春也の肩を押して距離を空けようとしてもびくともしない


「は？なんの話よ
今集中してんの」


千秋はひたすら2人の後ろ姿を眺める


「ああ！くそっ！！負けた！」

「負けたんだから千秋先輩と俺にアイス奢りな」

「あー！そんな約束してねえよ」


ようやくゲームが終わり、臣が後ろを振り向くと千秋がつまらなそうにして床に座っている


「千秋先輩
終わったよ、ここ来る？」


臣が自分の膝を叩き声をかけると、見えない尻尾を振って嬉しそうに臣の方へと駆け寄る