【R18】平凡な男子が女好きのモテ男に告白したら…

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「ふーん、春也って死にたい願望結構強め？」

顔を赤くしていた臣の顔はいつのまに無表情になって春也を冷たい表情で見つめている



「あのさ…冗談じゃん？？」

「あっそ
だからって千秋先輩に触っていいってことじゃねえんだよ」


春也を睨みつけ、千秋の握られていた方の手を臣が指を絡ませて握る


「あの、すいませんっ」

「はい、少々お待ちください」


近くの女性客に呼ばれ、臣は千秋の頭を撫でた後そっちの方に向かう


「あー、臣行っちゃった…」


悲しそうに臣がいる方向を見つめる



「千秋はよくあいつの隣いれるな…」


「何それ、釣り合わないことなんて僕だってわかってるもん」


千秋はテーブルに頬杖をつきいじけたようにして春也から目線を逸らす



「そういうことじゃねえよ」

　

しばらくして、臣のバイトが終わり店の裏口の所で待ち合わせをする


「臣の制服姿もかっこいいけど私服姿もかっこいい！！」


「私服姿ならバイト来る前見たじゃん
それより千秋先輩補給させて」


臣が千秋に腕も伸ばすとその手は避けられる


「千秋先輩？」

「もしかしたら誰か来るかもしれないし」

「大丈夫、誰も来ない」



千秋は周りをキョロキョロ見渡しながら恥ずかしそうに臣から視線を逸らす


「そういえば春也は？」


「臣のバイトが終わる直前になって帰るって」


「あいつ、なんだかんだわかってんじゃん」


何だか嬉しそうにして口角をあげる


「それより臣目当ての女の子ばっかりだった…」


「あれ、千秋くんヤキモチですか？」


「知らない」


顔を背ける千秋に臣は口角を上げて、千秋の手を掴み引き寄せると顔を近づけ至近距離で見つめる


「ぎゃっ、顔面国宝！」


「なにそれ
千秋先輩、はい」


臣が両腕を広げたため、そのまま飛び込みそうになった千秋は目の前で止まって躊躇する


「どうしたの？」

「やっぱ、恥ずか…」

千秋が話している途中に臣は腕を引いて腕に閉じ込める


「俺は恥ずかしくないけど、こうやってやれば千秋先輩は周りから見えないかな？」


覆い被さるようにして、千秋を抱き込む

いつも以上の包み込まれてる感覚に安心感を覚え、臣の胸元に顔を埋める


「臣、いい匂いする～」

「そう？」


千秋は甘えるように胸元にグリグリと顔を押し付ける


「千秋先輩がちっちゃいから、これで周りから見えないね」


臣はからかったつもりで言った…が


「臣が大きくてよかった」



千秋は埋めていた顔を上げて、笑顔で臣に伝える


「ああ…もう…」





（全力で嫁にしたい…）