【R18】平凡な男子が女好きのモテ男に告白したら…

高校時代の話

臣side


「ねえ、臣？」

「んー？どうしたの？」


休み時間

自分の席で友達と話していると、同じ委員会である桜が近づいてきた


「あのさこの前、委員会の先輩に呼び出されてたけどなんか言われたの？」


桜は俺の腕に触れながら首をかしげて聞いてくる

さすが学年1の美女と噂されるだけあって可愛い

でも、まさか呼び出されてた所が見られてたとは…



「え？まじ？？
女に呼び出されたの？さすが臣」

「イケメンは羨ましいわ」


周りの男達がちゃかしてくるが桜がそれをさえぎる


「違う、男の先輩」

「なんだよー、男かよ
また告白されたかと思ったのに」



それが信じがたい事実だけど告白されたんだよ…

記憶から抹消したい

なのに、あの日から記憶が頭に焼き付いて忘れられない


「で、何言われたの？
仲良い先輩ってわけではないよね？」


「ああ、、えっと……
俺の学年に好きな子いるから連絡先渡してって」


とっさに出た嘘
だって男に告白されたなんて言えるわけがない


「え！そうなの！！
誰？誰？」


桜が興味津々な顔をして聞いてくるため、あえて腕を引き距離を縮める


そうすると、わかりやすいくらい顔を赤くした

やっぱ、女の子は可愛い


けどこの話題はそろそろ避けたいため、話を逸らす


「それよりさ、今日放課後空いてる？」

「え…空いてるけど……」

「じゃあ久しぶりに遊びに行こうか」

「いいの？！」

「うん、放課後デートしよ」

「嬉しい」


桜が俺の手を握り嬉しそうに微笑む

実は桜には何回か告白されていて、身体も重ねている

だけど付き合ってない


だって誰かのものになるってすごいめんどくさいし、可愛いと思った子を抱きたい


だから俺は関係を持った子なら大勢いるけど、実際付き合ったことがある人数なんて片手で数える程度だ


自分から告白したこともない、来るもの拒まず、去るもの追わず


あの先輩はさすがに拒んだけど


「はあ、何お前ら？
教室でイチャイチャすんなよ」

「俺らは真相も聞けないし、見せつけられただけじゃん」


「あーあ、嫉妬は醜いねえ」