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しおりを挟むそして、放課後
「じゃあ、行こうか」
桜の手を握って、校門を抜けようとしたところ柄の悪い先輩達が見えた
何か嫌な予感がした俺は桜の手を離し、背中に手を回す
「ねえ、桜」
「ん?何?」
「おれちょっと用事できたから、先に行っててくれない?
後からついていく」
「え、嫌だ
一緒に行こうよ!」
「ごめん!ちょっと時間かかりそうだから」
「ん~、…わかった」
「ありがとう」
桜の頭を撫でる
「ちなみに裏門から出た方が近いからそっちから行きな?」
「え?正門の方が近いでしょ?」
「実は裏門の方が近いの
俺も最近知った、だからそっちから行きな」
「わかった。臣早くきてね」
桜の背中を押して、裏門の方向に送り出す
「おい、河田」
腕を強引に掴まれ、先輩達の方に振り返る
「あー、見つかっちゃいましたか…」
「お前、俺の彼女に手出しただろ」
やっぱりそうか…
この前俺を誘ってきた女の先輩、別れたとかいってまだ別れてないやん…
「いえ、僕は誘惑されただけです
あなたの彼女は僕に襲ってと言いました。それだけです。」
「は??お前こっち来いよ」
めんどくさい…
それに1.2人くらいなら何とかなったのに相手は4人だ
連れてこられたのはあいにくこの前あの先輩に告白された場所
「ああ、最悪
嫌なこと思い出した」
「は?何が最悪だよ
女取られた俺の方が最悪なんだよ!!」
胸ぐらを掴まれ、殴られそうになったためそれをかわす
「仲良くしましょうよ、先輩
可愛い女の子紹介しますよ?」
「殺す」
また殴ってきたためそれもかわす
すると1人に後ろ側に回られ、両腕を脇に回され身動きが取れなくなる
そのまま殴られそうになったため、後ろの先輩を蹴り上げ腕を抜け出した
「お前何やってんだよ!」
「うるせえよ!」
「あーあ、仲間割れしちゃって」
「てめえ、調子乗るなよ」
突然頭に強い衝撃が来て、思わず地面に膝をつく
目の前の人の手を見てみると片手にはバットが握られてる
「それは反則じゃね??」
それを合図にこいつらは俺をリンチし始めた
ここは気付かれにくい場所だし、生徒も教師もほとんど通らない
あー、だるい…
めちゃくちゃ殴られて顔も腫れて、この後のデートも壊滅的
最近の俺運悪くない??
殴り、蹴られ続け意識が遠のいてきたその時
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