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しおりを挟む「面白いですか?」
「え?」
話しかけられた方を見てみるとさっきの女の子だった
無表情ではないんだけど冷たい笑みを浮かべてる
びっくりして固まってしまう
「春也見てるとほんとこっちまで楽しい気持ちになりますよね」
「は、はい」
女の子から逃げている春也をじっと見つめている
さっきまでの乙女みたいな表情はどうしたの??
「あの…」
「な、何ですか??」
「いや、千夏さんって…」
女の子が何かを言いかけたその瞬間、春也がこっちに駆け寄ってくる
「千夏さん!もうどっか逃げよう!
ここダメだわ
てか、どうした?」
「ううん、何でもない!」
春也が女の子に話かせるとさっきとは違う嬉しそうな笑みをうかべて春也の方に顔を向けてさりげなく、春也の肩にボディタッチをする
なんだろう…何か違和感を感じる…
「千夏さん
騒がしくてすいません
食べてさっさと行きましょう!」
「うん…」
パンケーキもタピオカも食べ終えて、席を立つと臣と目があった
なんで臣はこっちを見てくるんだろう…
「じゃあ俺たち行くわ」
「おう、楽しんでこいよー」
「サンキュ」
春也と再び歩いてると目の前から女の子達が駆け寄ってくる
春也のファンの子達かと思いきや、僕の方にきた
よく見たら僕のサークルの子達だ
「もう!!先輩
探しましたよ!!携帯も置いていっちゃうし!」
「チラシは配り終わりました?」
「あ…」
すっかり目的を忘れて楽しんでた
1枚も配ってないや
「もう!何やってるんですか!」
「すいません!俺が千夏さんを無理に誘ったから」
「あっ…」
女の子達は春也の方を見てソワソワし出す
もうその反応は見飽きたよ
応援ありがとうございます!
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