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しおりを挟む「いえ!全然大丈夫ですよ!!
全部先輩がいけないんで!!」
「そうですよ!!なので内先輩は悪くないですよ!!」
え…ちょっと…!!
君たちも全然来てくれなかったじゃんか!
「じゃあ先輩行きましょう
内先輩、先輩のお守りしてくれてありがとうございました!」
僕の腕を掴み2人はその場を去ろうとする
その時、春也が僕の腕を掴んだ
「あの…ちょっとだけ時間もらってもいいすか」
「はい!!!
何時間でもどうぞ!!」
僕ではない声の返事が大きく鳴り響く
「じゃあ5分くらいだけ
千夏さん、こっち」
春也に手を引かれながら人通りの少ない場所に連れてかれる
「ごめんね、こんな所連れてこられたら怖いよね
すぐ終わらせるから」
春也は包み込むように僕の頬を撫でる
その瞳はだいぶ熱を持っている、気のせいかな…
でも今まで見たことのない顔だ
「千夏さん」
「ん?」
「俺ダメそう…」
春也は突然頭を抱え込んでその場にしゃがみ込む
「春也くん?どうしたの?」
僕もしゃがみ込むと優しく両手を包まれる
「俺普段軽い男とか言われるんですけど、千夏さん相手なら一途でいられる自信あります…」
「何言ってるの」
真剣にそんな事を言うから照れて、笑って誤魔化す
「その笑顔も可愛いです…」
なんだか春也がそんなことを言い始める春也の方が可愛くて思わず頭を撫でる
「え??」
「春也くんってちょっと可愛いんだね」
「初めて言われました
でも、千夏さんにはかっこいいとか言われたいっす…」
春也は自分の頬を両手で包み込み僕の方を見つめる
「千夏さん…」
「ん?」
「嫌だったら素直に言ってほしいんですけど…」
「うん」
「めちゃくちゃ抱きしめたいです…」
耳まで真っ赤にして俯く春也
僕まで赤面してしまいそうなくらい
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