【R18】平凡な男子が女好きのモテ男に告白したら…

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しばらくして携帯を開いてみると、10分以上時間が経っている

そろそろ帰ろう…


「河田くん？？」

「うわっ！」


突然背後から聞こえてきた声にびくっと身体が反応する

声がした方を見てみるとベンチの背もたれに手をつき、横から俺の顔を覗き込んでいる先輩がいた


「帰ったのかと思った…」

「何で帰るの？
僕から誘ったのに帰らないよ」


そう言いながら嬉しそうに笑う
けど前髪で顔が隠れていてよく見えない

先輩の前髪を指で払うと、隠れていた顔がはっきりと見える

男に使う表現として正しいかどうかわからないけどやっぱり美人だ
前髪で隠していてるのが勿体無いとすら感じてくる

「か、河田くん？？」

「あ、すいません…」


先輩の髪から指をどかす
またその前髪が先輩の顔を隠した

「俺放置して、何しにいってたんですか？」

「実はね…」

先輩はベンチの後ろ側から俺の目の前に移動してくると両手にはさっきは持っていなかった紙袋が握られてる


「何ですか？それ」

「あのね…」


先輩は少し顔を赤らめて、俺の方を見る


「そ、その河田くんは誕生日嫌だって言ってたけど、やっぱり僕は祝いたいっていう気持ちがあって…」


本当に渡したかったのかと疑うくらい申し訳なさそうな表情をして、片手に持っていた大きな紙袋を俺に押し付けた