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しおりを挟む「んんっ」
その勢いに臣が驚いたのか声をあげた
なぜだか嬉しくて僕の気持ちはドンドン昂っていく
足を移動させて臣の膝の間で膝立ちになると首元から臣の後頭部に腕を移して覆い被さるようにしてキスをする
「ちょっ、千秋せん…んっ…」
臣の言葉を遮るように再び唇を重ねる
すると、部屋の扉の方から何かがぶつかったような音が聞こえた
僕は我に戻り、臣の膝の間から素早く立ち上がって何事もなかったかのように乱れた服と髪を整える
「あいつら、うるさ」
臣はため息をついて、手のひらを後頭部に回すと後ろ髪を乱暴に掻く
「俺一旦あっちに戻るけど大丈夫?」
「うん!大丈夫!
僕もう帰るだけだし
でも…」
「ん?どうしたの?」
次に会えるのをいつか決めたいとか思ったけど、また重たいと思われそう…
そんなことを考え出すと言い出しにくくなる
「んー、やっぱり何でもない!
じゃあまたね」
また後で連絡でもしようなんて思いながらドアノブに手をかけると
「千秋先輩、そういえば次はいつ会おうか??」
まるで僕の心を読んでいたかのように、臣がそんなことをいい出すから驚いてしまう
「千秋先輩、そんな目見開いてどうしたの??」
「臣ってやっぱり僕の彼氏だなと思って!」
臣は微笑みを浮かべて僕の背中に腕を回して抱きしめると、その背中をポンポンと優しく叩く
「当たり前でしょ
で、いつ会おうか」
「えーと、じゃあっ!!」
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