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しおりを挟む「そう、思い出してくれて良かった!」
白金さん改め、りっくんは笑顔を浮かべると僕を抱きしめて顔を近づけると、僕の左右の頬にキスをした
「どっ!!だっ!えっ?!?!」
突然の行為に、僕は驚きで頬を押さえながら後ろに勢いよく後ずさる
すると、りっくんは思い出したように話始める
「あ、ごめん
向こうに住んでた名残でさ」
「え…でも俺たち…」
周りにいた人たちが何かを話し出そうとした瞬間、りっくんは片手で簡単に指の骨を鳴らした
それを聞いた途端、周りは黙り出す
「あ、そ、そうだよね?!
吃驚したよ!!
日本だからこういうのは慣れてなくてさ…」
「これから時間ある?
久しぶりだし、ちょっと話さない?」
「いいね!!話したいことも沢山あるんだ!
えっと…今日は……あ!!!」
僕は次に講義があったことを忘れてた!!
まずい!!時間は?!
近くにあった時計を見てみると既に講義が始まって10分ほど経っている
やってしまった…
次の講義も大人数の教室だから入りにくいんだよな…
あの視線を集める感じどうも苦手だ…
それに次は臣と一緒の講義だったから少し楽しみにしていたのに!!
僕が座っていると、周りからバレないように臣が1つ空けて隣に座ってくれる時が何より幸せな瞬間だというのに
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