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しおりを挟むそんなことを言うならいっそのこと女の子と付き合った方が幸せになれるのに、何で僕と付き合ってるのかが分からない
色白清楚の巨乳美女と付き合えばいいじゃないか
臣だったら簡単に相手が見つかるはずだ
今まで臣が女の子と仲良くする度、僕が嫉妬をして、仲良さそうだしその子付き合えばいいじゃんなんて自己中発言を何度かして喧嘩になりそうになったことも、実際喧嘩したこともある
今さっきやっと臣から本心が告げられたのだ
臣から放たれた矢が心にクリーンヒットして、ボロボロと崩れ出していく
「そこらへんにいる女よりも可愛くないよ
性格も悪いし」
「臣、それは流石に言い過ぎっしょ
俺は可愛いと思うよ」
「は?お前今なんて言った?」
僕はいてもたってもいられずに部屋の扉を開いた
突然の僕の登場にその場にいた全員が僕の存在に驚いているようだった
それもそのはずだ
僕だって知らない人が突然家の中に入ってきたら、叫び声を上げるだろう
臣と春也は目を見開きながら僕をみて固まっていた
テレビ画面の方へと目を移すと、綺麗な女の人が男の人に覆いかぶさられ、豊満な白い胸を大きく揺らした姿が画面に映っている
「すいません、突然お邪魔します
河田くんの友人の山岡って言います
勝手に入ってごめん、鍵開いてたからさ
お裾分け置いといたからAVでも楽しみながら食べてよ
じゃあね」
自分でも驚くくらい淡々と言葉が出てきた
ちょっとくらい声が震えてしまうかと思ったのに
「え!ちょ!!千秋待てって!!」
春也の声が部屋から聞こえてきたけど、それを無視して部屋を出た
春也は優しいから僕を傷つけないよう必死にフォローをしてくれるに違いない
けど、事実を知ってしまった以上それが余計に辛くなることはわかる
応援ありがとうございます!
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