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しおりを挟む「だから、臣の歴代彼女はめちゃくちゃ可愛かったしさらにスタイルもいい子ばっかりだったからね
まじで羨ましかった
室が臣の元カノコレクション見たら驚くよ」
室とは後輩くんの名前だろうか
「確かに臣くんの隣にいつも可愛い子連れてましたよね、超羨ましい」
「今はどんな恋人と付き合ってるん?」
「教えねえよ」
「てかさ、この女優も見てみたらちょっと今の恋人に似てんじゃね?」
その中で唯一僕が恋人だと知る春也からの言葉
まさか、ここで僕が話題に出されるとは思わず、心臓が大きく跳ねた
臣の答えに緊張が走る
「似てない
俺の恋人色気ないし、胸も全くないし、可愛くない
この人の方がよっぽどいいんじゃね」
「はあ?まじ??
もし可愛かったら会ってみたかったのに」
「えー、俺もめちゃくちゃ期待しましたよ~」
急に飛んできた三本の矢が僕の胸にクリーンヒットした
矢は重傷どころではない、胸を突き抜けてくらいの衝撃
胸は無いはまだ良いとして、可愛く無い、色気ないが無い…
僕がそんな存在であることなんて理解はしている
恋人から言われるのと他人から言われるのとでは訳が違うんだ
痛みも全く異なる
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