【R18】平凡な男子が女好きのモテ男に告白したら…

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僕も手洗いとうがいを済まし、部屋に向かうと春也がテレビ台の下からゲーム機とゲームソフトを数本取り出していた。


「どれがいい？」

「んー、春也が好きなやつで」


テレビ台の前でしゃがみ込んでいる春也の背後に立ち、ゲームのパッケージを眺めるも正直どれも同じように見える。

おそらく、アクションゲームとか格闘系ゲームやらで僕にはよくわからないため、春也に選択を任せる。

ゲームしながらお菓子を食べたり、お酒を飲んだりとグダグダと過ごしいると時間を確認するのを忘れていた。
カバンの中に入れっぱなしだった携帯を取り出し時間を見てみると、ゲームを始めてからすでに４時間ほど経っている。


「春也、びっくり
見てこれ
こんなに時間経ってる」

隣でクッションに寝転びながらゲームをしている春也に僕のスマホの画面を見せるけど、特に驚く様子もない。
ゲーム好きの人にとったらあるあるの出来事なのか。
ゲームを普段しない僕にはその感覚がわからない。


「まあ、そんくらいだと思ってた」


春也はクッションから起き上がり、背伸びをすると大きな口を開けてあくびをする。


「そろそろ臣から連絡きてんじゃねえの？」

「え？」


あくびで出た涙で目元を潤ませながら、またコントローラーを持ってゲームを始める。
スマホのロックを解いて、メッセージアプリを確認してみると臣から”もういく”とだけ連絡が来ている。


「臣、もう来るって！」

そう言った後すぐににインターホンの音が部屋に鳴り響いた。


「きた！」

「千秋、扉開ける前に確認して」

「わかってる」


わかってるといいつつも、もう何度も確認することを忘れている常習犯には呼びかけが欠かせないようだ。
しっかりと扉の覗き穴から美青年の姿があることを確認し、玄関に無造作に置いてあった春也のサンダルを履いて扉を開ける。