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しおりを挟む「あ、臣それ」
臣の片手に握られていたビニール袋に中には3本分のお酒とおつまみ
そして、水とソフトドリンクが数本が入っていて思わず笑ってしまう。
言い合っているけど、やっぱり似たもの同士だ。さすが小学校からの幼馴染なだけある。
「え?なに?」
「俺たちも同じの買ってるんだけど」
「まじ?まあいっか
2倍楽しめるってやつでしょ」
部屋の中にはいり、臣と春也が冷蔵庫からそれぞれの飲み物をとり出している横で僕は臣の買ってきてくれた桃の缶チューハイを袋から取り出す。
「千秋先輩も飲むの??
ソフドリも買ってあるけど」
「実はすでに一本飲んでるんだ」
空になった缶を持ち上げて左右に振る。
「本当?頭とか痛くなってない?」
「うん、大丈夫」
臣が僕の頭を撫でている横で、春也が目を鋭く細めて僕たちを見ている。
「隙があればいちゃつくのやめてください」
臣はその言葉を無視して、僕の頭を撫で続けた。
しばらく慣れないゲームをやっていたため、目が疲れて少し休憩を取ることにした。
でかい男2人が肩を並べて楽しそうにサッカーゲームをしている姿はなんだか可愛い気がする。
2人がけのソファに座りながら片手に缶チューハイを持ってゲーム画面を眺める。
やっぱりゲームは見ている方が楽しいかも知れない。
「臣、がんばれ~」
「千秋、俺も応援して」
「無理」
僕が返事をする前に臣から冷たい返事が返ってくる。
まあ、もちろん臣を応援するつもりなんだけど。
「千秋先輩、ちょっとパス」
臣は僕の方へと振り向くと、コントローラーを私てくる。
「疲れた?」
「ちょっと休む」
臣の隣に座って、コントローラーを受け取って画面へと視線を移す。
ずっとゲームをやり続けている春也は疲れとかを感じないのだろうかと思ってしまう。
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