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しおりを挟む考える隙も与えずに僕の唇と河田くんの唇が重なった。
「んっ」
互いの唇が離れて、河田くんの熱のこもった瞳が僕捉える。
「は、えっ…何して…」
「誰にも取られたくない、渡したくない
その顔を全部俺だけが知ってればいいじゃん。女と付き合う必要なんてない。」
そういうと、もう一度顔を近づけてくる。
僕は近づいてくる河田くんの頬に手を置いて動きを止めようとするけど、僕の手の上に河田くんの手が重ねられて力が抜けてしまう。そのままもう一度唇が重なった。
「んんっ」
さっきまでの触れるだけの軽いキスとは違い、まるで唇を食べられるようなキスをされて戸惑ってしまう。
今まで誰かとキスなんかしたことがない。コレがファーストキスなんてレベルが高すぎる。
それに相手は河田くんだ。
「唇柔らかいね」
艶かしい笑みを浮かべて、親指で僕の唇を撫でるともう一度キスをした。
「ちょ、ちょっと待って
頭追いつかないし、それになんでき、キスなんか…」
「じゃあ、頭追いつかなくなってそのまま俺に流されてればいいよ」
「ま、待って」
首筋に唇を這わせてこようとする河田くんの頭を押さえる。
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