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夏は休み
骨格とルックス
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■まえがき
ちなみに、この作品は「カクヨム」「小説家になろう」「ノベルアッププラス」様にて既に完結しております。
万一BAN等された場合は、そちらでお読み頂けますと幸いです。
尚、他では後継作品等も連載中です。
────────────────────────────────────────────────────
遂にR34か。
なんのかんの言ってこれで10代目になるんだね。
R34の特徴は、ボディの骨格をしっかり作り込んで、基礎体力となるボディづくりをしっかりとやった事に尽きるね。
これは他車にも応用できるとても意味のある事で、実際にシルビアもこれに乗っかって開発を行ったことから、R34の大きな存在意義となったよね。
ただ、自信の表れというのは分かるんだけど、ティザーCMで『BMWか、メルセデスか、新しいスカイラインか』っていうコピーと共に、それらの車とR34を並べるってのはどうかと、当時物議を醸したね。
まぁ、アメリカなんかでは、こんな比較広告ってよくあるんだけどさ、日本の場合は、やはり奇異に映るし、その上で、価格帯の違う車同士を比較されてもね……と思っちゃうんだよ。
実際のR34は、やはりというか、R33の反動で再びボディが縮小化されてるね。全長は4ドア同士で比較して1.5センチ減だけど、2ドア同士だと6センチも縮んだんだよ。
ホイールベースは5.5センチ減だけど、R32までよりは長いので、まぁ、R32の小型化は異常だけど、R33までの大型化も異常という答えなのかな? でも、個人的に良いなっと思うのは、全高が上がっている事なんだよ。
どうしてもR33のセダンは、横から見るとダックスフントみたいで、ひょろ長く見えるのが欠点なんだよ、R34のセダンはそこまでアンバランスに見えないから、やはりその辺のバランスが取れているんだと思う。
ボディタイプは、4ドアセダンと2ドアクーペで、R32以降の王道だよ。
もうこの頃になると、色々なボディタイプに、消費者の好みも分散してきたから、メーカーとしてもそこに専用車種を投入するっていう考え方でやっていったんだよ。
現にこの頃、スカイラインワゴン持つ、RBエンジン搭載のスポーティワゴンの後継は、ステージアが務めていたからね。
TVCMは、もう、イメージ的なものとか、タレントとかは使わずに……というより、この頃の日産って、かなりヤバい頃だったから、あんまりタレント使ったCMとかってやってなかったみたいだからね。
とにかく、CMでは、アップテンポな曲に乗せて、4ドアが、コース内でドリフト走行を決めながら『ボディは力だ』『DRIVING BODY』というキャッチコピーで登場したんだ。
ちなみに、このCM曲も、コースでドリフトするって設定も、10数年後にスイフトスポーツがCMで丸パクリして、当時、R34の25GT-tに乗ってた兄貴がテレビを見て激怒してたのを覚えてるんだよ。
エンジンは2500ccのノンターボが中心だっていうのは先代と変わらず、大きなところでは、2000ccがツインカム化されて、全車リーンバーン(希薄燃焼)化、この頃、環境性能が問われ始めて、燃費性能に寄与する希薄燃焼(燃料に対し、空気を多くする混合比による燃焼)は、多くのメーカー、車種で取り組まれたんだけど、燃費性能の反面で、排ガス浄化に課題を残すため、あっという間に姿を消すことになるんだ。
そして、2500ccツインカムターボは、遂に自主規制値いっぱいの280馬力を発揮して、遂にこれでライバル車との馬力競争で肩を並べることが出来たんだって。
ラインナップは、先代同様、セダンは2000ccと2500ccツインカムターボ、GTS-4のみが5速MTと4速AT、2500ccツインカムの2WDはATのみ、クーペは全機種5速MTとATという組み合わせとなって、折角先代のマイナーチェンジで登場したセダンの2500ccノンターボのMT車はまた消えてしまったんだよ。
需要が少ないのかもしれないけど、恐らくリクエストに応えてのものだっただけに残念かな?
でもって、9ヶ月後に2500ツインカムに、ハイキャスやLSDと、ターボと同じ足周りを移植した25GT-Vっていう限定車が出た時に、やっぱり5速MTで出てきて、後期型では、またしても25GT-Vが常設グレードに昇格して5速MT仕様がラインナップされるんだよ、もう、意味が分からないよね。
そして、最強の性能とボディを手に入れたR34型なんだけど、実際の販売はボロボロだったんだよね。
R33がR32から販売台数を減らしたとはいえ、21万台売ったところを、R34は、たった6万5千台弱だったんだよね。
「でもさ、マイ、R34は販売期間が短かったのに対し、R33は長かったじゃん」
うん、よくR34派の人が言う事だけどさ、それを考慮しても少な過ぎだって分かるよね? GT-R含みだから、期間がイーブンじゃないけど、R33は4年9ヶ月売って、月平均3600台。それに対してR34は、3年ジャスト売って 月平均1800台。
データだけで計算しても、不人気だったR33の半分しか売れてないんだよ。
「じゃぁ、売れなかった理由って何だと思う?」
ズバリただ1つ、カッコ悪かったからだよ。
今は、旧車として美化する向きが多くなったけど、当時は酷い評価だったよ。『性能は言う事ないが、載ってるボディを見ると萎える』とか『ボディを取り替えられるなら買いだ』とかね。
昔、兄貴が読んでる漫画の中でチラッと見たのが、R34のGT-Rを指して『コイツのボディがFD3SのRX-7なら言うことなしなのにな』というセリフで、これが当時の評価なんだよ。
「そんなに酷い反応だったんだ」
登場した翌年の、とある自動車雑誌の人気投票で『嫌いな車部門』の堂々の1位だったからね。理由は『あのカッコ悪さが許せない』だったよ。
「何がそんなに酷いんだ?」
顔面、側面、後部にすべて違う歴代スカイラインのデザインテイストを盛り込んで、でっち上げてるんだもん。
顔面は、鉄仮面のライトのラインと、R31のクーペのグリルのテイストを入れてるし、サイドウインドーのラインは、2ドアはR32、4ドアはジャパンだし、テールのデザインはケンメリをイメージしてるし、リアのタイヤハウス上には、ハコスカからジャパンにかけて3世代に渡ってあった『サーフィンライン』って言われる独特のラインが入ってるし……。
そもそも、サーフィンラインは、スカイラインの父が、R30系に移行する際に『いつまでも拘るべきでない』って言って廃止してるんだよ。R34になって、引っ張り出してきてどうするんだって?
あのね、バラバラな芸能人のカッコ良い、目や鼻や口を整形でそっくりにして貰った人が歩いてても、恐らく、カッコ良いどころか、アンバランスな顔になってると思うよ。
「でもさー、なんでそんなデザインになったんだろうね」
当時は、RVが流行っていて、日産も流行に乗り遅れまいと、必死だったから、無理に新型車種を増やしたりしたところに関係あるかもね?
ちなみに、この年と翌年だけで、プレサージュ、バサラ、ルネッサと、出てるからね。
この年にモデルチェンジしたサニーも酷いデザインだったし、ただ、両車とも成形のコストは安そうに見えるから、もしかしたら、台所事情的な何か……かもね。
「でもさ、翌年に出たシルビアのS15は、まともなカッコしてるじゃん!」
結衣、それは車の性格を理解してない人間の言う事だよ。
シルビアは、スポーツカーじゃなくてスペシャルティカーで、デザインとインテリアに拘りがあるの、まぁ、後半はユーザーがそこをはき違えて似非スポーツカーを求めたから、乖離が出て終焉したけどね。
だから、S15はスカイラインの開発に乗っかって得たボディの骨格という財産に、従来のメカニズムをほぼ踏襲したから、開発費を抑えられたから、デザインにお金がかけられたんだよ。
S15の開発者が『今回のシルビアのライトは、日産車で最もコストがかかってる拘った点だ』って自慢してたくらいだからね。
そして、8か月遅れでGT-Rが登場したんだよ。
ちなみに、この作品は「カクヨム」「小説家になろう」「ノベルアッププラス」様にて既に完結しております。
万一BAN等された場合は、そちらでお読み頂けますと幸いです。
尚、他では後継作品等も連載中です。
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遂にR34か。
なんのかんの言ってこれで10代目になるんだね。
R34の特徴は、ボディの骨格をしっかり作り込んで、基礎体力となるボディづくりをしっかりとやった事に尽きるね。
これは他車にも応用できるとても意味のある事で、実際にシルビアもこれに乗っかって開発を行ったことから、R34の大きな存在意義となったよね。
ただ、自信の表れというのは分かるんだけど、ティザーCMで『BMWか、メルセデスか、新しいスカイラインか』っていうコピーと共に、それらの車とR34を並べるってのはどうかと、当時物議を醸したね。
まぁ、アメリカなんかでは、こんな比較広告ってよくあるんだけどさ、日本の場合は、やはり奇異に映るし、その上で、価格帯の違う車同士を比較されてもね……と思っちゃうんだよ。
実際のR34は、やはりというか、R33の反動で再びボディが縮小化されてるね。全長は4ドア同士で比較して1.5センチ減だけど、2ドア同士だと6センチも縮んだんだよ。
ホイールベースは5.5センチ減だけど、R32までよりは長いので、まぁ、R32の小型化は異常だけど、R33までの大型化も異常という答えなのかな? でも、個人的に良いなっと思うのは、全高が上がっている事なんだよ。
どうしてもR33のセダンは、横から見るとダックスフントみたいで、ひょろ長く見えるのが欠点なんだよ、R34のセダンはそこまでアンバランスに見えないから、やはりその辺のバランスが取れているんだと思う。
ボディタイプは、4ドアセダンと2ドアクーペで、R32以降の王道だよ。
もうこの頃になると、色々なボディタイプに、消費者の好みも分散してきたから、メーカーとしてもそこに専用車種を投入するっていう考え方でやっていったんだよ。
現にこの頃、スカイラインワゴン持つ、RBエンジン搭載のスポーティワゴンの後継は、ステージアが務めていたからね。
TVCMは、もう、イメージ的なものとか、タレントとかは使わずに……というより、この頃の日産って、かなりヤバい頃だったから、あんまりタレント使ったCMとかってやってなかったみたいだからね。
とにかく、CMでは、アップテンポな曲に乗せて、4ドアが、コース内でドリフト走行を決めながら『ボディは力だ』『DRIVING BODY』というキャッチコピーで登場したんだ。
ちなみに、このCM曲も、コースでドリフトするって設定も、10数年後にスイフトスポーツがCMで丸パクリして、当時、R34の25GT-tに乗ってた兄貴がテレビを見て激怒してたのを覚えてるんだよ。
エンジンは2500ccのノンターボが中心だっていうのは先代と変わらず、大きなところでは、2000ccがツインカム化されて、全車リーンバーン(希薄燃焼)化、この頃、環境性能が問われ始めて、燃費性能に寄与する希薄燃焼(燃料に対し、空気を多くする混合比による燃焼)は、多くのメーカー、車種で取り組まれたんだけど、燃費性能の反面で、排ガス浄化に課題を残すため、あっという間に姿を消すことになるんだ。
そして、2500ccツインカムターボは、遂に自主規制値いっぱいの280馬力を発揮して、遂にこれでライバル車との馬力競争で肩を並べることが出来たんだって。
ラインナップは、先代同様、セダンは2000ccと2500ccツインカムターボ、GTS-4のみが5速MTと4速AT、2500ccツインカムの2WDはATのみ、クーペは全機種5速MTとATという組み合わせとなって、折角先代のマイナーチェンジで登場したセダンの2500ccノンターボのMT車はまた消えてしまったんだよ。
需要が少ないのかもしれないけど、恐らくリクエストに応えてのものだっただけに残念かな?
でもって、9ヶ月後に2500ツインカムに、ハイキャスやLSDと、ターボと同じ足周りを移植した25GT-Vっていう限定車が出た時に、やっぱり5速MTで出てきて、後期型では、またしても25GT-Vが常設グレードに昇格して5速MT仕様がラインナップされるんだよ、もう、意味が分からないよね。
そして、最強の性能とボディを手に入れたR34型なんだけど、実際の販売はボロボロだったんだよね。
R33がR32から販売台数を減らしたとはいえ、21万台売ったところを、R34は、たった6万5千台弱だったんだよね。
「でもさ、マイ、R34は販売期間が短かったのに対し、R33は長かったじゃん」
うん、よくR34派の人が言う事だけどさ、それを考慮しても少な過ぎだって分かるよね? GT-R含みだから、期間がイーブンじゃないけど、R33は4年9ヶ月売って、月平均3600台。それに対してR34は、3年ジャスト売って 月平均1800台。
データだけで計算しても、不人気だったR33の半分しか売れてないんだよ。
「じゃぁ、売れなかった理由って何だと思う?」
ズバリただ1つ、カッコ悪かったからだよ。
今は、旧車として美化する向きが多くなったけど、当時は酷い評価だったよ。『性能は言う事ないが、載ってるボディを見ると萎える』とか『ボディを取り替えられるなら買いだ』とかね。
昔、兄貴が読んでる漫画の中でチラッと見たのが、R34のGT-Rを指して『コイツのボディがFD3SのRX-7なら言うことなしなのにな』というセリフで、これが当時の評価なんだよ。
「そんなに酷い反応だったんだ」
登場した翌年の、とある自動車雑誌の人気投票で『嫌いな車部門』の堂々の1位だったからね。理由は『あのカッコ悪さが許せない』だったよ。
「何がそんなに酷いんだ?」
顔面、側面、後部にすべて違う歴代スカイラインのデザインテイストを盛り込んで、でっち上げてるんだもん。
顔面は、鉄仮面のライトのラインと、R31のクーペのグリルのテイストを入れてるし、サイドウインドーのラインは、2ドアはR32、4ドアはジャパンだし、テールのデザインはケンメリをイメージしてるし、リアのタイヤハウス上には、ハコスカからジャパンにかけて3世代に渡ってあった『サーフィンライン』って言われる独特のラインが入ってるし……。
そもそも、サーフィンラインは、スカイラインの父が、R30系に移行する際に『いつまでも拘るべきでない』って言って廃止してるんだよ。R34になって、引っ張り出してきてどうするんだって?
あのね、バラバラな芸能人のカッコ良い、目や鼻や口を整形でそっくりにして貰った人が歩いてても、恐らく、カッコ良いどころか、アンバランスな顔になってると思うよ。
「でもさー、なんでそんなデザインになったんだろうね」
当時は、RVが流行っていて、日産も流行に乗り遅れまいと、必死だったから、無理に新型車種を増やしたりしたところに関係あるかもね?
ちなみに、この年と翌年だけで、プレサージュ、バサラ、ルネッサと、出てるからね。
この年にモデルチェンジしたサニーも酷いデザインだったし、ただ、両車とも成形のコストは安そうに見えるから、もしかしたら、台所事情的な何か……かもね。
「でもさ、翌年に出たシルビアのS15は、まともなカッコしてるじゃん!」
結衣、それは車の性格を理解してない人間の言う事だよ。
シルビアは、スポーツカーじゃなくてスペシャルティカーで、デザインとインテリアに拘りがあるの、まぁ、後半はユーザーがそこをはき違えて似非スポーツカーを求めたから、乖離が出て終焉したけどね。
だから、S15はスカイラインの開発に乗っかって得たボディの骨格という財産に、従来のメカニズムをほぼ踏襲したから、開発費を抑えられたから、デザインにお金がかけられたんだよ。
S15の開発者が『今回のシルビアのライトは、日産車で最もコストがかかってる拘った点だ』って自慢してたくらいだからね。
そして、8か月遅れでGT-Rが登場したんだよ。
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