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夏は休み
終焉とこれから
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もう、GT-Rに関しては、言うまでもないでしょ。
今までの2世代での実績、及びそれで行ってきた数々のレース活動からのフィードバックを基に、車を作り込んでいったんだ。
それを支えるのが、標準車にも用いられた、強固な骨格だよね。この上にそれらの技術の粋を集めたR34GT-Rが、凄くない訳は無いのであって、この車のパフォーマンスは、文句なく最強のものとなったんだ。
特に大きいのは、全てが計算し尽くされたエアロパーツで、CMコピーの『その時、空気を味方につける』っていうフレーズが本当に意味を持つ車なんだよ。
当時、大抵の純正のエアロパーツ装着車ってのは、法規や、耐久性、クレーム等の問題から、ファッション的な意味合いの物が多かったんだけど、R32以降のGT-Rにはそういったものはなくて、キッチリ効いているんだよ。
しかし、特にこのR34の物は凄くて、床下を流れる空気までもしっかりとコントロールして、国産車で初めて、高速走行時に、空気が車体を浮かせずに地面へと押し付けるマイナスリフトというものを実現したんだよ。
やっぱり、R33から活動を開始したルマン24時間レースでのフィードバックも大きくて、やはり、R33は無駄ではなかったという事が証明されてるよね。
ただ、もうこの頃になると、日産の経営状況は本格的にヤバくなって、最後は、今の状態になっちゃうんだけどね。
R34以降のスカイラインの開発は行われてなかったってところでも、本格的なヤバさが推し量れるよね。
さて、展示車を見て回ろうよ。
この黒いのは、発売前に、GT-Rではお馴染み、ドイツのニュルブルクリンクのサーキットを走った実験車なんだって。
さっきのR33と言い、こういう車が目にできるのって貴重な体験だよね。
そして、こっちの青いのは、村山工場最終生産車なんだって、これも、貴重な個体だね。
2000年に村山工場での車両の生産が終了した後、ローレルやスカイラインなどのFR車は、セドリックなどを作っている栃木工場へと移るんだって、だから、R34も終盤の方は栃木工場製になるんだね。
R34の標準車の方は2001年5月に、GT-Rは2002年の8月に生産を終了するんだけど、標準車の生産終了後も、GT-Rには専用の足回りや、本革シート、シリカブレスっていうシャンパンゴールドっぽい色の設定のある、大人のスポーツといった趣のM-specが追加されたり、ファイナルバージョンとして、各ファインチューニングと特別装備を施したV-spec:Nur(ニュル)、M-spec:Nurを限定で出したんだよ。
特に、ニュルブルクリンクの名を冠したNurは、各300台限定のはずが、事前に知った人の反響が大きくて500台に、そして最後は各1,000台にしたんだけど、即日予約完売って状況で、GT-Rへの期待の大きさを表した形だよね。
ちなみに、日産はたまにサーキットの名前を付けた車を発売するんだよね。
'84年にS12シルビアの前期型に『ターボR-L FISCO』という、富士スピードウェイの愛称をつけたグレードを、当初は特別仕様として、後には常設グレードとして出したことがあるんだよね。
私は、個人的に言うとM-specみたいな、大人のスポーツってのが好きなんだよね。スポーツって言うと、すぐにストイックで豪華な装備は敵……みたいな考え持つ人いるけどさ、ハコスカの時だって、高性能なツインキャブのGT-Xには、当時珍しいパワーウインドーを装備してたんだしさ、スカイラインって車は、元来そういう暑苦しくない車だと思うんだよね。
ホラ、私も大人の女だしさって、痛っ! なにするのさ結衣。
「私じゃないよ、ツッコみたかったけどさ」
今、確かにつねられたんだよな、私につねり攻撃するのはアイツしかいない!
「うううーー」
この野郎! 柚月、喋らなきゃ何しても許されるって訳じゃないぞ! 待てっ! まったく博物館の床をゴキブリみたいに、カサカサ逃げ回りやがって……って、目の前に仁王立ちしてる優子に捕まった。
オイ、優子、ちゃんとこの羽虫の面倒見ておけって~。
「ゴメン、トイレ行ってる間に逃げられちゃったんだよ~」
柚月は、優子に羽交い絞めにされながらR31の方へと戻って行った。
これで主だった展示車は終わったね。よし、あとの2人を待ちつつ、もう1回、見たい車でも見回ろうよ。
どしたの結衣?
「マイは、V35以降のスカイラインをどう思う?」
スカイラインじゃん、これは事実だよ。
よく、『たられば』で、もし、V35でなくてR34の流れを汲むスカイラインが出てたら……みたいなことを言う人がいるけどさ、たとえ出たとしても1世代で終了でしょ、しかも『出さなきゃよかった』みたいな販売実績残して。
そしたらスカイラインはブランドごと終了じゃん。
それに、この新技術の投入っぷりは、スカイラインだからこそだと思うよ。現行モデルだって、400Rなんて出てくるのは、スカイラインのブランドを尊重してこその事だと思うけど。
「でも、今のスカイラインは、スカイラインらしくないし……」
その『スカイラインらしい』の世代間のズレこそが、スカイラインを凋落させたことに気付かない?
ちなみに言っておくと、R32みたいなのは左翼だから、どうあっても出てくる事はないよ。しかも、4ドアと両立させて、主力が4ドアなんだからさ。
そして、GT-Rにしても、実用グレードや4ドアの存在が、世界第一級品の性能を手に入れるための足枷になっていたから、『スカイラインGT-R』にはもうなる事はない。
元々、スカイラインの旧来のファンは、スカイラインを下取りに出してBMWを買う事が多かった、旧来のスカイラインの目指す方向はそちらだったし、今のスカイラインもそちらに向かってるので、旧来のファンからすると問題ない。
まぁ、BMWの代用品だったのに、価格帯が近づいてきてはいるけどね。
問題は、R32以降の似非スポーツカーとしてのスカイラインを求める層だね。
よく、待望論で言われているように、『5ナンバーで300万円以下』で作れるかどうか、しっかりマーケティング調査して、売れるだけのデータに裏打ちされた資料を持って日産にプレゼンに行ったらいいと思うよ。
今のスカイラインが430万からだから、廉価版と比べても、1台頭130万落ちで、5ナンバーにすると日本でしか売れないから、グローバル分を全部日本で被らないといけなくなる。
そうすると、私が今、頭の中でざっと計算しただけなんだけど、最低60万~70万台売らないといけなくない?
モデルサイクルを7年と見て、年間10万台売れないといけないね。月にして平均8,400台かぁ、ケンメリ、ジャパンくらいの時代だったらイケそうだけど、そんなにイケるかなぁ? 今って高額の車が売れる時代じゃないしぃ……。
今の登録車だと月平均でカローラ(教習車含む)くらい売れてないと無理みたいだよ。
クラウンで2,500~3,000台だからね、参考までに。
「……」
そんなもんだって、車って、1台開発するのに数十億円かかるから、そうそう失敗できない商品なんだよ。バブルの頃みたいに、国内で年間数百万台、車が売れる時代なら別なんだけどさ。
そんな中で、ブランドが残るだけでも凄い事なんだよ。
だって、スカイラインの、かつてのライバル車を見た時、トヨタと日産だけでもマークII、クレスタ、チェイサー、ローレル、セフィーロってあったのに、今やスカイライン以外は、ブランド消滅してるんだよ。
正直、この手の待望論ってさ、よく爺ちゃんたちの世代が言う『バブルの頃の活気ある街に戻って欲しい』っていうのと同じでさ、その頃には戻らないんだから。
私らの街は、バブル期は東京から若い人が押し寄せて、第2の原宿なんて呼ばれたけど、バブルが終わって気がつくと、お洒落な廃墟が目立つ街になったじゃん。
その頃を知らない私らの世代は、必ず『昔はここに修学旅行生が押し寄せて』とか、『ここで記念撮影するために3時間は並んだ』とか訊かされるけど、実感もなければ、戻る事もない事は分かるじゃん。
だから、妙な夢を見る事じゃなくて、これからを考えることが大事だよね。
時代とともに、ニーズも変遷するものだから、私は、スカイラインがSUV化しても驚きはしないよ。実際に、スカイラインクロスオーバーってのが登場したからね。
「ええっ!?」
結衣はさ、そんなに20世紀に残ってたいの?
その頃って、携帯も基本料金で10万取られたから、金持ち以外持ってなくて、ようやくコードレスホンが出始めた頃だよ。
当然ケータイで画像も撮れないから、いちいちカメラ借りてフィルム買うか、フィルム付きレンズを買って写真撮って、現像にお金取られて……って頃だよ。
お母さん言ってたけど、ウチらの街が流行った頃は、このフィルム付きレンズ駅前で売るだけでも、儲かってお店建てられたらしいよ。
「ううっ……」
だからさ、R32なんてのは、ノスタルジィを感じるツールとして、大事に持っていて、これからの行動をするべきだよね。
「これからの行動って?」
出る部品は、新品をメーカー経由で買う、点検や車検はディーラーに出す、『今の車はつまらない』なんて、時代についていけてない人の典型みたいな文言を言わずに、機会あれば新車を買うとかじゃない。
少なくとも、新車でもなければ、認定中古車でもない車に乗って、部品は出るのにもかかわらず『高いから』とか言って、中古部品で済ませて、車検や点検もディーラーに任せない人は、メーカーに1円もお金を落としてない時点で『お客様』じゃないからさ、意見言う筋合いないんだよ。
それって、コンビニで何も買わず、トイレだけ借りに入っただけなのに『ここのトイレットペーパーは肌触りが悪い』って、お客様の声に投書してるのと何も変わらないんだよ。
さぁ、こんな湿っぽい意見交換会は終わりにして、もう1回展示車見てみようよ。
──────────────────────────────────────
■あとがき■
★、♥評価、多数のブックマーク頂き、大変感謝です。
暑い中でも、モチベーションアップの源になってます。
次回は
遂にミュージアム編も終了し、夏休みの日常へと戻ります。
次話はゆる~っとした内容になります。
お楽しみに。
今までの2世代での実績、及びそれで行ってきた数々のレース活動からのフィードバックを基に、車を作り込んでいったんだ。
それを支えるのが、標準車にも用いられた、強固な骨格だよね。この上にそれらの技術の粋を集めたR34GT-Rが、凄くない訳は無いのであって、この車のパフォーマンスは、文句なく最強のものとなったんだ。
特に大きいのは、全てが計算し尽くされたエアロパーツで、CMコピーの『その時、空気を味方につける』っていうフレーズが本当に意味を持つ車なんだよ。
当時、大抵の純正のエアロパーツ装着車ってのは、法規や、耐久性、クレーム等の問題から、ファッション的な意味合いの物が多かったんだけど、R32以降のGT-Rにはそういったものはなくて、キッチリ効いているんだよ。
しかし、特にこのR34の物は凄くて、床下を流れる空気までもしっかりとコントロールして、国産車で初めて、高速走行時に、空気が車体を浮かせずに地面へと押し付けるマイナスリフトというものを実現したんだよ。
やっぱり、R33から活動を開始したルマン24時間レースでのフィードバックも大きくて、やはり、R33は無駄ではなかったという事が証明されてるよね。
ただ、もうこの頃になると、日産の経営状況は本格的にヤバくなって、最後は、今の状態になっちゃうんだけどね。
R34以降のスカイラインの開発は行われてなかったってところでも、本格的なヤバさが推し量れるよね。
さて、展示車を見て回ろうよ。
この黒いのは、発売前に、GT-Rではお馴染み、ドイツのニュルブルクリンクのサーキットを走った実験車なんだって。
さっきのR33と言い、こういう車が目にできるのって貴重な体験だよね。
そして、こっちの青いのは、村山工場最終生産車なんだって、これも、貴重な個体だね。
2000年に村山工場での車両の生産が終了した後、ローレルやスカイラインなどのFR車は、セドリックなどを作っている栃木工場へと移るんだって、だから、R34も終盤の方は栃木工場製になるんだね。
R34の標準車の方は2001年5月に、GT-Rは2002年の8月に生産を終了するんだけど、標準車の生産終了後も、GT-Rには専用の足回りや、本革シート、シリカブレスっていうシャンパンゴールドっぽい色の設定のある、大人のスポーツといった趣のM-specが追加されたり、ファイナルバージョンとして、各ファインチューニングと特別装備を施したV-spec:Nur(ニュル)、M-spec:Nurを限定で出したんだよ。
特に、ニュルブルクリンクの名を冠したNurは、各300台限定のはずが、事前に知った人の反響が大きくて500台に、そして最後は各1,000台にしたんだけど、即日予約完売って状況で、GT-Rへの期待の大きさを表した形だよね。
ちなみに、日産はたまにサーキットの名前を付けた車を発売するんだよね。
'84年にS12シルビアの前期型に『ターボR-L FISCO』という、富士スピードウェイの愛称をつけたグレードを、当初は特別仕様として、後には常設グレードとして出したことがあるんだよね。
私は、個人的に言うとM-specみたいな、大人のスポーツってのが好きなんだよね。スポーツって言うと、すぐにストイックで豪華な装備は敵……みたいな考え持つ人いるけどさ、ハコスカの時だって、高性能なツインキャブのGT-Xには、当時珍しいパワーウインドーを装備してたんだしさ、スカイラインって車は、元来そういう暑苦しくない車だと思うんだよね。
ホラ、私も大人の女だしさって、痛っ! なにするのさ結衣。
「私じゃないよ、ツッコみたかったけどさ」
今、確かにつねられたんだよな、私につねり攻撃するのはアイツしかいない!
「うううーー」
この野郎! 柚月、喋らなきゃ何しても許されるって訳じゃないぞ! 待てっ! まったく博物館の床をゴキブリみたいに、カサカサ逃げ回りやがって……って、目の前に仁王立ちしてる優子に捕まった。
オイ、優子、ちゃんとこの羽虫の面倒見ておけって~。
「ゴメン、トイレ行ってる間に逃げられちゃったんだよ~」
柚月は、優子に羽交い絞めにされながらR31の方へと戻って行った。
これで主だった展示車は終わったね。よし、あとの2人を待ちつつ、もう1回、見たい車でも見回ろうよ。
どしたの結衣?
「マイは、V35以降のスカイラインをどう思う?」
スカイラインじゃん、これは事実だよ。
よく、『たられば』で、もし、V35でなくてR34の流れを汲むスカイラインが出てたら……みたいなことを言う人がいるけどさ、たとえ出たとしても1世代で終了でしょ、しかも『出さなきゃよかった』みたいな販売実績残して。
そしたらスカイラインはブランドごと終了じゃん。
それに、この新技術の投入っぷりは、スカイラインだからこそだと思うよ。現行モデルだって、400Rなんて出てくるのは、スカイラインのブランドを尊重してこその事だと思うけど。
「でも、今のスカイラインは、スカイラインらしくないし……」
その『スカイラインらしい』の世代間のズレこそが、スカイラインを凋落させたことに気付かない?
ちなみに言っておくと、R32みたいなのは左翼だから、どうあっても出てくる事はないよ。しかも、4ドアと両立させて、主力が4ドアなんだからさ。
そして、GT-Rにしても、実用グレードや4ドアの存在が、世界第一級品の性能を手に入れるための足枷になっていたから、『スカイラインGT-R』にはもうなる事はない。
元々、スカイラインの旧来のファンは、スカイラインを下取りに出してBMWを買う事が多かった、旧来のスカイラインの目指す方向はそちらだったし、今のスカイラインもそちらに向かってるので、旧来のファンからすると問題ない。
まぁ、BMWの代用品だったのに、価格帯が近づいてきてはいるけどね。
問題は、R32以降の似非スポーツカーとしてのスカイラインを求める層だね。
よく、待望論で言われているように、『5ナンバーで300万円以下』で作れるかどうか、しっかりマーケティング調査して、売れるだけのデータに裏打ちされた資料を持って日産にプレゼンに行ったらいいと思うよ。
今のスカイラインが430万からだから、廉価版と比べても、1台頭130万落ちで、5ナンバーにすると日本でしか売れないから、グローバル分を全部日本で被らないといけなくなる。
そうすると、私が今、頭の中でざっと計算しただけなんだけど、最低60万~70万台売らないといけなくない?
モデルサイクルを7年と見て、年間10万台売れないといけないね。月にして平均8,400台かぁ、ケンメリ、ジャパンくらいの時代だったらイケそうだけど、そんなにイケるかなぁ? 今って高額の車が売れる時代じゃないしぃ……。
今の登録車だと月平均でカローラ(教習車含む)くらい売れてないと無理みたいだよ。
クラウンで2,500~3,000台だからね、参考までに。
「……」
そんなもんだって、車って、1台開発するのに数十億円かかるから、そうそう失敗できない商品なんだよ。バブルの頃みたいに、国内で年間数百万台、車が売れる時代なら別なんだけどさ。
そんな中で、ブランドが残るだけでも凄い事なんだよ。
だって、スカイラインの、かつてのライバル車を見た時、トヨタと日産だけでもマークII、クレスタ、チェイサー、ローレル、セフィーロってあったのに、今やスカイライン以外は、ブランド消滅してるんだよ。
正直、この手の待望論ってさ、よく爺ちゃんたちの世代が言う『バブルの頃の活気ある街に戻って欲しい』っていうのと同じでさ、その頃には戻らないんだから。
私らの街は、バブル期は東京から若い人が押し寄せて、第2の原宿なんて呼ばれたけど、バブルが終わって気がつくと、お洒落な廃墟が目立つ街になったじゃん。
その頃を知らない私らの世代は、必ず『昔はここに修学旅行生が押し寄せて』とか、『ここで記念撮影するために3時間は並んだ』とか訊かされるけど、実感もなければ、戻る事もない事は分かるじゃん。
だから、妙な夢を見る事じゃなくて、これからを考えることが大事だよね。
時代とともに、ニーズも変遷するものだから、私は、スカイラインがSUV化しても驚きはしないよ。実際に、スカイラインクロスオーバーってのが登場したからね。
「ええっ!?」
結衣はさ、そんなに20世紀に残ってたいの?
その頃って、携帯も基本料金で10万取られたから、金持ち以外持ってなくて、ようやくコードレスホンが出始めた頃だよ。
当然ケータイで画像も撮れないから、いちいちカメラ借りてフィルム買うか、フィルム付きレンズを買って写真撮って、現像にお金取られて……って頃だよ。
お母さん言ってたけど、ウチらの街が流行った頃は、このフィルム付きレンズ駅前で売るだけでも、儲かってお店建てられたらしいよ。
「ううっ……」
だからさ、R32なんてのは、ノスタルジィを感じるツールとして、大事に持っていて、これからの行動をするべきだよね。
「これからの行動って?」
出る部品は、新品をメーカー経由で買う、点検や車検はディーラーに出す、『今の車はつまらない』なんて、時代についていけてない人の典型みたいな文言を言わずに、機会あれば新車を買うとかじゃない。
少なくとも、新車でもなければ、認定中古車でもない車に乗って、部品は出るのにもかかわらず『高いから』とか言って、中古部品で済ませて、車検や点検もディーラーに任せない人は、メーカーに1円もお金を落としてない時点で『お客様』じゃないからさ、意見言う筋合いないんだよ。
それって、コンビニで何も買わず、トイレだけ借りに入っただけなのに『ここのトイレットペーパーは肌触りが悪い』って、お客様の声に投書してるのと何も変わらないんだよ。
さぁ、こんな湿っぽい意見交換会は終わりにして、もう1回展示車見てみようよ。
──────────────────────────────────────
■あとがき■
★、♥評価、多数のブックマーク頂き、大変感謝です。
暑い中でも、モチベーションアップの源になってます。
次回は
遂にミュージアム編も終了し、夏休みの日常へと戻ります。
次話はゆる~っとした内容になります。
お楽しみに。
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