247 / 296
冬は総括
師範とマックと最速記録
しおりを挟む
あれから5日が経って、ようやく干してたシートが完全乾燥したよ。
うん、触ってみた感じも、柔軟剤が効いててゴワゴワじゃないし、OKだね。
座面と背面が、予想通り乾燥に時間がかかったんだけど、こっちもOKだ。
懸念だった煙草臭さも、すっかり消えたし、気になるようだったら布の臭い消しで対応すれば良いかな。
じゃぁ、早速外側の布からつけていっちゃおう。
実は、この布って、本来は一部接着されてたのを剥がす時に剥いじゃってるから、厳密に言うとピッタリって訳にはいかないんだよね。
でも、この布自体のサイズが、ほぼジャストフィットな感じで作られてるから、きっとズレてはこないと思うんだよね。
「もしズレてきたら、縫っちゃうから大丈夫だよ」
燈梨ぃ、さすがだよぉ。
もう、思わず頬をスリスリしちゃうぞぉ~
「あはは、くすぐったいよぉ~」
くくくっ、いつも燈梨とのキャッキャウフフを邪魔するななみんは、後ろで柚月に羽交い絞めにされて、悔しそうな表情でこっちを見てるぞ。
ななみんめ、もっと悔しがれ~。
でもって、車のシートって、布地も厚くてクッションも硬いから、結構丈夫な針じゃないと曲がっちゃうからね。
「そうだね。気をつけるね」
うん、車と裁縫スキルって、関係ないように見えて実は色々なところで役に立つんだよ。
シートもそうだし、サンバイザーとかもそうなんだから。
「えっ!? サンバイザーって、ビニールじゃないんですか?」
ななみん、それは今の車の話ね。
昔は上級車種になると、サンバイザーも布張りになったんだよ。R32を見てみると分かるけど、シートの生地に似た感じの布張りになってるよ。
「あ、ホントだ」
でしょー。
だから、案外、必要になるスキルなんだよね。
ちなみに、家事全般、ほぼ何から何までダメな柚月だけど、唯一裁縫は得意だからね。
「何から何までダメとはなんだよぉ~」
何から何までダメじゃないか、料理は何させてもダメだし、洗濯させれば干せないし、掃除させれば、はたきかけ忘れた上に、家具の下とか掃除機かけないから、掃除が終わった途端に埃が噴出してくるし、トイレ掃除させればトイレ詰まらせるし、風呂掃除させれば、必要ないのに何故か空焚きしてお風呂壊すし、何一つまともにできてないじゃないか。
しかも、裁縫が得意な理由も、柚月はしょっちゅう道着を破ってて、おばさんが怒って柚月の道着を縫ってくれなくなっちゃったから、だからね。
「ううっ……」
「でも、柚月ちゃんは、その話を聞く限りは、数をこなせば出来るようになるんじゃない?」
燈梨は優しいなぁ。
でもね、柚月のいけないところは、一度できないと決めたら、脳内フィルターがかかっちゃって、同じ失敗を繰り返すところなんだよね。
だから、当人が嫌になって投げちゃうんだ。
ところで燈梨、柚月とななみんと一緒に料理する話はどうなったの?
燈梨にみっちり特訓して貰って、せめてもインスタントラーメンや、目玉焼きくらいはクリアして欲しいところなんだよねぇ……。
「なんか、柚月ちゃんが、道場の師範で忙しいから、延び延びになってるんだ」
マジ?
ちなみにアイツの家の道場は、もう弟子も取らなくなって、今やってるのは小中学生向けのレッスンと通信教育、ママさんエクササイズだけだったから、アイツが出る幕なんてないよ。
「そうなの?」
はは~ん、柚月め。
自分の醜態をさらすのが嫌で、ウソの口実を作って逃げようって魂胆だなぁ。
おーい、柚月。
「なんだよマイ~、私はダイヤル取り付けの指導で忙しいんだよぉ~」
あのさ、今からおばさんに
『柚月が師範で忙しいって、燈梨の料理教室断わってるから、燈梨が困ってるんですよね~。なんとかなりません? テヘペロッ』
って、LINEしようと思うんだけど、忙しいんじゃしょうがない。柚月の意見は聞かずに送信しようっと。
「やめろ~!」
なんでだよ、師範で忙しいんだろ? 師範って、マックとかでやってるの? 柚月最近よくマックにいるもんね。
「燈梨ちゃん。もう、師範の用事は済んだんだ。だから、いつでも大丈夫だよ!」
よしよし、これで一件落着だな。
これで作業に戻れるぞ。
表皮の布を被せた感じは、結構ピッタリで、縫って固定させる必要はなかったね。
でもって、こうやって改めて取り付けてみると、煙草の焦げ穴が目立ってきちゃうよね。
「これこそ縫っちゃえばいいんだよね」
そうだね、燈梨。
でも、ここは柚月の得意分野だよ。
柚月は布地の厚い道着の裁縫を得意としてたからね、こういう厚手の布はお手のものなんだよ。
さぁ、たまには部の役に立て、柚月。
「いちいち余計な一言が多いんだよ~、マイは~」
うるさい、柚月、さっさと縫え!
なんだったら、さっきのメッセージをおばさんに今すぐ送ってもいいんだぞぉ~。柚月今日家に帰ったら、夕飯の前におばさんに道場に呼び出されるだけだからさ。
あぁ~、久しぶりに見てみたいなぁ、柚月とおばさんのプロレス対決。今日はどんな技が炸裂するのかなぁ~。
「ゴメンなさい~、参りました~!」
まったく、最初から余計なこと言わずに、黙って縫ってればよかったんだよ。
よし、これで、外側はOKだね。
今度は、柚月がダイヤルを取り付けてくれたから、前倒しレバーを取り付けちゃおう。
先につけておくことによって、布の位置も固定できる狙いもあるんだよ。
取り付け自体は、布の穴の開いてる位置とレバーの操作用の穴の開いている位置を合わせて、まずはレバー下にあるカバーを取り付けて、布を固定した後、レバーの先端にノブを取り付ける。
ポイントは2つで、まずはカバーでしっかり布を挟み込んで抑え込む事と、ノブがキッチリついたか、引っ張ってみて確認する事だよ。
特にノブは、取り付けが甘くて落っことしてるうちに、中にある固定用の小さなピンを失くしちゃって……って事になると最悪だからね。
じゃぁ、力には定評のあるななみんに引っ張って貰おう……OKだね。
あとは座面と背面をサクッとつけちゃおう。
つけ方は外した時と逆の要領だよ。背面の上と、座面の下に爪があるから、それを本体の爪に引っ掛けてつけるんだ。
よし、これで完成だね。後はレールだけだね……って、燈梨持ってたの?
え? 解体屋さんで、おじさんがくれたんだって? なんで持ってたんだろ。
まぁいいや、じゃぁ、レールまでつけちゃおう。
シートをひっくり返して底面を見ると、前に4箇所、後ろに2箇所のネジ穴が開いてるでしょ?
この穴の位置に、レールの穴を合わせて留めていくんだよ。
「レールの穴の位置が、フレームに邪魔されてつきません」
普通に見てみるとそうだけど、スライドさせていくと、穴が現れる位置が存在するはずだよ。
だから、スライドレバーを取り付けて、都度スライドさせながら穴位置を探すんだ。
これを1人でやると、とても地獄なんだよ。
車種によっては、二度と取り付けしたくないと思うくらい、大変な作業なんだよ。
スライドレバーをレールの片側だけに取り付けて、スライドさせると高確率で、バコーンって感じでレバーが外れて、顔面とかを直撃するからね。
1人の場合は、両側いっぺんに……とかできないし、片側ずつチマチマやるんだけど、レールをスライドさせてる最中に指挟んだりして、滅法痛い目見るんだって。
でも、部の場合は、人海戦術が使えるんだから、両方で作業していった方が良いよ。
両側でピッタリ息を合わせてレールの位置決めとネジ留めをする担当、スライドレバーの操作で、レールを動かす担当、そしてレール本体を押さえる担当。これだけいればパーフェクトだね。
ほらほら、凄くスムーズに進んでるでしょ。うん、完璧だ。
凄いよ、このシートの難関の作業の1つであるレールの組み付けが5分で完了したよ。
これって、世界最速記録じゃね?
うん、触ってみた感じも、柔軟剤が効いててゴワゴワじゃないし、OKだね。
座面と背面が、予想通り乾燥に時間がかかったんだけど、こっちもOKだ。
懸念だった煙草臭さも、すっかり消えたし、気になるようだったら布の臭い消しで対応すれば良いかな。
じゃぁ、早速外側の布からつけていっちゃおう。
実は、この布って、本来は一部接着されてたのを剥がす時に剥いじゃってるから、厳密に言うとピッタリって訳にはいかないんだよね。
でも、この布自体のサイズが、ほぼジャストフィットな感じで作られてるから、きっとズレてはこないと思うんだよね。
「もしズレてきたら、縫っちゃうから大丈夫だよ」
燈梨ぃ、さすがだよぉ。
もう、思わず頬をスリスリしちゃうぞぉ~
「あはは、くすぐったいよぉ~」
くくくっ、いつも燈梨とのキャッキャウフフを邪魔するななみんは、後ろで柚月に羽交い絞めにされて、悔しそうな表情でこっちを見てるぞ。
ななみんめ、もっと悔しがれ~。
でもって、車のシートって、布地も厚くてクッションも硬いから、結構丈夫な針じゃないと曲がっちゃうからね。
「そうだね。気をつけるね」
うん、車と裁縫スキルって、関係ないように見えて実は色々なところで役に立つんだよ。
シートもそうだし、サンバイザーとかもそうなんだから。
「えっ!? サンバイザーって、ビニールじゃないんですか?」
ななみん、それは今の車の話ね。
昔は上級車種になると、サンバイザーも布張りになったんだよ。R32を見てみると分かるけど、シートの生地に似た感じの布張りになってるよ。
「あ、ホントだ」
でしょー。
だから、案外、必要になるスキルなんだよね。
ちなみに、家事全般、ほぼ何から何までダメな柚月だけど、唯一裁縫は得意だからね。
「何から何までダメとはなんだよぉ~」
何から何までダメじゃないか、料理は何させてもダメだし、洗濯させれば干せないし、掃除させれば、はたきかけ忘れた上に、家具の下とか掃除機かけないから、掃除が終わった途端に埃が噴出してくるし、トイレ掃除させればトイレ詰まらせるし、風呂掃除させれば、必要ないのに何故か空焚きしてお風呂壊すし、何一つまともにできてないじゃないか。
しかも、裁縫が得意な理由も、柚月はしょっちゅう道着を破ってて、おばさんが怒って柚月の道着を縫ってくれなくなっちゃったから、だからね。
「ううっ……」
「でも、柚月ちゃんは、その話を聞く限りは、数をこなせば出来るようになるんじゃない?」
燈梨は優しいなぁ。
でもね、柚月のいけないところは、一度できないと決めたら、脳内フィルターがかかっちゃって、同じ失敗を繰り返すところなんだよね。
だから、当人が嫌になって投げちゃうんだ。
ところで燈梨、柚月とななみんと一緒に料理する話はどうなったの?
燈梨にみっちり特訓して貰って、せめてもインスタントラーメンや、目玉焼きくらいはクリアして欲しいところなんだよねぇ……。
「なんか、柚月ちゃんが、道場の師範で忙しいから、延び延びになってるんだ」
マジ?
ちなみにアイツの家の道場は、もう弟子も取らなくなって、今やってるのは小中学生向けのレッスンと通信教育、ママさんエクササイズだけだったから、アイツが出る幕なんてないよ。
「そうなの?」
はは~ん、柚月め。
自分の醜態をさらすのが嫌で、ウソの口実を作って逃げようって魂胆だなぁ。
おーい、柚月。
「なんだよマイ~、私はダイヤル取り付けの指導で忙しいんだよぉ~」
あのさ、今からおばさんに
『柚月が師範で忙しいって、燈梨の料理教室断わってるから、燈梨が困ってるんですよね~。なんとかなりません? テヘペロッ』
って、LINEしようと思うんだけど、忙しいんじゃしょうがない。柚月の意見は聞かずに送信しようっと。
「やめろ~!」
なんでだよ、師範で忙しいんだろ? 師範って、マックとかでやってるの? 柚月最近よくマックにいるもんね。
「燈梨ちゃん。もう、師範の用事は済んだんだ。だから、いつでも大丈夫だよ!」
よしよし、これで一件落着だな。
これで作業に戻れるぞ。
表皮の布を被せた感じは、結構ピッタリで、縫って固定させる必要はなかったね。
でもって、こうやって改めて取り付けてみると、煙草の焦げ穴が目立ってきちゃうよね。
「これこそ縫っちゃえばいいんだよね」
そうだね、燈梨。
でも、ここは柚月の得意分野だよ。
柚月は布地の厚い道着の裁縫を得意としてたからね、こういう厚手の布はお手のものなんだよ。
さぁ、たまには部の役に立て、柚月。
「いちいち余計な一言が多いんだよ~、マイは~」
うるさい、柚月、さっさと縫え!
なんだったら、さっきのメッセージをおばさんに今すぐ送ってもいいんだぞぉ~。柚月今日家に帰ったら、夕飯の前におばさんに道場に呼び出されるだけだからさ。
あぁ~、久しぶりに見てみたいなぁ、柚月とおばさんのプロレス対決。今日はどんな技が炸裂するのかなぁ~。
「ゴメンなさい~、参りました~!」
まったく、最初から余計なこと言わずに、黙って縫ってればよかったんだよ。
よし、これで、外側はOKだね。
今度は、柚月がダイヤルを取り付けてくれたから、前倒しレバーを取り付けちゃおう。
先につけておくことによって、布の位置も固定できる狙いもあるんだよ。
取り付け自体は、布の穴の開いてる位置とレバーの操作用の穴の開いている位置を合わせて、まずはレバー下にあるカバーを取り付けて、布を固定した後、レバーの先端にノブを取り付ける。
ポイントは2つで、まずはカバーでしっかり布を挟み込んで抑え込む事と、ノブがキッチリついたか、引っ張ってみて確認する事だよ。
特にノブは、取り付けが甘くて落っことしてるうちに、中にある固定用の小さなピンを失くしちゃって……って事になると最悪だからね。
じゃぁ、力には定評のあるななみんに引っ張って貰おう……OKだね。
あとは座面と背面をサクッとつけちゃおう。
つけ方は外した時と逆の要領だよ。背面の上と、座面の下に爪があるから、それを本体の爪に引っ掛けてつけるんだ。
よし、これで完成だね。後はレールだけだね……って、燈梨持ってたの?
え? 解体屋さんで、おじさんがくれたんだって? なんで持ってたんだろ。
まぁいいや、じゃぁ、レールまでつけちゃおう。
シートをひっくり返して底面を見ると、前に4箇所、後ろに2箇所のネジ穴が開いてるでしょ?
この穴の位置に、レールの穴を合わせて留めていくんだよ。
「レールの穴の位置が、フレームに邪魔されてつきません」
普通に見てみるとそうだけど、スライドさせていくと、穴が現れる位置が存在するはずだよ。
だから、スライドレバーを取り付けて、都度スライドさせながら穴位置を探すんだ。
これを1人でやると、とても地獄なんだよ。
車種によっては、二度と取り付けしたくないと思うくらい、大変な作業なんだよ。
スライドレバーをレールの片側だけに取り付けて、スライドさせると高確率で、バコーンって感じでレバーが外れて、顔面とかを直撃するからね。
1人の場合は、両側いっぺんに……とかできないし、片側ずつチマチマやるんだけど、レールをスライドさせてる最中に指挟んだりして、滅法痛い目見るんだって。
でも、部の場合は、人海戦術が使えるんだから、両方で作業していった方が良いよ。
両側でピッタリ息を合わせてレールの位置決めとネジ留めをする担当、スライドレバーの操作で、レールを動かす担当、そしてレール本体を押さえる担当。これだけいればパーフェクトだね。
ほらほら、凄くスムーズに進んでるでしょ。うん、完璧だ。
凄いよ、このシートの難関の作業の1つであるレールの組み付けが5分で完了したよ。
これって、世界最速記録じゃね?
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)
MisakiNonagase
現代文学
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?
九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。
で、パンツを持っていくのを忘れる。
というのはよくある笑い話。
付き合う前から好感度が限界突破な幼馴染が、疎遠になっていた中学時代を取り戻す為に高校ではイチャイチャするだけの話
頼瑠 ユウ
青春
高校一年生の上条悠斗は、同級生にして幼馴染の一ノ瀬綾乃が別のクラスのイケメンに告白された事を知り、自身も彼女に想いを伝える為に告白をする。
綾乃とは家が隣同士で、彼女の家庭の事情もあり家族ぐるみで幼い頃から仲が良かった。
だが、悠斗は小学校卒業を前に友人達に綾乃との仲を揶揄われ、「もっと女の子らしい子が好きだ」と言ってしまい、それが切っ掛けで彼女とは疎遠になってしまっていた。
中学の三年間は拒絶されるのが怖くて、悠斗は綾乃から逃げ続けた。
とうとう高校生となり、綾乃は誰にでも分け隔てなく優しく、身体つきも女性らしくなり『学年一の美少女』と謳われる程となっている。
高嶺の花。
そんな彼女に悠斗は不釣り合いだと振られる事を覚悟していた。
だがその結果は思わぬ方向へ。実は彼女もずっと悠斗が好きで、両想いだった。
しかも、綾乃は悠斗の気を惹く為に、品行方正で才色兼備である事に努め、胸の大きさも複数のパッドで盛りに盛っていた事が発覚する。
それでも構わず、恋人となった二人は今まで出来なかった事を少しずつ取り戻していく。
他愛の無い会話や一緒にお弁当を食べたり、宿題をしたり、ゲームで遊び、デートをして互いが好きだという事を改めて自覚していく。
存分にイチャイチャし、時には異性と意識して葛藤する事もあった。
両家の家族にも交際を認められ、幸せな日々を過ごしていた。
拙いながらも愛を育んでいく中で、いつしか学校では綾乃の良からぬ噂が広まっていく。
そして綾乃に振られたイケメンは彼女の弱みを握り、自分と付き合う様に脅してきた。
それでも悠斗と綾乃は屈せずに、将来を誓う。
イケメンの企てに、友人達や家族の助けを得て立ち向かう。
付き合う前から好感度が限界突破な二人には、いかなる障害も些細な事だった。
【完結】イケメンが邪魔して本命に告白できません
竹柏凪紗
青春
高校の入学式、芸能コースに通うアイドルでイケメンの如月風磨が普通科で目立たない最上碧衣の教室にやってきた。女子たちがキャーキャー騒ぐなか、風磨は碧衣の肩を抱き寄せ「お前、今日から俺の女な」と宣言する。その真意とウソつきたちによって複雑になっていく2人の結末とは──
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる