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51.友愛と愛念〔2〕sideジルヴェール *

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僕は、フィーが落ち着くまで抱き締めていた。
暫くすると泣き止んだらしいフィーは、僕の腕の中でソワソワし出す。

……きっと、泣いてしまったことを恥ずかしがっているのだろう。
羞恥に滲むフィーもとても可愛いので、僕は敢えて抱き締めていた腕を緩めると、フィーの顔を覗き込んだ。

「……フィー、大丈夫?」
「…っ! だ、大丈夫、もう大丈夫……ありがとう、ジル……」

泣き顔を見られて恥ずかしいのだろう、覗き込んで目が合うと、フィーは涙で滲んだ瞳を揺らせながら更に顔を赤くしながら目を泳がせる。

……はぁ。可愛い……フィーリアス……

僕は、途中で止まっていた夜着をゆっくりとまた剥いでいく。

「……ジル、もう体調大丈夫なの?」
「うん。もう体調はほとんど元通りになったよ。ーーーだから、約束通り今日はフィーを抱き潰させてね」

にっこり笑ってそう言うと、フィーはちょっと慌てながらも顔を真っ赤にし、俯き加減で『お手柔らかに…』と呟いた。

ーーーフィーが可愛いすぎて堪らない……


フィーの夜着を全て脱がすと、僕も自身の夜着をサッと脱ぐ。

「今日はフィーは動いちゃダメだからね。この間僕に沢山してくれたから、今日は僕の番だよ……」

にっこり笑ってそう言いながらフィーに覆い被さると、フィーの頬を撫でながら軽く口付けをする。
そのままフィーの頭を片手で包み込み、おでこや頬に何度も口付けをすると、耳も軽く喰んだ。ビクっと震えるフィーの身体を感じ、僕はそのままねっとりと嬲るように耳に舌を這わす。

「…ひぃゃんっ! じ、じる……」

ぴちゃぴちゃと耳を嬲ると、最初は身体を硬くしていたフィーだったけど、徐々に気持ちよさそうに喘いできた。
フィーの顔を見たくなって耳から離れると、案の定フィーはもうとろとろに蕩けた瞳をしていた。

「…フィー可愛い……」

そのままフィーの頬に舌を這わせると、ゆっくりと唇まで舌を這わせていく。その小さくて柔らかい唇まで辿り着くと、下唇をゆっくりと舐める。フィーの唇がふるりと震えるのを感じると、次はその上唇にゆっくりを舌を這わせた。半開きになっているフィーの唇にそっと舌を割り入れて、その紅くて可愛い舌を探す。
フィーは僕の舌を待っていたのだろう。自分からその可愛い舌を差し出してきたので、僕はその紅い舌を軽く吸った。

「……っんんっ!」

フィーの身体がビクンと反応するのを見て、僕はやや激しくフィーの舌を貪るように自分の舌を絡めた。
くちゅくちゅと卑猥な音を立てながら、フィーの舌を味わい尽くす。
絡めた舌を離すと、フィーの柔らかな唇がぷっくりと更に紅く色付いているのが目に入り、その淫猥な姿に興奮する。

フィーの細い首筋に顔を埋め、そっと舌を這わせていく。フィーは感じるのかビクビクと小刻みに身体を反応させ、その反応が可愛くて仕方がない僕は益々追い詰めるように舌を這わせる。

「……っんっ……ぁっ……じ、る……」

フィーの瞳から欲を孕んだ熱を感じる。フィーが僕を求めているのが見てとれた。でも、今日はもっともっとフィーを可愛がりたい……

首筋に這わせていた舌を、鎖骨を辿るようにゆっくりと這わせていく。移動する度にぴくぴくと反応するフィーを感じながら、鎖骨の窪みをねっとりと嬲る。
フィーの肌は白いだけでなくて、吸い付くようなきめの細やかさと柔らかさで、ずっと舐めていたくなる。
僕はうっとりしながら、フィーのその柔らかな肢体を舐め回していく。
デコルテの部分から、徐々にその豊かな乳房へと舌を這わせていく。フィーの荒い呼吸で、乳房はずっとふるふると揺れていた。

「……フィーの身体すごく綺麗……」
「……っんんっ……!」

一度這わせていた舌を離し、僕の下に横たわっているフィーの乳房を柔らかく揉みながら見下ろす。
火照ったフィーの身体は朱く色付き、少し荒い呼吸を繰り返しながらもその蕩けた瞳は、僕を求めるように見上げている。
僕だけを見つめるフィーのその眼差しに、僕は独占欲を掻き立てられながらも、愛しくて堪らないフィーに僕の全てを明け渡したくなる。

「……フィー。愛してる……」
「…じる……すき……」

僕は一度、フィーと深い口付けを交わした後、乳房を揉みながら再びその柔らかな肢体を堪能することにした。
片手で乳房をやわやわと捏ね回しながらも、もう片方の乳房の下側からゆっくりを舌を這わせていく。ふるふると震える柔らかな乳房をゆっくりと嬲っていきながら、徐々にその中央へと舌を這わせていく。
白く柔らかい部分から、薄く色付いた部分へと向かってゆっくりと舐め回していき、乳輪の部分を特にねっとりと舐め回す。

「……ふぅんっ! ……ぁ……」

乳輪の部分は他よりも敏感になっているようで、フィーの喘ぎ声がもっと気持ちよさそうなものに変わった。
乳輪部分をしっかりと舐め回した後、ゆっくりとすでにピンと勃っているその先端部分を舌で舐めながら口に含む。

「……ぁあっ!!」

敏感なその部分を刺激され、フィーの身体はビクンと仰反る。
僕はそのままその先端を、軽く吸い付きながらも舌でころころと弄んだり、舌の先を使いながらつんつんと突いていく。

「……はぁんっ! ……っん…はぁ……じ、る……ぅ」

フィーは喘ぎながらも、欲しくて堪らないという感じで内股を少し擦り合わせるようにする。
でも今日はまだまだそこには手を伸ばさなかった。もっともっとフィーをトロトロにしてからじゃないと……

僕は身体を起こすと、白くて滑らかなフィー右脚を自分の肩に掛けた。
秘所が顕になり、フィーの顔が羞恥で赤く色付く。そんなフィーも堪らなく可愛い。
肩にかかる脹脛から太腿に向かって、そのほっそりした脚に舌を這わせていく。舌を這わすたびにピクピクを反応し、喘ぎ声をあげるフィーが愛しくて堪らない。

太腿の付け根に舌を這わすと、今まで以上にフィーの身体がビクンと反応する。

「……っふぅっ……じ、る……んんっ……」
「気持ちいい?」
「……ん。きも、ちぃ……」

フィーを見ると、快楽からとても艶やかな顔をしていた。フィーのこんな顔を見るとすぐにでも貫きたくなってくる自分を、今日は抑える。

そのまま左脚も同様に舌を這わすと、次に脇腹や裏ももを肌に触れるか触れないかの柔らかな動きで、ゆっくりを手を這わせていく。

「……っん……はぁ……じる……もぅ……」

フィーに覆い被さりながら横向きにすると、背中やお尻にもゆっくりと手を這わせていく。
フィーの荒い呼吸を感じながら、今度は背中に舌を這わせていく。

「…っぁんっ……じる……もぅ……ぁん…はぁ……ぁ…」

フィーの喘ぎ声を聞きながら、背中から柔らかなお尻にかけて舌をゆっくりと這わせていく。

「……じる……っんんっ!……おね、がい……っぁ…」

僕を切なそうに見上げるフィーの貌を見ると、ゾクゾクしてくる。


ーーーあぁ。フィーリアス……愛してる……


僕はようやくフィーの膝を割り開くと、そっとその秘所へと手を伸ばしていく。茂みに割り入り軽く触れてみると、秘所はすでにぐっしょりと濡れていた。
膣口に手を当てて溢れ出た愛液を指に絡めると、その上にある陰核の部分へと指を這わせていく。
強すぎる刺激を与えないように注意しながら、優しく左右に開きその敏感な部分を顕にする。そのまま柔らかく摘んで軽く振動させる。

「……ぁあんっ! ……っぅんっ!……そこ…だ、め……っっぁあっ……!」

陰核を刺激されたフィーはすぐに絶頂を迎えたようで、ビクビクと身体を何度か痙攣させた後、荒い呼吸を吐きながら身体を弛緩させた。
達した後のフィーは、ひどく煽情的で淫らだった。フィーの淫らな顔もすごく可愛い……

身体を弛緩させているフィーに覆い被さると、そのまままた豊かな乳房に舌を這わせていく。

「……っん……じる……おねがい……」

フィーが涙目で僕を見つめる。その貌が堪らなく愛しくて、僕はフィーの眦に軽く口付けをして、そこに溜まった涙を吸い取る。

フィーの上に跨るとその豊かな乳房を片手でゆっくりと捏ね回していく。たまに乳首を指で挟むと、こりこりと摘んだりする。
そして、そのままもう片方の手でフィーの手を持ち上げると、その指一本一本をゆっくりと咥え舐め上げていく。

「…っぁあっ!……じる……おね、が、い…っんっ……ぁんっ…」

フィーの可愛い身体は、乳首を弄ったり指を舐め上げたりする度に、ビクンビクンと反応する。
反対の乳房を弄び、反対の手を舐めあげた時には、フィーは喘ぎながら必死に強請るように腰を動かしていた。

「……じ、るっ!……おねが、い……もぅ…も……」
「フィー、どうして欲しいの?」
「……じる……おねがい……」

涙を流し、その瞳は快楽でトロトロに溶けて、白い肌を赤く染め上げながらおねだりするフィーが、可愛くて可愛くて堪らなかった。

「どうして欲しいのかちゃんと言って……」

あまりにもフィーが可愛くて、ついつい意地悪な事を言ってしまった。

「……おねがい……い、挿れて……」

そんな事を可愛い顔で言われて、僕ももう我慢できるはずがなかった。
僕はフィーの膝を大きく割り開くと、そのナカを一気に貫く。

「……っふぅぁんっ!!!」

奥まで一気に挿れた瞬間にフィーは達したようで、僕を咥え込んだまま膣内を何度も締め付けると、そのまま達した余韻から身体をぐったりと弛緩させた。

僕はそんなフィーを気遣いながらも、そのまま腰を打ちつけていく。
ゆらゆらと僕の動きに揺さぶられるフィーを可愛く思い、その唇へと口付けをする。

「……っんん……あ、ぁ、じ、るっ……も、おかしくなっちゃっ……」

ぽろぽろと涙を溢しながら善がるフィーを見て、僕は益々興奮し激しく奥を穿っていく。

「……あ、あ、あ…も……きちゃぅ…だめ……じる、だめっ……!」
「……はぁ…フィー可愛い…愛してる……」

フィーの奥を激しく突き上げながら、僕はフィーを抱きしめてその耳元で愛を囁く。

「……っぁあっ…も、だめっ……っぁあぁっ!!!」
「…っくぅ……!」

再度達したフィーの膣内が激しく僕を締め付けて、僕はその最奥を穿つと吐精し果てた。
フィーがその意識を手放そうとしているのを感じ、僕はまだ繋がったままフィーに深く口付けをし、舌を絡ませていく。
フィーは頑張って僕の舌に応えようとしているのだが、やがて意識を手放したのだろう、舌がその動きを止め身体はぐったりと反応しなくなった。

僕はまだ繋がったままのフィーを抱きしめながら、何度も至る所へ口付けをする。
フィーに口付けをしていると、まだ彼女のナカにいる僕の肉棒が再び硬さを取り戻すのがわかる。
そのまま、再びフィーの身体を貪るように腰を打ち据えていく。

「……っぁ……ぁ…」

フィーは意識を手放したのにも関わらず、僕の動きに可愛く反応する。
それがまた堪らなく愛しくて、僕はフィーの身体を貪ることを止めることが出来ない。

フィーのナカを時にゆっくり、たまに激しく穿っていると、フィーの意識が覚醒した。

「……ん……ぁ……じ…る……」
「……はぁ…フィー、気が付いた…?」
「……ん……ごめ…いし、き…なぃ……」

フィーを貪ぼっていた僕に、とろんとした瞳のままそんな可愛い事を言うフィーが、愛しくて愛しくて堪らなくなる。
今日は本当に抱き潰されてもいいというフィーの覚悟と愛を感じ、僕は益々フィーに落ちていく。

そのまま激しく、フィーのもっと奥へ届くように腰を打ち付けると、フィーはそのまままた達した。
僕も、もう一度フィーのナカへと精を放った。


フィーを愛している。

けど、もっともっと愛しく想う気持ちになるなんて……

愛しいと想う気持ちに、更にもっと奥があるなんて…


永遠の愛があるなら。


ーーーそれはフィーリアス、君だと思う。
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