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第005話 我の名
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しかし、隣の犬はやはり犬だ。数日たったら怖さも忘れてしまったらしい。
おやつをやろうとしたら、すぐに駆け寄ってきた。食い物には勝てないらしい。
犬 「魔王さーん。この間みたいのは、嫌ですよ。飼い主のママさんに嫌われて大変だったんですからー。」
といいながら、おやつをバクバク食べている。
我 「すまなかった。少し力不足かもしれないのだ。我が成長しきれていないからな。」
犬 「魔王さん。頼みますよー。おいらで実験とか勘弁っす!うめーな!」
我 「まーその内、我の能力も開花する時期がくるに違いない。そのときはちゃんと眷属にしてやるから、安心しろ!」
犬 「魔王さん!おいら、そういうの間に合ってるんで!」
犬は魔法はうんざりだという顔をしている。
我 「我はもうすぐ幼稚園といる所に通うようだが、おぬしはどんなところか知っておるか?」
犬 「幼稚園っすねー!知ってますよ。小さい子供がいっぱいいるところっす。すごく楽しそうに走り回ったり、歌ったり、工作したりしてますよー。この前散歩中にあまりにもたのしそうだから、中に入ろうとしたら、ママさんに頭たたかれて、だめよ!と言われてしまったんです・・・あの中に犬は入れないみたいっす。羨ましいなー。あそこで遊べるなんて。」
我 「そうか!そんなに楽しそうなところなのか!たのしみだ!中の子供で魔法の実験でもするか。」
犬 「魔王さん!だめですよ!人間は特に子供は弱いんです!魔王さんの魔力なんて当てたら死んじまいますよ!恐ろしい!おいらだって、この間大変だったんですよー!」
我 「そうなのか?つまらん!マナの実験には持って来いだと思ったというのに・・・」
母 「眞雄ー!まおー!どこにいるの?ご飯よー!あー隣のわんちゃんと遊んでたのねー。でもご飯だからバイバイしようねー!」
我の母が我を呼んでいる。最近知ったのだが、我の名は眞雄(まお)という名前らしい。この間まで僕ちゃんと呼ばれていたが、我に意思を感じるようになったらしく名前で呼ぶようになったらしい。ついでに我の母の名は眞子(まこ)で父の名は正雄(まさお)というならしい。たぶん母の眞と父の雄を足した名のようだ。眞雄と漢字で書くと、まことのおとこ!という意味になるので男らしいが、音がまお、なので少し男らしさに欠けるような・・・まあ、しかし魔王と音が似てるからいいか。
我は母の下に駆け寄って行った。
我 「それではな!また」
犬 「また、おやつ頼みますー!」
母 「ワンちゃん触ったら、ばっちいから、おてて洗いましょうねー。それからご飯たべましょうね。」
我は母にしたがい、洗面所で手を洗う。しかし、まだ身長が足りないので母に抱っこされながら洗うのだ。少々屈辱的だ・・・人間になってからというもの常に屈辱的だ。
犬と話している時が一番、我らしいと言えるだろう。
食事にしてもそうだ!血の滴るステーキなどを豪快に食べたくても、まだあごの力が足りないのでぐにゃぐにゃした食い物ばかりだ!腹立たしい!
しかも、我の父と母はステーキを目の前で食べていることすらある!なぜ我だけが!と思わずにはいられない。人間は本当に面倒くさい生き物じゃ!!!!
母 「ごはんが終わったら。お口きれい、きれいしましょうね!」
またこれだ!人間は何回色々なところを洗ったら気が済むのだ!面倒くさい!我は魔王ぞ!母なれど命令は厳禁じゃ!と思っていると。
母に抱えられ、洗面所でゴシゴシと歯ブラシで洗われている・・・我に自由なし・・・早く大人になりたいもんじゃー!!!
次の日も同じような日常が送られていく、救いは犬との会話だけだ・・・
おやつをやろうとしたら、すぐに駆け寄ってきた。食い物には勝てないらしい。
犬 「魔王さーん。この間みたいのは、嫌ですよ。飼い主のママさんに嫌われて大変だったんですからー。」
といいながら、おやつをバクバク食べている。
我 「すまなかった。少し力不足かもしれないのだ。我が成長しきれていないからな。」
犬 「魔王さん。頼みますよー。おいらで実験とか勘弁っす!うめーな!」
我 「まーその内、我の能力も開花する時期がくるに違いない。そのときはちゃんと眷属にしてやるから、安心しろ!」
犬 「魔王さん!おいら、そういうの間に合ってるんで!」
犬は魔法はうんざりだという顔をしている。
我 「我はもうすぐ幼稚園といる所に通うようだが、おぬしはどんなところか知っておるか?」
犬 「幼稚園っすねー!知ってますよ。小さい子供がいっぱいいるところっす。すごく楽しそうに走り回ったり、歌ったり、工作したりしてますよー。この前散歩中にあまりにもたのしそうだから、中に入ろうとしたら、ママさんに頭たたかれて、だめよ!と言われてしまったんです・・・あの中に犬は入れないみたいっす。羨ましいなー。あそこで遊べるなんて。」
我 「そうか!そんなに楽しそうなところなのか!たのしみだ!中の子供で魔法の実験でもするか。」
犬 「魔王さん!だめですよ!人間は特に子供は弱いんです!魔王さんの魔力なんて当てたら死んじまいますよ!恐ろしい!おいらだって、この間大変だったんですよー!」
我 「そうなのか?つまらん!マナの実験には持って来いだと思ったというのに・・・」
母 「眞雄ー!まおー!どこにいるの?ご飯よー!あー隣のわんちゃんと遊んでたのねー。でもご飯だからバイバイしようねー!」
我の母が我を呼んでいる。最近知ったのだが、我の名は眞雄(まお)という名前らしい。この間まで僕ちゃんと呼ばれていたが、我に意思を感じるようになったらしく名前で呼ぶようになったらしい。ついでに我の母の名は眞子(まこ)で父の名は正雄(まさお)というならしい。たぶん母の眞と父の雄を足した名のようだ。眞雄と漢字で書くと、まことのおとこ!という意味になるので男らしいが、音がまお、なので少し男らしさに欠けるような・・・まあ、しかし魔王と音が似てるからいいか。
我は母の下に駆け寄って行った。
我 「それではな!また」
犬 「また、おやつ頼みますー!」
母 「ワンちゃん触ったら、ばっちいから、おてて洗いましょうねー。それからご飯たべましょうね。」
我は母にしたがい、洗面所で手を洗う。しかし、まだ身長が足りないので母に抱っこされながら洗うのだ。少々屈辱的だ・・・人間になってからというもの常に屈辱的だ。
犬と話している時が一番、我らしいと言えるだろう。
食事にしてもそうだ!血の滴るステーキなどを豪快に食べたくても、まだあごの力が足りないのでぐにゃぐにゃした食い物ばかりだ!腹立たしい!
しかも、我の父と母はステーキを目の前で食べていることすらある!なぜ我だけが!と思わずにはいられない。人間は本当に面倒くさい生き物じゃ!!!!
母 「ごはんが終わったら。お口きれい、きれいしましょうね!」
またこれだ!人間は何回色々なところを洗ったら気が済むのだ!面倒くさい!我は魔王ぞ!母なれど命令は厳禁じゃ!と思っていると。
母に抱えられ、洗面所でゴシゴシと歯ブラシで洗われている・・・我に自由なし・・・早く大人になりたいもんじゃー!!!
次の日も同じような日常が送られていく、救いは犬との会話だけだ・・・
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