フェイサーガ

むねじゅ

文字の大きさ
5 / 10

第05話 巫女

しおりを挟む
村長
 「また、この時期がきてしまったか。。。」
 ジル(村長の娘)
「今年は、私もクジ引かないと。。。」
 村長
 「・・・」

 村人男A
 「奴らの声が…」
 村人女B
 「ほんとやだ…もうやだ…」
 村人男C
 「はやく巫女決めねぇと…」
 村人女D
 「アンタ!ほんとう他人事よねっ!自分は男だからって」
 村人男E
 「でも…決めねぇと村が…」
 村人女D
 「っ…」

1年前のあの事件の後、
 村長がロッキの経済的面倒を見る事になった、ロッキは自分の家にこもった。
ロッキは行方不明の母と妹を失った悲しみで無気力だった。
 村長の娘ジルは、ロッキの家に毎日通い辛抱強く励ました。
その甲斐あってロッキは少しずつ気力を取り戻した。
この1年でロッキは様子が変わった。目付きも鋭くなり体格も少し大きくなった。
 肉体労働を進んでやる様になり、密かに毎日、我流で剣術も行った。
 村の子供の中では一番力持ちと噂される様になった。
 全ては妹フェイの仇を討つ為に…

ロッキ
「必ず…いつか…殺す…」

ドンッドンッ
 ジル
「ロッキ起きてる?」
ロッキ
「あぁ起きてるよっ」
ロッキがドアを開ける。
ジル
「奴らが叫んでるね…」
ロッキ
「あぁ…」
ジル
「私、怖いな…」
ロッキ
「こんな事、馬鹿げてるんだっ!」
ジル
「…」

そして…その夜、巫女を決める抽選が行われた。

 村人女
 「よかった…私じゃない…」
 村長
 「次…ジル…引きなさい…」
ジル
「はい…」
 引いた紙には、巫女の文字が書かれていた。
ジル
「私が巫女です…」
 村長
 「…そうか…あぁ…」
ジル
「お父様、今までありがとう…ロッキの事お願いします…」
ジルは目に涙を浮かべていた。
 村長
 「すまん…ジル…ゆるしておくれ…」
 村長はその場から立ち去った。

・・・
巫女を納める場所の近くの木にジルを縛りつけ村人は去った。

ジル
「あぁ…私、死ぬのね…」
 「こんな事ならロッキに好きって伝えておけばよかった…」
 「死にたくない…死にたくないよぉ…」
ジルの目から涙がこぼれる。

ロッキ
「ジル!!」
突如ジルの目の前にロッキが現れた。

ジル「えっロッキ!?」
ロッキ「とにかく逃げるぞ!」
ロッキは縛ってある紐を切る。
ジル「にっ逃げるってどこへ?」
ロッキ「今の俺じゃあいつらを倒せるか分からないんだ!だから…」
ロッキ「そんな事いいから早く!奴らが来るぞ!」

 「ヴオォォォォォォォォォォォォォーーーーーーーーーーー」

ジル
「ひっ!」
ロッキ
「クソッ!」
ロッキとジルの前に数人の奴らが現れた。
ジル
「ひっ…」
 奴らの醜い姿を見たジルは腰を抜かしてしまった。
ロッキ
「ばっ化け物め。。。」
 奴らA
 「おとこいらない。。。おんなよこせ。。。。」
 奴らB
 「おとこころす。。。おんなよこせ。。。」
 奴らD
 「おんな。。。おんな。。。。」

ロッキ
「ちくしょおおおおおおおおおおおお!!!」

ロッキは奴らの一人に突っ込んだ。
しかし、奴らは腕を横に払うだけでロッキはすっ飛ばされた。
ジル
「いやぁーーーーー!!ロッキ!!」
ロッキ
「ぢぐしょおおおおおおおお」
ロッキの腕は折れ普通では違う方向を向いている。
ボロボロになりながらも再度奴らに突っ込んだ。
 奴らが今度は拳を振り上げる。
ジル
「誰か助けてーーーーー!」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

処理中です...