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008 金田先輩(2)
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次の日も木藤は、ただ僕を睨んで見ているだけで絡んでこなかった。
何事もなく、放課後、升部で稽古をする。
思いっきり投げようとしたボールを3、4回に一度は止めれる様になった。
「月山君!そのうち完全に出来るようになるよ!」
とボールを投げている水上君が、褒めてくれた。
「いだっ!」
ある程度、速度は落としてくれているんだと思うけど失敗すると、
ゴムボールとはいえ当たると痛い。
「あっごめんね、もうちょい弱く投げよっか?」
「痛くなかったら意味ないでしょ!馬鹿熊!」
「なんかさぁ、こんな感じじゃ心配だなぁ~月っちにほかのも教える?」
金田部長が、皆に言った。
土田君少し悩んだ後、口を開く。
「当身を教えてはどうでしょう?」
「当身かぁすぐ出来るようになるかなぁ~うーん」
「当身ってなんですが?」僕は質問した。
土田君が説明する。
「普通当身は注意を逸らす為に相手の顔に手を突き出すものなんだけど…」
「手を出すだけでいいんですか?」
「うーん、チート部の当身はちょっと違くて…なんというかそれだけで攻撃になる。」
「攻撃?」
「まぁ、月っち、ちょっと見ててよ。」
「熊ちゃんおいで~」
金田部長はそう言うと水上君に手を招いている。
「俺!?えぇぇぇ!!!!」
水上君は物凄い嫌な顔をした。
土田君は「ほっ」とした顔をしていた。
先ほど悩んだ顔をしていたのは、
提案した人が相手役にされると思ったからであろう。
水上君の嫌な顔からかなり痛い技だと思われる。
「金田さん・・・お手柔らかに願い」
「柔らかくってえ?本気でやれって事?」
「いやいやいや痛くないように・・・」
「痛くなかったらやる意味ないよねー?いいから水っち手出して!」
言われたまま手を重ねて前に出す。
水上君は上を見つめて一言言った。
「月山君!さようなら!」
「さようならって?なんで?」
僕がそう言うと土田君が口を押えて笑いを堪えていた。
「速く、当てたらすばやく、引き抜くのがコツ!」
そう言うと、
金田先輩は手の先を水上君の手の平に当たった瞬間、素早く手を引いた。
「ぐあっ!!!」
水上君は、絶句して、その場で膝を付きうなだれている。
なんだろう?スタンガンで撃たれた人みたいな動きだった。
マットに顔を付けたまま水上君が、
「・・・あのう・・・もう帰っていいっすかね…?」
「だめーにひひ!」
「月っちも、一回食らっておこう!味わうと分かるものもあるから!」
そういうと、金田部長は、僕の左肩に。
「ぐはっ!!!」
何が起こったか分からなかった。肩に当たったのにお腹を殴られた感触があった。
そして全身の筋肉が硬直する感じ・・・
そのまま僕は、うなだれてマットに崩れた。
僕は、マットに顔を埋めたまま質問する。
「これって昨日の奴らに使った技ですか・・・?」
金田先輩は目を細くしてニヤっと笑った。
その後、
色々とやり方を教えてもらったけど、
上手くできず、半分目が死んでいる水上君だったが、部活の終わりまで相手役をしてくれた。
「まだ当身は早かったかもですね…」土田君が言う。
そんな感じで今日の部活が終わった。
やはり先輩二人は、理由をつけ逃げるようにどっかに行ってしまった。
金田部長が声をかけてきた。
「月っち!今日も一緒にかえろー!面白い事起こるから!」
「おもしろい?ってなんですか?」
「まぁお楽しみって事で!ふふっ」
楽しそうな部長に、嫌な予感しかなかった。
何事もなく、放課後、升部で稽古をする。
思いっきり投げようとしたボールを3、4回に一度は止めれる様になった。
「月山君!そのうち完全に出来るようになるよ!」
とボールを投げている水上君が、褒めてくれた。
「いだっ!」
ある程度、速度は落としてくれているんだと思うけど失敗すると、
ゴムボールとはいえ当たると痛い。
「あっごめんね、もうちょい弱く投げよっか?」
「痛くなかったら意味ないでしょ!馬鹿熊!」
「なんかさぁ、こんな感じじゃ心配だなぁ~月っちにほかのも教える?」
金田部長が、皆に言った。
土田君少し悩んだ後、口を開く。
「当身を教えてはどうでしょう?」
「当身かぁすぐ出来るようになるかなぁ~うーん」
「当身ってなんですが?」僕は質問した。
土田君が説明する。
「普通当身は注意を逸らす為に相手の顔に手を突き出すものなんだけど…」
「手を出すだけでいいんですか?」
「うーん、チート部の当身はちょっと違くて…なんというかそれだけで攻撃になる。」
「攻撃?」
「まぁ、月っち、ちょっと見ててよ。」
「熊ちゃんおいで~」
金田部長はそう言うと水上君に手を招いている。
「俺!?えぇぇぇ!!!!」
水上君は物凄い嫌な顔をした。
土田君は「ほっ」とした顔をしていた。
先ほど悩んだ顔をしていたのは、
提案した人が相手役にされると思ったからであろう。
水上君の嫌な顔からかなり痛い技だと思われる。
「金田さん・・・お手柔らかに願い」
「柔らかくってえ?本気でやれって事?」
「いやいやいや痛くないように・・・」
「痛くなかったらやる意味ないよねー?いいから水っち手出して!」
言われたまま手を重ねて前に出す。
水上君は上を見つめて一言言った。
「月山君!さようなら!」
「さようならって?なんで?」
僕がそう言うと土田君が口を押えて笑いを堪えていた。
「速く、当てたらすばやく、引き抜くのがコツ!」
そう言うと、
金田先輩は手の先を水上君の手の平に当たった瞬間、素早く手を引いた。
「ぐあっ!!!」
水上君は、絶句して、その場で膝を付きうなだれている。
なんだろう?スタンガンで撃たれた人みたいな動きだった。
マットに顔を付けたまま水上君が、
「・・・あのう・・・もう帰っていいっすかね…?」
「だめーにひひ!」
「月っちも、一回食らっておこう!味わうと分かるものもあるから!」
そういうと、金田部長は、僕の左肩に。
「ぐはっ!!!」
何が起こったか分からなかった。肩に当たったのにお腹を殴られた感触があった。
そして全身の筋肉が硬直する感じ・・・
そのまま僕は、うなだれてマットに崩れた。
僕は、マットに顔を埋めたまま質問する。
「これって昨日の奴らに使った技ですか・・・?」
金田先輩は目を細くしてニヤっと笑った。
その後、
色々とやり方を教えてもらったけど、
上手くできず、半分目が死んでいる水上君だったが、部活の終わりまで相手役をしてくれた。
「まだ当身は早かったかもですね…」土田君が言う。
そんな感じで今日の部活が終わった。
やはり先輩二人は、理由をつけ逃げるようにどっかに行ってしまった。
金田部長が声をかけてきた。
「月っち!今日も一緒にかえろー!面白い事起こるから!」
「おもしろい?ってなんですか?」
「まぁお楽しみって事で!ふふっ」
楽しそうな部長に、嫌な予感しかなかった。
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