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第24話 王都クリスタシアと石
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セシルはどんどん歩いていく。あーどんだけ歩けば着くのかな?と思っていると
急に開けた砂漠のような場所に辿り着いた、その砂漠のような場所の先に頑丈なようで瀟洒な門が見えた。
セシル 「石!見てみろ!あの遠くに見えるのが町だぞ!あと少しで到着だ!」
俺はやっと着くのだと安堵した。
しかし、なんで先ほどまでは森の様な草原のような所を歩いてきたのに、急に境目があるかのように砂漠となっているのだろう?
セシル 「やっぱ砂漠だと歩きづらいなー。靴の中に砂が入ってきちまう。」
セシルは少し歩きづらそうにしている。
セシル 「ここはさー。元は草原で木とか草とかだったらしいよ。でも敵の襲撃が見えないから、その草木を全部焼き払って王都から敵を監視できように王様が魔法を使ってやったんだって、スゲーことするよな。おーこわ!」
俺はその話を聞いて、ここの王族はけっこう荒い戦争とか得意で町の人とかも王のいいなりだったりするのかな?とか想像した。
町に行くのにセシルは慣れているみたいだから、なんとも思わないみたいだけど俺はなんだか緊張してきた。
スピネル爺さんもセシルの話から勝手に親近感を持ったりしていたけど、すごく怖い人だったらどうしよう?と変な不安に駆られた。
セシル 「あと少し、もう目の前だ!」
物凄い門の前には検問のようなところがあり、そこに数名の護衛兵が厳しい顔で待ち構える。
護衛兵 「ここから先は王都クリスタシアだ。身分証と通行証を提示しろ!」
セシルは荷物の中から札のようなものと、色々と書かれた紙を見せている。
護衛兵 「今回貴様は何をしにきたのだ。」
セシル 「宝石商に会い、石の買取と買い掛け金の支払いに来ました。」
護衛兵 「どこの宝石商だ?」
セシル 「スピネル宝石店です。」
護衛兵 「まさか!あのスピネル様の宝石店か?お前のような奴があの宝石店に入れるはずない!」
護衛兵はセシルを睨んでいる。
セシルはため息をつきながら、荷物からもう一枚の札のようなものを護衛兵の顔の前に突き出した。
セシル 「スピネル宝石店の会員札だよ!これで信じてもらえた?」
セシルは少しイライラしながら札を掲げる。
護衛兵はごにょごにょぶーぶー言っていたが、会員札を見せられたらしょうがないといった風に
護衛兵 「身元はわかったので、入ってもよいぞ!スピネル様に粗相のないように!」
護衛兵はセシルに説教をたれながら嫌々検問所を通した。
セシルは護衛兵の後姿にべーと舌を出してイライラを解消しているようだ。
セシル 「ここの検問所だけは、いけすかねー。まー変な奴を通したくないのはわかるんだけど、えらそーなんだよねー。」
セシルうんざりした顔をした。
セシル
「王都だからちょっとお高いんだよな。でもスピネル爺さんは偉そうじゃないし、あたいには優しいよ。ああいう下っ端の奴ほど偉そうなんだよ!本当に偉い人は偉そうにしないっつーの!バカ護衛!!!」
今のは俺も護衛兵の態度に気分が悪かった、軍隊に入っているから偉いわけじゃないもんな!と思った。
そんな気分が一転する。中の町がものすごくきれいなのだ!!!
建物全てが白と淡いブルーで統一されていてなんとも絵本で見る西洋のお城のような建物が沢山あった。
うわー村とは全然違い気品というか、空気の匂いまで違った。
マリーの村もとてもよい雰囲気で優しい匂いがしたが、王都はなんというか、香水のようなこれが都会というものか?という感じで、俺の世界の都会はけっこう臭かったけど、ここはいい匂いした。
セシル 「はー!あたいも久しぶりなんだー!爺さん元気かなー?」
セシルは懐かしそうに辺りを見回している。
セシル 「あっ。ここは人も周りにいっぱいいるんだった。おまえとでかい声で話してると変な人に思われるな。こっそり話そう(笑)」
俺は同意の意味を込めて光った。
セシルが慌てる。
セシル 「だめだろ!光ったりしちゃ。あんまり目立つと狙われるんだ。おまえ珍しいから」
俺は暫く光るのを控えようと思った。
あー都会は人も多いからスリとかいるかもしれないもんなとセシルの話ぶりから想像した。
急に開けた砂漠のような場所に辿り着いた、その砂漠のような場所の先に頑丈なようで瀟洒な門が見えた。
セシル 「石!見てみろ!あの遠くに見えるのが町だぞ!あと少しで到着だ!」
俺はやっと着くのだと安堵した。
しかし、なんで先ほどまでは森の様な草原のような所を歩いてきたのに、急に境目があるかのように砂漠となっているのだろう?
セシル 「やっぱ砂漠だと歩きづらいなー。靴の中に砂が入ってきちまう。」
セシルは少し歩きづらそうにしている。
セシル 「ここはさー。元は草原で木とか草とかだったらしいよ。でも敵の襲撃が見えないから、その草木を全部焼き払って王都から敵を監視できように王様が魔法を使ってやったんだって、スゲーことするよな。おーこわ!」
俺はその話を聞いて、ここの王族はけっこう荒い戦争とか得意で町の人とかも王のいいなりだったりするのかな?とか想像した。
町に行くのにセシルは慣れているみたいだから、なんとも思わないみたいだけど俺はなんだか緊張してきた。
スピネル爺さんもセシルの話から勝手に親近感を持ったりしていたけど、すごく怖い人だったらどうしよう?と変な不安に駆られた。
セシル 「あと少し、もう目の前だ!」
物凄い門の前には検問のようなところがあり、そこに数名の護衛兵が厳しい顔で待ち構える。
護衛兵 「ここから先は王都クリスタシアだ。身分証と通行証を提示しろ!」
セシルは荷物の中から札のようなものと、色々と書かれた紙を見せている。
護衛兵 「今回貴様は何をしにきたのだ。」
セシル 「宝石商に会い、石の買取と買い掛け金の支払いに来ました。」
護衛兵 「どこの宝石商だ?」
セシル 「スピネル宝石店です。」
護衛兵 「まさか!あのスピネル様の宝石店か?お前のような奴があの宝石店に入れるはずない!」
護衛兵はセシルを睨んでいる。
セシルはため息をつきながら、荷物からもう一枚の札のようなものを護衛兵の顔の前に突き出した。
セシル 「スピネル宝石店の会員札だよ!これで信じてもらえた?」
セシルは少しイライラしながら札を掲げる。
護衛兵はごにょごにょぶーぶー言っていたが、会員札を見せられたらしょうがないといった風に
護衛兵 「身元はわかったので、入ってもよいぞ!スピネル様に粗相のないように!」
護衛兵はセシルに説教をたれながら嫌々検問所を通した。
セシルは護衛兵の後姿にべーと舌を出してイライラを解消しているようだ。
セシル 「ここの検問所だけは、いけすかねー。まー変な奴を通したくないのはわかるんだけど、えらそーなんだよねー。」
セシルうんざりした顔をした。
セシル
「王都だからちょっとお高いんだよな。でもスピネル爺さんは偉そうじゃないし、あたいには優しいよ。ああいう下っ端の奴ほど偉そうなんだよ!本当に偉い人は偉そうにしないっつーの!バカ護衛!!!」
今のは俺も護衛兵の態度に気分が悪かった、軍隊に入っているから偉いわけじゃないもんな!と思った。
そんな気分が一転する。中の町がものすごくきれいなのだ!!!
建物全てが白と淡いブルーで統一されていてなんとも絵本で見る西洋のお城のような建物が沢山あった。
うわー村とは全然違い気品というか、空気の匂いまで違った。
マリーの村もとてもよい雰囲気で優しい匂いがしたが、王都はなんというか、香水のようなこれが都会というものか?という感じで、俺の世界の都会はけっこう臭かったけど、ここはいい匂いした。
セシル 「はー!あたいも久しぶりなんだー!爺さん元気かなー?」
セシルは懐かしそうに辺りを見回している。
セシル 「あっ。ここは人も周りにいっぱいいるんだった。おまえとでかい声で話してると変な人に思われるな。こっそり話そう(笑)」
俺は同意の意味を込めて光った。
セシルが慌てる。
セシル 「だめだろ!光ったりしちゃ。あんまり目立つと狙われるんだ。おまえ珍しいから」
俺は暫く光るのを控えようと思った。
あー都会は人も多いからスリとかいるかもしれないもんなとセシルの話ぶりから想像した。
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