戦人学園

ゆうむ

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悪夢~1

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 彼等はそれに吸い込まれた瞬間、目の前が歪み暗転する意識の中、闇を照らすような一筋の光を見たところで意識を失った。

 わずかな光すらさすことのない深い深い暗闇、そのどこからか子供の泣き声が聞こえてきた。

 彼がさらに耳を澄ますと大勢の人のざわめきや、服や布、金属がぶつかり合う音が聞こえてきた。

 子供達の泣き叫ぶ声が耳に響く、しかし景色は何一つ見えない、自分自身、本当に目を開けているのかすらわからない、そしてやはり身体は指一本動かすことは出来ない。

 大勢の人々の声や雑音の中、子供の泣き声が妙に耳に残る。

 そして最後に、誰かわからないがひどく心に残る悲しみの叫びが聞こえ、やがて意識が遠のいてゆく。




 ーー意識が覚醒する。

 気がついた時、彼は森に居た。

 あの光に飲み込まれたあとの記憶がない、瞬時に腕時計で時間を確認する。

「何か記憶が……くそっ思い出せん。いやそんなことはどうでもいい、ちっ、5分も経過しているのか……あいつは一体何なんだ、頼む私達が戻るまで無事で居ろよお前達」

「ウル教官、ここは一体……私達は何故」

「ここが何処で何故かはわからんが、そんなことは後で考えろ、今は生徒達の命を守るのが最優先だ、おいっ、すぐに学園に緊急の応援要請、それと万が一に備えアイツ等を」

 周囲の地形を確認した教官達、ここは本日実戦前に集合した場所だとわかった。

 自分達が全速でいけば、ほんの数分でたどり着く。

 指示を出した直後、すぐに走り出したウルの後を追う。

 しかし勢いよく駆け出した教官達、その内心は不安で押しつぶされそうであった。

 数十年間まったく報告すらあがらなかった中型闇喰い、しかもそれすら本当に実在したのかあやふやなもの。

 実際この場の教官のほとんどは、過去数回闇喰いと遭遇したことはある。

「ウル教官、本当にあんなやつに勝てるんでしょうか、すでに生……」

「それ以上言うな、余計なことを考える暇があるなら全力で走れ」

 ウル自身、それは考えないようにしていた。

 彼自身、数多くの闇喰いと戦ったことはある。しかし今回のような特殊能力を使うものなど1度たりと見たことはない。

 先ほど対峙したモノは、根本的に何かが違う気がしていた。

 1匹目と2匹目、見た目は同じであった。

 金属を錆のように腐食する能力も同じ。

(一瞬で進化した気がしたが、そんなことありえるのか……何か別の要素、因子があったのか)

 全速で救助に向かいながら、ウルは考えをめぐらせていた。
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