戦人学園

ゆうむ

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忘れていたモノ~2

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 少し時間を遡り。

 学園長とウルは、現在人気のない普通科の校舎の裏に移動していた。

 巨大な体のガード、彼は立ち並ぶ部室部屋に腰掛けると話始めた。

「あの後、私はメル達を特殊能力である大地創造で救い。ヤツの口の中の生徒をなんとか奪い返した所で……」




 ガードの話は簡単にいうとこうであった。

 メル達と口の中の生徒を救った後、自分は間違いなく全身があの黒い侵食により崩れ去った。

 そして意識が消えていくのを感じ、暗い闇に沈んでいく意識、思い出しすぎていく過去の走馬灯を見たような感じだった。

 最後に、何もない、天地すらもわからない真っ暗な場所で彼は声を聞いた。

 どこか聞いたことのある声、懐かしい気持ちになる無邪気に笑う子供達の声。

 その時、彼の頭に一筋の光が差し込んできた。




「まだ死んではいけない、お前はまだ死なない、〇〇〇に力を、〇〇〇に……最後に、イメージすれば体は戻る、いるべき場所に戻れ」

 ーーとの声が頭に響いた。

 信用できる、覚えていないが確かに自分はこの声の主を知っている。 

 そして彼は言葉に従いイメージした。

「--というわけで、気が付いたら学園の門に、内側の壁に横たわっていました」

「ふむ、なるほど不思議なこともあるもんですね、しかしあの時学園に残っていた教官の話では、時間に矛盾が……」

「だがしかし、ガードお前も無事で良かった」

 様々な問題は残されている。

 ひとまずはガードの無事生還を喜ぶ学園長であった。




 今回の実戦、多数の被害はでたものの、教官及び生徒に死者はいなかった。

 初の実戦の生徒達、中型の、しかも特殊な能力を持つ闇喰い相手に、これはまさに奇跡であった。

「学園長、大きな問題がひとつ、彼はうちの学園の生徒ではありません。いやそれだけならいいのですがIDには入国した記録はありません」

「不法入国者というのですか、そんな些細なことは問題ないでしょう」

 かなりの問題発言を、何気ないさらりとした表情で言い放つ。

「彼は……いえ、では彼の様子を見に行きましょう」

 彼の歯切れの悪い言葉と、そのサイズの為中に入れないガードを残したまま、学園長達は特殊科校舎を目指し移動するのであった。

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