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2021’4
神はチートを許さない。
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今澤麦芽 様作
【あらすじ引用】
ここは、天界と呼ばれ、ほぼ全ての生きとし生けるものが、最後に訪れる場所。
いや、最初に訪れる場所なのかもしれない。
魂の流転を管理する、転生課、様々な世界を管理し、統制を取る環境管理課、日々生まれる世界の情報を集め、分析する情報管理課。様々な部署で働く神、女神の奮闘を克明に、ここに記す。
神は言った。
「この世に、神も仏もありはしない」と。
救われない神たちに、エールを送るちょっとシュールな異世界物? いや、コメディかもしれない何かが今始まる。
各話ほぼ二千文字弱の、手軽に読めて、クスリと出来る作品となってます。
お時間の空いたときに、神様の日常を覗いて見ませんか?
【物語は】
神の視点から、転生を望む若者と対峙する場面から始まる。ここに登場するのは、いろんなタイプの神。
この物語に出てくる神々は、恐らく年齢も性別も、勤続年数も部署も役職も違う。それぞれの神が、人間たちの自分勝手な要望に対応し、日々奮闘していく物語である。
【彼らの職場はまるで、会社や学校のような場所】
各神が抱える問題は部署によってもさまざまである。一ページ一神エピソードで書かれているので、サクッと読める上、読む手が止まらなくなる。ブラックな笑いを含んだ物語。現在26話まで読了。
この物語は、こんな感じの物語である。
(あくまでも会社を例えにした説明です)
物語全体の流れとしては、人手不足の会社で各部署の人が奮闘する様を描いたもの。だがそこにやって来る客はどうにも癖のある、自己中な人たちばかり。
しかも現在、人手不足で仕事量も多い上、上司は鬼畜ときたもんだ。
そこで人材を確保するために人事部が打ち出したのは、退職した者たちを再雇用するという作戦。更には”退職禁止”という規則を作ったのだ。何ともブラックすぎる会社である。
そんな彼らの癒しは幼い社員たち。この辺は、芸能界のようなものと想像すれば、”子供を働かせて!”などとは思わないはず。
残業が当たり前な彼らにとって、無邪気な子供たちの笑顔が癒しなのだ。しかし、仕事では子供であろうがミスは許されない。当然、癒しがクビになどなっては困る。密かに、彼らのミスを防ごうとする輩も現れるのは、想像に難くない。
可愛い子供がいるからこそ、勃発する事件もある。それは女性社員たちの嫉妬だ。それだけではない、男性社員を変な目で見る集団も現れる。こう考えると、この物語は多視点から一つの会社の現状を表した群像劇だ。ブラックユーモアのセンスの光る、ハートフルでありコメディでありヒューマンドラマである。一話ごとに一つの話が完結し、内容として繋がっているものもあるが、別視点となるので人間関係に深みも持たせている物語。
【異世界転生というジャンルが出来た為に、忙しい神々】
この物語のモチーフはとても面白い。そして多視点であるにも関わらず、読みやすく分かりやすい理由として、どの神にも名前がついていないこと。どんな神なのか、タイトルで分かるようになっている。しかも想像しやすい表現で。
更に上下関係は役職などで分かるようになっており、何処の部署の神なのかもわかるように描かれている。ちょっとした内紛(何派か!)も面白い。
神という立場や、視点だからこそ描ける世界であり、モチーフと内容に深い結びつきを感じる作品なのだ。何故忙しいのか?何故忙しくなってしまったのか?そのシステムも、なるほどと納得する部分が多く、読めば読むほどに虜になる物語だ。
そして、彼らが忙しくなった要因の一つが異世界転生(転移・召喚含む)というジャンルが出来たから。このモチーフを冒頭から上手く活かしており、世界が増えると神たちの仕事も増える。二つの関連性を、なんとも上手く表現した物語だと感じた。アメリカンホームコメディのような面白さがある。
アメリカのホームコメディの一場面式のものを想像して欲しい。あのタイプの軽快さと、笑いがここにある。想像できるブラックさでありながら、彼らの仕事へ対する不満が、あるあるで思わず笑ってしまうのだ。疲れた時、笑いたい時に是非お勧めしたい作品である。
【物語のみどころ】
この物語は、最初は転生課で務める神々の不満や、苦労話から始まっていく。しかし、個人個人なのは途中まで。ある時点からは、上司とのやり取りや、同じ課(部署)の神々のやり取りなど、段々と他の神と関係する場面が増えてくる。
単にずっと働いているわけでもなく、仕事終わりに飲みに行って仕事の話をしたり、サークルなども出来たりと明るい物語だ。彼らの日常をモチーフとして描いた作品である。
共感しやすい部分が多く、体験したことのないことでも、想像しやすいところが魅力である。一ページ一話式な為、電車の中で、休憩中に、ちょっと時間が空いた時などにあなたに笑いを届ける物語。
あなたもお手に取られてみませんか?
ストレスだらけの世の中ではありますが、この期に癒しと笑いを。
読む手の止まらなくなる物語です。是非お友達にも奨めて笑いを共有しましょう。お奨めですよ。
【あらすじ引用】
ここは、天界と呼ばれ、ほぼ全ての生きとし生けるものが、最後に訪れる場所。
いや、最初に訪れる場所なのかもしれない。
魂の流転を管理する、転生課、様々な世界を管理し、統制を取る環境管理課、日々生まれる世界の情報を集め、分析する情報管理課。様々な部署で働く神、女神の奮闘を克明に、ここに記す。
神は言った。
「この世に、神も仏もありはしない」と。
救われない神たちに、エールを送るちょっとシュールな異世界物? いや、コメディかもしれない何かが今始まる。
各話ほぼ二千文字弱の、手軽に読めて、クスリと出来る作品となってます。
お時間の空いたときに、神様の日常を覗いて見ませんか?
【物語は】
神の視点から、転生を望む若者と対峙する場面から始まる。ここに登場するのは、いろんなタイプの神。
この物語に出てくる神々は、恐らく年齢も性別も、勤続年数も部署も役職も違う。それぞれの神が、人間たちの自分勝手な要望に対応し、日々奮闘していく物語である。
【彼らの職場はまるで、会社や学校のような場所】
各神が抱える問題は部署によってもさまざまである。一ページ一神エピソードで書かれているので、サクッと読める上、読む手が止まらなくなる。ブラックな笑いを含んだ物語。現在26話まで読了。
この物語は、こんな感じの物語である。
(あくまでも会社を例えにした説明です)
物語全体の流れとしては、人手不足の会社で各部署の人が奮闘する様を描いたもの。だがそこにやって来る客はどうにも癖のある、自己中な人たちばかり。
しかも現在、人手不足で仕事量も多い上、上司は鬼畜ときたもんだ。
そこで人材を確保するために人事部が打ち出したのは、退職した者たちを再雇用するという作戦。更には”退職禁止”という規則を作ったのだ。何ともブラックすぎる会社である。
そんな彼らの癒しは幼い社員たち。この辺は、芸能界のようなものと想像すれば、”子供を働かせて!”などとは思わないはず。
残業が当たり前な彼らにとって、無邪気な子供たちの笑顔が癒しなのだ。しかし、仕事では子供であろうがミスは許されない。当然、癒しがクビになどなっては困る。密かに、彼らのミスを防ごうとする輩も現れるのは、想像に難くない。
可愛い子供がいるからこそ、勃発する事件もある。それは女性社員たちの嫉妬だ。それだけではない、男性社員を変な目で見る集団も現れる。こう考えると、この物語は多視点から一つの会社の現状を表した群像劇だ。ブラックユーモアのセンスの光る、ハートフルでありコメディでありヒューマンドラマである。一話ごとに一つの話が完結し、内容として繋がっているものもあるが、別視点となるので人間関係に深みも持たせている物語。
【異世界転生というジャンルが出来た為に、忙しい神々】
この物語のモチーフはとても面白い。そして多視点であるにも関わらず、読みやすく分かりやすい理由として、どの神にも名前がついていないこと。どんな神なのか、タイトルで分かるようになっている。しかも想像しやすい表現で。
更に上下関係は役職などで分かるようになっており、何処の部署の神なのかもわかるように描かれている。ちょっとした内紛(何派か!)も面白い。
神という立場や、視点だからこそ描ける世界であり、モチーフと内容に深い結びつきを感じる作品なのだ。何故忙しいのか?何故忙しくなってしまったのか?そのシステムも、なるほどと納得する部分が多く、読めば読むほどに虜になる物語だ。
そして、彼らが忙しくなった要因の一つが異世界転生(転移・召喚含む)というジャンルが出来たから。このモチーフを冒頭から上手く活かしており、世界が増えると神たちの仕事も増える。二つの関連性を、なんとも上手く表現した物語だと感じた。アメリカンホームコメディのような面白さがある。
アメリカのホームコメディの一場面式のものを想像して欲しい。あのタイプの軽快さと、笑いがここにある。想像できるブラックさでありながら、彼らの仕事へ対する不満が、あるあるで思わず笑ってしまうのだ。疲れた時、笑いたい時に是非お勧めしたい作品である。
【物語のみどころ】
この物語は、最初は転生課で務める神々の不満や、苦労話から始まっていく。しかし、個人個人なのは途中まで。ある時点からは、上司とのやり取りや、同じ課(部署)の神々のやり取りなど、段々と他の神と関係する場面が増えてくる。
単にずっと働いているわけでもなく、仕事終わりに飲みに行って仕事の話をしたり、サークルなども出来たりと明るい物語だ。彼らの日常をモチーフとして描いた作品である。
共感しやすい部分が多く、体験したことのないことでも、想像しやすいところが魅力である。一ページ一話式な為、電車の中で、休憩中に、ちょっと時間が空いた時などにあなたに笑いを届ける物語。
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