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2021’5
《不幸体質》のせいで7回死んだ僕は
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《不幸体質》のせいで7回死んだ僕は、神様にチート能力を7個貰ったので、人見知り&コミュ障を治そうとしたら問題だらけで難しすぎた~7回目の転生では劣等人の忌み子として嫌われる~
真田友汰 様作
【あらすじ引用】
ある日異世界に転移させられた川崎健人。
『転生』『不幸体質』の能力を持つ健人は役立たずと言われ殺される。
『転生』能力で、転生する。死ぬ
転生する。死ぬ。
転生。死ぬ。
転生。死ぬ――
そうして、7回死んだ僕は7回目の転生をし7個(プラス呪いの不幸体質)のチート能力を使って異世界を『ノア』として生きていく事になった。
――だが、『不幸体質』は7個のチート能力をも相殺する。
「生きるためには強くならないといけないっ!」
異世界で生き残るための力を手に入れるため、血の滲むような努力の繰り返し……。
目標の為にも強くなる必要がある。
「この世界では、人見知り&コミュ障を治すぞ!」
しかし、この世界では黒髪で黒目は劣等人の忌み子として嫌われていた。
そうして、『不幸体質』の能力に邪魔されながらも何とか生きていくノア。
表向きは、忌み子として虐められる学生。
裏は、冒険者ギルドで活躍する冒険者。
そんな日常を送っていたが、ノアの『不幸体質』のせいで、学園中――国中を巻き込んだ事件が起きる。
「死なないのはいいけど、これって毎日大変すぎない?!」
【物語は】
主人公が死ぬところから始まる。最初に授かったのは”転生”というスキル。何故このスキルだったのか、話を読み進めると理由が分かってくる。
まず7回目まで、次々に転生していくというストーリーが面白い。”不幸体質”が生半可な不幸でないトコロに、笑いが起きてしまう物語。7回転生後が、いよいよ主人公の人生となるのだろう。果たして、どんな物語なのだろうか。
【登場人物の魅力】
主人公は運命に振り回されつつも、頑張る男子学生。不幸すぎて笑ってしまう箇所が多い。転移者に選ばれた理由はたまたまだという。この物語の転生などに関して、ルールが面白い。不幸体質であることが活されている物語。
(よく死んでしまうが)
序盤で神様が出てくるのだがこの神様が、いい味を出している。
読者として説明が楽しく聞けるところに驚く。通常なら説明について、そんなにウキウキして読むものでもないと思われるからだ。つまり、とても面白いという事である。
主人公の性格などは、話を読み進めると分かって来る。転生前は普通の少年だったと思われる。しかし自分の不幸体質と向き合い、生きるという事を考えた時、心が大きく成長していく。その為、努力家で思いやりのある優しい人物という印象に変わる。
些細な日常の出来事が、意外と些細ではないことに気づかされる。この物語を通して感じるのは、日本の住みやすさや安全について。
事故や事件を毎日ニュースで観ることもあるので、完全に安全とは言い難いが。少なくとも法律などがちゃんとしていなかったり、教育が行き届いていないところよりは安全であると感じる。そういう事について、物語を通し主人公が”この世界に慣れて行かなければ”という心情から、改めて認識する。
主人公の心情がとても面白く、悩む、思考する、結論という流れで、はじめは大変だなと思いながら読み進めていくのだが、大抵オチに笑ってしまう。序盤は明るい物語だと感じた。
【世界観・舞台の魅力】
7回目に転生するまでも、森やダンジョンに突然飛ばされるということがあったようだ。7回目については、”今回も”森から始まるという流れではじまる。
転生物語にもいろいろあるが、赤子から始まるタイプと、途中から始まるタイプがあるのだという事に気づかされた。この物語は15歳という年齢から始まっていく。
(飛ばされた先では、15で成人のようだ)
とにかく面白いと感じてしまう部分が多い。チートスキルを7つ所持し、それを上回る不幸体質な少年。7回目にようやく生きていけそうな流れだが(それまではあっという間に死んでしまう)、この物語では怪我をしたら”痛い”と感じることにスポットを充てている。いくら自動回復がついていても痛いのだ。痛いと感じることを笑いに変えられるというのは、珍しい。
戦い方も斬新。チートスキルを発動させながら戦っていくのだが、如何せん初めは発動のタイミングが分からないという状態。主人公は最初の森で、イヤな汗をかきつつも勝利する。その流れが面白い。この場面を通し、戦い方などの基礎や世界観を明かしているのではないかと感じた。
三話の冒頭では、爆笑間違いなし。
不幸体質と、チートスキルのバランスが良く、とても面白い物語である。7個もあるチートスキルを上手い具合に組み合わせ、意外な展開を見せる。チートだが万能ではなく、弱いというところも魅力だ。その上、主人公の心理がとても素直で、分かりやすい。ただ、この物語は面白いだけではない。
構成がとても巧く、感情の高低差を出すことで笑いや悲しみなどが最大限伝わってくる。読者の感情を揺さぶる物語である。
【物語のみどころ】
主人公の心の中のツッコミに、度々笑ってしまう作品。真面目さと笑いのバランスがとても巧い。面白すぎてスルスル読めてしまう物語でもある。
度々出てくる神様が、緩いのか大雑把なのか和ませてくれるところも魅力だ。
読み進めていくうちに、段々と設定や世界観、舞台について分かってくるので、無理なくついていけるところも魅力的。
その上、転生した先でお世話になっている村には、何か謎があるらしい。
主人公はチートスキルを手に入れて、ただ楽しているような人物ではない。思い遣りがあり、自分の為すべきことを自分で考えていく。その為、成長を感じられる物語でもある。現在18話まで読了。
全体的に明るい物語ではあるが、それだけではない。人との繋がりや絆を感じることが出来る。その中で、もちろん常に幸せとは限らないという事だ。
チートスキルが7個もある意味は、読んでいくうちに理解する。どんなに優れた能力を持っていても、使わなければ意味はない。それは宝の持ち腐れというもの。もし一度でも、”出来たのにやらなかった”という後悔をしたことがある人なら、主人公の気持ちが痛いほど分かるだろう。
あなたもお手に取られてみませんか?
一見明るく、面白く笑いが多く含まれている物語。しかし、深いメッセージが込められていると感じました。主人公が後悔をし、それを乗り越えたとき、更に人として成長を遂げていく。
彼のその先の人生を是非その目で確かめてみてくださいね。
お奨めです。
真田友汰 様作
【あらすじ引用】
ある日異世界に転移させられた川崎健人。
『転生』『不幸体質』の能力を持つ健人は役立たずと言われ殺される。
『転生』能力で、転生する。死ぬ
転生する。死ぬ。
転生。死ぬ。
転生。死ぬ――
そうして、7回死んだ僕は7回目の転生をし7個(プラス呪いの不幸体質)のチート能力を使って異世界を『ノア』として生きていく事になった。
――だが、『不幸体質』は7個のチート能力をも相殺する。
「生きるためには強くならないといけないっ!」
異世界で生き残るための力を手に入れるため、血の滲むような努力の繰り返し……。
目標の為にも強くなる必要がある。
「この世界では、人見知り&コミュ障を治すぞ!」
しかし、この世界では黒髪で黒目は劣等人の忌み子として嫌われていた。
そうして、『不幸体質』の能力に邪魔されながらも何とか生きていくノア。
表向きは、忌み子として虐められる学生。
裏は、冒険者ギルドで活躍する冒険者。
そんな日常を送っていたが、ノアの『不幸体質』のせいで、学園中――国中を巻き込んだ事件が起きる。
「死なないのはいいけど、これって毎日大変すぎない?!」
【物語は】
主人公が死ぬところから始まる。最初に授かったのは”転生”というスキル。何故このスキルだったのか、話を読み進めると理由が分かってくる。
まず7回目まで、次々に転生していくというストーリーが面白い。”不幸体質”が生半可な不幸でないトコロに、笑いが起きてしまう物語。7回転生後が、いよいよ主人公の人生となるのだろう。果たして、どんな物語なのだろうか。
【登場人物の魅力】
主人公は運命に振り回されつつも、頑張る男子学生。不幸すぎて笑ってしまう箇所が多い。転移者に選ばれた理由はたまたまだという。この物語の転生などに関して、ルールが面白い。不幸体質であることが活されている物語。
(よく死んでしまうが)
序盤で神様が出てくるのだがこの神様が、いい味を出している。
読者として説明が楽しく聞けるところに驚く。通常なら説明について、そんなにウキウキして読むものでもないと思われるからだ。つまり、とても面白いという事である。
主人公の性格などは、話を読み進めると分かって来る。転生前は普通の少年だったと思われる。しかし自分の不幸体質と向き合い、生きるという事を考えた時、心が大きく成長していく。その為、努力家で思いやりのある優しい人物という印象に変わる。
些細な日常の出来事が、意外と些細ではないことに気づかされる。この物語を通して感じるのは、日本の住みやすさや安全について。
事故や事件を毎日ニュースで観ることもあるので、完全に安全とは言い難いが。少なくとも法律などがちゃんとしていなかったり、教育が行き届いていないところよりは安全であると感じる。そういう事について、物語を通し主人公が”この世界に慣れて行かなければ”という心情から、改めて認識する。
主人公の心情がとても面白く、悩む、思考する、結論という流れで、はじめは大変だなと思いながら読み進めていくのだが、大抵オチに笑ってしまう。序盤は明るい物語だと感じた。
【世界観・舞台の魅力】
7回目に転生するまでも、森やダンジョンに突然飛ばされるということがあったようだ。7回目については、”今回も”森から始まるという流れではじまる。
転生物語にもいろいろあるが、赤子から始まるタイプと、途中から始まるタイプがあるのだという事に気づかされた。この物語は15歳という年齢から始まっていく。
(飛ばされた先では、15で成人のようだ)
とにかく面白いと感じてしまう部分が多い。チートスキルを7つ所持し、それを上回る不幸体質な少年。7回目にようやく生きていけそうな流れだが(それまではあっという間に死んでしまう)、この物語では怪我をしたら”痛い”と感じることにスポットを充てている。いくら自動回復がついていても痛いのだ。痛いと感じることを笑いに変えられるというのは、珍しい。
戦い方も斬新。チートスキルを発動させながら戦っていくのだが、如何せん初めは発動のタイミングが分からないという状態。主人公は最初の森で、イヤな汗をかきつつも勝利する。その流れが面白い。この場面を通し、戦い方などの基礎や世界観を明かしているのではないかと感じた。
三話の冒頭では、爆笑間違いなし。
不幸体質と、チートスキルのバランスが良く、とても面白い物語である。7個もあるチートスキルを上手い具合に組み合わせ、意外な展開を見せる。チートだが万能ではなく、弱いというところも魅力だ。その上、主人公の心理がとても素直で、分かりやすい。ただ、この物語は面白いだけではない。
構成がとても巧く、感情の高低差を出すことで笑いや悲しみなどが最大限伝わってくる。読者の感情を揺さぶる物語である。
【物語のみどころ】
主人公の心の中のツッコミに、度々笑ってしまう作品。真面目さと笑いのバランスがとても巧い。面白すぎてスルスル読めてしまう物語でもある。
度々出てくる神様が、緩いのか大雑把なのか和ませてくれるところも魅力だ。
読み進めていくうちに、段々と設定や世界観、舞台について分かってくるので、無理なくついていけるところも魅力的。
その上、転生した先でお世話になっている村には、何か謎があるらしい。
主人公はチートスキルを手に入れて、ただ楽しているような人物ではない。思い遣りがあり、自分の為すべきことを自分で考えていく。その為、成長を感じられる物語でもある。現在18話まで読了。
全体的に明るい物語ではあるが、それだけではない。人との繋がりや絆を感じることが出来る。その中で、もちろん常に幸せとは限らないという事だ。
チートスキルが7個もある意味は、読んでいくうちに理解する。どんなに優れた能力を持っていても、使わなければ意味はない。それは宝の持ち腐れというもの。もし一度でも、”出来たのにやらなかった”という後悔をしたことがある人なら、主人公の気持ちが痛いほど分かるだろう。
あなたもお手に取られてみませんか?
一見明るく、面白く笑いが多く含まれている物語。しかし、深いメッセージが込められていると感じました。主人公が後悔をし、それを乗り越えたとき、更に人として成長を遂げていく。
彼のその先の人生を是非その目で確かめてみてくださいね。
お奨めです。
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